タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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私の名前のもとはアサシンクリードと大神です。


22話

 

「例の検察官が!今度こそカズマを逮捕するって言ってたんですよ!」

 

「なに?」

 

ダクネスの時間稼ぎが意味なくなったな。

何をやらかした?それとも魔王軍がカズマ少年はこちら側だ!とでもいったのか?

後者はありえないから前者だな。何をしたんだ?

サッサと白状しろよ、白状したならば楽になれる。

 

「いやなんもしてねぇよ!」

 

だとしたら何故逮捕を踏み切る?どうせセクハラでもしたんだろう。

 

「してないって!」

 

罪を認めたくない気持ちはわからない、魔王軍幹部罪は違うがセクハラとかは自らが犯したのだから....。

 

「違うつってんだろ揉むぞこの野郎!」

 

本気で身に覚えがないのか、ならすまない...ありもしないことを疑ってすまない....。

などというつもりはない!

 

「キャラどうなってんだよちくしょうめぇ!」

 

ブレっブレですが?私に定まったキャラなどない!すべては(作者)によって決まるのだ!この後の展開も、カズマ少年の運命も!

 

「もうどうにでもなれ.....」

 

「サトウカズマ!サトウカズマはいるかああああ!」

 

おう、検察官殿が到着されたようだぞ、歓迎して差し上げろ。日本人形でな!

 

「要件は何でしょうか検察官殿、こちらは余り暇ではないのです。簡潔に言うならとっとと言えやこのアマァ!です」

 

「なっ...まぁいい、それよりもだ!貴様!ダンジョンに何をした!街の近くのキールのダンジョン!あそこで謎のモンスターが大量に湧き出しているそうだ!」

 

へぇー、で、それが?

というかキールのダンジョンってどこだよ、聞いたことないが?

それは私の情報が少ないだけか?それと顔真っ赤だな、ポスト化?

 

 

「謎のモンスター?たぶんそれ、俺達と関係ないぞ?確かに一回潜ったけどさ、何でもかんでも俺たちのせいにしないでくれ。俺達が全部やってるわけじゃないんだから」

 

ええー?ほんとにござるかぁ?

結構アクアやらめぐみんが原因でこの街の事件は起こっている気がするが。

お前らだよ、うんうん頷いてるお前ら。

 

「そうはいっても、最後にあのダンジョンへ潜ったのはあなた方だという話なのですが。今までの例から言って、あなた達以外がやったとはとても考えれないのですが....ところでその妙に怖い人形を大量に抱えた女性は誰でしょうか」

 

信用ないね、インガオホー。

ハハッ!怖いかそうかそうか、ぶっちゃけ私も怖い。

 

「そんな理不尽なこと言われてもなぁ、今回は本当に心当たりがない。だよな?な?お前ら、今回こそは大丈夫だよな?」

 

フラグが立ちましたー。十分以内に回収しなさい。

コクコク頷いてるからね、フラグ製造メーカー三人組の頷きだよ。これは立つ以外ないでしょう。

 

「しかし、そうなると困りましたね....。てっきりあなた達がまた何かやらかしたかと思っていたもので。となると、誰かを雇って調査をしなくてはならないのですが....」

 

セナは チラチラこちらを見ている 雇われますか?

 

Yes or はい

 

「おやおやぁー?ひょーっとして検察官殿は、疑いを掛けた相手に調査の協力を持ち掛けたりなどはしませんよなぁぁ?なぁにせ我々は、自らの疑いを晴らすために忙しい身です氏ねぇぇぇ?」

 

うっざ、なにこれうっざ!さすがはカズマ少年だ!何かを言おうとしていためぐみんを抑え、こんなムカツク事を言えるなど!

 

「...もちろん、そんなことなど思っておりませんよ?ですが、もし気がかわった場合は協力をお願いいたします」

 

そういって屋敷から出ていく。よし、私の周りにいるからくり日本人形の諸君、出て行った女性を追いかけるのだ。もちろん、気づかれないようにな。

.....送った私が言うのもなんだが、日本人形が一列で行進していく様は怖いな。

 

「....おい、あれ大丈夫だろうな?近所の人とか見かけた人失神しないよな?」

 

.....大丈夫だろう、私のイヤ-が悲鳴を聞いてしまったが大丈夫だ。茶髪で店経営してて商才が無くて貧乏で魔法使いで巨乳なリッチーのような声だったから大丈夫だ。

 

「全然大丈夫じゃないのは分かった。とりあえず今度ウィズに謝ってこい。嫌なら拘束してダストに差し出すからな」

 

今日も鬼畜ですな。謝るよ?謝るからその縄とか鎖とか仕舞ってくれ。後ろの狂性堕ーが興奮してるから。

あの、ほんとに仕舞ってくださいお願いします。あ、涙出てきた。

 

「....普段男勝りだったり、強気なキャラの涙目って、良いよな。じゅるり」

 

私はそんなキャラではありません。繰り返します。私はそんなキャラではありません。

 

「んんっ!...そんなうらやまsじゃない、セナが言っていた謎のモンスターについてだが...皆何か知っているか?」

 

「少なくとも俺は知らん。というか、皆知らんと思うぞ。お前の事で忙しかったんだから」

 

「そ、そうか。う、うむ。それはすまなかったな」

 

「良いのよ良いのよ!だってパーティーじゃない!助け合った方がいいでしょ?」

 

珍しく良いことを言ったな、アクア。普段からそんな風にしていればいいものを。

 

「でも....なんであのダンジョンから出てきたのかしら。私の魔法陣で魔の者は入れないはずなのに」

 

「あ”?てめぇ今なんつった?」

 

「え?だからあのダンジョンには私の魔法陣があるから邪悪な存在は入れないって...」

 

「やっぱりお前かこの駄女神がァァアアアッ!!!」

 

「なぁんでよおおおおおお!!今回は免罪よおおおおお!?」

 

フラグ回収乙。やっぱり原因はこのパーティーにあった。

私は冒険者じゃないしまず人間じゃないのでセーフ。ペット枠。

一回しか問題起こしてないしな!

 

 

~~~

 

 

 

雪で歩きにくい道をカズマ少年達は踏みしめてダンジョンに向かっている。

先頭をカズマ少年、その後ろにアクア、めぐみん、ダクネスの順で続いている。

私は魔力切れで擬人化が解けたのでカズマ少年の肩にいる。

 

道中は特に何もなく、すぐにダンジョンの前に到着した。

で、例のモンスターを見たのだが....。うん、仮面の憑いた人形が二足歩行で歩いている。そしてなぜか日本人形と戦闘している。

あるぇ?私そんな命令出してないぞ?追跡だけだぞ?誰も戦闘しろなんて言ってないぞ。というか追跡任務はどうした。しかもキャハハハとか笑ってるし。

 

「サトウさん.....!こんなところでどうしたんです?もしや、モンスターの調査に協力してくれる気になったのですか?」

 

お?おお、私達の方が速かったのか。ところでそのお札は何だ?

 

「よくよく考えたら、謎のモンスターが発生しているというのは俺達にとっても他人事じゃないと気付きましてね。それに、モンスターから街の人を守るのは冒険者の義務ですからね」

 

「これほどまでに、この場に嘘を見抜く魔道具があればと思ったことはありませんよ。.....でも、そうですか。ご協力に素直に感謝いたします」

 

そういって深々と頭を下げる。

そしてカズマ少年が苦虫を嚙み潰したような顔をしている。

 

「あの、ところで、モンスターの種類が増えているのですが。報告にあったのは仮面をつけた人形のようなモンスターで、あのような髪が長い不気味な人形は報告にありません。何か知りませんか?」

 

「あーっとですね。あれはモンスターの戦力を測るために我々が放った使い魔のような物でして。貴方達に危害は与えないので安心して頂きたい」

 

「そ、そうですか。どちらかといえばあの人形の方がモンスターに見えるのですが.....」

 

まぁホバー移動してる上に笑い声あげて髪が不自然に蠢いてるしねぇ。

パッと見あっちが完全にモンスターだな。どう考えてもホラーゲームとかに出てくる奴だよ。夜廻りとか。

 

「あっサトウさん、ダンジョンはいられるのでしたらこれをどうぞ。モンスターが発生している原因はまだつかめていないのですが、何者かがモンスターを召喚しているという線が一番濃厚です。もしそうならば、召喚者を倒し、召喚の魔法陣にこれを貼ってください」

 

そういいながら手に持っていた奇怪な札をカズマ少年に渡す

 

「...これは?」

 

「強力な封印が込められた札です。それを貼り付ければ、どんなに強力な魔法陣でも即座に使えなくなるでしょう。モンスター召喚の魔法陣の中には、術者倒してもモンスターを呼び続けるがありますので、ぜひこれを持って行ってきださい。お願いします。.....ダンジョンは壊さないにしてくださいね?」

 

「い、嫌だなぁ。そんな事考えてもないし、や、やりませんよ?」

 

なら何故どもるのか。冷や汗だらだらだし目が泳ぎまくってるしで怪しさしかないぞ。

 

「あの人形は動いているモノに取り付き、自爆するという習性を持っています。なので、気を付けてください」

 

「ほう?自爆?ならば私が出よう。安心してくれ、必ず帰って来よう」

 

しれっとフラグ立ててますね?ダクネスさん?それアカンフラグですよ?

いやまぁダクネスなら自爆されても耐えそうだが。

 

ダクネス選手!躊躇いもせず突っ込んでいきました!人形が次々と貼りついていきますが気にもしません!

一体が爆発してそれから連鎖爆発していきますがダクネス選手には効いてすらいません!寧ろ気持ちよさそうにしています!

 

「フハハハ!この程度か!者ども!私の後についてこい!露払いは私が引き受けよう!」

 

なんとも男前なことを言ってくれてますね。

よし、じゃあ私はここで待って居よう。中じゃ私は活動できないからな。

 

「そうか。じゃっ、行ってくるよ」

 

逝ってらっしゃい。後ろに日本人形を追従させとくよ。

私は本来のサイズで昼寝してるから。

 

「では皆さん!ご武運を!」

 

検察官殿、いきなり大きい声を出さないでいただきたい。

では、おやすみィ。

 

 

 




思いついたぞッ!常闇ノ皇の力を持った転生者をISにぶち込むのだッ!!!


.......何を考えてるんだろう...そうか、憑かれてるんだ、私。こんな時はアマ公に癒されなきゃ.....レッツロックベィビィ!

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