タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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石仮面の骨針、ダクネスに当たったらボキリと折れそうですよね。

私は人間を辞めれなかったぞッ!アクアッ!

ネタとか思いつかなくて波紋失踪しそうです。


21話

 「お強いですね!ではもう少し強くいかせてもらいましょう!」

 

 ドウシテコウナッタ。私は後ろに控えてただけなのに!

何故この貴族のお坊ちゃんと木刀で勝負する羽目になっているのだ!

ええい!これも全部後ろで笑っている奴らのせいだァ!

 

 

ここまでの流れを説明すると→ダクネスが我慢しきれなくなる→木刀での訓練を申し込む→カズマ少年が便乗して私を先に戦わせようとする→そこに店主も便乗→バルター承諾。

といった流れだ。

 

私を倒せば次はダクネスが直々にやるとかなんとか。

最初から自分でやれよ、私巻き込むなよ。そして店主、時のオカリナっぽいやつ出して何をするつもりだ。

...嵐の歌とかサリアの歌演奏してんじゃねぇよ。てゆうかうめぇなこの野郎。

 

閑話休題

 

バルターとかいうコイツ、何気強い。ハンターよりは弱いが。

擬人化してる私は筋力とか、動体視力とかが落ちるので少し押されている。

筋力が足りないから受け流すことしかできない。一回攻撃したけどカウンターくらいかけたし。スキルって良いよなァ!一瞬で技術習得できるんだもんなァ!

ダクネスと違って擬人化してる私は耐久が低いんだよ!一発貰ったらアウトなんだよ!

 

この状態でハンターから攻撃食らったら尻尾の如く斬れて吹っ飛んでいくのは間違いない。

そのくらい脆い。石ころ投げられて全部位破壊されるくらい脆い(ハンターの筋力で投げられた場合のみ)

 

それにしても速いなコイツ。速度のみハンターを上回っているんじゃないか?

突進してくるドスファンゴ並みの速度と追尾性だ。

そのまま壁にぶつかってバルターハート落とせばいいのに。

...ダメか、Uターンしてきやがった。もうこいつがドスファンゴでいいよ。

 

うん、もう目の前に居やがる。あっ、木刀撥ね上げられた。これはもう無理ですな。

ウウェーイ。 たわらばっ!ぷげぇ!こ、こいつッ容赦なく顔をッ...!

 

「あっ...も、申し訳ございません!女性の顔を傷つけてしまうなどっ!」

 

....絶対元に戻ったら頭部位破壊されてるだろうな。痛い。やっぱ脆すぎんだろ。

着物でそこそこ動けたからまぁいいか。対人戦の練習になったし。

 

「本当に申し訳ございません!責任を取らせていただきたい!」

 

「....いらない、全く持っていらない」

 

「え”」

 

「店主、回復薬か何かを作ってくれ」

 

「はいよ~」

 

「バルターm...バルター殿もダクネスとの訓練があるのですから休憩なされたらどうです?」

 

「え...あっはい?」

 

責任を取ろうとしてるのはわかるがいらない、全くもっていらぬ。貴族が責任を取るってなんか嫌な気がするからな。

そんなことよりダクネスに精神をぼっこぼこにされて来い!

女性を傷つける事が嫌ならダクネスは天敵だろう。恨みはないがぼこぼこにされて来い、精神を。恨みはないがな!

 

 

 

~~~

 

 

ダクネスと訓練して惚れたとかなんとか。

何があった。私は回復薬とか秘薬とかがぶ飲み&ぶっかけられてたから訳が分からんぞ!

部位破壊されてたのが治ったからまぁいいよ?でもアオキノコとマンドラゴラ飲ませようとするな。

キノコ大好きスキルなんてついてねぇんだから回復できるわけないだろ!

 

現在はカズマ少年とダクネスがなんかしてる。

組み合ってる、といっていいのだろうか。あれ。スキルか何かを使っているのはわかるんだけどなぁ。

そういえば木刀での訓練だったhas.なぜスキルを使っているのだろうか。ステータスが低いからか?

あっ崩れ落ちた。服はボロボロあざだらけ、びしょ濡れで座っている状態だから事情を知らない人に見られたら終わるな。

 

「修錬場にいると聞いて、ちょっとした飲み物の差し入れを....」

 

終わったな(確信)

現に飲み物が入った籠を落としてるし。使用人達はぽかんとしてるし。

 

カズマ少年達とは離れてるし荷物持ちしてるから巻き込まれないだろう.....だからそんな視線を向けないでくださいお願いします。

アクア先生!なんか言ってやってくださいよォ!

 

「....あいつらがやりました」

 

そういって男三人衆を指さす。

店主関係なくね?見てただけじゃね?見ていただけだったからアウト?アッハイ。

 

「よし、こいつらを処刑しろ」

 

「「違うんです、誤解です!」」

 

 

 

~~~

 

 

バルター殿とカズマ少年は必死に説得して、事情を説明して事なきを得たらしい。

店主?論破してました。反論を一切許さずに。

ついでに自己紹介のようなものをした。バルター殿はカズマ少年とアクアが使用人ではないことに気付いていたらしい。

店主と私には気づいていなかったらしいが。店主はともかく私は違うって明らかに分かるだろうに。

違和感しかないだろ、一人だけ和服だぞ。メイドの中に和服が混ざってるって違和感しかねぇだろォ。節穴か?目。

 

そんなことは置いといてだ。肝心のダクネスだが、カズマ少年が訓練の最中ナニカしたので眠っている。

で、私達は応接間に通されてダクネスの寝顔を見ている。

 

「娘は元々人付き合いが苦手な方でなぁ...。それは、身内に対してもそうだった。カズマ君、君は娘と同じパーティーなんだろう?娘はあまり、自分の事をはなさなかったんじゃないか?」

 

コミュ障ですねわかります。私も前世はコミュ障だった記憶があるからな!同類だ!異性は無理、話しかけられん。

というか何を話せばいいのか分かんなくなっちゃうよね。あと声も小さくなる。

今世では治ったけどな!寧ろ悪化するはずなのにな!

 

「娘は、クルセイダーになっても一人きりでなぁ...。毎日毎日、エリス様の教会に通い詰め。冒険者仲間ができますようにと、エリス様にお願いしていたのだよ。そんなある日、教会からの帰りに娘が、初めて仲間ができた、友達ができた、盗賊の女の子と仲間になったと喜んで...」

 

ドMさえ隠せば仲間ぐらいできそうなものだったがな。素材は良いんだし。

初めての友達なんて思い出せそうに無いな。何年前だろうか。

自分は友達だと思ってても相手はそう思ってないていう事があるよね!

 

「うちは、家内を早くに亡くしてなぁ...。それから、新しい妻も娶らず男手で、甘やかしながらとにかく自由に育ててきた。...それが、悪かったんだろうなぁ...」

 

自由に育ってきて、良く異世界ファンタジーにいる貴族の坊ちゃんみたいに傲慢にならないよなぁ。

普通は傲慢でクソみたいな性格になると思うんだがなぁ。

某わがままのお姫様みたいに。ラージャン狩ってこいとか言ってくるあの第三王女みたいに!

何度それで私が狙われたことか!ちょっと傷ついてた旅人に薬草エキス入りの泡をぶつけただけだろ。

何で珍しいタマミツネがいるとかになるんだよちくょうめぇ!

 

..ふぅ......。

 

「ララティーナ様は、男勝りですが素晴らしい女性だと思いますよ?カズマ君がいなければ、僕は本気でララティーナ様を妻に貰いたいと思っています」

 

頑張り給え、私は応援しているぞ。カズマ少年は喜んで君()譲る(生贄にする)だろう。

ダクネスのストライクゾーンに入るどころか逆方向に向いてるけどな。

 

「すいません、ちょっとなにいってるかわかんないです」

 

「いいんだ。君の方が、ララティーナ様を幸せにできるだろう。君たちの信頼関係はしっかりと見させてもらった。君たちは、お互いに愛し合っているんだろう?」

「よし、おまえちょっと表出ろ、領主の息子だろうがなんだろうが関係あるか、ブットバシティアル!」

 

「カズマさん止めて!やるなら私がいないところで!私まで一緒に処刑されちゃうから!」

 

アクアの羽交い締め!カズマは一ターンうごけない!

 

「ふふ、はははっ!」

 

おおう、いきなりどうした?大丈夫?ダクネス殴る?

 

「よし分かった!バルター殿。娘がもし、行き遅れた時はもらってやってはくれないか」

 

中世くらいならもう行き遅れの部類に入りそうなんですが。

中世は12歳ぐらいで結婚したりするんですが。この世界の文化はどうなってるんだっけ?

 

「い、いえ....私はそれは、勿論構いませんが、しかし...」

 

「そしてカズマ君」

 

「ほっ!?へい、な、何でしょうか?」

 

ほっ!?って、ほっ!?って!なんだその驚き方は、もっと普通の驚き方をしろよ。

 

「娘をよろしく頼むよ。コレがバカなことをしでかさない様、見張ってくれ。たのむ」

 

だとよ、信用されてるじゃないか。喜べよ。

私は頼まれてないから知らぬ。

 

「それと...店主さん、うちの執事に変なものを売るのはやめていただきたい」

 

「彼が望んだから売っただけだよ。望まなくなったならやめるよ」

 

安定の店主。彼はこれからも変な物を買ってくるでしょう。主に転生者のトラウマとか。赤石とか。

この部屋にも矢とか、星マークが入ったオレンジの玉とか黄金の桃が置いてあるしな。

 

 

 

~~~

 

 

あの後は特に何事もなく、今は帰宅している。

決して店主がドラゴ〇ボ〇ル全部あげたとか、唯我独尊の数珠をあげたとかはない。

決してない。ないったらない。

 

おっといつの間にか屋敷についていたようだ。

考え事をし過ぎて周りが見えなくなるな、最近。

 

「うっ.......!ぐずっ.....!あ、あんまりよおおおお!めぐみんってば、あんまりよおおおおおっ!」

 

「いい加減に泣き止んでください!そろそろカズマ達が帰って来る頃です、こんなタイミングで帰ってこられた日には、どう見ても私が悪者に....あっ」

 

カズマ少年が無言でドアを閉める。

また何かあったのか.....。退屈はしないが出来事が多過ぎるだろう...。

 

「ちょっ!見なかったことにしないでください!ちゃんと説明しますから!」

 

「説明を聞けばいいのか?」

 

「そうです!説明を聞いてください!」

 

「だが断る」

 

「へっ!?」

 

「そんなわけだからじゃぁな」

 

「そんなわけって何ですか!ていうか大変なんですよ!例の検察官が!今度こそカズマを逮捕するとか言ってたんですよ!」

 

「なに?」

 

一難去ってまた一難。

カズマ少年に安息は来るのか!?次回をお楽しみに!

 




この世界で回復薬を例えるならエリクサー。
書いてて自分にダメージが来る不思議。私には友達がたくさんいるはず...あれ?
最後のは出来心なんです!

作業用bgmとして、太陽は昇る、Reset聞いてたらやる気に充ち溢れました。


                 (ー人ー)

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