色々と忙しかったんです。許してください1
昨日のおしゃべりの後、無限アイテムボックスとかいうのを貰った。
手のひらサイズで見た目は宝箱っぽい。
手のひらサイズなのにそれより大きい鎧とか武器がいくらでも入る。
どうなってるんだよ。いやモンハンでもアイテムボックスに入りきらねぇだろってのはあったが。
あれとおなじ構造でもしてんのか?だとしたらどう作ったんだか。
それはさておき、今私は擬人化している。昨日貰った武器や、アサブレを装着してみるためだ。
作中ではサクッとつけたりしてたが、私にはちょっと難しくて、少し時間がかかる。ちなみにエツィオの方。
逆に防具はあっという間につけ終わったが。何だこの差は、そうたいして差はないはずなのに。
まぁいいか。
あとボックスと武器防具以外にも色々貰った。
マナタイトとか等身大エリス様人形(キャストオフ可能)、オリハルコン塊、何か願いを叶えてくれる大彗星を呼び出せそうな星たち、青いオカリナ、ワー〇スター、??でできた頭蓋骨。
そんな感じのもの。何故こんな統一性が無いのか。
ちなみにエリス様人形はカズマ少年に、マナタイトはめぐみんにあげた、いらないし。
エリス様人形を貰ったカズマ少年の顔はヤバかったな。直視できないくらい。
どうするのか聞いたら、部屋に飾っておくそうだ。あと絶対に売らないとも。
「 それを うるなんて とんでもない!! 」
そんな事言い出しそうだった。まぁ今にも動き出しそうなくらいの完成度だったしな。惜しむのもわかる。
だがギルドに自慢しに行こうとするんじゃない。部屋に飾っておくんじゃなかったのか。
これで昨日の事は終わりだ。
何故こんなことを言っているかというと.......。
ダクネス似の美女がカズマ少年らと何かを話し合っているからだ。
仮にあれをダクネスとすると素材の良さがわかるな、性格で台無しだが。
「だくねす....、お前、よほど良い仕事してきたんだな....。苦労を...かけたなぁ...」
「何を勘違いしてるんだお前たちは!?私は領主に変なことはされてないし、このドレスも自前だ!もしかして領主に弄ばれてるとでも思っていたのか!?」
「そうだよ、今頃エ口同人みたいに!されてると思ってたよ。.....で、そのドレスが自前?貰いものじゃなくて?いかにも高いですって言ってるようなドレスを買ったのか?お前が? コスプレか?新しいジャンルでも開拓するつもりなのか?お前は何処に行こうとしてるんだ」
「違うっ!!コスプレじゃないッ!それと何処にも行こうとしてないッ!..心配をかけたのは悪かった、あの領主にも、私相手にそこまで言う度胸はない、あるのはカズマだけだ。....それよりも、まずはこれを見てくれ!」
サラッとカズマ少年が度胸あるように言ったが、ただ周囲とズレてるだけだぞ。
後なんだそれは、写真か?写真なんてあるのか?.....店主が売ってそうだ..。
「...何だこれ?おお?何だこの爽やかそうなイケメンは?ムカツクぜ」
びり....
「ああ!?見合い写真に何をするだぁー!そんな事したら、見合いを断ることができなくなるだろうがっ!」
「おお?すまん、つい、手が滑った。なぜだろう、自分でも手が無意識に....。ん?お見合い写真?」
へぇー、見合いねぇ?クッソつまらないだろうな。
少なくとも私は見合いなんぞしたくない。
「そうだ!アルダープめ、小賢しい手を使ってきた!言うことを聞くとは言ったものの、無体な要求をしてきた場合には、我が父に即座に話を蹴られるだろう。それを分かっていたからこそ、私はああいったのだが.....」
「ちょ、ま、待てよ、ちゃんと説明しろよ。このイケメンは誰なんだよ?ていうか、望まない相手との結婚だって十分に無体な要求じゃないのか?そもそも、あのぶt....領主と、見合い写真のイケメンにどんな関係があるんだよ。ていうか嫌なら、その、ダクネスの父ちゃんに断ってもらえばいいだろ?見合い写真は今なおスカラ。アクア、悪いんだけどご飯粒持つて来てくれないか?」
「はいはーい」
「まぁ、なんだ?その、座れ」
私も参加した方がいいのだろうか?だが人間じゃないしな。擬人化はできるが。
「ああ.....。あの見合い写真に写っているのはアルダープの息子だ。アルダープめ、自らが私との結婚を申し出ても話を蹴られることは分かっていたのだろう。だが、私の父はアルダープの息子の事だけは高く評価しているのだ。それで、その、今回の結婚に一番乗り気なのが父なのだ。オンドゥルルラギッタンディスカー!....ゴホン、アルダープが、なぜ自分の息子と私を結婚させたがるのかが理解できないのだが.....」
さぁな、毎日視姦できるとでも考えてるんじゃないか?クズで狡賢いデブのモスなのだろう?そのアルダープとやら。
もしくは、何か意識とか何かを取り換える魔道具でも持っているかだろう。
「....まぁ取り合えず座れよ。そこにソファーがあるから」
「う、うむ....ん?これは何だ?設計図か何かか?」
「そうだよ、お前がいない間に色々金策を練っていてな。これは魔力が無いやつでもティンダーを使えるようになる便利アイテムの設計図だ」
「ほう?そういえばカズマは幸運値が高かったな。確かに、商売をするには向いているかもしれないな」
「俺の運がいいなら何で借金とか負うんだろうな。それにもっと役に立つ仲間に恵まれるはずだし、揉め事にも巻き込まれないはずだよな?甚だ疑問だよ」
そうだな、幸運が高ければもっとお金も稼げているだろうし、今目を逸らしている奴らにも会わなかっただろうな。
あと私にも。
「い、今こうして、私が見合い話に悩まされているのは、実はカズマを庇ったことが原因な訳で!いやもちろん、それで恩に着せる気は無い!なにせ、仲間というのは助け合いが大事だからな!普段迷惑掛けている分、こうして私が助けることも当然だと思うのだ!」
助け合う?そうか?私がとあるパーティーに遭遇した時には、二人くらいハチミツ取りに行ってたり、関係ないところでハンマーをグルグル回してたり、はちみつください、粉塵使え、とか言ってたぞ。
全く助け合いなどしていなかったぞ。
「わ、私はこれからゆんゆんとの約束があるのですよ!カズマの疑いを晴らすためにですね!ゆんゆんと共に知恵を絞ろうかと!ええ!」
目が逸れまくってるし泳ぎまくってる。クロだな。
出掛ける用意をしてるのは逃げるためか?
「なんか、カズマへの疑いは二人がどうにかしちゃいそうだから、私はトイレ掃除でもしてこようかしら!特に思うところはないのだけど、なんだかトイレが気になるからね!水回りの事は私に任せて頂戴!」
トイレ?水の女神を辞めてトイレの神様にでもなるのか?
「ふ~ん?タマミツネは?何かあるのか?」
何もないが?私に伝などないし、出来ることといえば店主との仲介か、何かを狩ってくるくらいしかない。
転生前こそヒトであったが、そのころの感覚などはとうに消え失せている。私に期待するだけ無駄だ。
「.....ごめん、何考えてるか分かんないわ。というか擬人化してるんだから喋れよ」
喋るのがめんどくさい。それに普段から私の考えてることわかってるみたいな言動してるから喋らんでもいいと思ったのだが。...まぁいい。
「私に期待するだけ無駄、といっておこう。ヒトではない獣だからな、やれることは少ない」
「そうか?店主とかのコネを使って何かできそうな気もするけど」
残念ながらコネなどないのです。コネなんてなくとも生きていけるし、その気になれば世界中のエリスを牛耳ることもできるからな。ていうかこの街以外つながり無いぞ、店主。
「...そうか」
やっぱり読心でも持ってんのか?それとも顔に出ていただけか?
私のプライバシーを侵害していくスタイル。人間じゃないから憲法とか法律とか適応されないけどな!
「そ、その、話を変えてしまうのだが...。私がここのところ帰って来なかったのは、どんどん進められる見合いを、どうにか阻止しようと頑張っていたからなのだ。...今日私がここにきたのも..。み、見合いが今日のお昼からなんだ。もう本当に時間がない。本当に申し訳ない、が誰か一緒に来て、父を説得してくれないか?」
ええ~~~?よし、頑張れ、応援しているぞ。私は役立たずな獣だからな、行かなくてもいいだろう。
貴族の家に獣の居場所はない。まさにのけもの。
とにかく私はいかんぞ。これは絶対だ。
すまない、内容が薄くてすまない。切るところが可笑しくてすまない。