タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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ラオおじいちゃん並みのタマミツネを撃退するクエストを書けって友人に言われました。
アの巨体で滑ってくる....悪夢やな。
関係ありませんが、夢の中で神器種とかいうのを狩って、タマミツネと食べる夢を見ました。


13話

 『デストロイヤー警報!デストロイヤー警報!機動要塞デストロイヤーが、現在この街に接近中です!冒険者の皆様は、装備を整えて冒険者ギルドへ!そして、街の住民の皆様は、直ちに避難してくださーいっ!!』

 

 

 

 

「逃げるのよ!遠くへ、遠くへ逃げるの!」

 

「今更ジタバタしたって無駄ですよ、住む場所も何もかも失うなら、もういっそ魔王の城にカチコミにでも行きましょうかね」

 

阿鼻叫喚だな、そこまで慌てることなのか?

 

「どうしたんだよ?さっさとギルド行こうぜ」

 

「カズマさんったら何言ってるの?もしかして機動要塞デストロイヤーと戦う気?無謀よ無謀、ウルトラマンでも連れてきなさいな。私達じゃどうあがいてもプチっと潰されるだけよ」

 

潰されるだけ、つまり巨大なのか?

 

「カズマ。今この街には、それが通った後にはアクシズ教徒以外、草も残らないとまで言われる、最悪の大物賞金首、機動要塞デストロイヤーが迫って来ています。これと戦うのは、無謀を通り越した何かです」

 

「ねぇ、私の可愛い信者たちが何故そんなバケモノみたいに言われてるの?ウィズも言ってたけど、どうしてうちの子達ってそんなに怯えられてるのかしら。みんな普通のいい子なのに」

 

草。アクシズ教徒はバケモノか?

 

「爆裂魔法じゃだめなのか?遠くから狙えるだろうし、あの威力なら粉々にできるだろ?」

 

「デストロイヤーには、魔力結界が張ってあって、爆裂魔法を一発二発放ったくらいではその結界を壊せません。物理的に壊そうにも、かなりの巨体にありえない素早さ、それらが加わって破壊不可能です」

 

へぇ~~、ラオおじいちゃんよりも弱そう。要は魔法に強いだけだな。

モンスターである私には関係ない。

 

「すまない...遅れた。...ん?カズマ早くしたくして来い、ギルドへ行くのだろう?」

 

重装備だな。まぁハンターの防具を見てからだと見た目防具にしか見えないが。

キメラにして来い。

 

 

「おい、お前らこいつを見習えよ!大金はたいてかった屋敷と住んできた街を守る気は無いのか!?」

 

「そりゃ守りたいけど....やっぱり命が惜しいわ!」

 

「いいから行くぞ!」

 

 

 

~~~~~

 

 

「きたなカズマ!来ると思ってたぜ!」

 

ダ、ダスト?という人と乙るぎ君、大量の男性冒険者。

多いな、こんなにいたのか。

 

「お集りの皆さん!本日は、緊急の呼び出しに応えて下さりありがとうございます!只今より、対機動要塞デストロイヤー討伐の、緊急クエストを行います。このクエストには、レベルも職業も関係なく、全員参加でお願いします。無理と判断した場合には、街を捨て、全員で逃げることになります。皆さんがこの街の最後の砦です。どうか、よろしくお願いします!」

 

緊急クエストか、ダレンモーランとかラオおじいちゃんとかよりは、弱そうだな。

魔法が効かないんだったか?使えないので関係なし!

 

「それではお集りの皆さん、只今より緊急の作戦会議を行います。どうか、各自席に着いてください!」

 

作戦会議には参加しなくていいだろう。カズマ少年達みたいに意思疎通できるわけでもないし。

まぁ、話は聞くが。

 

 

「まず知ってはいると思いますが、機動要塞デストロイヤーの説明をさせていただきます。機動要塞デストロイヤーは、元々は対魔王軍用の兵器として、魔道技術大国ノイズで造られた、超大型ゴーレムの事です。国家予算から巨額を投じて作られたこの巨大ゴーレムは、外観はクモの様な形状をしております。小さい城ぐらいの大きさを誇っており、魔法金属がふんだんに使われ、外観に似合わない軽めの重量で、八本の巨大な脚で、馬をも超える速度が出せます」

 

そんな速度はラオおじいちゃんには出せないな。

ダレンなら砂上で出せるのだろうが、歩きになると遅くなるからな。

 

「特筆するのは、その巨体と進攻速度です。凄まじい速度で動く、その八本の脚で踏まれれば、大型のモンスターとてひき肉にされます。 そしてその体には、ノイズ国の魔道技術の粋により、じょうじ、強力な魔力結界が張られています。これにより、まず魔法攻撃は意味をなしません」

 

ひき肉にされる?大型モンスターが?....どんだけだよ。

 

「魔法が効かないため、物理攻撃しかない訳ですが......。接近すると轢き潰されます。なので、弓や投石などの遠距離攻撃しか無い訳ですが....。元が魔法金属製のゴーレムのため、弓はまずはじかれ、攻城用の投石器も、機動要塞の速度からして、運用が難しいと思われます。それに、このゴーレムの胴体部分には、空からのモンスターの攻撃に備えるため、自立型の中型ゴーレムが、飛来する物体を備えつけの小型バリスタ等で撃ち落とし、なおかつ、戦闘用のゴーレムが胴体部分の上に配備されております」

 

作った奴はおかしいんじゃないのか?頭が。私の世界でもこんなんはなかったぞ!

 

「そして、なぜ暴れているのか、ですが..。研究開発を担った責任者が、この機動要塞を乗っ取ったといわれています。そして、今も機動要塞の中枢部にその研究者がおり、ゴーレムに指示出しているとか...。速度が速度ですので、この大陸において、既に荒されていない地はほとんど無く、クモのような脚で、どれ程の悪路だろうと踏破します。現在、人類、モンスター合わせ、平等に蹂躙していく機動要塞、それがデストロイヤーです。これが接近してきた場合は、街を捨て、通り過ぎるのを待ち、そして再び街を立て直すしか方法が無いとされています。」

 

その研究者まだ生きてるのか?餓死してそうだが。

 

「現在、機動要塞デストロイヤーは、この街の北西方向からこちらに向けて真っ直ぐ侵攻中です。...では、意見をどうぞ!」

 

意見もなんもないと思われます。質が悪すぎる。

 

「....あの、その魔道技術大国ノイズって国はどうなったんです?そいつを作った国なら、それに匹敵する何かを創るなりなんなりできなかったんですか?あとは弱点を知ってたりとか...」

 

「滅びました。デストロイヤーの暴走で、真っ先に滅ぼされました」

 

デストロイヤーの討伐、場所は魔道技術大国ノイズ跡。そんなクエストが頭に浮かんだ。

 

「...他に、ありませんか?」

 

誰も手をあげない。負け犬ムードッ!

 

 

~~~

 

 

速くしてくれませんかね、あーだこうだ言ってないで。

 

「いやーここがギルドなんだねー。始めてきたよー」

 

「えっ、き、来たことないんですか!?なんでそれで行こうとするんですか!?」

 

声の主二人は....。本屋の店主と..リッチのウィズだったか?

それと何で店主は兜以外、ロト装備を身に着けている?そしてその手に持ってるロケランっぽいものは何だ。

 

「おお!貧乏店主さんだ!....もう一人はだれ?」

 

「貧乏店主さんが来た!...確かにあの鎧のひと誰だろ?」

 

「...げっ。本屋の人...!」

 

安心しろ乙るぎ君。今この場でいじられることはない。今ギルドにボッチの絵(量産品)を飾っているが大丈夫だ。

 

「なぁ、何でウィズがあんな有名なんだ?ていうか貧乏店主はやめてやれ」

 

「知らないのか?ウィズさんは、元は高名な魔法使いだったんだ。凄腕アークウィザードとして名を馳せたけど、やがて引退し、しばらく姿を現さなかったかと思うと、突然この街に店を出したんだよ。売ってるものは高価だけどな、俺たちは皆こっそり店を見に行ってるんだよ。俺としては隣の人の方が何でウィズさんといるのかがわからないだけど」

 

「.....あの人はな、例えるなら人間のなかの悪魔だ」

 

 

「やぁやぁ、あの時の少年。何を話してるのかな?」

 

「うわっ!?いつの間に!?」

 

さっきからいたぞ。よう、昨日ぶりだな。で、その手に持ってるものは何だ。

 

「分かってるよね?ロケランだよ、デストロイヤーって魔法効かないんでしょ?なら物理で行こうってね」

 

危ないこと考えてるな。まぁ別にいいが。

 

「えっと、貴方は誰ですか?冒険者ではありませんよね?」

 

こんなのが冒険者できる訳ないだろう、ギルド職員。

 

「僕?僕はただの本屋の店主さ。ただデストロイヤーを破壊できる兵器を持った一般人のね」

 

お前は一般人ではない、逸般人だ。

 

「破壊できる...!?」

 

「おいあんたぁ!何持ち込んでくれてんの!?しかもそれ一発限りだろ!?」

 

「玉は無限にあるし、連射機能付いてるからヘーキヘーキ」

 

何ということをしてくれたのでしょう、本来一発ずつしか打てないロケランが、連射可能になったではありませんか。

 

「ほら、少年。これをあげるよ」

 

「おいっ!..これ手榴弾じゃねぇか!」

 

そんな事より準備だ。さっさと破壊するぞ。

 

「えっ、おい!待てよ!」

 

 

~~~~~

 

 

 

おお、見えてきた、見えてきた。

準備はいいか?命乞いは無しだ、ぶっ潰せ!

 

「はいはーい。それじゃ、行きますねー」

 

やる気はないが破壊力は十分だ。

私の背に乗せ、カズマ少年と乙るぎ君もついでに乗せて、三人でロケランを構えている。

(二人分すぐさま店主出してくれました)

 

「...大丈夫だよな?大丈夫だといいなぁ」

 

「...アクア様、頑張らせていただきます....」

 

「発射ー、撃て撃て~~」

 

すぐさま発射できるわけじゃないのか。一発撃ち終わって反動が戻った後装填無く撃てるだけか。

 

 

「何であんたはそんな余裕そうなんだ!こっちクッソきついのに!」

 

「ああ!狙いがぶれる!初心者に扱えるわけないよこんなもの!」

 

....これ大分強化されているな。三発で脚二本が壊れたぞ。

一発外したから三発なだけで、脚一本につき一発で大丈夫みたいだが。

 

「見ろ!デストロイヤーがごみのようだ!」

 

「佐藤和真!?どうした!しっかりしろ!?」

 

これはもう後ろの冒険者の出番はないだろうな。

 

「.....何ですか、あれは。炸裂魔法と同じぐらいの強さで、放つのも早いとかはんそくですよ.....」

 

「...うむ、私たちの出番がないな....」

 

「あの人何者なんだよ....!?カズマの従魔と仲良さそうだったし、見たこともない鎧着てたし。何よりあんな威力の何かをすぐ用意できるとか何なんだよ!?」

 

「自称本屋の店主です。私から見れば爆裂魔法の必要性を失わせる悪魔ですが」

 

「....確かに最近本屋ができたとは聞いてたけど、あんなんが店主なのか!?」

 

そうだ、人の不幸で飯が美味い人でなしが店主だ。今度店に行くといい、おまえのトラウマにあった絵や、本を売ってくれるだろう。

 

「はいシューりょー。後は中枢をぶっ壊すだけだねー」

 

終わったな。弾丸を大きくしてやろう。

 

「あそーれ、消えちゃーえ」

 

PON☆ほぼほぼ消し飛びましたとさ。嫌がらせで泡を纏わせてやろう、てい。

 

 

 

「...なぁ、大陸を蹂躙した兵器があんな無残な姿になって、さらに泡まで纏わりつくとかかわいそうになってきたんだけど」

 

敵に憐れとか、そんな感情必要か?命をめぐる戦いに情けは無用である。

 

 

 

「私が来た意味っていったい.....」

 

何にもないよ?士気をあげるのには役立ったんだろうけど。

 

これで終わり、めでたしめでたし。

さて、帰ろうか。

.......なんか転がってきた。赤い光を放ちながら。

 

「....おい、あれは何だ?なんかヤバそうなんだけど」

 

「何でしょうあれ、デストロイヤーの動力源か何かでしょうか?」

 

「と、とりあえず壊すか、どこかにとばそうぜ!責任は俺がとるし!」

 

言ってしまったな、カズマ少年。どうなっても知らないぞ。

 

「テ、テレポートしましょうか?ランダムテレポートというものがあるので、どこかにとばすことはできるのですが...人のいる場所に送られるかもしれなくて...これが危ないものだった場合大変な事が.....!」

 

「責任は俺と、この店主さんがとるから大丈夫だ!やってしまえ!」

 

「しれっと巻き込んでくれたね、別にいいけど」

 

「わ、わかりました!『テレポート』ッ!」

 

 

今度こそ終わったな。めでたしめでたし。

まぁ絶対後日あたりに何かありそうだがな。

面倒ごとを運んでくる疫病神がいるんじゃないか?このパーティー。

 

 

「お、終わったのか?」

 

「おう!終わったぞ!皆ー!」

 

「「「「やったぜーーーー!!!」」」」

 

君たち何もできなかったけどな。

さて、私と店主は一緒に本屋に戻ろうかね。

 

 

「そうだね。帰って新しい絵でも描こうか。gif再現できないかな?そしたら延々こちらに青鬼が向かってくる絵なんかがけケルンだけどなぁ」

 

やはりトラウマしかかかんのな。

それより今回のデストロイヤーそれよりの無残な姿を描いて配ったらどうだ?

 

「僕の趣味じゃないけどま、いいか。量産して配ろう」

 

手伝ってやろう、面白い方可笑しく捏造するぞ。

 

「そうそう、最近音楽も売ろうかなと思ってるんだよね、売れるのはまだもりのようかんとかシオンタウンとかクリスマスソングしかないけど」

 

なぜそれを先に作った。それを売るならゲームを売れ。

青鬼とかシザーマンとかそこら辺を。

カズマ少年が泣いて喜ぶだろうし、街の人も興味を持つだろうからな。

 

「そうだね、それもいいかな。トラウマボスだけのボスラッシュとかもいいかな」

 

トラウマから離れろ。そこまでこだわるな、普通の奴でもいいだろ。

青鬼とか出した私もあれだが、トラウマばっか出してると飽きられるからな。

 

「ゼンショスルヨ、キタイシテテネ」

 

ダメな奴だこれ。

 

「あっおい、タマミツネと店主!皆で宴会するんだ!来ないか?」

 

「あ~うん、遠慮しとくよ。僕はお店で商品を追加してるから」

 

私も行かない、絶対に行かない。酒がある場所にはいかない。おさけやだ

 

「あーそうか、仕方ないな。じゃ不参加って伝えてくるよ」

 

そうしてくれ、行ったらぶっかけられそうだからな。

 

「で、何を出す?僕はトラウマ以外でも出していいんだけど、反応薄そうだからね~」

 

悲しいものでも出してろ。

さて、ちょっと眠くなってしまったから、寝させろ。

 

「いいよ~店についたら起こすね~」

 

任せた。じゃあ、おやすみ。

 

「おやすみ」

 

 

 

 

 




最近カジートをこのすばにぶっこんだらという妄想がら頭に浮かびます。

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