タマミツネinこのすば   作:アルタイル白野威

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デストロイヤー編はちょっと待っていただけると助かります。
今回オリキャラが出ます。


11話

 ...朝から騒がしいな。おかげで目が覚めた。

何を騒いでいるんだ?何かあったのか?

 

「...だから!近くに本屋ができたんだって!何で信じねぇんだよこいつら!」

 

本屋だと?本屋ができたのか。人間だったころは、本が好きだったな。

擬人化すれば読めるだろう。これに関してはカズマ少年に感謝しなくてはならないな。

擬人化して何かすればカズマ少年も満足するだろう。

 

「品ぞろいも多いし、何でも綺麗な絵とかもあるらしいぞ」

 

何で絵?ホントは別の何かだったていうオチじゃないよな。

 

「へぇそう。なら確かめてきてあげるわ!」

 

早っ!ありえんぞ何だあの速度!?ええい待て!私も行く!

 

 

~~~

 

 

「ほう、ここがそうか」

 

「ダクネス、何かっこつけてんの?」

 

ふむ。確かに大きいな。期待できそうだ。

お邪魔しまーす。

 

「いらっしゃーい。テキトーに見てってねー」

 

やる気がないのか?めっちゃぐでっとしてるな。

だが、確かに品物は多いな。なんかどっかで見たものが多いが。

 

「え~おススメは~そこらへんにあるもので~す」

 

ここらへん?.....エロ本じゃないか。モンハンの。

もんはんの〇ろほん、ラ〇×と〇あめ、何でこんなのしかないんだ。

薄い本しかないのか!ていうかR_18コーナーあるじゃないか!

ソッチ置け!

 

「(´・д・`)ヤダ!」

 

うぜぇ。....まともなものも置いてあるようだが、やはりここら辺のインパクトが強い。

というか何処でこんなに手に入れた?

 

「神器でコピーしたものだよ。記憶にあるものをコピーして現実にする能力の神器をもらったんだよ、おかげでこの世界でも本を読める」

 

そんな効果の神器もあるのか。いいなぁ、私のなんて大きさを変えるだけだぞ。

まぁそれがなければ屋敷に入れないから別にいいが。あるだけマシだ。

 

「いやー初めてタマミツネをこの目で見たよ。この神器、生き物はコピーできないみたいだからね。君はタマミツネにしてもらったのかい?」

 

望んですらないが?気づいたらなってただけだ。

 

「まぁいいや。今後もこの店においでよ。これあげるからさ」

 

何だ?...さっきの本たちじゃないか!?いらねぇよ!そんなもの!

ああ、でもちゃんとした本もあるんだな。大体ラノベだが。

今後もお邪魔させてもらうとしよう。欲しいものがある可能性もあるからな。

..そういえば、アクアたちは何をしているのだろうか。

私より先に入ってったが。

 

「あの人達かい?男の子はそっちにいったよ」

 

......R_18コーナーか。

 

「そして女の子たちはあっち」

 

あそこは漫画があるみたいだな。少女漫画でもあるのか?

 

ところで、絵などもあると聞いたのだが。

それはどこら辺にあるんだ?

 

「ちょうど君の後らへんだね。まぁ、本に比べれば少ないよ」

 

それでもざっと見ただけで百以上あるんだが?

....あのどうあがいてもバッドエンドしかなさそうな、緑の服を着た金髪の女の子の絵は?

 

「ああ、あれ?最近夢に出てくる女の子についていったら見つけたものだよ。残念だけど、非売品だよ。そういう約束をしたからね」

 

なるほど。じゃああの青い騎士と仮面をかぶった人と灰色の狼の絵は?

 

「題名は『遠き過去の思い出』僕が書いたものだよ。こうあればいいなと思って書いていたら、これができた」

 

へぇ、いい絵だな。

 

「ほう、そんな絵なのか。これは売り物か?売り物なら買い取らせていただきたい」

 

ダクネス、漫画漁ってたんじゃないのか。何でここにいる。

 

「売り物だよ、値段は二十万エリス」

 

「買った。これに二十万入っている、受け取ってくれ」

 

買うのか。というか、安くないか?

 

「まいどアリー」

 

...皆ここに集まったが、どれだけ買う気なのだろうか。

アクアなんて顔がほぼほぼ見えないじゃないか。

カズマ少年....R_18コーナーに行ってたのは私と店主しか知らないから。そんな挙動不審にならなくていいから。怪しいだけだから。

めぐみんは....なんだその本?堕天使の詩?なのになんで見た目は大学ノート何だ?

 

「あー、それ全部お買い上げでいいですか?」

 

一斉に頷いたな。アクアは見えてないが。

どのくらいの値段になるのだろうか。

.....全部合わせて三十万?絵も入れたら五十万?今日でどれだけ使うんだか。

まぁデュラハンの賞金が有り余っているんだろうな。

早々使いつぶせるわけもないしな。

 

「ありがとうございましたー」

 

 

 

 

 

体に括りつけられた本たちが重い。私が自分のを小さくすれば私のも、俺のも言いやがって。

何が楽でいいわね、だ。私はきついぞ。主に量が。

屋敷についたらずっと小さいままにしてやろうか。

あとちょっとで屋敷につく。この重りからも解放される。

 

「あっ」

 

何だ?何かあったのか?

あれは....前にカズマ少年とパーティー交換した人か。

たしか.... 名前はごみだったか?それともダストだったか?

まぁどちらでもいい。今はこの重みから解放されたい。

 

「何で後ろのやつはそんなに荷物もってんだ?」

 

こいつらのせいに決まってるだろう!

 

「ああ、タマミツネが荷物持ちを引き受けてくれたんだ」

 

引き受けてねーよ!勝手に渡してきたんじゃねーか!

ああもう、私は先に帰るぞ!付き合ってられるか!

 

「あぁ、おい待てよ!...いっちまった」

 

 

 

ヒャッハー!到着だぁー!

後は縛っているひもを切って.....自由だぁー!

本はリビングに置いとけばいいだろう。絵はしらん。

後は擬人化できるかどうかなんだが...。..まだ無理っぽいな。すぐ読みたかったが仕方ないな。

薄い本はカズマ少年のに入れておこう。私は読まないのでな。読んでも何もないし。

 

さて....魔力はどうやったらたまるのだろうか?

自動的にたまるのはわかるが、手動でためる方法はないのだろうか。

....どうしようも無いか。諦めてたまるのを待とう。

 

 

 

~~~

 

 

「いやー、話してたら遅くなっちゃったわね!」

 

「お前がたかってたからだろ」

 

「どうでもいいので入りましょう」

 

「そうだな。入って買ってきた漫画?とやらを読もう」

 

ん?帰ってきたか。

体感的には三十分ほどか。何を話してたんだか。

 

「ただいまー.......おお、綺麗に分けられてるな。..ん?何か俺の量増えてね?」

 

「気のせいよ、気のせい」

 

「...カズマ。一番上に乗ってるそれは何だ?」

 

「えっ?....エロ本だな..」

 

ふっ、私に持たせた罰だ。大きさは元に戻したから安心しろ。

カズマ少年のエロ本だけ更に大きくしたがな。

それより魔力を魔道具にためたいのだがどうすればいい?

 

「..擬人化したいのか?okok俺のスキルで魔力を送ってやるよ」

 

よろしく頼む。....あとちょっとだな。

 

「これでたまったんじゃないか?」

 

うむ。完全にたまったようだ。いざ、擬人化!

 

「...服、着てるんだな」

 

「着てないと思ったか?残念、甲殻や鱗が服になるのだ」

 

「ちっ....」

 

「残念だったわねー!カズマ!」

 

さて、本を読むか。何年ぶりの本だろうか。

中の文字は....日本語だ。これなら読める。難しい言葉は少し忘れてしまったが、まぁラノベなら大丈夫だろう。

喧嘩しているアクア達など無視だ。

 

「ほうほうこれは....!中々いいじゃないですかこのノート!作者は....漆黒の堕天使?名前といい、センスといい侮れませんね...!」

 

アカン奴だそれ。絶対作った奴の黒歴史になっただろうな。

何よりめぐみんのセンスに引っかかるのがひどい。

万年中二病の奴らに評価されるノート.....。何故そんなものを売ったのか...。

喧嘩してたアクア達も引いている。どれ程痛いノートなのか逆に気になる。

 

「ううむ、この絵は何処に飾った方が映えるだろうな」

 

知らない。何処おいてもいいんじゃないか?

どうでもいいから静かにしてくれ。私は本が読みたい。

 

「俺は部屋にこもる!この本たちを持ってな!」

 

いきなりどうした。死亡フラグか?

 

「そうよ!閉じこもってなさい!」

 

何があったんだか。

とにかく私は静かに読みたいんだ!この場所はうるさくてかなわん!

何処に行くべきか.....。

空き部屋があったはずだからそこへ行こう。

 

「む、どこへ行くんだ?」

 

「空き部屋に行く。うるさくて静かに読めないからな」

 

「そうか、空き部屋は一番左だ」

 

「ありがとう、ダクネス」

 

一番左か.....。まぁいい。

 

 

 

 

 

 

その後一日、本を読んで(途中で魔力を補給しながら)すごした。

 

 




本屋の人は、その気になればロト一式取り出したり、爆弾を出せたりします。
まだまだ未熟ですが、今後もよろしくお願いします。

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