古城くんは基本けだるげ   作:トマボ

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毎度のごとくですがキャラと口調ぶれすぎててすみませぬ。
地の文とか視点とか?奴らは、古城さんを家に残して飛び出していってしまったのさ…。

かなり酷いです。ご容赦を。


ちなみに、古城さんが饒舌だったり会話文が多い時は放課後などの睡眠が十分に取れた後のわずかな時間だけという思いつき(後付け)です。



別枠 何ともない話1

~~~ブラコン

 

 

 

 

 ある日、学校からの帰り道に矢瀬が変なことを言い出した。

 

 

「なあ、古城。ブラコンってどう思う?」

 

 

「いきなりどうした?まさか・・矢瀬、お前、彼女にフラれたショックでついにそっちに・・・・?」

 

 

「いやちげーよ!しかもフラれてねえっつの。いまもバリバリ付き合ってるわ!!」

 

 

「・・ああ。うん。きっとそうだな。悪い。諦めるにはまだ早かったな。いろいろと時間も必要だろうし、元気出せ。今日はおれがおごってやるからさ。(一一")」

 

 

「微妙な優しさからまったく信じてないのが伝わってきてるからな?おれは分かってるぞ?みたいな顔しないでくれる!?ホントだから。一昨日も先輩と会ってるから。」

 

 

「あぁ、分かった分かった。それじゃ、なんでそんなこと聞いてきたんだ?那月ちゃんの趣味話にでもつきあわされたのか?」

 

 

「強引に話戻しやがって・・。まぁ、ぶっちゃけそのとおりなんだがな。昼に捕まって、『意見を集めてこい(強制)』とのお達しで。前回抜けた分の補習無しにしてくれるっつーから、さっきまで(能力フルで)全力で聞き込みしてたんだよ。まーた、ヤバイもんを布教されないように当たり障りない健全そうなメモだけ渡してきたぜ。」

 

 

「へぇー、大変だったな。おつかれ。というかだから午後はいなかったのか。英語だったのに。」

 

 

「・・・・なん・・だと?」

 

 

「・・・まぁなんつーか、どんまい。」

 

 

「ちっくしょう、あのドSはめやがったな!どっちみち補修じゃねーか。はぁ…………。まぁしかたねーか。

それはそれとして、ちょっと気になったから聞いて見たんだが。

実際に凪沙ちゃんみたいな可愛い妹がいる兄としてはどんな感じなんだ?うちは、まぁ、特殊だし、歳離れすぎてっからな。」

 

 

「凪沙がいないと家庭が回らないあたり凄くできた妹とだと兄として誇りに思う。

呆れられてるとは思うが、仲が悪い訳じゃないからよく分かんねーなぁ。

昔は懐いててくれたけど。」

 

 

 

「今は立場も逆…と。」

 

 

 

「反論の余地もないぜ。」

 

 

「んー、まぁそうだな。話振っといてなんだが、凪沙ちゃんがあのロリッ娘みたいになるのは想像つかねーや。」

 

 

「ロリっ娘?犯罪は駄目だぞ。そして凪沙は渡さん。」

 

 

「ちげーよアホめ。むしろお前がシスコンじゃねーか。過保護になるのは分かるが程々にしとよ?」

 

 

「過保護……。過保護…か。最近凪沙が通信空手とか護身術指南の資料集めててな。」

 

 

「おー、えらく簡単に言われた事が予想できるな。

大方、「これで古城くんを護ってあげるね!」とかか?」

 

 

「妹が保護者すぎてヤバイ。」

 

 

「んー…否定できる要素がねーな、確かに。現に今も陽射しでぶっ倒れて俺が運んでるわけだが……お前はもうちょっと普段から動け。よし、ちょうど着いたしそんじゃ、またな。」

 

 

「おー、サンキュー。」(( _ _ ))ノシ

 

 

(ここまで送ってもらっておいてアレだが、優しいタクシーの運転手は、重そうな荷物を代わりに持って階段を登ってくれるらしいぞ。矢瀬よ(ドライバー)。)

 

 

「階段……長い……つらい…」

 

 

矢瀬と別れた後のこの万能感の喪失?みたいな感じは大きいなと適当な事を考えながら階段と戦う。

戦うんだが、ここの階段こんなに長かったっけ?

(←意識無いときは運んでもらってる人)

 

 

「ちょっと、古城くん。階段で休憩しないでよ!ほら、肩貸してあげるから頑張って歩く!」

 

 

「おー、凪沙。おかえり。ありがとな。あとなんかゴメン。」

 

 

「どうしたの?急に。疲れてる…のはいつものことだけど。」

 

 

「部活を頑張ってから帰ってきた妹に階段を登るのを手伝って貰ってるっていう現状に、兄として情けなくなってきてな…。」

 

 

「あはは。今更何言ってんだかなー、古城くんの馬鹿。どんなにダラけてても古城くんは古城くんだし、どんなに貧弱でも私のお兄ちゃんだよ。よっと、着きましたよ〜お兄様〜?」

 

 

「よく出来た妹で嬉しい限りだ…。」

 

 

(凪沙がブラコンだったら……か。無いな。うん。)

 

 

 

その日もまたいろいろと助けられながら寝た訳だが、

 

俺には、なんかしらんが、眷獣と一緒に訳の分からん血の記憶的なものが受け継がれたらしい。

 

それは、極稀に似たような経験があると目覚めたりして、俺に追体験のように記憶を見せてくる。

 

夢というのは脳の記憶の整理だったりとか聞いたことはあるだろうか?

 

その日にあった出来事や過去の記憶がごちゃ混ぜで出てきては妙なところで目が覚めた…なんて経験は珍しくないだろう?

 

だから、この日に俺があの変な夢を見たのはきっと矢瀬の言ったことが原因だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の名前は、暁古城。至って平凡な高校生だ。両親は共働きで海外にいるので、今はしっかり者な妹と二人暮らしをしている。

 

兄としては情けない限りなのだが、俺はとても怠け者だ。学業、運動、家事、その他諸々を基本的に自発的に行おうとはしない。

 

実に救いようの無い社会のゴミであるわけだが、

 

青春?そんなことより睡眠の方が重要だ。

 

宝物?今この瞬間にも感じている微睡みのことだろう?

 

 

最高に良いシチュエーションでダラけ続けるために、俺はその時、その瞬間のみ、残り滓程度の俺の中の小宇宙をはじけさせる。

 

万難を排して挑む………のは疲れそうなので、適度に頑張りながら、今日もダラけようではないか。

 

 

さて、爽やかな朝日が差し込んできて、俺に目覚めを強要してきているのでそろそろ目を開けるとしよう。

 

 

「あっ!起きた?おはよう古城くん。今日の寝顔も可愛いかったよ♡。」

 

 

目を開けたら、どアップで逆さまな妹の顔が映った。◯トリのマイ枕は追いやられ、いつものごとく膝枕をされている状況だ。

 

 

「おはよう、凪沙。起きたから、どいてくれ。」

 

 

「おはようのチューは?」

 

 

「無しだ。」

 

 

「え〜、なんで!?小学生まではいつもしてくれてたのに!」

 

 

「歳を考えろ。そして、してきてたのはお前だし、小学生だって割とおかしかったことに気づけ。」

 

 

「ふーんだ。照れちゃって。じゃあ、どく代わりに今週末デートしてもらうからね。」

 

 

「へいへい。日用品の買い出しと荷物持ちな。付き合うからどいてくれ。」

 

 

 

 

これがうちの妹。暁凪沙である。俗にいうブラコンというやつだ。

あ?どこのギャルゲーだだと?寝ぼけてんじゃねーの?(盛大なブーメラン

 

 

「ほい、今日はパンケーキを焼いたよ!早く食べて!さ、ハリーアップ!速さが足らないよ!」

 

 

「甘そうで嬉しい限りだが、何も入ってないな?」

 

 

「私の愛情がタップリだよ!」

 

 

「はいはい。で?本音は?」

 

 

「睡眠薬を少しだけ!…ハッ⁉︎しまった。ついノリで。」

 

 

「正直でよろしい。よし、凪沙。お兄ちゃんがあーんしてやろう。ほら、口を開けろー」

 

 

「待って、古城くん、待って。凄く嬉しいんだけどあの、その…恥ずかしいなーなんて…。」

 

 

「遠慮するな。ほら、俺はお前の料理の腕を信用してるからな。美味しいに決まってる。ほら、あーん。」

 

 

「むもごっ!?………zzz」

 

 

 

即効性のある睡眠薬?誰からもらったんだ?

 

こんな風に若干変わった妹ではあるが、懐かれてると思えば兄冥利に尽きるというやつだ。

身の危険を感じつつも自分で自分を誤魔化して、適当に朝食を作り直して片付ける。

机に突っ伏したままだと身体を痛めるので凪沙はソファに寝かせておいて、出かけるとしよう。

 

ちなみに、倒れた凪沙のポケットから鎖が出てきたので下手人はロリ教師だと判明した。

 

 

さあ、休日出勤してるであろう犯人にお説教をしに行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(この後、他の先生の大勢居る職員室という手の出しにくい状況で生徒から常識を説かれつつお叱りを受けた見た目ロリな教師は泣いた。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




適当なところで終わってしまいましたが、これ以上は無理。

夢の中のシスコン古城さんにとっては何ともないのだ!

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