サブタイからネタバレしていくスタイル。
凄く短いですがご容赦を
さて、どこから話したものか。
そもそもこの物語は、人工的に造られた第四真祖と魔術と機械技術によって浮かぶ人工島にまつわるお話である。
当の本人がアレな為に忘れがちになってしまうが、魔族特区というだけで何かを企む者達で溢れかえっているのは言うまでもない。
大抵は本人の気付かぬうちに事件としてとりだたされる前に終わってしまうことも多々あるが…。
友人兼監視役の能力者は悪態をつきながらもそのフォローに走る。
任務に就いた当初であれば、信じられるかそんなもん!と
現在であれば、毎度毎度懲りねえなぁ、と
だがしかし、いかに目立たずとも、その怠惰さを呆れられていたとしても、第四真祖が生きているということが重要なのである、
不死身の吸血鬼に対してその表現が当てはまるかどうかはこの際置いておこう。
もっと正確に言えば、他の真祖を含めて、第四真祖が意思を持ち、その象徴たる眷獣を十全に使いこなす、という点が重要だ。
なぜなら、それだけで世界の危機には十分だからである。
もう一つの島自体ににまつわるエピソードについてはもはや挙げる必要はないだろう。
封印なり過去の事件なり未来の空白なりと、多々残ってはいるものの、どこかのAIはため息を吐きながら一人寂しそうにデータを吐き出す。
〜〜知ってるぜ?どうせもう出番無いんだろ?
そんなことはない、と信じたいところだが、高性能である故に気づいてしまっている。
事件が事件足り得ないままに終わらされてしまうならば、存在自体が誰かの事件になりうるような大きな存在は企みも何もすること自体がもはや無意味なのではないか、と。
それ故に残っているのは、魔族特区としての看板、誘蛾灯の役割だけである。
島を街灯に例えたが、ならば抑止力たる第四真祖は虫取り用の装置とでも言えば良いのだろうか。
それが撤去されればこぞって集まってくる虫達が島の内外に存在する者達だとしよう。
あくまでも果たしたいそれらの願いは欲求であり、本能ではないので、直ぐに装置を付け直されたり纏めて殺虫剤たる島の守り手達の手にかかりたくはないので慎重に行動するのだが。
けれど、強力ながらも後手に回ってしまう警備隊や組織群らだけでは集まってくることを押しとどめるには足らない。
やはり、活躍せずとも公には知られていない第四真祖は必要とされているのだろう。多分。きっと。
だからこそ、
シリアス風味な引きをしつつシリアスなんてないんだぜ?と、ネタバレしていくスタイルを貫きたい今日この頃。
続きはそのうち。