古城くんは基本けだるげ   作:トマボ

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更新出来なくて申し訳ありませぬ。

なかなか書けなかかったのでまたお茶濁し回なのです。すまない…。
キャラは例の通りぶれっぶれですのでキニシナーイの精神で頼んます。

PCを修理するので書けたところまでで終わったりますので凄く短いですか、後日書き足します。


別枠 オ・ノーレ

私のお兄ちゃん、古城くんはいつも気だるそうにしている。

 

 

「zzz…(´-ω-`)スヤァ」

 

 

「古城くん遅刻するよー。」

 

 

うちは両親共にあんまり帰ってこないので古城くんとほぼ2人暮らしだ。

昔から古城くんは、低血圧で朝も弱い上に貧弱なもやしっ子だから私が率先して家事全般をしている。というか、私がやらないと家庭が壊滅してしまう。

 

私は部活動もしているので、古城くんの方が先に家に帰ってくる事が多いけれど、料理以外は家事下手なので戦力にはカウントしていない。

 

友達にはよくそのことを心配されるけれど、別に負担という程じゃないし、自分の体調管理はきちんと行なっている。だから、小さい頃は病気がちだった私も今は常に万全だ。

 

そうでなければ、私自身より、見ていても、見ていなくても心配になってくる古城くんが恐らく10日と保たずに永久に眠りについてしまう気がする。

 

 

本人は、この島は陽射しも強いし暑いのでずっと眠っていると聞いたら喜びそうな気もするけれど、流石に古城くんでも不老不死の吸血鬼でもないのだからそんなこと自分から言い出したりはしないと思うけどね。

 

 

冗談は置いておいて、それでもやっぱり古城くんは最新の家電の省エネモードよりも消費が少ない行動をとってる分、おつかいとかも微妙に間違えるくらい頭も働いていなかったりするんだよね。

 

 

そんな兄とやっぱり家事全般アレな深森ちゃん、神出鬼没な牙城くん、とくれば私も例に漏れず、最初は酷いレベルだった。卵焼きは黒かったし、掃除も洗濯も家計管理もザルだったけど、危機感は人を成長させるものなのだ。

 

 

目を瞑ってみればいつでも思い返せる数々のシーンが……

 

 

「_:(´ཀ`」 ∠):うう……」←連休で布団から動くのを嫌がって栄養失調になりかけた古城くんの図。

 

 

 

「(´・ω・)…(・ω・)?」←何処かで寝て起きたら交番で保護されていた時の古城くんの図。

 

 

 

「_(:3 」∠)_」←乾いた洗濯物の暖かさにやられてベランダで活動停止した古城くんの図。

 

 

 

 

(酷い有り様だけど、これでも深森ちゃんよりはマシだったりする。)

 

 

 

今もフラフラと玄関で頭を揺らしているせいか全然靴が履けていない。

 

「ほんとに遅刻するよ?今日日直なんでしょ。ほら、抑えてあげるからちゃんと履いて。一緒に行ってあげるから今日は倒れないでね!」

 

 

「うん…。今日も暑い……。はぁ〜〜…。」

 

 

ふふっ、まったく…何にも出来ないんだから。古城くんは私がいないとダメだなぁ。

 

もう、しょうがないお兄ちゃんだ。

 

 

 

 

そう、古城くんとはずっと一緒にいたし、私が世話をしてきた。

宿題すらまともに解こうとはしないから、ずっと先の範囲まで覚えて家庭教師だってしてきた。

 

古城くんも、「凪沙が居ないと俺は普通に暮らすことすら出来ないなぁ…いつもありがとう。これからも宜しくな…zzzZZ」と言っていた。

 

 

古城くんがうなされているときは私が膝枕をしてあげると、古城くんは安心したように眠りに就くし、

 

朝は目覚まし爆弾や牙城くんのカカト落としでも起きられない古城くんは、私が耳元で囁くと自然と起きてくれるし、

 

少し前までは一緒にお風呂に入っいたのも、着替えを手伝っていたのも、歯を磨いてあげていたのも私が一番多い。

 

 

だから。お兄ちゃんと一番仲が良いのは私だもん!

 

 

 

決してあのツンツン頭のヘッドフォンではない。

 

 

 

ふんだ、学校で近くにいるからって、古城くんと放課後遊んだりなんかしちゃって…。

 

甘党な古城くんとデザート食べに行ったり、カフェにお茶しに行ってるのだって私の方が多いもん。

 

 

「あ、凪沙。今日の帰りに矢瀬が隠れスポットのケーキバイキングを案内してくれるらしいから、夕飯は無しでいいや。土産にも買って帰る。」

 

 

 

 

うおおおおおのれええええ矢瀬ェェェェェェェェェェ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

心頭滅却すれば火もまた涼し

 

 

古城くんの前で取り乱してはいけない。私の沽券に関わってしまう。

 

 

 

今日は午前で学校が終わるので古城くんとまったりできる………筈だった。

 

つい先程までは。

 

玄関にやけに靴が多かったので嫌な予感はしていた。そもそも古城くんは人から嫌われるタイプではないけど、進んで世話を焼こうとして来る人は多くない。

 

だから、うちに来る古城くんの知り合いは限られて来る。

 

だから、非常に不本意ではあるけど、不良ヘッドフォン…もとい矢瀬が遊びに来たのは、決して良くは無いが考えられた。

 

 

浅葱ちゃんは良い人だ。

 

 

だけど、何故だ?何故お前がいる?

 

 

矢瀬兄!!!

 

 

仕事に徹する癖に優しく振る舞う渋いイケメンでエリート高時給でかつ世話好きとか古城くんの好みドストレートじゃない!

 

 

古城くんを養ってあげるのは私だもん。

 

 

 

楽しげに談笑しよったからに!

 

 

そして連れて来たのはやっぱり矢瀬!貴様だな!?

 

 

何がうちの弟と違って手がかかる分可愛げが有るなぁだ!

 

 

 

確かに古城くんは手がかかるけどうちの子だもん!

 

暁古城だもん!

 

 

 

 

…………こうなったら全面戦争だ。

 

 

全員甘党なのは知ってるんだからね?

 

ブラックで飲めるのは私と浅葱ちゃんだけ。

 

 

そして砂糖は朝古城くんが床にぶちまけたのをわざと帰りに買って来てない。

 

古城くんへのちょっとした罰を全員で味わうがいい。

 

 

 

 

 

 

手始めにこの激苦コーヒーをと無糖クッキーから始めよう。

 

 

 

 

古城くんには後で別のを出すとして…

 

 

 

「皆さん、お茶が入りましたよー。是非そのままでお味わいくださいね!」

 

 




田中さん妹と凪沙さんが合わねええええええ。

でも作者の妄想する限りでは拗ねた感じが似ているなーと思ったので採用。


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