ドリームタンクマッチとモンハンが止まらないのです……やべーんす……
はい、すみません。また、ぼちぼちよろしくお願いします。
「古城君、お昼何食べる?」
「今日も暑いし…お茶漬けが良いなぁ〜。」
「私も今日はそれに賛成かなぁ。」
「「はぁ〜…休み最高〜〜。」」
昨日から兄と妹揃って、唐突な連休を迎えた暁家。中高一貫のため、双方とも現在は壊れた校舎の改修工事が行われている彩海学園に通っているため、こうして家族水入らず(両親除き)でくつろいでいた。
老朽化が原因とされている……が、屋上のベンチで寝返りをうって落ちそうだった主人を助けるために暴走してスパークした金色のネコ科や音の膜のトランポリンによって優雅に助けようとしたは良いが、思った以上に軽かった為に一切の抵抗無く眠ったまま吹っ飛んだ主人に焦って校舎の窓ガラスやら配管やらをもれなく破裂された馬やらがいたかどうかは謎である。
夢の中で、何故かショボーンとしていた、いつもよく会う動物達の様子に首を傾げていた真祖の少年は、これまたいつも通りにふかふかの毛並みの中で眠り直したり、それを受けて変わらない主人の様子に思うところがあった毛玉達がのんびりしていたり。
それはさておき。
真面目でしっかり者の妹も、特に課題も無しに唐突に迎えることとなった手離しの休日という名の魔力の前には抗うことが出来ず、兄の隣で柔らかいソファに身を沈めている様子。
ほんにゃり、という表現がしっくりとくる表情で仲良く垂れているあたりやはり兄妹なのだと認識できる。何故ならば、既に家具と同化して自我は溶けかけ、存在が薄れかけている兄に釣られてか、妹も風景の一部に溶け込むように薄っすらと色がなくなりかけているからだ。
このままではいつか行方不明の兄妹として迷宮入りの事件とされてしまう。
……流石に冗談…であるが…、本当に消えそうなイメージが拭いきれないあたりさすがと言わざるを得ない。
だが、そんな日常の一幕なのか実は危機だったのか分からない暁家の平穏は、大概何者かの来訪によって容易く崩れ去る。
ピンポーン!ピピピピンポーン!!
此度もその例に漏れず、チャイムを連打しながら、唐突にソレは現れた。
「はぁ……暁古城。本当にすまん。今回ばかりは私の手には負えん。どうか…頼む。」
とても疲れた表情で頭を抑えているゴスロリ服のちびっ子英語教師と。
「命令受諾。これよりマスターにご奉仕を開始します。何なりとご命令を」
どこかで見たことのある、というか見覚えしかない無表情の青い髪の美少女ホムンクルス。
ジャンケンで負けた為に玄関先まで這ってでてきた古城の瞳を真っ直ぐに見つめながら、メイド姿の厄介事は、今日も元気にトチ狂っていた。
……………………?
ぼーっとした頭でさえも一瞬固まるほどの衝撃を受けながらも、とりあえず古城は、喋ってもいないのに電波の命令を受諾しているメイドさんに、一言だけ伝える事にした。
「命令……なら、とりあえず帰って?」
続く(大嘘
さーせん。加筆するか続けるかは気分