古城くんは基本けだるげ   作:トマボ

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相変わらずの低クオリティでお送りしております。
酔っ払いの書きなぐりです。後日直すかもしれません。

不定期で間が空いてしまって申し訳ないですがぼちぼちよろしくお願いします。

声優さん的に今回は古城さんが世話係的なやつです。


別枠
別枠 矢瀬くんは気だるげ


 

 

「おーい、矢瀬起きろー。もう授業始まるぞ。」

 

 

 

「……なー古城ぉ〜、なんで休み時間ってこんな短けーの?」

 

 

 

「そもそもガッツリと休むための時間じゃないからだろうな。」

 

 

 

「あと5分は欲しい……。」

 

 

 

 

俺こと暁古城の友人、矢瀬基樹にはやる気というものが感じられない。

 

 

見た目はチャラい感じなのだが、本人の眠気を示すように逆立った髪も心なしか垂れているように見える。実際は染まった髪は硬い。

 

 

若干不良を連想させる風貌とだらけきった態度から引かれがちだったのは最初だけで、偶に弄られている。主に寝ている時の髪を。

 

 

また髪の話をしてしまった。話を戻そう。

 

 

 

とにかく矢瀬は年中気だるげそうにしているのでクラスメイトからは、まあ…小動物?いやいや、この外見でそれはねーわ。

馴染んではいるが、教師陣からすると授業中も偶に寝ているので呆れられている。

 

 

しかし、こいつは成績は悪くないのだ。俺以上に寝ているくせに若干納得がいかない。

 

こんなことを言うと、浅葱あたりに「そもそも寝るな!」と怒られそうなので言わないけどな。

 

 

 

せっかく起こしたのにまた夢の世界へ旅立ち始めた矢瀬を見て、またかこいつと、呆れた目で入ってきた先生が見ていたのでそのうちまたはたかれることになるだろう。

 

____委員長(彼女)に。

 

 

 

そう、こいつは先輩の彼女持ちなのだ。偶に見かけると眼鏡の中華服のコスプレをした奴とか巫女服のコスプレした人とかに、厨二病ネームで呼ばれてたりしたのだが、演劇部だったりするんだろうか?

 

見た目が三つ編みおさげで委員長っぽいのだが、性格も厳しいので、矢瀬は教師陣の異常な速度の伝達により、最低でもその次の時間の休みには先輩に起こされるか、呼び出しのメールか電話が来る。

 

 

 

あいつはそれを眠そうな表情から眉が若干つりあがった、眠くて不満気な表情で会いに行くのだが、相手の方はそれがお気にいりらしい。

 

 

まっっったく分からん。いや、男の俺が分かったらアウトなんだが。

 

 

 

要は、世話焼きな彼女さんがいるってことだ。

 

 

それと、教師陣もクラスメイトも踏み入ったことは聞かないが、色々と込み入った家事情を抱えているらしい。

 

 

だが、俺は知っている。

 

こいつが丸投げしたので、矢瀬の兄貴が泣き叫んでいたことに。

 

今はうちの近くに一人暮らししているのだが、下校途中に一度、「見つけたぞ基樹ィィィィィィィィ!!!!!!」と、人殺ししそうな勢いでお兄さんが走ってきたのを、矢瀬はなんといったか、過適応者(ハイパーアダプター)の能力みたいなもので、ふわふわと浮いて逃げた。お兄さんは普通の人間らしく、そして極度の疲れから崩れ落ちていたので、いたたまれなくなった俺は、矢瀬のお兄さんを招待してぼやかした職場の愚痴を聞いてあげた。この島の管理を裏から頑張ってくれているらしい。

 

若干スッキリとした顔で帰っていったが、社畜というのはあんな感じなんだろうなぁ。絃神島の闇は深い。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、授業を終えて放課後になった。え?早いって?いや、普通に授業受けて、昼もまた夢うつつで、階段で寝てた矢瀬を抱えて戻ってきて、授業受けて終わりだぜ?

 

 

そう、もう一つ言うと、こいつは先輩の通い妻的な健診もあってか、健康体の筈なのだが、校門前や階段、屋上、廊下で倒れるようにそのまま眠りに入ったりすることで、病弱なイメージがある。

 

体育倉庫の跳び箱の上にもたれかかっていたらそのまま眠って次の日まで発見されなかったことを聞いたときは本気で心配になったと同時に実はアホなんじゃないだろかと思った。

 

 

矢瀬のお兄さん曰くとある任務を受けているらしいんだが、絶対サボってるだろ……。

(普段であれば、口は堅い人なんだろうが、あのときは平常ではなかったからぽろっと漏れた話かもしれん。本人も多分気づいてなさそうな感じもする。)

 

 

生活指導の先生にも頼まれて以来、良く俺は矢瀬の運搬をしている。

 

「ふわぁぁぁアアア⤴︎」と、今も謎の欠伸をしているのを見ると応援するような気がしないでもない。

 

そして、任務と言えば、もう一人いたなー、とか考えてたら正面から後輩が一人。

 

 

「矢瀬先輩!お帰りですか?暁先輩もお疲れ様です。そ、それで、も、もしご迷惑でなければ帰りにご一緒させて頂けませんか?」

 

 

「(私は先輩の監視役ですから!)」

 

 

 

「んー。良いぜー…_(:3」z)_」

 

 

「いつも言ってるけど矢瀬も俺も別に迷惑じゃないからそんなに畏まらんでも良いと思うぞ?見ろ、このだらけた姿を。」

 

 

「い、いえ、先輩は敬うべきですから。(それに、ふやけた表情が可愛いです…)」

 

 

 

俺にはがっつり聞こえてるんだよなぁ……。

 

 

 

本人曰く、第四真祖の監視役。後輩であり、凪沙の友達でもある姫柊雪菜嬢である。

 

 

第四真祖、つまり俺の監視役らしいんだが、ここにくる前に見せられた写真に、俺と一緒に写っていた矢瀬に一目惚れしたらしい。

 

 

矢瀬の彼女、つまり先輩は、姫柊の上司的な人だったらしく、今までは頭が地面につくんじゃないかと思うくらい頭を下げていたのが、恋する乙女はとても強かで、昼ドラの嫁と姑のごとく丁寧語のままで挑発しあっている。

 

霊能力者?っぽいので、キャットファイトにはならないが。

 

 

俺が矢瀬の世話係その2的な位置にいるので、監視役を建前に矢瀬との距離をもの凄い速度で縮めていった。

 

 

 

「先輩どうぞ!はい、あ〜ん。」

 

「…美味いmgmg」

 

「ふふっ、口元についてますよ」

 

(どっかで見た光景のような気もするが、気にしないでくれたまえ。)

 

 

ハッ!?変な電波を受信していた。疲れているようだ。帰ったら早めに休むとしよう。

 

さて、帰りに喫茶店な寄った訳だが、だるそうな矢瀬に嬉しそうに世話を焼く後輩。単純にいちゃついているように見える。

 

だが、店の外に先輩が居て、姫柊はそれに気づいた上で流し目を送っている。

 

 

割と修羅場だった。

 

 

 

 

「矢瀬。」

 

「なんだー?古城」

 

 

「頑張れ。密やかに応援しとくぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オチは無し。

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