遅れてしまい本当に申し訳ありません!!!二週間以上掛かって本当にすみません!!
モチベーションの問題や執筆時間があまり取れなくて遅くなってしまいました!
今回、コラボ回の最終編です!
では、どうぞ!
ナポレオン魂のダークゴースト、ヨミ魂のヘレナは各々の武器であるガンガンセイバーとウルフガントレットがぶつけ合う。
振るわれたガンガンセイバーをガントレットで覆われた腕を盾にして防ぐヘレナ。防ぐ度に金属音が鳴り響き、小さな火花が散る。
ヘレナもただ防いでいるだけじゃなく、隙を突いて反撃に出る。
ダークゴーストが振るうガンガンセイバーに己の拳をぶつけて攻撃を弾く。ダークゴーストはその反撃の仕方に一瞬驚くも、攻撃を続けた。振られたセイバーを防ぎ、弾く、これを何度も繰り返す。
一瞬の隙を突いて、ヘレナは右の黒いガントレットの『黒狼』をダークゴーストのボディに叩き付けると、ガントレットに付いている銃口から大砲が発射された。
「ぐぁっ!?」
ゼロ距離で発射された攻撃にダークゴーストは数メートル後ろに吹き飛ばされてしまう。
更にヘレナの攻撃は続く。今度は左の白いガントレット『白狼』からボウガンの矢が発射される。発射された大量の矢は立ち上がっている最中のダークゴーストに向かっている。
それに気付いたダークゴーストは、ガンガンセイバーを左に持ち替えて、右手でドライバーのデトネイトトリガーを引いて押し込んだ。
《ダイカイガン! ナポレオン! オメガドライブ!!》
ガンガンセイバーの刀身にエネルギーを纏わせ、それをヘレナから放たれた矢に向かって横に一閃、斬撃が放たれる。斬撃によってボウガンの矢を全て粉々にし、斬撃はそのままヘレナを襲う。
ヘレナはガントレットを盾にして防ぎ、デトネイトトリガーを引いて押し込んだ。
《ダイカイガン! ヨミ! オメガドライブ!!》
「『秘伝忍法ニヴルヘイム!!』」
オメガドライブを発動して両腕のガントレットを前に突き出す。白狼からは大量の矢と手裏剣が、黒狼からは大砲をダークゴーストに撃ち出した。
それに対してダークゴーストは、サングラスと剣を合体させた武器『サングラスラッシャー』を取り出して剣モードにして右手で握り、デトネイトトリガーを引いて押し込み、オメガドライブを発動する。
《ダイカイガン! ナポレオン! オメガドライブ!!》
ガンガンセイバーとサングラスラッシャー。刀身にエネルギーを纏わせて二本の剣を巧みに扱い、向かってくる大量の矢と手裏剣を斬り落とし、大砲を真っ二つにしていく。
終いに、その場で勢い良く回転して矢・手裏剣・大砲を薙ぎ払った。
「ガントレットにどれだけ武器を仕込んでるんだ?」
「それは内緒だよ」
二人は軽く会話するも、直ぐに戦闘に切り替える。各々、眼魂を取り出してナンバリング状態にする。
ダークゴーストは『05』とナンバリングされた茶色の眼魂。
ヘレナは『08』とナンバリングされた黒と白で塗装された眼魂をベルトにセットする。
《カイガン! ビリー・ザ・キッド!》
《百発百中! ズキュン! バキュン!!》
《カイガン! ミライ!》
《全弾必中! ダキューン!! ドキューン!!》
ダークゴーストの顔にはリボルバーの拳銃が描かれ、茶色の長袖パーカーに頭には『クイックドロウハット』と呼ばれる帽子が装着される。
ヘレナは顔の左目辺りに巴模様が入った眼帯、ネコミミが付いた黒いゴスロリのパーカーを纏い、背中には黒い鳥の翼が生えており、裾にはネコの尻尾が付いている。
【仮面ライダーダークゴースト ビリー魂】
【仮面ライダーヘレナ ミライ魂】である。
ダークゴーストはガンガンセイバーと蝙蝠型のゴーストガジェット『バットクロット』をガンモードに変形させてニ丁拳銃にした。
対するヘレナもガンガンセイバーをガンモードに変形させて、如雨露に可変するワニ型ゴーストガジェット『ワニジョーロ』を合体させた西洋傘型機関銃を模した武器『ガンガンセイバー・マシンガンモード』にする。
ゴーストチェンジを終えた二人は、瞬時に武器を構えて引き金を引く。
ダークゴーストは走って移動しながらニ丁拳銃で早撃ちの要領で次々と弾を撃ち出す。
ヘレナも構えたガンガンセイバー・マシンガンモードを移動しているダークゴーストに向けて弾丸を連射する。マシンガンモードから放たれる弾丸はダークゴーストの早撃ちを上回るレベルだ。
ヘレナからの攻撃を避けながら早撃ちで反撃するも、マシンガンモードの銃口から発生したエネルギーシールドによって防がれており、ダークゴーストの攻撃はヘレナには届かない。
(連射性能はアッチが上。おまけにエネルギーシールドで自身の身を守っていることで此方の攻撃が届かない……か)
採掘場に建てられた小さな建物に身を隠して相手と自分の能力差を分析しながら「厄介だな」と呟くダークゴースト。
《ダイカイガン! ガンガンミイヤー! ガンガンミイヤー!》
《オメガバレット!!》
「『秘伝忍法ヴァルキューレ!!』」
(マズイッ!!)
採掘場に響いた必殺技発動の音声を耳にしたダークゴーストは素早く建物の陰から飛び出す。
飛び出した次の瞬間、ヘレナのマシンガンモードから放たれた呪術を練り込ませたエネルギー弾が建物に着弾し、大爆発を起こした。
爆発で発生した爆風で吹き飛ばされ、その影響でダークゴーストのビリー魂が解除されてしまう。
「次はコレだ!」
「行くよ、ウェンディ!」
二人は眼魂を取り出してナンバリング状態にする。
青色の眼魂で『13』と表示された眼魂をダークゴーストが、青と紫の色をした『11』と表示された眼魂をヘレナが、それぞれベルトにセットする。
《カイガン! フーディーニ!》
《マジイイジャン! すげぇマジシャン!!》
《カイガン! ウェンディ!》
《攻防一体! 敵を粉砕!!》
ダークゴーストがフーディーニ眼魂をベルトにセットすると、チェーンが巻いてある青いバイク『マシンフーディー』が何処からかやって来てパーカーゴーストに変形し、それを纏う。
顔にはX字の鎖の中央に南京錠が描かれ、両肩には防御フィールドを発生させる『バインディングショルダー』を装備されている。
ヘレナは青と紫を基調としたパーカーを纏う。顔と胸元には数字の『XI』が刻まれ、両肩には二分割されたボード『ライディング』が装着されている。
【仮面ライダーダークゴースト フーディーニ魂】
【仮面ライダーヘレナ ウェンディ魂】である。
ダークゴーストは背中のグライダーを展開してグライダーのとなり、四基の回転翼『シュトゥルムローター』を高速回転させて空に飛ぶ。
ヘレナも両肩のライディングを分離し合体させ、ボード状にして浮遊させてその上に飛び乗り空に上がる。
空に上がった二人の壮絶な空中戦が始まる。
ガンモードにしたガンガンセイバーをダークゴーストに狙いを定めて撃つヘレナだが、ダークゴーストは空中で華麗に回避したり、シュトゥルムローターの中心部から強靭な鎖『タイトゥンチェーン』を生成して、それを両手に持って鞭の様に振るって弾丸を弾く。
それを暫く続けていると、ダークゴーストがオメガドライブを発動した。
《ダイカイガン! フーディーニ! オメガドライブ!!》
シュトゥルムローターからタイトゥンチェーンを4本生成し、ヘレナに向かって射出する。
ヘレナはボードで高速移動して回避するが、鎖はまるで生きているかの様に動きヘレナを追尾する。捕まらない様に必死で逃げるヘレナだったが最後の一歩の所で鎖に拘束されてしまった。
鎖で動きを封じられたヘレナにダークゴーストは体を回転させて、ドリルキックを叩き込んだ。
直撃したヘレナは重力に従ってそのまま地面に落下し、同時に落下した影響でウェンディ魂が解除されてしまった。
ダークゴーストも地面に降り立ち、ヘレナに向かって言葉を掛ける。
「そろそろ限界なんじゃないか?」
「まだッ……やれる!」
そう言いながら、ヘレナは右手に桃と白のカラーリングのした新たな眼魂を手にしながら立ち上がる。
ダークゴーストも立ち上がるヘレナを見て、懐から銀色の眼魂を取り出してナンバリング状態にする。
《カイガン! ベートーベン!》
《曲名! 運命! ジャジャジャジャーン!!》
《カイガン! キョウコツ!》
《骸の畏れ! 貰うは眼球!!》
ダークゴーストの顔には楽譜のようなデザイン、両耳には解析装置『デスティニーチューナー』があり、パーカーの胸部部分には鍵盤『ソナタ・ド・コーダ』が存在する。
ヘレナの顔には頭蓋骨と蛇が刻まれており、『ムクロノキモノ』と呼ばれる桃と白を基調とした着物で紫の掛け衿には『狂骨』の漢字が刻まれ、フードの後頭部に紅い蝶結びの髪止めをつけた長い黒髪が伸びている。
【仮面ライダーダークゴースト ベートーベン魂】
【仮面ライダーヘレナ キョウコツ魂】である。
ヘレナはガンガンハンド・銃モードにしてダークゴーストに狙いを定めて引き金を引く。ガンガンハンドの銃口から弾丸が発射されるが、その弾丸は通常のとは違いがあった。
発射されると同時に弾丸が頭蓋骨と蛇に形を変えたのだ。これはキョウコツ魂の能力で、ガンガンハンド内で生成されるエネルギー弾に『畏』を加えてことによるものだ。
頭蓋骨の形に変わった弾丸は真っ直ぐだが、蛇の形に変わった弾丸は本物の蛇のように動き、ダークゴーストの側面から襲おうとする。
しかし、ダークゴーストも黙って攻撃を受けるつもりはない。ダークゴーストは両腕を一定の位置まで上げて構える。
そして、指揮者のように腕を動かし始める。メロディーを奏でて迫り来る頭蓋骨と蛇の弾丸に音の攻撃を放ち、攻撃を防ぐ。
ヘレナは更にガンガンハンドから頭蓋骨と蛇のエネルギー弾を次々と発射していく。
ダークゴーストも片手で腕を動かしながら、もう片方の手でパーカーの胸部部分にあるソナタ・ド・コーダを弾き始める。
音符とメロディー、頭蓋骨と蛇の攻防が続く。そして、二人は同時にオメガドライブを発動する。
《ダイカイガン! ベートーベン! オメガドライブ!!》
《ダイカイガン! キョウコツ! オメガドライブ!!》
キョウコツ魂の能力で 、『東西の通り名の唄』という唄を口ずさみながら魔法陣を展開させ、陣から京妖怪の巨大な骸骨の妖怪『がしゃどくろ』と多数の武者甲冑を装備した骸骨兵を召喚し、ダークゴーストに襲い掛かる。
ダークゴーストは鍵盤のソナタ・ド・コーダと腕を振って奏でたメロディーを無数の音符型のエネルギー弾に分裂させ、そのエネルギー弾を向かってくる妖怪軍団に放つ。
妖怪軍団と音符型のエネルギー弾がぶつかり合い大爆発を起こした。
ダークゴーストとヘレナは爆風で飛ばされないようにその場で踏ん張る。
暫くすると、爆風の影響で蔓延した砂煙が晴れる。そこには妖怪軍団の姿は何処にもなかった。
ダークゴーストとヘレナは、また新たな眼魂を取り出してナンバリング状態にし、ベルトにセットする。
《カイガン! ヒミコ!》
《未来を予告! 邪馬台国!!》
《カイガン! ミオ!》
《過激な転移! 3人に分身!!》
桃色と金のカラーリングをしたパーカーゴーストをダークゴーストが、黒いレザーのタンクトップのパーカーゴーストをヘレナが纏う。
ダークゴーストの顔には四つの勾玉が描かれており、頭部には『ヘッドホウカン』と呼ばれる金の王冠が備わっている。
ヘレナの顔には三つの逆三角形が刻まれ、黒のタンクトップ『ムーヴタンクトップ』は自身や身体の一部を転移させる能力が備わっている。
【仮面ライダーダークゴースト ヒミコ魂】
【仮面ライダーヘレナ ミオ魂】である。
「行くよ!」
ヘレナがそう言うと、次の瞬間、ダークゴーストの視界から消える。
「何処に……ぐッ!?」
突如、ダークゴーストの背中に強い衝撃が走る。瞬時に振り向くが、そこには何も無い。
だが、再び背中・側面から衝撃が走る。振り向くとヘレナが佇んでいた。
ヘレナに拳を振り抜くダークゴーストだが、その拳は当たることはなく、当たる寸前でヘレナが再び視界から消え、ダークゴーストから数メートル離れた場所に現れた。
「……なるほど、転移能力か」
「当たりだよ」
ヘレナ ミオ魂の能力を言い当てたダークゴースト。ヘレナのムーヴタンクトップの能力で自身を転移させていたのだ。
(転移してから次の転移までのインターバルが異常に短い。転移と言うより瞬間移動に近い……オーディンみたいだな)
ダークゴーストはヘレナの転移能力が自身が変身するライダーの一つである『仮面ライダーオーディン』の持つ瞬間移動と同等と判断する。
(だが、相性が悪かったな)
ダークゴーストはサングラスラッシャーを取り出して銃モードに変形させて構える。
ヘレナが再び転移能力で視界から姿は消す。何処から襲ってくるか分からない状態にも関わらず、ダークゴーストは慌てることなくその場で佇む。
《ダイカイガン! ヒミコ! オメガドライブ!!》
オメガドライブを発動し、サングラスラッシャーの銃口に『浄化の炎』を溜める。
(何でオメガドライブを発動したかは分からないけど、貰った!)
オメガドライブを発動したダークゴーストの行動に疑問を感じるヘレナだが、佇むダークゴーストの右斜め背後から気配を消して姿を完全に現した瞬間、予想外なことがヘレナを襲う。
「キャアッ!!?」
攻撃に転じようとした瞬間、ヘレナが大きく後ろに吹き飛んだのだ。
理由は、ダークゴーストが脇のしたからサングラスラッシャーに溜まった浄化の炎をヘレナに放ったからだ。
「ど、どうして私の位置を?」
「君がそこに現れるのを知ってたからだよ」
オメガドライブを直撃し、ミオ魂が解除されたヘレナが疑問を口にする。
これこそ、ダークゴースト ヒミコ魂の両肩にある黄金の装甲『プロフェシーショルダー』能力である。ヒミコ眼魂が生み出す神秘的なエネルギーを増幅し、敵の攻撃タイミングや突発的な自然現象などを予測できる。
まさに『未来予知』である。
それをヘレナに説明すると、納得したのか首を縦に振った。
「ミオ魂とヒミコ魂じゃ、相性が悪かったんだね」
「そう言うことになるな。それで?まだ続ける?」
「勿論、次で最後だよ」
そう言って、ヘレナは桃色と白で塗装された眼魂を、ダークゴーストは白の眼魂を取り出してナンバリング状態にし、ベルトにセットした。
《カイガン! ハルカ!》
《傀儡! 薬物! 開発王!!》
《カイガン! サンゾウ!》
《サル! ブタ !カッパ ! 天竺を突破!!》
ヘレナは黄色のラインに桃と白を基調としたレオタード風でフードの頭部にはピンクの大きなリボンが付いているパーカーゴーストを纏う。
ダークゴーストの頭部には僧侶頭巾のような装甲『テンジクヘッドガード』が装着され、背部には『ゴコウリン』と呼ばれる取り外し可能な黄金のリングが装備されており、両肩・背中には御供であるサル・ブタ・カッパの顔を模した装甲がある。
【仮面ライダーヘレナ ハルカ魂】
【仮面ライダーダークゴースト サンゾウ魂】である。
ヘレナはパーカーを纏った際に出現した白衣『クスリトゲボクノホワイトコート』から下僕である傀儡ロボット『下僕ガジェットロボ H(ハルカ)ー1(ワン)』、他にも眼魔コマンド、バグスターウイルス等を出現させた。
出現した下僕達は一斉にダークゴーストの方へ走り出した。
それに対して、ダークゴーストは背部のゴコウリンを取り外して右手に持つ。手に持ったゴコウリンを向かってくる下僕軍団に投擲する。
すると、リングの表面から光の円形刃が発生し、更にはリングその物が巨大化した。
ゴコウリンはサイズの調整が自由自在で、相手の大きさに合わせることが可能なのだ。
今回は、敵の数が多い故にサイズを大きくして一網打尽にするのがダークゴーストの狙いである。
巨大化したゴコウリンは高速回転しながらヘレナの下僕軍団を全て破壊した。そして元の大きさに戻りながらダークゴーストの手元に戻っていく。
ヘレナは駆け出してダークゴーストに接近して格闘戦を仕掛ける。
ダークゴーストもゴコウリンを背部に戻して応戦する。
接近したヘレナは回し蹴りをするもダークゴーストは上半身を後ろに軽く反らすことで攻撃を回避する。ヘレナの追撃は続く。連続で繰り出されるパンチを掌で受け流すように弾き、突くような中段蹴りを後ろに跳ぶことで避け、横から殴打するようなキックを腕を盾にして防ぐダークゴースト。
ダークゴーストから一旦距離を取り、コートから爆発性の液体が入った試験管を数本取り出して、それをダークゴースト目掛けて投擲する。
当たれば爆発する試験管だが、ダークゴーストは投擲された試験管を指と指の間で上手くキャッチして、それをヘレナに投げ返す。
ただヘレナに投げ返すのではなく、ヘレナから数センチ離れた地面に投擲したのだ。試験管は地面に当たった同時に爆発した。爆音と爆風が一番近かったヘレナを襲った。
怯んだ隙をダークゴーストは見逃さず、オメガドライブを発動した。
《ダイカイガン! サンゾウ! オメガドライブ!!》
「ッ!!!」
必殺技の発動を耳にしたヘレナもオメガドライブを発動した。
《ダイカイガン! ハルカ! オメガドライブ!!》
ヘレナもオメガドライブを発動したが、発動が早かったダークゴーストに仕掛けられる。
ダークゴーストは、御供であるサル・ブタ・カッパを出現させて三体を特攻させる。
三体から繰り出された攻撃をヘレナは防ぐことが出来ず、受けてしまう。
最後にゴコウリンを取り外し、横に倒して浮遊させて、その上にダークゴーストが飛び乗る。ゴコウリンは真っ直ぐヘレナに向かって移動し、ダークゴーストが手に持っている『ガンガンキャッチャー』を叩き込もうと構えた時、ヘレナとの距離が後5メートルの所で……
「『超秘伝忍法The World is mine!』」
コートから劇薬入りの試験管を一本取り出して、それをヘレナはダークゴーストと自分との中間場所に叩き付けた。
次の瞬間、叩き付けた場所を中心に大爆発が発生し、ヘレナとダークゴーストは近距離で受けてしまう。
「ぐわぁぁぁあああッ!!?」
「キャァァァアアアアアッ!!!?」
勢いよく吹き飛ばされた二人はサンゾウ魂とハルカ魂が解除され、元の標準形態に戻ってしまった。
「ま…だッ……!これで……!」
《ダイカイガン!》
「これで最後だ!」
《ダイカイガン!》
二人はダメージを負いながらも立ち上がり、デトネイトトリガーを引いて押し込み、最後のオメガドライブを発動した。
《ヘレナ!》
《ダークライダー!》
《 オメガドライブ!!! 》
オメガドライブを発動して宙にに飛び上がり、空中で二人の『ライダーキック』が炸裂する。
「ハァァアアアアアアアアッ!!!」
「ウォォオオオオオオオオッ!!!」
膨大なエネルギーを纏ったキックがぶつかり合い、拮抗する。キック同士がぶつかり合うことで火花が大きく散る。
そして、遂に決着が着く。
「キャァァアアアアアアアッ?!!」
勝ったのはダークゴーストだった。
ヘレナは重力に従って地面に落下し、落下したのと同時に変身が解除される。
そして、ステージセレクトも解除されて元の廃工場に戻る。
「夏煉!」
今まで二人の戦いを見守っていた鬼崎陽太郎が倒れた夏煉の元に近付く。
「夏煉、大丈夫かい?」
「う、うん。大丈夫だよ陽太義兄さん。フラフラするけど」
陽太郎は夏煉の安否を確認すると、笑顔を浮かべ、夏煉に自分の肩を貸しながら立ち上がる。
「怪我はないか?」
ダークゴーストも変身を解除して一誠に戻り、夏煉に怪我は無いかを確認する。
「大丈夫。フラフラするのと、身体中がダルいだけだから」
無理もない。あれだけの連続ゴーストチェンジと激闘を繰り広げたのだから、それだけで済んだのは寧ろ良い方だろう。
三人は改めて向き合い、口を開く。
「兵藤一誠、今回は僕達の要望を聞き入れてくれてありがとう。お陰で、夏煉に良い経験になったと思う」
「本当にありがとう。良い勝負が出来て、私は満足だったよ」
「此方こそ、別世界のライダーと戦えたのは良い経験になった。ありがとう」
三人はそれぞれお礼を告げる。すると、三人の側に幽霊列車が現れて停車する。停車した幽霊列車に夏煉と陽太郎は乗り込み、幽霊列車はゆっくりと発車する。
工場上空の空間が一部を歪み、幽霊列車はその歪み中へと消えていった。
「さて、帰りますか」
二人を見送った一誠は自宅へと歩き始める。
如何でしたか?ゴーストチェンジ合戦は疲れました!
次章からは原作四巻である『停止教室のヴァンパイア』です!
おまけ!次章予告!!
駒王学園では授業参観が始まり、そして━━━三大勢力による会議が行われようとしている。
悪魔・天使・堕天使のトップ、そして仮面ライダーこと兵藤一誠。
会議に襲撃を掛けるテロリスト集団【禍の団】
「カテレア・レヴィアタン、お前に審判を下すのは現魔王でも最早存在しない聖書の神でもない━━━━━━この俺だ」
そして遂に━━━━━伝説の戦士が降臨する!
「今こそ、審判の時」
《 KAMEN RIDER CHRONICLE! 》
次章 停止教室の審判者 ━下される審判━
《 PAUSE! 》
「━━━カテレア・レヴィアタンは絶版だ」
《 RESTART! 》
近日投稿予定!
はい、次章予告でした(笑)。調子に乗ってすみません!
それでは、いつもの次回予告です!
次回 兵藤一誠のダークライダー戦記
第18話 授業参観と備える力
次回もお楽しみに!感想待ってます!