最も新しき神話の傍観者   作:わんこカフェ

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遅くなりました。大変申し訳ありませんでした。量は増えてませんが、楽しんで頂けたら、幸いです。


本編
試練の始まり


世紀の天才科学者にして、歴史に名を刻む程の大悪党、マネルガーとの戦いが終了し、三体の最強達の頂上決戦も終わり、世界に平和が訪れたかに思われた。しかし、強大な力を持つという一点だけでもトラブルは寄ってきやすいというのに、有る意味生まれてからトラブルに愛されまくっている開闢龍という存在が平和にすごせると思ったら大きな間違いだろう。

 

開闢龍が星焔竜いや、白炎龍と呼ばれていた頃から、この最大にして最も厄介な試練を受ける事は確定していたのかもしれない。何せ試験を実施する龍は数億年も前からこの世界に目をつけ、自らの目に叶う者達を待ち続けていたのだから...

 

自らの悲願の達成の為に、

 

 

 

「久しぶりだな~。ルーツちゃん元気にしているといいな♪

 

 

 

 

 

彼女、居ないと詰まんないんだもん!

 

 

な~んてね!でもでも、

 

本当に来ないと死んじゃうよ?貴女の大切な、た~いせつな妹ちゃんとそのお友達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は本気で行くからね♪あ~、楽しみだな~。」

 

 

 

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 

~ギルドの定例会議にて~

 

ギルドマスターであるセレシアはいつもの如く疲れきっていた。いや、いつも以上に疲れていた、というべきだろう。何せ、マネルガーとの戦い、そして2体と一人の最強達の三つ巴の戦いの後だ。空は消えるは、津波は起こるは、地震が頻発するは、で更に消えた空が3日で戻るはの状況が頭の固い、いやその言い方は本人達に失礼か、所謂常識を知っていて、それに依存している人程、だろう。

 

何せ、非常識なのは納得出来る人達の方なのだから...

 

 

 

定例会議でしか、決定出来ない事案なども多いため、やってはいるのだが、幹部重役を納得させるのに、かなりの時間を使っていたのだ。

 

そして、今日も納得させられないまま、会議が終わろうとしていた。そのとき、一人の職員がノックもせずに入ってきたのだ。

 

「はぁ、はぁ、...すみません、ギルドマスターのセレシア様はいらっしゃいますか?」

 

ルールを無視して来た職員は、無駄にルールに厳しい幹部達に糾弾を受ける事は自明だっただろう。

だが、それに待ったを掛けたのは、呼ばれた本人であるセレシアだった。

 

「いい、ルールを破ったのはそれなりの理由があったからなのだろう?」

 

「はっ、はい」

 

「ならいい。用件をさっさと言え、もしかしたら会議が必用かもしれないしな。」

 

「わかりました。ですが、ここで話すより、一回外に出て、実際に見てもらったほうがいいと思います。自分もこの目で見るまではとても信じられませんでしたから。」

 

「分かった。案内してくれ。皆もそれでいいな。」

 

「では、着いてきて下さい。

 

あっ、一応前置きさせて下さい。私も原因についてはわかりかねますので...」

 

「そんな事は解ってる!早く案内しろ!」

 

「はっはいぃぃ。それでは、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、外に出た一同を待ち受けていたのは、

 

正に地獄一歩手前の状態だった。

 

「なんだ...あれは...」

 

「物凄く巨大な星としか言いようがないでしょう。」

 

「問題はそこではないでしょう、あれは落ちて来るのですか?」

 

「そもそも、あれは何者の仕業なのですか?」

 

一同が困惑し、驚き、具体的な対応を出来ない中、ギルドマスターはその職務を真っ当すべく、鶴の一声を発した。

 

「これから緊急会議を開く!議案は、この事態に対しての民衆の不安を抑える方法とギルドとしてのこれの対処だ。10分後に会議室集合。いいな!」

 

「はっっっ!」

 

こうして、試練は幕を挙げた。

 

女王は、自らの縄張りを侵した不埒者に怒り、

 

 

暴食の王は好敵手との戦いの準備を邪魔する敵に怒り、

 

狩人の神と姫を関する者は、自らとその大切な者が住む星を壊そうとするターゲットに狙いを定める。

 

各々がその決意を胸に、

 

挑むは始まりを告げ、終わりを作りし者。

 

かの者の出す試練に打ち勝つ事が出来なければ、待つのは終焉のみ。

 

それにより終わりを迎えた世界は幾千に及び、壊された世界は再び創造される。

 

...全ては自らの試練を越え、好敵手と呼べる友を得るため、

 

生きる為に力を得続けた龍は星に問う。

 

...汝らが我無限の円環を止める者達なりや?

 

 

 

 

 

 

 

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 

この後ギルドに2枚の書類が匿名で提出された。

 

『件の異変の主犯について。

 

かの者は蛇型の龍である。

 

名を創焉龍 デーミウール・セルビトスという。

 

かの者時空を旅する者。

 

かの者神を妥当せし者。

 

汝覚悟せよ。かの者が宿すは世界そのものである。』

 

『クエスト名:最後の試練

 

依頼主:銀髪の青年

 

目的地:焉星【創世の地】

 

受注金:為さんとする覚悟

 

受注条件:人、龍問わず星を守らんとする覚悟を持つもの

 

メインターゲット:デーミウール・セルビトスの討伐、もしくは撃退

 

サブターゲット:星の破壊の阻止

 

依頼内容

今、モンスターハンターの世界全てが危機である。

汝星を救わんとするならば、覚悟せよ!

その龍全てを破壊するもの、全てを切り裂くもの、全てを創造するもの。

挑むのならば、全てを尽くせ、さもなくば待つのは死のみ...

願わくば、汝らに星の加護が有らんことを。』

 




今回は、原作から胃痛で苦しむギルドマスター、そして妄想提督様の作品より精霊王の登場でした。

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