古代エジプトに暗黒の女王として君臨していました   作:とんたん

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最初の方は前回入れとくべきだった。


本当は、召喚まで行きたかった。

ヒエラティック・テキストの解読したっていうものを載せたけど、絶対こんな感じの文章にはならないよね。

イイ感じに混ざってるように、書けてたら嬉しいです。

でも、型月の魔術・魔法的にとんでもないことしてる気がする。


ヒエラティック・テキスト解読①

 「教授、奥の壁画を……これは一体?」

 

 ハハ、まだに何かあるのか?この時代、国、風習、風土、宗教をごった煮にした空間に何か。

 そう思いはするが、やはり気になって足を奥へ、奥へとはこんでしまう。

 そして、奥の壁画に描かれたものは何かの儀式を思わせるものだ。

 対峙する二人の人間、二人は石板から竜と騎士を……これは、おそらく召喚・使役をしているのだろう……

 使役したモノを戦わせて、優劣を競っているのだろうか?

 これが、古代エジプトの決闘法なのか?

 壁画の人間が石板から召喚しているのと、このレリーフを掘られた石板が無関係だと思うのは不可能だ。

 この所せましと並べられた、石板のレリーフ一枚一枚から掘られたモノをこの時代の人々は呼び出し、使役していたのだろう。

 壁画から読み取れるのはこれくらいだ。

 ああ、ヒエラティック・テキストの解読者をもっと連れてくるべきだった。俺の馬鹿野郎!

 

 そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に経ち、俺達は発掘品の幾つかを大学に持ち帰った。(勿論、土地の持ち主とエジプト政府の許可は貰っている)

 

 

 

 

 

 

 大学に帰って、数週間が経った。粗方の発掘品鑑定も終わったし、ヒエラティック・テキストの解読も大分進んだ。

 いやー、新事実の連続で3日ほど徹夜したが、まだまだ元気ありあまってるよ。

 まさか古代エジプト人が珈琲飲んでるとは思わなかった。

 食用として実を食しているのならまだ理解できる。

 あれは甘味があって、フルーツとして食しても美味しい。

 だが、彼等は種子つまりはコーヒー豆を焙煎し挽いて(ひいて)飲んでいたのだ。

 現に、発掘品の中の金の小箱には焙煎した豆が入っていたからな。

 コーヒーを飲む文化が生まれたのは比較的最近と言われていた、言われていた!たった今それも終わり、最も古くから飲まれていたのは古代エジプトと言うことになる。

 

 これだから歴史の研究というのは、たまらないし止められない。

 新しい事実に覆される現実、そのことに最高にロマンを感じる。

 

 他にもある、石板の部屋のヒエラティック・テキストが全て解読された。

 

 要約するとこういった内容だ。

 

 『人が死ぬのは、肉体が壊れ中の(バー)が抜けてしまうからだ。

  肉体が将来修復されたとしても、体内に(バー)が無ければ復活はできない。

 女王は言った、 肉体と魂を繋ぐものそれが精霊(カー)であると。

 死ぬと魂と精霊は大いなる深淵の海に行く。

 そこには、我らが想像できない程の魂と精霊がおり傷を癒している。

 傷を癒しているその過程で有象無象、凡百の魂と精霊は誰でもない誰か、つまり今の自分を忘れた赤子になる。

 我らは恐れた、死も恐ろしいが、今の自分が無くなるというのが何より恐ろしかった。

 我らは考え、再び女王に問おうた。

 魂と精霊が有象無象でなくなれば良いのではないか?

 であれば、魂と精霊を鍛えれば良いのではないか?

 どうすれば、魂と精霊は鍛えられるのだろうか?

 女王は、精霊同士の決闘で切磋琢磨せよと言った。

 我は無理だと言った、精霊は目に見えぬし触れられない。

 女王は、魂と精霊を鍛えたいものを集めよと言った。

 後日、国民全てが女王の元に集った。

 女王は己の精霊を見せた、その威容は黒き太陽であった、その神威に全ての国民は恐れた。

 我の前には、猛々しい偉丈夫の精霊が我を庇うかのように立っていた。

 他の国民も、それぞれ姿形は全く異なるが精霊を出せていた。

 精霊には精霊でしか対応できない、女王の精霊に恐怖を抱いた我らを助けるために精霊は姿を見せたのだ。

 精霊は自分自身の分け身であり、強い意志と強き魂で御せと女王は言った。

 国民は決闘にのめり込んだ、見た目も戦い方も違う精霊同士の戦いは楽しかった。

 これ以上ないくらい精霊を強くし、己も強くなったと感じた者達は女王より二つの試練を受けることができる。

 一つ、鏡の間では、自分の影が実体となり、己が目を背けていた醜い己を見せられる。

 これを無理に否定したり、強く拒絶すると影に襲われて死んでしまう。

 これに精霊は助けてくれない、何故なら影こそが精霊だったのだから。

 影を真に理解し、己自身の分け身であると受け入れる事が出来たのならば、精霊はより強い姿に変化する。

 二つ、深淵の海の間では、女王が再現した深淵の海に身を入れる。

 この試練は容易で、己の名を告げるだけでいい。

 だが、不思議と出来た者は少ない。

 この試練を乗り越えられたものは複数の精霊を従えられるようになる』

 

 

 「准教授、教授が直ぐに自分の研究室に来るようにとおっしゃっていました」

 

 っち、せっかく面白い所をあの爺さんは!

 

 だが、ボイコットするわけにはいかないだろう、あの爺さんのおかげで今回の遺跡調査が出来たんだ。

 しかも、何のトラブルも無しにな。

 だから、今後の為にも多少のご機嫌取りも今のうちにしておくとしよう。

 お使いとかなら、鼻歌でも歌いながら行ってやる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q.発掘についてどう思う?
A.ファラオ’s「盗掘だな、首を出せぃ。何?政府から許可を貰っているだと……ならば、政府の者も同罪だ」

A.ニル「代わりに管理してくれるの?頑張ってね」


Q.コーヒー飲んでたのって本当?

A.ニル「朝食・昼食はコーヒーだろjk」

A.国民「あんなの女王しか好んで飲まないよ、女性なんかは女王の美しさの秘密だって頑張ってたけど。あと、何かしらの罰ゲームで飲まされてたな」

ヒエラティック・テキスト解読②はまたいつか。多分エピローグかな?

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