二人の魔弾   作:神話好き

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八話

ヴァンとルークたちの戦いから一か月ほどの月日が流れた。世界は様変わりしてしまったが、極めて平和な日常だった。まあ、それまでの道のりが厳しすぎたこともあるが。そんなある日の事、みんなからの手紙をもらったルークは、久しぶりに会いに行くとこにした。これより、物語の第二幕が幕を開ける。

 

・・・

「ローレライの鍵を渡してもらいましょうか」

「……断る」

手紙をくれた、ティア、アニス、ガイと合流し、シュレーの丘にあるパッセージリングまでたどり着いた時、会話する声が聞こえた。声の主は、膝をついているアッシュと、銃を突き付けているリグレットだ。

「教官!?」

予想だにしなかった再開にティアが驚きの声を上げる。ちらり、とリグレットの視線がアッシュから外れた瞬間、二人は同時に動き出していた。リグレットを左右から挟み込むように振るう。しかし、リグレットはその攻撃を後方宙返りで躱すと、着地と同時にティアの持つナイフを撃ち落とした。

「反応が遅いな、ティア。予想外の事態にも対応できるよう、体に覚えさせろと教えたはずだ」

「教官……生きていらしたんですか……」

「あの雪崩で生きてるなんて……」

ヴァンと戦う前のロニール雪山での雪崩の事だ。ルークたちは運よく助かったが、死んでいてもおかしくなかった。

「アリエッタの魔物たちに救われてな。その後、トリスタンの治療のおかげでどうにか取り留めた。その負傷のせいで、ここ一番にあの人の傍にいることが出来なかったのは悔やまれるがな」

ばっさばっさと大きな羽音がリグレットの上空に現れる。アリエッタの仲間の鳥型魔物だ。

「だが世界は我らに味方している。今度こそ私たちの望む世界を実現する!」

「……やらせるかよ」

「アッシュ。次はローレライの鍵を渡してもらうぞ」

そう言い残すとリグレットは魔物と一緒に飛び去って行った。去り際の視線には彼女にしては珍しく、嚇怒しているように見えた。

「教官たちが生きていたなんて……。それならやっぱり、あの人たちは兄さんのレプリカ大地計画を引き継ぐつもりなのかしら……」

「……案外、復讐かもしれないぜ。俺たちはトリスタン謡将を……」

ガイが剣に当てていた手を放して言う。その表情は暗い。ヴァンを倒した後、トリスタンとの戦闘現場は崩落してしまっていたからだ。

「いや、おそらく奴も生きている。それどころか、六神将全員が生きている可能性もある」

「……おかしいわ。シンクは地核に落ちて行ったのよ。それが生きているのなら……兄さんだって……」

「俺はトリスタンも地核に落下したと思っている。死体も発見されていないからな」

その事実はルークたちの胸中を複雑にした。トリスタンは敵ではあれど、確かに高潔な人物だと知っているからだ。それに拍車をかけて、最後に見た姿への罪悪感もある。それは、喜びとも悲しみともまた違う、言い表すことのできない感情だった。

「まさか師匠が生きてる可能性があるから、地核の事を調べてたのか?」

「……呑気なモンだな」

重い沈黙を破ったルークの言葉をアッシュが切り捨てる。

「お前があの時ローレライと繋がっていれば……。いや、俺が音素化してるってだけか」

「待てよアッシュ!お前何言ってんだ」

自分だけが納得するように、意味深長な事を言って去ろうとするアッシュを引き留めるルーク。

「あの時って、ローレライの解放してくれって声の事か?あれってどういう意味だったんだ?」

「声の通りだ。ローレライは閉じ込められたんだよ」

「閉じ込められた?どこに?」

その質問に対し、僅かに忌々しそうな表情をするが、何も答えない。

「閉じ込められると、なんか問題でもあるの?」

先ほどまで黙り込んでいたアニスが、話の切り口を変える。アニスがトリスタンに教えてもらった知恵の一つだ。

「……世界中の第七音素の総量が減る。すると、その分を取り戻そうとプラネットストームが活性化して、大量の第七音素を生み出す。早い話が瘴気の復活だ」

「それってマジヤバじゃん!?」

聞いたアニスも予想してなかったほどの事態に目を見開く。

「なあ、アッシュ。ローレライはどこに閉じ込められたんだよ!」

「……ローレライが言っていただろう。よく思い出すんだな。そうでなくとも俺は、お前の尻拭いをやらされてるんだ!これ以上俺に面倒をかけるな。役立たずのレプリカが!」

「そんな言い方しなくたっていいだろ!」

「うるせえ!」

事態の深刻さを把握したルークが焦りの声を上げるも、アッシュの強い拒絶の言葉に一蹴されてしまう。頭に血が上ったアッシュは、ガイの呼びかけにも答えず去って行ってしまった。

「ローレライの事。教官のやっている事。とにかく分からない事が多すぎるわ」

「分からないなら、分かる奴に聞けばいいさ。アッシュを追いかけよう。怪我もしてたみたいだし、まだセントビナーあたりに行けば捕まえられるかもしれない」

ガイのその一言により、次にどう動くかが決まった。

 

・・・

その後、ジェイド、ナタリアと合流したルークたちは、予言についての会議を提案するために、ダアトへと向かった。その最中、ティアが体調を崩し、イオンの部屋へと運び込まれた。顔色はすこぶる悪い。立っているだけでも辛そうだ。

「イオン様!大変です!」

暫く席を外していたアニスが唐突に現れる。

「アニス。どこへ行ってたんです」

「それが、外が大変なんです!」

「外がどうしたんだ?」

ルークが首をかしげて問いかける。その質問を待ってましたと言わんばかりに、大声を張り上げる。

「瘴気がバーンと出てきてマジヤバですよぅ!イオン様!来てください!」

身振り手振りで大げさに伝え終わると、返事も聞かずにイオンを連れて行ってしまった。

「私たちも行きましょう!」

それが、瘴気に侵されているティアの言葉だったからこそ、ルークたちはティアを連れて行くことに決めた。

「なんだ!?」

ガイが驚きの声を上げる。階下へと降りると、すでに無数の神託の盾兵に包囲されていた。

「動くな」

「リグレット教官!」

振り向くと、そこにいたのは凛とした雰囲気で双銃を構えたリグレットだった。

「これは何の真似だ!?」

「こちらの計画に沿った行動をとっているまでの話だ。それに、ローレライの鍵のについても聞きたいことがある。大人しくしていてもらうぞ」

そう言った瞬間だった。突然ライガが現れ、神託の盾兵をなぎ倒した。それに気を取られている隙を突こうと、ティアはリグレットに向けてナイフを投擲した。しかし、それも見切られてしまう。

「投げに移る動作が遅いと言っただろう!同じ間違いを二度犯すな」

「……くっ」

その時、アリエッタが出てきてルークたちとリグレットの間に割り込んだ。

「……イオン様に何をさせるの。リグレット」

「アリエッタ!そこをどきなさい!

「イオン様に第七譜石の予言を読み直しさせるって本当なの!?」

アリエッタが悲鳴のような声を上げる。

「そんなことをしたら、体の弱いイオン様は死んじゃう!アリエッタ……そんなの許せない!」

緊迫した空気が流れる。リグレットは目で信じろ、と訴えかけているが感情に流されてしまっているアリエッタにそれは通じなかった。

「ルーク!イオン様はアニスがここの教会にあるセフィロトに連れて行った」

「アニスが!?」

「アリエッタ!裏切るの!?」

その言葉に全員が驚きを隠せなかった。もっとも、驚いた部分は人それぞれだが。

「ルーク!例の隠し通路へと行きましょう。たしかにアニスの様子はおかしかった」

「分かった。アリエッタ、ありがとう!」

去っていく途中、かすかに二人の会話が聞こえた。

「そ――どいて、――エッタ。―――――がすでに手を打って――。イオン様を―――つもりな――無い―」

「嘘!だっ――トリス――は――音素―――ないもん!」

振り返らずに、ジェイドの言う例の隠し通路がある図書館へと急ぐ。幸いなことに、配備されていた神託の盾兵はルークたちを取り囲んでいたので全てだったようで、すんなりと目的の場所までたどり着くことが出来た。

「待て!」

ルークの視線の先にはいるのは、モースとイオン。そして、アニスだった。

「ルーク!」

「どうしてここにモースがいるんだ!それにアニス、これは一体どういう事なんだ?」

「……それは……」

「ぬう、こんなに早く追って来るとは……。忌々しいやつらめ!アニス!ここは任せたぞ!裏切ればオリバーたちのことは分かってるな?」

ビクン、と肩を揺らすアニスを置いてモースは先に進んでいった。

「おい、アニス!オリバーさんたちがどうしたって言うんだ?」

「うるさいな!私はもともとモース様にイオン様のことを連絡するのが仕事なの!」

親の名前を出され、癇癪を起こした子供の様にぬいぐるみを投げつけると走り去って行ってしまった。

「追いかけましょう!」

確認するようにジェイドが声に出したが、すでにみんな走り出していた。しかし、その奥にある転移するための陣はすでに輝きを失っており、まんまと逃がした形になってしまった。

「おい、これを見てくれ」

一同頭を悩ませていると、アニスが投げた人形を持っていたガイが何かに気付いた。手紙だ。

「ザレッホ火山の噴火口からセフィロトにつながる道あり。ごめんなさい。だってさ」

少しの沈黙ののちに、ルークたちはザレッホ火山へと向かった。その胸裏にあるのは、ほのかな信頼だった。

 

・・・

ダアトを一望できる第四石碑の近くにある小高い丘、その上で僕はその時を待っていた。第七譜石を詠み、大量に第七音素を失ったイオンに回復弾を撃ち込むためだ。すでにロックは外してあり、『フェイルノート』最後の羽がまばゆい輝きを放っている。

「こうもアクシデント続きだと嫌になるね……。思いのほか早く僕の生存があちらさんにばれることになりそうだ」

銃口はザレッホ火山に向けたままだが、ダアトの教会で何が起きたのかくらいは把握している。

「ラルゴ。あんたに隠密はきついだろうけど、頼んでいいか?僕の銃弾の着弾は目くらましにはもってこいだろ」

「怪我の手当ての礼をするいい機会だ。見事やり遂げてみせようではないか」

ラルゴの方を向く余裕はないが、愉快そうに笑ってるのが目に浮かぶようだ。

「それでは、俺は急ぎ向かうとしよう。お前の相棒も、もうすぐ来るようだしな」

「……なんで分かった?」

「それだけそわそわしてて、ばれないとでも思ったのか」

ああ、どうやら僕のポーカーフェイスはアニスと同レベルらしい。今度、本格的にリグレットから教わろうかな。などと、そんなことを考えているうちに、ラルゴは行ってしまった。それから暫く時が経ち。

「トリスタン……すまない。しくじった」

それとほぼ同時、申し訳なさそうな顔をしたリグレットが僕の元へ到着した。多少の手傷がそのままなのは、何よりも先にここに来たからだ。

「大丈夫。さっき、ラルゴに行ってもらったよ。そんな事よりも、早く傷の手当てをしよう。跡が残ったりしたら大変だ」

「……すまない」

ただ一言の謝罪をすると自らの治療に入る。今は優しさが逆にしみるのかもしれない。そう思わせるような、表情と声音だ。

「少しだけ肩の力を抜きなよ。僕は、あいつらが僕にしたことを怒ってなんてないんだからさ」

「だが……いや、お前がそう言うのならそうしよう。ただし、今度奴らと相対する時は私も一緒だ。あのような思いは二度と御免だからな」

「あはは。それは僕からもお願いするよ。僕がふがいないばっかりに、随分と心配を掛けちゃったみたいだからね――っと」

どうやら、ルークたちがモースに追いついたようだ。

「ジゼル。もうそろそろ打ち込む。衝撃に備えてくれ」

「了解した」

僕は幾人もがイオンを囲む中、その合間を縫うように狙いを定める。

「回復弾・第七音素、シュート!」

何色とも取れないような弾丸が放たれ、天を突くように高々と昇る。そこから目標へと向けて一直線に飛ぶ。山も溶岩も関係ない。それら全てを貫いてイオンを打ち抜いた。その瞬間、目が眩むほどの閃光が奔り、収まった時にはすでにイオンはいなかった。ラルゴが上手くやってくれたのだろう。

「万事オーケーだ。上手くいったよ」

「報告などしなくとも、お前が的を外さないことくらい知っている。全く、いつみても凄いを通り越して不可思議だな、お前の狙撃は」

「……やっぱりみんなそう思ってるのか」

ため息をつきながら『フェイルノート』を戻す。僕は、イオンとラルゴの到着までの間、リグレットの治療へと勤しんだ。

 

・・・

事態の取集が付いた後、ルークたちはダアトの、パメラたちの部屋へと戻ってきていた。

「アリエッタ様!動いてはお怪我に触ります!」

そんなパメラの静止を振りほどくと、アニスの頬にビンタを放った。

「……見捨てた!アニスはイオン様を見捨てたんだ!」

「お待ちください!アニスは私どもがモース様に捕らわれたために……」

「パパは黙ってて!」

口を挟もうとした両親に向かってアニスが一喝し、黙らせる。

「そうだよ……だから何?根暗ッタ!」

「もう、アニスにイオン様を任せておくのは我慢できない!アリエッタはアニスに決闘を申し込む」

「……受けて立ってあげるよ!」

双方ともに、決してひかない。パメラの言葉も今は届かない。

「アリエッタはアニスの事なんか大嫌いだけど!それでもアニスが頼ってくれば助けてあげようって、トリスタンに頼んだ!それなのに……」

「あんた……」

あまりに予想外な言葉にアニスは、睨むのも忘れて呆然とする。ルークたちだってそうだ。そんなことを考えてるだなんて思っていなかったのだ。

「イオン様は昔のイオン様じゃないけど……、それでもアリエッタは良かったもん!何も覚えてなくても、もう一度頑張ろうって思ったのに!」

「知っていたのか!?」

「アリエッタは小さい時からイオン様とずっと一緒……。知らない訳ない」

そう言って辛そうに顔を俯け、再び上げた時には強い感情が乗っていた。怒りだ。嫌っていても、アリエッタはアニスの事を信じていたのだ。しかし、その歪な信頼は容易く裏切られた。

「急いでトリスタンが治療をしたけど、イオン様は……っ!」

アリエッタは滅多に見せない強い口調でアニスに詰め寄っていく。

「アニスはアリエッタとトリスタン、そしてイオン様の信用も裏切った。決闘に負けたら、二度と顔を見せないで」

あらためてイオンの信頼を裏切ったと言われて相当に堪えたアニスは、何も言い返せないままにアリエッタの言葉を受ける。

「……決闘の仲介人が決まるまで、首を洗って待ってて」

最後にそう言い残し、アリエッタは扉を開けて部屋から出て行ってしまう。残されたのは重い沈黙だけだった。

 

・・・

「具合はどうだ、イオン」

ラルゴが攫ってきたイオンは、とりあえずリオネスへと運んだ。アリエッタもここに来るだろうから、とても都合がいいのだ。

「トリスタン……やはり生きていたんですね」

「僕はそう簡単には死ねないんでな。自分は自分でありたいと決めた君の事を、イオンって呼ぶ約束もしてたし」

「あなたは……。ありがとう、ございます」

うっすらと涙を浮かべて微笑むイオン。そこまで喜んでもらえるとは光栄な話だ。だが、それは置いといてやらなくてはならないことがある。

「イオン。瘴気を僕に移せ。速くしないと君の命が危ない」

「できません。それではトリスタンが死んでしまう」

「僕は大丈夫だ」

と言って眼帯を外す。そうすると、いつも通りに瘴気が眼窩より漏れ出してくる。初めて見たイオンは相当に驚いている様子だ。

「僕の狙撃の練習は魔界でやっててね。そのうちに瘴気と結合し、体が適応してしまったのさ。あんまりたくさんだと流石の僕も死んじゃうけど、その程度なら許容量だよ」

何でもない事の様に、大げさに手を上げて鼻で笑う。

「それに、僕たちはもう友達だろ。あんまり遠慮するのもどうかと思うぞ。まあ、シンクと見分け突かなくなるから敬語を辞めろとは言わないけどさ」

「友達……そう、ですか。これが……ああ、いいものですね。ルークとはまた違った感じです。それでは―――お願いしてもいいでしょうか。結構辛いです」

「了解。そっちのタイミングで流してくれればいいよ」

僕はそう言って目をつぶると手を差し出した。イオンはその手を何も言わずにつかみ、自らの内の瘴気を流し込んでくる。これくらいなら余裕だ。短時間なら魔界の海で水泳できるくらいの耐性は持っている。というやせ我慢。そうでもしなくては地味に辛いのだ。

「終わりました。体調は大丈夫ですか?」

「ちょっと重い風邪を引いた感じだ。まあ、暫く休んでれば治るだろ」

「風邪ですか……。トリスタンは本当にびっくり箱のような人ですね」

「暫く見ない間に結構言うようになったね君」

イオンは不思議そうにこちらを見て首をかしげている。そう言えばアニスといた時から天然っぽかったなこいつは。

「それじゃあ、今の状況を説明したいんだけ――」

「イオン様!」

僕の言葉を遮って僕の家のドアをぶち破りやがったのは、アリエッタだ。いてもたってもいられなくなって全力でここに向かってきたらしい。

「アリエッタ。もう治療は終わったから、暫く二人で話してなさい」

そう言って、僕の材料になりそうな木を探しに行くことにした。あの二人には、会話が必要だと思ったから。

「まったく、お優しいことだね」

家から少し離れた森の中で声を掛けられた。声の主は木の上に立っているシンクだ。すでにいつもの仮面は着けていない。

「そう言うなって、今に始まった事じゃないだろう?」

「……それを自分で言うあたり、やっぱりアンタは甘いね。いつか派手に損を食うよ」

「僕が甘いのは、それでもいいと思った奴にだけさ。したがって、後悔なんてないのだ!」

わはは、とシンクの懸念を笑い飛ばすと、呆れられてしまう。まあ、そういう反応をするだろうとは思っていたけど。

「それで、十中八九アンタの生存が奴らに知れたようだけど。いつ挨拶に行くんだい?」

「あー……任せるよ。僕の代わりに怒ってくれるのは嬉しいけど、意趣返しはやり過ぎないようにね、シンク」

「話が分かるじゃないか」

にい、と口元をゆがめるとシンクは木から飛び降りて次の任務へと向かった。あの笑顔は確実にエグイ事をするつもりだろう。

「とりあえず今は体を休めよう。思ったよりも怠いや」

僕はそう呟くと先ほどまでシンクが立っていた木の根元にもたれかかる。家は暫く空きそうにないし、ここで良いや。そう思って目を閉じると、すぐに眠りへと落ちてしまった。

「馬鹿者、こんなところで寝て体調を崩したらどうする」

そんな声が聞こえた気がして、頬に柔らかい感触を感じた。余談だが、リグレットもこのまま寝てしまい、目を覚ました時双方恥ずかしくて目も見れないような状態になったのでした。

 

 


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