戦争を止めるためにダアトへと戻ったイオンは、ナタリア諸共モースに捉えられてしまった。助け出すための戦力はルーク、ガイ、ティア、ジェイド、そしてたった今合流したアニスで五人だ。
「アニス、とりあえずイオン様奪還のための戦力は整えました。お二人はどうされています?」
「イオン様とナタリアは、教会の地下にある神託の盾本部に連れていかれましたっ!」
「勝手に入っていいモンなのか?」
基本的にあまり知識を持たないルークが首を捻りながら、ティアに目で疑問を訴える。
「教会の中だけならね。でも地下の神託の盾本部は、神託の盾の人間しか入れないわ……」
「侵入方法はないのか?なんとしてでも二人を助けないと本当に戦争が始まっちまう」
「っていうかぁ、もう始まりそうだけど」
「ティア。第七譜石が偽物だったという報告はまだしていませんよね」
顎に手を当て、考え込んでいたジェイドが口を開く。どうやら何かしらの手段を思いついたようだ。
「はい」
と言いながらティアが小さくうなずく。
「私たちを第七譜石発見の証人として本部へ連れて行くことはできませんか?」
「わかりました。自治省の詠師トリトハイムに願い出てみます」
「その必要はないよ」
不意の声に五人全員が顔を向けると、数時間前まで話していた顔があった。トリスタンである。
「僕が許可を出しておくから、さっさと導師イオンとナタリア王女を助け出してくるといい」
そう言って、手に持っていた木札をこちらへ向かって放り投げた。
「どういうつもりですか?」
「いやなに、チーグルの森であんたに借りがあったからな。それにモースの野郎が困るならやる価値はある」
モースの名前を出すとき、トリスタンはあからさまに顔を顰めた。誰が見ても分かるような嫌悪の表情だ。
「使う使わないはそっちの自由だけど、これで借りは返したよ。予言の事を知ってなお僕の前に立ちはだかる君たちは正式に僕の敵になった。だから―――」
「だから、今のうちに借りを返しておく、とそういう事ですか?」
「相変わらず理解が早いな、死霊使い。それじゃあ、僕は任務があるんだ。これで失礼させてもらおうか」
「何の任務か聞いても?」
ジェイドがトリスタンの手にある白い手袋『イゾルデ』を見ながら聞く。わざわざこの時期に武装して行く任務。流石に見過ごせないのだろう。
「あんたが考えてるような任務じゃないよ。全力での戦いに備えての腕ならしがてらに、イニスタ湿原に出現する大型魔物を討伐してくるだけさ」
「アレを一人でですか……。あなたも本気のようですね」
「そう言ったろ?」
トリスタンはこちらを挑発するような笑みを浮かべると、そのまま去って行った。
「謡将の本気ってまじやばですぅ…」
「だよな。あの人は未だに底が見えないぜ。船での時も、本気とは程遠いみたいだったし」
「なんにせよ、今はイオン様とナタリアの救援を急ぎましょう。時間を掛けていると戦争が起きてしまいますからね」
ジェイドの鶴の一声で一同は神託の盾本部へと向けて歩き出した。
・・・
「イオン!ナタリア!無事か?」
「……ルーク……ですわよね?」
「アッシュじゃなくて悪かったな」
「誰もそんなこと言ってませんわ!」
神託の盾本部にて、ルークはイオンとナタリアを無事発見することが出来た。
「イオン様、大丈夫ですか?怪我は?」
「平気です。皆さんも、わざわざ来てくださってありがとうございます」
「今回の軟禁事件は、トリスタン謡将が関わっていたんですか?」
きょろきょろと部屋を見回していたティアが聞く。ティアとアニスは、というか神託の盾に在籍するものならば大抵の人間が、この部屋を何度か見たことがあった。何を隠そうトリスタン謡将の執務室だ。
「いいえ。この部屋は彼がしばらく任務で出るため使わない、と言っていたためモースが監禁場所に選んだようです」
「あの……それで、脱出する方法を探っているうちにこんなものが」
申し訳なさそうにある机の上に置いてあった、ある書類をこちらに手渡してくるナタリア。大佐がそれを受け取り、ぺらぺらと目を通すと、途端に厳しい表情になった。
「これは……なるほど。イオン様はこのことを?」
「はい。バチカルへ向かう船の中で直接聞きました」
「一体なんなんだ?」
会話の意味がまるで分からない四人は、お互いに目を合わせて首を捻る。
「この書類に書かれているのは、トリスタン謡将の過去です。それも彼自身の手でまとめられたね」
「ええっ!?」
まさかの事態に取り乱す四人。まさか本人の部屋からそんなものが出てくるとは思いもしなかったからだ。
「参りましたね。こんな形で彼の過去を知ることになるとは、露ほども思っていませんでした」
「確かに。それを読んでしまった以上、ただ敵として戦うのは私には出来ませんわ……」
トリスタンの過去を知らない四人は、それが毒と知りながらも書類に手を伸ばすのと止められなかった。それは好奇心ではなく、本気でぶつかり合うために必要だと思ったから。書類の内容はこうだ。
『トリスタン・ゴットフリート。ダアト郊外の村に拾われた孤児。ローレライ教団の敬虔な信徒の村リオネスで育てられ、その類い稀なる才能を見出した大詠師モースによって神託の盾騎士団に幼くして入団。初陣のホド戦争ではその才能をいかんなく発揮し、予言の成就に大きく貢献した。当時の年齢は実に七歳。』
「七歳って……」
七歳という年齢に思うところがあるルークが呟く。資料はまだ続く。
『そしてその直後、リオネス村が反乱を企て殲滅される、という予言に基づきも大詠師モースはこれを無実の罪でをでっち上げ皆殺しにさせる。任務に充てられたのはトリスタン少年だった。これにより、リオネス村の人々は反乱を起こさざるおえなくなる。他でもない、村のみんなが愛して育ててきたトリスタンが人質となってしまったからだ。村人たちは泣きわめくトリスタンに向かって、殺してくれと、君にならいい、これでいいんだ、と優しく笑いかけながらその命を散らせていった。その後、予言の成就は成ったと喜び勇むものが大詠師モースに襲い掛かるも、返り討ちにあい、牢獄へと幽閉される』
資料はここで途切れている。
「……彼がモースの名前をあそこまで嫌悪するのも頷けますね。予言と並んで、最も憎い相手でしょうから」
「ベルケンドで会った時から鬼気迫るものを感じて気圧されてしまいましたが、この話が本当だとしたら納得がいきますわね」
「謡将。両親を大切にしろよってよく言って来てくれてました……」
みんなが口々に感想を言い合う中、ティアは一言も発することが出来ずに立ち尽くしてしまっていた。大詠師モースの部下として仕えていただけに、この情報はあまりに酷だ。
「ティア……」
「大丈夫よ。そんなことより今は脱出に専念しましょう」
余裕を失くした声でそう言うと、部屋から出ていってしまった。
「しばらく放っておいてやろうぜ。信じてたもんが嘘だった気持ちは、ルークにもよく分かるだろ?」
「……そう、だな」
それっきり会話は途切れ、第四譜石まで逃走を開始した。
・・・
じめじめとした湿原を歩いていると、ラフレスの花を見つけた。どうやらここが境界線のようだ。眼帯を外し、『イゾルデ』を装着すると手の骨を鳴らしながら更に奥へと向けて歩を進める。足元はさらにぬかるみ、肌に張り付くような空気が湿原特有の臭いを乗せて漂ってくる。そして、
「さっそくお出ましか」
泥をはね上げ、湿原に住む怪物『ベヒモス』がその姿を現した。こちらを発見すると地を揺るがすほど大きな咆哮をあげ、跳びかかるために四肢をかがめた。
「『イゾルデ』!第二から第五まで解放だ!」
その言葉と共に僕の周囲に四つの球体が浮かぶ。茶、緑、青、赤。それぞれ名称を『テッラ』、『ウェントゥス』、『アクア』、『イグニス』。第二、第三、第四、第五音素の球体。僕が普段、狙撃の時に使っている弾丸と威力を除けば、ほぼ同じものだ。
「グオオォォオ!」
一直線へとこちら目掛けて突っ込んでくるベヒモスの足元で、『イグニス』を爆発させ泥を巻き上げる。僕が『アクア』を殴りつけると、泥の壁を貫通し瞬時に凍りつかせた。ベヒモスがこちらを目視できない状態を作り上ると、思いっきり高く飛び上がった。
「まずは一発!」
泥氷の壁を突き抜けてきたベヒモスの背中目掛けて、手元にある残り二つの球体を打ち込む。鎌鼬のような旋風が巻き起こり僅かに背中の肉をそぎ落とすと、その一点目掛けて岩石の槍が降り注ぐ。
「グアアアァァァァ!」
しかし、それでも怯まずに自由落下してくる僕を見据えて待ち構えている。襲い掛かる爪を手元に引き寄せた『イグニス』で打ち払うと、そのままベヒモスの顔面に着地し、無防備なを渾身の拳で貫いた。
先ほどとは打って変わった悲鳴のような咆哮を発しながら、大きく首を振り僕を振り落すと後ろへ下がった。
「所詮は魔物だな。御しやすいぜ!」
ベヒモスが一度のバックステップで確保した距離はおよそ十メートル。その尋常じゃない脚力が、今は命取りだ。
「『フェイルノート』!」
一瞬のうちに巨大な銃が展開され、その銃口はベヒモスの目と鼻の先に突き付けられた。
「五番、六番セット!ぶっ飛べ!」
引き金を絞ると白黒を織り交ぜたような弾丸が放たれ、避けようと考える暇すら与えずにベヒモスをのみ込んだ。
「なっ!?」
しかし、必殺の心算で放った一撃を受けてなお、怪物は健在だった。弾丸を受けた反動を利用し、一足で間合いを詰めるとこちらの顔を吹き飛ばすように巨大な腕を振るう。咄嗟に銃身を上空に向け、溜め無しで放てる最大出力の一撃を放ってから、急いで『フェイルノート』を収納する。反動で地面に大きな負荷がかかり陥没する。僕の頭上ギリギリを爪が通過し、偶然にも僕が腹の下へと潜り込んだ。チャンスだ。
「エレメントゥム!」
四つの球体が一本の矢のように集まり回転する。解き放たれたそれはベヒモスの腹を貫くと、背中へと抜ける前に停止し。
「ソール・パルウム」
僕が力強く拳を握りしめるのに連動して、大爆発を引き起こした。まるでそこに小型の太陽があるかのような熱が辺り一面を覆い。爆風が収まった時には、見渡す限りの焦土と化し、その中心には巨大な骨だけとなったベヒモスが立っていた。
「流石に死んだか」
目の前の骨を注意深く観察しながら言葉を漏らす。髪は熱の余波でプスプスと焦げ付いてはいるものの、目立った傷は受けていない。強いて言うならば、服が燃えてしまいったので、上半身裸のままどこかで服を調達しなければならないことくらいか。なかなかの精神的ダメージになるだろう。
「まあ、教訓となる物はあったしよしとするか」
僕は『イゾルデ』を外すと、その場と後にした。想定よりも時間をかけてしまった。とりあえずケセドニアに行こう。砂漠ならこの格好も多少は不自然ではないだろう。
・・・
ケセドニアに向かう途中。砂漠のオアシスに赤い長髪がいた。アッシュだ。しっかりと普段通りの服を着用している。あれものすごく暑いのに。
「そんな服装で砂漠にいたりしたら倒れるぞ、アッシュ」
「誰だお前は。気安く話しかけるんじゃねぇ」
「君、ホントに口悪いよな。仮にも上官に向かってその発言はないだろ」
「なんだと?」
僕が呆れたような顔をしていると、アッシュはじっくりとこちらの顔を見つめ、唐突に目を見開いた。
「お前、……トリスタンかっ!?」
「なんだそりゃ。どこからどう見ても僕は僕だろ」
「いや、それはない。あのクソ長い髪はどうした?」
「さっきまで戦ってた魔物が意外と強敵でさ、全力で戦ったら燃えちゃったんだよね。ついでに服も」
懐から服の燃えカスを取り出して見せると、アッシュにしては珍しく顔を引き攣らせて笑っている。
「そういう訳で、上半身裸でもそんなに違和感がない砂漠の方に来たんだけどさ。そしたら偶然にも見知った顔があったから声かけてみたって訳。誰か待ち人でも来るのか?」
「お前には関係ない。それよりも答えろ!ヴァンのやつは次にどこを崩落させようとしている?」
先ほどまでとは一転して、キツイ目つきで僕を睨む。手は剣の柄にかかり、いつでも切りかかれるような状態だ。
「僕は知らないね。そもそもヴァンの中での僕の役割は、手に負えないような事態が起きた時に武力で解決するための力さ。細かい計画は君以外の六神将とヴァンが進めてる」
二人以外誰もいないオアシスで、ただ向かい合いながら時間だけが過ぎていく。緊迫した空気が流れ、砂漠の暑さも相まってたらり、と汗が垂れる。
「……嘘では無いようだな」
「当然」
何を持ってそう結論付けたのか、僕には分からないが、アッシュは剣から手を放してそっぽを向いた。
「まあ、待てって。敵だってことには変わりないけども、話しちゃいけないなんて決まりはないぜ。一応、同僚だしな」
「断る。馴れ合いはゴメンだ」
「………指切り」
ピクリと反応した。どうやら当たりのようだ。
「約束、将来、誕生日―――」
「やめろォ!」
振り返ったアッシュは額に青筋立てて、ぜいぜいと肩で息をしている。
「てめぇ!なぜそれを知ってる!?」
「昔、どこぞの王族の護衛任務に派遣されたことがあってね。具体的に言うと今から十年くらい前の話なんだけど」
「ぐっ……!」
「いやなに、わざとじゃないんだけどほら、聞こえちゃったものは仕方ないよねぇ」
口角が自然と吊り上る。アニスの補習をしている時と同じ気分だ。とても楽しい。少しだけあの陰険メガネの気持ちが分かった気がする。
「分かった。談笑でもなんでもしてやるからその話はやめろ!」
「そうかそうか。それは良かった。悪いね、脅したみたいになっちゃって」
「どう聞いても脅しだろうが!」
ここ最近、いじられることの方が多かったので、ご満悦だ。
「それで、話ってのはなんだ?」
「真面目な話だが、いいか?」
「ああ」
僕は短くなった髪を掻き揚げてアッシュを見据える。
「僕も、ヴァンも、そしてルークも、道は違えど自らの道を選んだ。それじゃあアッシュ。君はいつまでそのままでいるつもりだ?」
騒音を振りまく砂嵐の中でも、僕の言葉はしっかりとアッシュに突き刺さった。
「俺は―――」
・・・
「さて、それじゃあ僕はケセドニアに向かうよ。君の待ち人は来たようだし、満足のいく会話もできた」
「とっとと行っちまいやがれ」
フン、と顔を背けるアッシュを尻目に、僕はケセドニアへと向かって歩き始める。去り際にルーク一行とすれ違ったが、誰一人として気づくことはなかった。そんなに変わったのか。
「いい機会だ。導師イオンをさらって話をするとしようか」
あいつらが焦ってないってことは、自らの意思で導師イオンはダアトに戻った可能性が高い。なんてことを考えてるうちに、神託の盾騎士団の一団を見つけた。導師イオンを連れている。幸いなことにモース本人はいないようだった。
「止まれ!」
突然かけられた声に、神託の盾の兵士たちは無言のまま武器を構える。こちらの次の言葉を待っているようだ。僕は眼帯を外し、『フェイルノート』を展開させる。これが、僕であるという一番の証明となるからだ。
「ローレライ教団神託の盾騎士団導師守護役、トリスタンだ。任務の帰りにたまたま見かけてな、導師守護役の長として同行しようと思うが、構わないだろう?」
「しかし……モース様のご命令で」
「彼なら大丈夫です」
『フェイルノート』を戻し、眼帯を付けていると導師イオンが口を開いた。
「導師イオンがそう仰るのなら。トリスタン謡将、先ほどの無礼をお許しください」
「いいさ。君たちは職務を全うしてるだけなんだから。むしろ褒めてやりたいくらいだよ」
薄く笑ってそう言うと、光栄ですと敬礼して僕と導師イオンから少し離れた。良くできた部下だな。引き抜きたいくらいだ。
「トリスタン、まずは一つ謝らなければいけないことがあります」
「導師イオンにしては珍しいですね。一体どのような事をしでかしたのでしょうか」
「そ、それは……」
表面上取り繕ってはいるが、内心心臓バクバクだ。ここが砂漠で良かった、吹き出る冷や汗もどうにか誤魔化しが効く。
「モースに監禁された時、あなたの執務室に入れられてしまいまして。脱出のために部屋を探っていたら、書類が……」
「……ああ、なるほど。そういうことですか。確かにいい知らせではありませんが、それは導師イオンの責任ではありませんよ。あなたは戦争を一刻も早く止めたかっただけなのでしょう?」
「ですが……」
申し訳なさそうにしゅんと項垂れてしまう導師イオン。
「そうですね。それなら一つ質問に答えてください。それで帳消しとしましょう。個人的な話ですから、答えて誰かに迷惑がかかるという訳でもないです。安心してください」
付け加えるように言った僕の言葉にほっとすると、いつもの優しげな顔に戻り、僕の言葉を待つ。オリジナルとは大違いだ。あれはあれで素晴らしい人間だったが、今の導師イオンは導師という役割において、オリジナルをはるかに凌駕していると思う。
「僕からの質問は、そう難しいことではありません。あなたは、導師イオンではなく、イオンとして生きる気はあるか、という話です」
「な、何を言ってるんですかトリスタン!僕は……僕は……っ!」
朗らかな笑顔は一瞬で崩れ去った。僕の言葉がナイフの様に導師イオンの心の深い部分に突き刺さる。正直、見てられないがここで引くわけにはいかない。導師イオンのためという名の、僕の自己満足の為に。
「あなたの出生も何もかも知った上での発言です。そうですね……僕と初めて会った時の事を覚えていますか?」
「『あなたの未来をあなたが選んだ時、僕はあなたの友となり力を貸しましょう』。ええ、覚えています。僕が初めて聞いたあなたの言葉ですから」
「このままのペースでダアト式譜術を使うならば、その命は長くないでしょう。選択の時です」
「ですが……僕がここで降りてしまったらあなたは―――」
「リグレット以外は知らない事ですが、僕は第七音素も扱うことが出来ます。最悪の場合、この身を差し出して計画を遂行する覚悟もあります」
導師イオンは何も言えなくなってしまう。どうやら、この場で答えを出すのは無理なようだ。
「導師イオン。願わくばその命が尽きる前に、あなたのことをイオンと呼べることを祈っています」
僕は一度目を伏せ、かつて、あの人たちに向けた時と同じ笑顔をイオンへと向けた。予言の妄執にとらわれることなく、心から人の幸福を願える人間が、これからの世界にはきっと必要になる。そう思った。