桃水晶の六尾姫   作:ココスケ

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血継限界の詳細…もしかして:超能力

やぐらさんとの出会いから2日。

私は庭に立ち、印を結ぶ。

 

「晶遁分身の術!」

 

術が発動し、煙を立てて私とそっくりの分身が10体ほど現れる。

暴力を受けようと、強度があるため消えにくいだろう。

 

9体は森での修行に回し、1体は買い物、私は変化してある場所に向かった。

 

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初代火影・千手柱間と2代目火影・うちはマダラは来たる〝予言された世界の危機〟の為、特殊な力を使い全盛期のままで寿命を伸ばしている。

 

今は4代目火影・波風ミナトが木ノ葉を守っている。

 

本に書かれた内容は…中々衝撃的だった。

うちはマダラが闇堕ちしていないと言うことは、オビトも闇堕ちしていないと言うことになる。

 

つまり…やぐらさんが操られる事も無いぜヒャッハー!って事か。

 

歴史の本を棚にしまい、晶遁について書かれている本を探すが…中々無い。

 

諦めて図書館から家路につく。

 

本格的な晶遁の修行を始めて、幾つか分かった事がある。

晶遁は、火・水・土・雷・風の性質変化を組み合わせて発動するものではなく、どちらかと言えば双魔の攻(左近の血継限界)や屍骨脈等の〝体の構造〟が根本的に違うものに分類されるということだ。

 

犀犬曰く、父が使用した所を見た時は写輪眼のように目が〝光って〟見えたらしい。

 

晶遁の他に瞳術を持っていたのか、晶遁と瞳術はセットの物なのか…全く分からない。

 

巻物も、全ては読んでいないのだ。

膨大な量があり、今朝出した10体の他に10体は巻物の解析に充てている。

 

そこに書いてあればいいのだが…読みたい本も読めた為、家に帰って変化をといた。

 

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新しい事が分かったのは、図書館に行ってから2日の事だった。

修行が終わり、全ての分身を解くと多少の疲労感と経験値、情報が入ってきた。

 

修行組は晶遁・螺旋丸と晶遁・晶光弾を習得、今は〝転送鏡〟という相手の放った術を鏡に吸い込み、任意の時と場所に出す術を開発中らしい。

 

そして、一番の収穫は巻物組の情報だ。

 

晶獅(しょうし)一族〟の歴史や、血継限界の詳細が書かれた巻物を発見したのだ。

 

晶獅一族は、晶翠眼(しょうすいがん)と呼ばれる瞳術を持っており、余りにも強い力を持った瞳術を隠して生きてきた。

晶遁も、晶翠眼と同じく晶獅一族の血継限界であり、ひた隠しにしてきたようだ。

 

出来るだけ隠してきたため、世間では伝説、又は噂として扱われてきたのだ。

 

家系図を見ても、父以外は皆断絶してしまっている。

どちらかと言えば、血継限界を持つ一族でかなり栄えている日向一族やうちは一族の方が異端に近いのだろうが。

 

晶翠眼の開眼条件は、〝誰かを心から助けたいと願った時〟だ。

 

うちはの写輪眼はもがき苦しむ事により特殊なチャクラが放出され開眼に至るが、晶翠眼は〝他人の為に願う〟事で開眼に至る。

 

本心から他人に対して願える人間は案外少ないないため、開眼者も少ないらしい。

 

 

晶翠眼能力は、経絡系と色を見る事が出来る。

さらには動体視力も上がり、残留思念感応(サイコメトリー)精神感応(テレパシー)念動力(サイコキネシス)瞬間移動(テレポート)などの瞳術(超能力)も使えてしまう。

 

確かに多彩な瞳術が使える上に晶遁まで使えるなら、下手にばらせば周りの人間から危険因子として扱われるかもしれない。

 

父が使う時は味方がいない時に敵を皆殺しにしてきたと母に語ったらしい。

敵味方関係無しに目撃者0で任務を完遂し、母の前で初めて他人の前にその力を晒したのだ。

 

親戚が居ないことは残念だけど…瞳術の能力を知ることが出来たのは大きい。

 

取り敢えずの目標は晶翠眼の開眼だ。

 


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