桃水晶の六尾姫   作:ココスケ

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フルフルニィ…

案内された部屋へと入れば、私達6人以外の人間は到着していた。

 

4代目火影、3代目雷影、3代目水影、4代目土影、4代目風影の5人は原作とはメンバーが違うが、いずれもかなり強い者達だ。

 

我愛羅とナルトはまだ4歳だ。ちょこんとお座りしている姿に、父である風影と火影がデレデレしている。

フウは私と同じ年頃である。

 

…人柱力の中で原作と違うのは私だけだ。

ウタカタがどこへ行ったのか気になる所ではあるが、ある方向からの強烈な視線が怖い。

 

「トウカァ…!」フルフルニィ…

〝待っていたぞ、トウカ。五影を相手取って不足ない実力、後程手合わせしようぞ〟

 

「ヒィッ…」

 

興奮して逆になってやがる…!

ってか輪廻眼出すな、フルフルニィするな!

 

思わずやぐらさんの後ろに隠れ、やぐらさんの服を握り締める。

やぐらさんもフルフルニィ…の圧力に怯えつつ、ちゃっかり私の頭を撫でている。

 

「マダラ、フルフルニィするでない!俺でも怖いのに幼子ではトラウマになるぞ!」

 

ハリネズミのような剛毛のマダラ(フルフルニィ)の後頭部を引っ叩くのは、黒髪黒目の男性─千手柱間だ。

 

「すまぬ…マダラは実力者を見るとフルフルニィをしたくなる持病を抱えていてな。」

「は、はぁ…」

 

なんだか微妙な空気になりつつも、席について自己紹介から始まった。

 

「一尾の我愛羅って言います。」

 

小さな体でぺこりと頭を下げる我愛羅は、固まった空気を解していく。

 

「二尾、又旅の人柱力、二位ユギト。

雲隠れの上忍よ。」

 

16歳頃で原作よりも若い美人さんのユギト。

 

「三尾、磯撫の人柱力のやぐらだ。」

『磯撫だよ〜。』

〝トウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃんトウカちゃん〟

 

…やぐらさんは私に向けて強烈な好き好きオーラを発しながら、バレてないと思っているらしい。

肩に乗る磯撫も挨拶をしている。

 

「四尾、孫悟空の人柱力の老紫だ。」

 

赤髪のおじさん(老紫)…そういえば、うずまき一族となにか関係あるのかが気になる。

 

「五尾の穆王を飼っているハンだで。」

 

ここにいる中で…いや、原作の中でもトップクラスで背の高いハンも、老紫と同じく穆王の名前を口にした。

いい傾向、かな?

 

『えぇ、トウカとやぐらのお陰です。』

『お前らが尾獣を友達だと言ったことがかなり強烈だった見たいだぜ。』

 

私の中にいる2匹も、感謝の念を口にする。

 

「六尾の犀犬の人柱力、トウカ。」

『犀犬、トウカの友達やよ。』

 

「あっしは七尾の人柱力、フウっす!

みんな友達になって欲しいっすよ!」

 

そういえば、フウも髪が緑色だな…フウはどちらかといえば水色に近いが。

 

「八っつぁんの人柱力キラービー様だ!ウィィィィ!」

『うっせぇ…恥ずかしいから辞めろ』

 

「俺ってば、九喇嘛と一緒にいる波風ナルトだってばよ!」

『…ふんっ。』

 

「司会進行を務める、千手柱間ぞ。」

「同じく、うちはマダラだ。

第…何回かは忘れたが、初めての者達に伝えておくことがある。

この場は里で冷遇を受けやすい人柱力達が親交を深める為にこの場は設けられている。」

「のんびりお茶会をするのもよし、里の外での模擬戦で日々の鬱憤を晴らすのもよし、皆で買い物に出るのもよしぞ。」

 

2人の言葉に、ナルトが手を挙げて疑問を口にする。

 

「あのさ、あのさ、ここにいる皆から修行を付けてもらうのもあり?」

「うむ、若い世代を育てるのも年寄りの務めぞ。」

「じゃあさ、俺ってば皆一緒に修行したいってばよ!我愛羅、俺達同じ年だろ?どっちが強くなれるか競走だってばよ!」

「うん!」

 

…ショタナルトとショタ我愛羅が可愛すぎて辛い。

太陽と月みたいで対照的ではあるが、正反対だからこそ気が合うのかもしれない。

 

 


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