ラブライブ!サンシャイン!!~9人の輝きの向こう側~   作:にっしんぬ

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急に創作意欲がわいてくるんだもん


決意と想いとこれから

結論から言うと歌えなかった、いや歌わなかった

鞠莉も怪我をしていたし留学のこともある

こんなところで鞠莉の将来を台無しにしたくない

そんな想いで、私は歌わなかった

もちろん鞠莉やダイヤ、もちろん望にも

そんなこと言えないから

観客の波に呑まれて、緊張して歌えなかった

と伝えてある。

傷つくのは私1人で十分

 

 

 

 

 

 

 

「果南さん!?聞いてますの!?」

「えっ、ダイヤ?えーっとなんだっけ?」

「まったく…これからの活動をどうするかですわ

鞠莉さんの怪我が完治してからという話を

してたところですのに」

「Yes!Doctorに診せたら、無理しなければ

3日で治るっていう話デース!」

 

 

 

 

これからの活動…でも鞠莉には

 

 

 

「スクールアイドルは終わりにしよう」

「なにを仰ってますの、果南さん!」

「だって!だって…あの会場で歌えなかったんだよ?

練習だってたくさんしてきた、でも歌えなかった

これから先続くとは思わない」

 

 

 

うまく、ごまかせてるだろうか

 

 

 

「果南、それ本気で言ってる?」

「本気じゃなければこんなこと言わない」

 

 

 

なんでこんなこと言ってしまったんだろう

そんなつもりなかったのに

 

「果南のわからず屋!」

「あっ!ちょっと鞠莉さん!?」

 

 

私の言葉に嫌気が差したのか鞠莉が教室から出ていく

 

「果南さんあなた…」

「鞠莉の将来のためだから…」

「やはり、歌えなかったのではなく

歌わなかったのですね、鞠莉さんのために」

「!?!?」

 

 

誰にも言ってないはず、どこで知ったの?

望にも言ってないはずなのに

 

 

「どうやって知ったのか?って顔してますわね

その顔をするってことは図星ですわね

何年一緒にいると思ってるんです。

果南さんの態度や発言から、あなたの

考えてることは予測可能ですわ。

それで、望さんはこのことは?」

「…言ってない」

「望さんに相談なさい、そして果南さんが

どうしたいか決めればいいでしょう」

 

 

 

 

望に…なんて言われるかな

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

「鞠莉の将来のために歌わなかった、と」

「うん、鞠莉の将来のためにも

スクールアイドルはやめた方がいいって3人で話してた」

 

 

 

 

 

 

ダイヤから『果南さんがそちらに行くと思うので

話を聞いてあげてください』って

連絡が来たものの、相当拗らせてるな

 

 

「望はどうしたい?」

「どうしたい?って言われてもな…

俺は初めから、AqoursをやるならAqoursを応援する

もし他にみんながやりたいことができたときは

そっちを応援するって決めてるからな」

 

 

俺の言葉に果南が黙りこむ

 

「私はどうしたらいいと思う?」

「知らん」

「即答!?ちょっとは考えてよ…」

 

 

知らないものは知らない

これは俺が入ることではなく…

 

 

「自分で考えて、3人で話し合って決めて

それで出た答えなら俺は文句言わないよ」

「…わかった。考えてみる」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 

「どうしたの果南?改まって話って」

「うん、この間のことなんだけれど…」

「この間ってSchool Idolは続けないって話?」

「そう…」

 

 

 

沈黙が続く

言わなきゃ、言わなきゃってなるほど言葉がでない。

 

 

「…やっぱりスクールアイドルは辞めよう」

「果南…」

「果南さん、あなた…」

「それが果南の答えなのね、わかった

School Idol Aqoursはこれで解散なのね」

「そう…だね。じゃあ私帰るね」

「ちょっと果南さん!?」

 

 

逃げるようにして帰る

ダイヤから呼び止められたような気がしたけど

気にしない、すぐにでもこの場から

離れたかったから

 

 

 

 

「果南のわからず屋…」

「ちょっと!鞠莉さんまで!」

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

「で、結局辞める話になってダイヤを置いて

二人が帰っちゃうもんだから結論は出てないと」

「そうですわね…すみません、いきなり電話してしまって」

 

 

 

3人で話し合ったそうでその後、

ダイヤから、連絡が来た

真っ先に果南か鞠莉から来ると思ってたが

 

 

「ダイヤはどうしたいんだ?」

「私…ですか」

「ダイヤがしたいことを応援するよ」

「と、言われましても…」

 

 

 

普段のお堅い顔がさらに堅くなってるような気がする

そこまで難しいことではないとおもうが

 

 

「まぁまたみんなで話しなよ」

「そう…ですわね。ありがとうございます。」

 

 

 

 

そう言って電話を切る

電話で気づかなかったが鞠莉から

メッセージが届いていた

それに返信するやいなや電話がかかってきた

 

 

 

 

「もしもし?すまん、ダイヤと電話してた」

「ダイヤと…そう、Sorry、いきなり電話しちゃって」

「構わんよ、で…決まったのか?」

「えぇ、私…」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「果南とダイヤには言わなくていいのか?」

「そうね、言ったところでAqoursの解散は

変わらないでしょうし、School Idolをやらない

浦の星に居たって、意味がないから」

 

 

 

小原家兼ホテルオハラの屋上

ここからヘリで東京まで行って空港で

搭乗手続きをするらしい、なんて贅沢な

 

 

「ところでノゾム?」

「どうした?」

「なんでマリーが今日出発するの知ってるのかしら?」

「はっはー、高嶺家の情報網をなめんな!」

「ノゾムの家系ってそんなだったかしら…」

 

 

もちろん冗談であるがとある筋からは

ちゃんと入手してある、もちろん正攻法で

 

 

「まぁいいわ、果南とダイヤにはノゾムから

伝えておいて欲しいな」

「ほい、任された。着いたら手紙の一つぐらい

送ってくれよ、後お土産!」

「お土産は送らないけど手紙は送るわ」

「まぁ手紙だけで十分だよ」

 

 

 

鞠莉が黒服の人と話ししてる

そろそろ出発の時間かな

 

 

「それじゃあノゾム」

「おう、またな!」

「またな!ってノゾムらしいわね」

「今生の別れって訳じゃないんだし

またどっかで会えるだろ」

「そっか…」

 

 

 

しょげた顔しながらこっちに近づいてくる

そして顔を耳に近づけてきて…

 

 

「ノゾムのそんなところが---」

 

チュッ

 

 

頬にキスされた

いや、外国では当たり前の挨拶か

いやでも…

 

 

「鞠莉、最後なんて言った?」

「ふふっ、 It's a secret!また会ったときに

聞かせてあげるわ」

「そうか」

 

 

そう言いながら鞠莉はヘリに乗り込んでいく

乗り込む時の鞠莉の顔は

 

 

 

 

まるで夕焼けのように赤くてそして

まるで女神がいるかのように

とても美しかったのはここだけの話




ちょっと短いですが
この後2話ぐらい間挟んで
1期に入ります
つたない文章ですが何卒

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