ラブライブ!サンシャイン!!~9人の輝きの向こう側~   作:にっしんぬ

5 / 15
お待たせしました


目指せ東京!

「鞠莉の様子が変?」

「そう、鞠莉のこと呼んでも返事が遅れたり

練習にも身が入ってなさそうっていうか」

 

果南曰く、授業中も部室でも上の空だという

 

「朝練で見てる限りはそうでもなさそうだったけどな。なにか聞いたのか?」

「うん、聞いたんだけど答えてくれなくて

ダイヤにも頼んだんだけど駄目だって…」

 

 

Aqoursとしての曲『未熟DREAMER』を発表して以来

新進気鋭のスクールアイドルとしてPVの再生数も伸び、次の曲はどうしようかと考えてる最中での出来事である

 

「果南とダイヤが聞いてもダメだから

俺が聞いてみて、ってことね。他になにか

変わったことってある?」

「んー、最近先生達と話すことが多かったかな?

お昼休みはいつも職員室に行ってるかも」

「なるほどね、わかった聞いてみる」

「ありがとう望」

 

 

◆◇

 

 

「よっこいしょっと」

「珍しいわね、ノゾムがここにくるなんて」

「そうか?先月来た気がするよ」

「果南の頻度が多かっただけだわ」

 

ホテルオハラの裏にあるほんの小さな岬

果南はよく鞠莉に会うために使ってて

真正面から堂々とは入れないため

海を泳いできてる

 

 

「で、What's wrong ノゾム?まさか何の用もなしに

マリーに会いにきてくれた、訳じゃないでしょう?」

「察しがいいようで。じゃあ単刀直入に言うね」

 

 

答えて欲しいと諭すように、そして核心を突くように

 

 

「鞠莉、果南たちになにか隠し事してるでしょ」

「What?そんな、マリーが果南たちにSecretだなんて」

「俺にも言えないこと?」

 

 

鞠莉が暗い顔になる

 

 

「ノゾムになら話してもいいかな」

 

口を開いて話し始める

 

 

「私ね、留学に誘われてるの。ほら、私って意外と

成績優秀だし。だから言ってみないかって。

でも、断ってるわ。今は留学よりも果南やダイヤ

もちろんノゾムと、School Idolをやってたほうが楽しいもの」

 

留学、最低1年下手すれば果南たちが卒業するまで

帰ってこないだろう

 

「でも断ってるんなら隠さなくてもいいんじゃないか?

留学誘われてたけど断っちゃった、てへぺろって

言えば済む話じゃないか」

「ところがそうもいかないのよ。Teacherたち、しつこくてね」

 

 

悩んでいるのはそこだったのか

 

 

「そっか。俺に出来ること少ないと思うけど

何かあったらいつでも」

「えぇ、そうするわ。とりあえずは…」

「果南とダイヤには話が終わるまで内緒、だろ?」

「of course、お願いね」

「かしこまったよ、じゃっおやすみ」

「ノゾムも、おやすみ」

 

 

 

 

 

◆◇

 

「(鞠莉のことは時間が解決してくれるとして次の曲だよなー)」

 

 

 

自宅にて次の曲について迷走していた

すると、歌詞を打ち込むために起動していた

PCにメールが来ていた

 

 

 

「………ぴぎゃぁああああああああああああああ!!!!!!!」

「うるさいわよ!望!」

 

声に反応したのか母さんが勢いよくやって来た

 

「…きょ…よ」

「なに?どうしたの?」

 

嬉しさのあまり舌が回ってなかったらしい

 

 

「東京だよ!東京のスクールアイドルの

イベントにAqoursが呼ばれたんだよ!」

「Aqoursって果南ちゃんたちがやってる?」

「そう!くぅー!明日みんなに伝えないと!」

 

 

みんなの驚く顔が目に浮かぶ、楽しみだ

 

 

 

 

◆次の日の朝練◇

 

「どうしたの、望?練習前に話って」

「練習の時間を使うってことは

So importantな話ってことなのね」

「あぁ、実は東京スクールアイドルワールドに招た…」

「なぁぁぁぁんですってぇぇぇぇぇ!?!?」

「ダイヤ、そんなに驚くことなの?」

「何を言ってるんですの、果南さん!

東京スクールアイドルワールドとは!」

「はい、ダイヤ静かに。俺が説明するよ」

 

 

ダイヤが話すと長くなりそうなので

とりあえず落ち着かせる

 

 

「東京スクールアイドルワールド、全国各地の

スクールアイドルが東京に集結してライブをするんだ

で、観客に審査してもらってランキングがつくんだ

要するに模擬的なラブライブみたいなもんだよ」

「えぇ!ですので日本各地のスクールアイドルが

目の前で見れるってことですわ!」

 

 

 

みんなの答えは決まってるだろうけど念のため

 

 

 

「参加、するんだろ?」

「「「もちろん(ですわ)!」」」

「よしっ!じゃあ東京スクールアイドルワールド

に向けて曲作りと振り付け、やるぞ!」

 

 

 

 

 

この決意がやがて亀裂を生むことも知らずに…

 

 

 

 

 

 

「ところで開催はいつですの?」

「ん?だいたい1か月後かな」

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

「んー」

「どうした、果南?」

「いい言葉が思い付かない!」

 

 

 

 

いつものように果南と喫茶店で

歌詞の案を考えていた

 

 

 

「無理に考えすぎなくてもいいよ、向こうからは

未熟DREAMERでお願いしたいとは来てるしね

まぁ先のことを考えるのはいいけどね」

 

 

正直、未熟DREAMERでもいい気もするが

 

 

「鞠莉からはアップテンポな曲がいいって

言ってるんだよねー。ダイヤはお二人に

お任せしますわ、だなんて考える身にも

なってよーって感じ」

「アップテンポな曲になると振り付けも

激しくなるから色々考慮しないとなー」

 

 

 

 

アップテンポな曲になるほど

振り付けが激しくなる。みんなの体力を考慮して

前回はスローな曲調にしたが

 

 

 

 

「まぁアップテンポな曲の振り付けの候補は

あるし、出来ないことはないが…」

「ないが…?」

「やるとしたら他の誰でもない、果南だよ」

「げっ、まぁ望の要望なら応えないとね!

で、どんな動きなの?」

 

 

 

 

と言われたので動画サイトを開き

その動きの動画を見せる

 

 

「うわぁ難しそう、でも出来たらすごいね!」

「難しいから怪我もしやすい、

やるかやらないかは果南に任せるよ」

「やる!」

「即答かよ!」

「だって出来たら格好いいじゃんー」

 

 

 

こうなった果南は止められない

 

 

「わかった、でも絶対無理はしないこと

無理だと感じたらマネージャー権限で止めるからな」

「はいはーい」

「じゃあ今日はこの辺で、もうすぐ連絡船の時間でしょ?」

「あー!そうだった!じゃあまたね!」

「おう!またな!」

 

 

 

 

 

 

 

崩壊まで後……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京スクールアイドルワールドの開催まで

1週間が切ったところ

 

 

 

 

 

 

「お昼だー!」

「まったく果南さんったら大声だして

はしたないですわよ」

「いいじゃんいいじゃん!ね?鞠莉?…あれ?」

「鞠莉さんなら終わるのと同時に教室から

出ていきましたわよ。」

「そっかー、探してくる!」

「あっ!果南さんお待ちなさい!…まったく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく鞠莉ったらどこ行ったんだろう…

あっ、鞠莉…と先生?何話してるんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「留…学?」

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

「1 2 3 4 5 6 7 8…果南!少し遅れてる!」

「ご、ごめん!」

 

 

 

 

昨日から果南の様子がおかしい。

考え事?上の空というか…

 

 

 

「果南、少し休もう。」

「え?だ、大丈夫だよ!ほら体力が取り柄だしね!」

「体力が取り柄の果南さんが遅れるなんて

そうそうないでしょうが、きっとどこかで

疲れが出てるのでしょう。望さんの言う通り

少し休んだほうがよろしいのでは?」

「う、ううん、大丈夫!だから!」

 

 

やはり様子がおかしい。無理してるような

 

 

 

 

「…今日の練習は終わり。果南、話があるから

少し付き合って」

「え、あ、うん…」

 

 

 

 

練習を終わらせ、果南の家の前に

ふたりで腰を下ろしていた

 

 

 

「で、何か悩み事か?」

「…やだなぁ、望ったら私が悩み事に

縁があると思う?」

「あるから聞いてるんだろうが…」

 

 

 

 

 

 

考えたように、振り絞るように

言葉足らずで、不器用だけれども

 

 

 

 

「もし、もし私たち4人が離ればなれに

なっちゃったらどうする?」




空いてる期間に色々ありましたね
サンシャイン2期の後半は
泣きっぱなしでした(今さら)

また気ままにマイペースに更新していきます


カルデアの平和を守ったり色々してたら開きました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。