カズマside
「カズマ。ちょっと私に付き合ってくれませんか?」
そういって俺を誘って来たのはめぐみんだった。
「なんだ?俺に何して欲しいんだ?」
「いえ、ちょっと爆裂魔法を打ちたくて。なのでついて来てくれませんか?」
「そんなの一人で行けばいいだろ。俺を巻き込むな。」
「撃った後は誰が私を運んでくれるんですか!」
こ、こいつ開き直りやがった!
「まぁ、いいじゃないですか。私も一緒に行ってあげますから。それに。私も最近魔物を狩りたくてウズウズしているんです。途中で出た魔物は私が倒すので安心して撃ってください。」
「おぉ!流石えっちゃんです!カズマも見習ってください。」
「いや!こいつのたまに出るバーサーカーモードは見習えねぇよ!」
そう。実はあの高難易度のクエストにいったっきりえっちゃんはたまに強敵と戦いたいといって、一人で森に行こうとする(俺はバーサーカーモードと呼んでいる)。
「何をいまさら言っているのですか?・・・ああそういえば私の職業を言っていませんでしたね。これをどうぞ」
名前;謎のヒロインXオルタ
職業:バーサーカー
「って、ちょっとまてぇーい!」
え?え?えっちゃん前はセイバーって言ってなかったっけ?!なぜ違う職業?!
「お前。前はセイバーって言ってたじゃないか!え?変えたの?」
「いえ、変えてませんよ。ただ、バーサーカーか、アサシンしか適性がなかったのでバーサーカー兼セイバーにしようかと・・・」
何考えてんの!?馬鹿なの!?
「そ、そこまで言わなくても・・それにこの体の英霊はもともとバーサーカーですし・・・」
「はぁ、まあこの話はもうなかったことにしよう。で、めぐみんはどこにいきたいんだ?」
「お!!きてくれるのですね!では、行きましょう!近くに廃城らしき場所があったのでそこで撃とうと思います!さあ、カズマとえっちゃんもいざ!爆裂道へ!!」
「「いや、ついていくだけで爆裂道には染まらないから」」
「うぅ、そんなはもらなくてもいいではありませんか・・」
そんなこんなで俺とえっちゃんはめぐみんの日課となる『一日一発爆裂魔法を撃つ』に付き合うこととなった。
---------------------------------------------------
「おぉ!期待以上の爆裂し甲斐のあるいいお城ではありませんか!」
「どうでもいいから早くやってくれ。ここは安全というわけではないんだろ?」
「大丈夫です。カズマとめぐみんはわたしが守ります。・・・・!!近くに一撃熊の反応がありました。少し行ってきます。」
そういってえっちゃんが走り出そうとしていたので俺は強引に止めた。
「ちょっとまて。依頼も受けてないのに倒しても報酬はもらえないだろう?」
「もらえますよ?それに、こんなこともあろうかと討伐系の依頼はあらかた受けていますので心配は無用です。」
「いや、それでも一人で行くのは・・」
「カズマ。もう忘れてしっまたのですか?えっちゃんは高難易度クエストだろうが一人でクリアできるほどの腕を持っているではありませんか」
「大丈夫ですので。それではいってきます」
「あ、おい!」
たしかに、おそらくえっちゃんの実力は今までこの世界に転生した地球人の中でもトップクラスだろう。だが、それでも一人で女の子が熊だとかドラゴンに挑むということには不安がある。
「もう、カズマは心配性なんですから。それより見ていてください。おそらく今までで一番いい爆裂魔法が打てますよ!」
それから、俺たちの日課が始まった・・・
それは、明るいお昼頃の時
『エクスプロージョン!!』
それは、寒い雨が降るとき
『プロージョン!!!』
朝の散歩の間に
『ジョン!!!』
そんな日々を毎日続けていた。
『エクスプロージョン!!!』
「お、今日はなかなかいい感じだったぞめぐみん。ナイス爆裂!」
俺がサムズアップしながらそう言うと。倒れているめぐみんが同じくサムズアップしながら
「ナイス爆裂。ふっふっふ。カズマも爆裂道がわかってきたのではないですか?これを機にアークウィザードに転職して同じ爆裂道を歩むのはどうでしょうか・・・」
「爆裂魔法かぁ。引退前になって遊ぶのもいいかもしれないな。」
「さぁカズマ、めぐみん。帰りますよ。今日は、初心者殺しとグリフォンを討伐したので報酬には期待しててください。」
「おう、わかった。」
「それにしても。えっちゃんはすごいですね。王都でもやっていけるのではないですか?」
そう、えっちゃんのおかげで毎日臨時収入が入り、いまでは貯金が約2億エリスにまでなっているのだ。
「ああ、なんでお前はこの初心者の町にずっといるんだ?」
「そんなの、決まっていますよ。カズマたちがいるからです。それ以外に理由はありませんよ」
そういうえっちゃんはどこか儚げで、いまにもいなくなってしまいそうな表情だった。その顔に不謹慎ではあるだろうが、おそらくめぐみんも同じであろう。顔が赤くなっていた。そう、見惚れていたのだった。
---------------------------------------------------
えっちゃんside
めぐみんの日課が始まって数日後・
『緊急!!緊急!!
冒険者の皆さんは直ちに門の前まで来てください!!』
なんの騒ぎでしょうか?
「なんの騒ぎだこれ?」
「わかりません。とりあえず行きましょう」
門の前
そこには、鎧を着た首なし。
『デュラハン』がいた。
「俺は最近この近くの城に引っ越してきたものだが。ま、ままま、毎日欠かさず爆裂魔法を撃ちこんでくる大ばか者はどこのどいつだあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
はあはあ
「爆裂魔法?…」
「爆裂魔法つったら・・・」
視線がめぐみんに集まるがそのめぐみんが視線を隣にいる無関係のウィザードに行きそうになったところで私が前に出た。
「あ、おいえっちゃん!!」
カズマside
「すいません。たぶんそれ私の仲間です。」
えっちゃんが、そんなことを言いながら前に出て行く。
「ほお。正直に出てきたところは誉めてやろう。だが、この俺が魔王群の八人しかいない幹部の1人d「知りません」・・・は?」
「いえ、あなたがどこの馬の骨とも知りませんし興味もありません。」
……ぷ!そ、そんなこと言ってやんなよえっちゃん。デュラハンさんがかわいそうだぞ…ククッ。
「・・・ほ、ほおう、そ、そうか。だが、おれはこの地に調査をしに来ただけだ。そこまで殺しはする気がないが。このまま帰るのは幹部としてメンツが立たんからな。そうだな・・・さっき貴様と話をしていたあのおとk
ザっ!!!!
「!!!?????」 ガキン!!!!
「今・・・誰を殺そうとした。」
もしカズマを殺そうとしたのなら、貴様・・・殺すぞ・・・
そんなことを言っているような目でデュラハンに見えない速度で急接近しあのネクロカリバーを叩きつけた。
「ひっ!!!!」
見るだけでわかる。デュラハンが恐れている。かくゆう俺もかなり怖い。
スッ ザザ!!!
『・・・
そう言ってえっちゃんが懐から新たな筒状の棒を取り出したかと思うと光剣が出てきた。
…もうあれ、ビームサーベルだろ。
「ま、まて!小娘!!話し合おうではないか!!!!」
『・・・・我が暗黒の光芒で素粒子に還れ!!!!!』
「ゴ!!!グギ!!!オゴォ!!!!」
『
その直後、光がクロス状になって消え去っていった。
「そ、そんなばかなーーーーーー!!!!!初登場でこんな早くやらr・・・」
なんかメタいこと言っていたな…だか、これだけは言わせてくれ。
え、ええぇぇぇぇぇええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
な、なにあれ!!??魔王軍の幹部を一撃で倒したんですけどーーーー!!!!
みんなも、なんか固まってるし。強すぎでしょおおーーーー!!!!なに?えっちゃん怒らせて本気だしたらこうなんの?!
「?どうしたんですか?みんな固まって」
「い、いや。いまのはなにかなーって」
「ああ、宝具ですか。まだ全力では使えませんが、あれくらいなら倒せて当然でしょう」
ええええええええええええええ!!!!!!あれで全力じゃないのかよ!!やべえ・・・
「と、とりあえず幹部は倒したんだろ?なら、宴会といこーぜぇえ!!!!」
ナイス男の冒険者!!!たしか、あいつの名前はキースだったか?まあ、今は宴会のことだけ考えよう。今日のことはもう忘れよう。うん。そうしよう。
ま・・・気をゆr・・・・きさ・・・・わたs・・・・宝具を・・・・またよr・・・・会おう。
?何か聞こえたか?まぁいいや。さっさと帰ろう。
不遇のベルディアさん。貴様に次はない!!!!
名前すらでなかったですね。
そして、今回はえっちゃんがとうとう宝具を使いましたね!
カズマLOVEがすごい・・・・
そして最後の謎の声・・・まあ、明日には正体がわかっちゃいますけどね!!
それでは、また次回~~~
加筆しました!