一般人の自称おっさん、アイドル助けたら生活が変わった? 作:Aりーす
鷺沢文香、輿水幸子の2人とファミレスで話をしてから早くも1週間は経っている。時は早いなぁ…なんて。
あれから俺はかなり久しぶりにゆっくりとテレビを見た。もちろんアイドル観賞…観賞?うん、まぁ見ることにしたのだ。
テレビ越しだが、アイドルというのはあんなにも輝いているんだな…なんて思ってしまった。ステージに立つ誰もが輝いていた。あれがアイドルって奴なのか、という事を知らされた。
もちろんあの2人もステージに立っていた。…恥ずかしい限りだが、正直に言えば見惚れてしまった。歳を考えろって話だよねぇ…
まぁあれ以来は会っていない。…というより1週間しか経ってないのにまた会ったらビックリだけどねぇ…
今は2人ともLINEでよく話している。グループという奴で話している。…使った事なかったから存在自体知らない三十路手前がいるらしい。俺だ。
…まぁ今もこうしながら会話は始まってる。というより毎朝グループにLINEを送ってくれてるんだよな、あの2人。1週間経ったらまるで日課のようにスマホを見てしまう。
グループ『ファミレス組』
Fumifumi:おはようございます。
REN:おはよう、毎朝早いんだね
Fumifumi:今日は写真撮影なんです。…あまり笑うのは得意じゃないんですが…
REN:え?テレビの時笑ってたの見たけど?
Fumifumi:いつのですか?
REN:昨日のテレビ。輿水ちゃんも出てたよ?M-1並みの芸人レベルの働きをしてて面白かった。VTRの時には鷺沢ちゃん笑ってたし。
Fumifumi:…面白かったですし…ちゃんと見てくださいって言ったのは私達ですけど…はっきり言われると恥ずかしいというか…
REN:普通にアイドルにハマっちゃったからね、おじさん。…と言っても知ってるの一部だけどねー。
Fumifumi:…ちなみに誰を推してる、みたいなのってあるんですか?
REN:それ答えづらくない…?今話してる相手現役アイドルだよ?あと1人も…まだお眠り中かな?
Sathi♡:おーきーてーまーすー!カワイイボクが寝てる間に会話がスタートするなんて酷いじゃないですか!
Fumifumi:だって…寝てますし…?
REN:まだ小さいのに夜も起きようとするから…
Sathi♡:誰が胸も身長も小さいんですか!ボクはカワイイからいいんですよ!
REN:別に胸が小さいとか言ってないんだけどねぇ…
Fumifumi:流石幸子さん…芸人アイドルの頂点ですね…
Sathi♡:芸人アイドル!?カワイイアイドルの間違いじゃないですかね文香さん!?
Fumifumi:もしかしたら…芸人の中でも頂点かもしれません。
Sathi♡:アイドルですらなくなりましたよねぇ!?
REN:まぁ身体張り芸人としてブレイクしたからねぇ、おじさんも嬉しいってもんさ
Sathi♡:体張る事に関してはお兄さん関係してませんよね!?ブレイクも芸人さんが使う言葉に近くないですか!?
Fumifumi:何言ってるんですか!相沢さんは私達をプロデュースしてくださったじゃないですか!
Sathi♡:絶対世界観が違いますよね!?ボクだけ違う世界にいるんですか!?
REN:我が真名を忘れたというのか!?
Sathi♡:それ最早人が変わってますからぁ!!蘭子さん混じってますから!!!
REN:テレビで見たから真似してみた。なんか、あの子凄いね。色々と…知り合いに似てる感がある。
Sathi♡:知り合いに似た感じの人ってどういう…?
REN:なんて言うか、独特の感性を持って話してる子。
Fumifumi:何でしたっけ…中2秒みたいでしたっけ?
Fumifumi:誤字です、厨二病です…
Sathi♡:文香さんLINEの誤字率高いですよね…毎日話すとそこが分かるっていうか…
REN:予測変換だっけ?それが勝手に変換して気付かずって良くあるよね。前輿水ちゃんに送った時も俺誤字したし…
Sathi♡:今日は何やったの?が今日は何殺ったの?ってきた瞬間人が変わったのかと思いましたよ…
REN:俺普通に気づかなかったしね…
Fumifumi:…私は悪くないです、悪い子はスマホです。
REN:最近の若い子は他のせいにするから!…なーんて言われるよー?
Fumifumi:最近のおじさんは!っていいますもん、そう言われたら…
Sathi♡:文香さん、お兄さん限定の返しですよねそれ。お兄さん以外男の人と話す機会ないじゃないですか…ましてや自分からなんて
REN:撮影の時もあまり喋らなそうなイメージが湧いてきた
Sathi♡:正解です、お兄さん1ポイント!カメラの人とすらあまり話さないですからね!
Fumifumi:そ、それでも撮影はできます!私はわるくないです( *`ω´)
Sathi♡:顔文字出てきましたね。でも文香さん心配になるくらいですからね、本読んでる時は特に
REN:あぁ、趣味は読書って言ってたっけ?
Sathi♡:読書してる時は話しても反応しませんからね…ちなみにこんな感じです
Sathi♡:【読書中の鷺沢文香の写真with猫耳】
Fumifumi:何か付いてませんか???
REN:コスプレの趣味は隠してるとか?
Fumifumi:ちがいます!
Sathi♡:ボクが来た時こうでしたから撮りました。誰がやったかは知らないですもん!
Fumifumi:許しません、少しお話があります。
REN:オハナシって奴だね…輿水ちゃんはカワイイ良い子だったよ…
Sathi♡:ボクまだ生きてますよぉ!?
Fumifumi:私、今幸子さんの部屋の前にいるの
Sathi♡:メリーさん方式!?本当に来てませんよねぇ!?
あ、返事が途切れた。本当に行った可能性もあるのかなぁ…?…ひとまず写真は保存させてもらおうかな…
別に犯罪じゃない。…き、気のせいだよ。貰ったから大丈夫。
……あれ、今日って確か土曜日だっけ…?…あ、やば…!?
LINEであの子の名前を探す。見事に通知が来ていた。内容は「閉め出し…どういうこと…?」って最後に来てる。2分前に。…あ、30分前から来てる!?しかも2分ごとくらいに来てるぞ!?
まずいまずい!!!すっかり忘れてた!!!急いで俺は部屋のドアの鍵を開ける。瞬間、ドアが開く。開いたその先にいたのは、見慣れた少女。
「…どういう事なんだい、パパ。ボク1人を別世界に取り残すなんて…」
「…悪かった。…だからパパはやめてくれ…まだそこまでの歳じゃないと信じたいんだけどねぇ…」
「…ぼ、ボクを嫌いになったと言うのかい…?」
「そうじゃないって…ほら、上がって?」
「……うん…」
俺をパパと呼び、涙目で俺に引っ付くこの子もアイドル。鷺沢ちゃんや輿水ちゃんに会う前から知ってたアイドルの1人であり、先程LINEで言ってた厨二病の知り合い。
別に親がいないとか、そう言うわけではないが…上京するにあたって俺が少しの間面倒を見ていたのだ。今は寮生活だから1ヶ月に一回会う程度になったが…すごい懐かれパパと呼ばれるようになってしまった。
そして今日が1ヶ月に一回の日だったのだが…鍵を開け忘れていた。…好かれるのは嬉しいんだけどねぇ…年頃の子のはずなんだけど。
「…撫でて」
「…甘え癖、直してって言ったのにねぇ…」
そう言いながら撫でてしまっている俺も、甘いんだろうなぁ…目の前で俺なんかに撫でられて嬉しそうにしている…
「飛鳥、そろそろ親離れ…親じゃないけどさ…しないといけないんじゃ…」
「やだ。パパはパパ、父さんは父さん。離れる必要性はない」
「…せめておじさんに抱きつくのはやめたほうがいいと思うんだけど」
「ご飯、作らないよ。父さんにパパが虐めてきたって言う」
「…なぜ脅されてるのかなぁ…まぁ、いつものことだけどね」
目を細めながら抱きつく力を強くしてきた『二宮飛鳥』という子には、どうやっても敵わないんだろう。これまでも、これからも、ずっと。
結構最近デレステを始めたにわかです。一ヶ月くらいしかやってません。なんで好きな曲だったり好きな子の曲のmasterのレベルは27とかなんだろうか(´・ω・)個人的にクールの子を好きになりやすい気がする。にわかってだけかもしれないけど…
2周年宝くじって当たる確率どれくらいなんですかね?全部9等とかあり得そうで怖い。