一般人の自称おっさん、アイドル助けたら生活が変わった?   作:Aりーす

11 / 20
今日の12時投稿した奴にTwitterの垢を載せたんですが、うまく稼働していないのと諸事情でTwitter自体をろくに使えそうにない気がしました。前話の前書きは消しました。Twitterは消させていただきます。予想外や(´・ω・)本当に申し訳ありません!!
デレステ同僚を承認させていただいた皆さん、これからよろしくお願いします!
少し追加したい所があったので再投稿させていただきました、詳しくは後書きをご覧ください


カワイイ子と厨二病のこらぼれーしょんっ!

 

今日もご飯がうまい。どうも、普通の事を幸せに感じる事が出来たら幸せだと思う、おっさんです。

 

自分にとっての普通は、誰かにとっての普通じゃない…なんて悲しいもんだよねぇ…逆に、相手に自分の普通を押し付けるのだって嫌なもんさ。

 

自分にとっての幸せが他人からすれば幸せじゃないもんだよねぇ、素直に誰かの幸せを喜べる人なんて、そこら辺にいるもんじゃない。

 

俺が他人の幸せ全てを喜べるか、そう聞かれたらYESとは答えられないだろう。俺が誰しも好きってわけじゃないし、嫌いだって思う人もいる。後輩をいびるだけの上司とかね、あくまで例だけど

 

…まぁなんでこんな事を思ってるのかと言うと、どうやら上司が…あ、元上司が離婚したらしい。仕事が手付かずになってるらしいけどねぇ…

 

だから秘密で手伝いに入った。上司の為とか、会社の為なんて思っちゃいないけどねぇ…立派に育ってくれる後輩が頼ってくれてるなら、ここまで嬉しいことはないよねえ。

 

だから今日は仕事を休ませてもらったのだ。ちひろさんには事情を説明して許してもらえた。何だったかな、エナドリ…スタドリ?…んー、どっちかを買えばいいらしい。

 

今日は一応幸子ちゃんと飛鳥の仕事に付き合う予定だったけどねぇ…まぁ埋め合わせをしようと思ってLINEは入れてる。多分そろそろ来ると思う。

 

…今思ったけど仕事の埋め合わせって何だろ?別に遊ぶ訳でもないのにねぇ…そう言えば後輩からは優しすぎて心配になる、なーんて言われた事あったなぁ…そんな優しい人間ではないと思ってるんだけど。

 

 

 

「ただいま」

 

「お邪魔します!」

 

「おかえり、かな?それともお疲れ様?」

 

「どっちでも良いよ。別にボクをお嫁さんだと思っておかえり、と言ってくれても構わないよ」

 

「流石にその歳のお嫁を迎える気はないんだよねぇ…」

 

「お兄さんは贅沢ですね!」

 

「うん、贅沢とかじゃなくてね…」

 

幸子ちゃんと飛鳥が家に帰って来る。…帰ってくる、であってるのかどうかは分からないけど。2人とも女子寮の筈だし。

 

「幸子ちゃんと飛鳥は今日どんな感じだった?仕事の概要は知ってるんだけど、内容は一切知らなくてねぇ…」

 

「ボクは主にレッスンだったよ、今日は蘭子とだったからね、いつもよりカタチが理解できたよ」

 

「…その子の送り迎えとかになったら、言葉の理解をしないといけないんだろうねぇ…熊本弁って聞いたけど」

 

「あれはボクとは違った、でもカタチは同じ言葉さ」

 

「ボクはまだ全部分かってないです…こう、分かるところもあるんですけどねぇ…」

 

「まぁ、テレビで見る限りはあれが素とは思わないけど…意味が分かっても意思疎通ができるのかどうか…」

 

「それは大丈夫だと思いますよ?蘭子さんと話す事は誰でも出来ますから。ただ翻訳が必要ってだけで…」

 

「パパなら分かるよ、ボクと同じ波長なんだからね」

 

同じ波長って何だろ…厨二病になった覚えはないんだけどねぇ…冒頭のあれが厨二病感が無くもないから恐ろしいよね

 

「俺はそっちの世界に入り込んだ覚えはないんだけどねぇ…幸子ちゃんは?」

 

「今日は番組の撮影です!いつも通り、カワイイボクを可愛く伝えられましたよ!」

 

「ふふ、いつも通りなら大丈夫そうだね。そう言えばそろそろライブも近いらしいね」

 

「はい!カワイイボクをさらに世の中に広める機会ですからね!お兄さんも見ててください!」

 

「そのつもりだよ。最近はひとまず曲を知ることから始めようと思ってるんだよねぇ…アイドルの子らの曲を知ってて損は一つもないからさ」

 

まぁソロの曲だけどね…流石に人が増えると全部が全部は把握できないんだよねぇ…誰がどの曲に参加してる、とか分からなくなっちゃう。

 

「ちなみに、パパはどんな曲が好きなんだい?」

 

「好きって言ってもねぇ、俺まだちょっとしか聞いてないんだよねぇ…というか俺が知り合ってる面々のしかまだ聴いてないし」

 

「知り合ってるって言うと…ボク達2人と文香さん、楓さん、志希さんと周子さんですか?」

 

「だね。曲名は覚えたけど歌詞までは覚えられないからねぇ…仕事も覚えないといけないし、さ」

 

「別にそこまで求めてないよ。パパが知ってくれるなら何でも良いさ」

 

「ま、まだ仕事で長く付き合うんだし…ゆっくりと覚えていくよ。…後は飛鳥みたいに呼び捨てできるように、かな?楓ちゃんとか周子ちゃんとかは呼び捨てでも良いって言ってくれるんだけどねぇ…」

 

「ボクも呼び捨てで良いんですよ?」

 

「ボクの時も呼び捨てになるまでかなり時間をかけたよ…気がついたらもとに戻ってるんだからね」

 

「そして頭撫でて誤魔化してたな…あの時ほどじゃないとは言え、恥ずかしさはあるんだよねぇ…こう、年取ってる癖に純情とか言われちゃうし」

 

「お兄さんが純情…なんか分かる気がします」

 

「正直、心配になるレベルでね。何やかんやで色々引き受けちゃうし、今日もそうなんでしょ?」

 

「…内容は言ってないってのに、ほんと敵いませんよ」

 

後輩よりさらに年下の子にも心配って言われちゃったよ…そんなに純情って言葉が合ってるのかねぇ?手を繋ぐくらいですら恥ずかしいと思うのは普通だよ、きっと、多分、おそらく

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、幸子ちゃんが少し話題性の違う話を振ってきた。

 

「…あ、そう言えば飛鳥さんとお兄さんって喧嘩とかした事あるんですか?した事とかなさそうに見えるんですけど…」

 

…おー、なんかピンポイントで聞いてくるねぇ。

 

「あるよ?飛鳥からしたら思い出したくない事らしいけどね」

 

「……あの時はまだボクも幼かったんだ、それだけだよ」

 

飛鳥は目を逸らしながらそう言う。あまり良いことではないからね。…まぁ喧嘩と言うには、少し違う気もするけど

 

「今も幼いんだけどねぇ…まぁ喧嘩って言っても一回きりさ。それからだよ、飛鳥が今の感じ…あ、厨二病の方じゃなくて、俺によく接してくれるようになったのは」

 

「へぇ…反抗期とか、そういうのですか?」

 

「上京してからかな?ホームシックとか、そんなのかな?少し帰りたいって思う時期があったらしくてねぇ…その時俺がたまたま仕事が長続きしちゃってね」

 

「…その時はどうしようもなく不安だったんだ。孤独があまりにも強く、近く感じた」

 

「あー…飛鳥さんにもそういう時があったんですねぇ…」

 

「な、なに?…そういうのがあって悪い?」

 

「そんなこと言ってませんよー!ほら、飛鳥さんってどこか大人びてる感じがするんですよねぇ…」

 

「それは厨二病で大人っぽく見せてるだけかな、俺からしたら。…ま、その時帰ったらかなり参ってたみたいでさ、泣いてたんだよね」

 

「…置いていかれた、とかそんな事しか考えられなかったのさ。だからとにかく、泣いてたけど怒ってたよ」

 

「…で、俺もその時疲れててさ。相談とか乗ろうと思いつつ、次の日も仕事でさ…そこまで重く受け止めてなかったんだよねぇ…いつもはそんな感じじゃなかったし」

 

あの時は大変だった。…今思えば疲れてたとは言え、1人にずっとさせてたのに冷たい反応だったと思う。それが引き金だったんだろうねぇ…

 

「…その後、ボクは家から出たのさ。所詮、家出ってやつ。行くあてもないのに、馬鹿なことをしてたよ、ほんと」

 

「じゃあお兄さんは…」

 

「うん、次の日に事の重大さが分かってね。会議とかほっぽり出して飛鳥を探したんだよねぇ…おかげで次の日筋肉痛まみれ」

 

「……あの時は嬉しかった。それからだよ、パパって呼ぶようになったのも」

 

「ま、そこも話はあるんだけど…そこを言ったら飛鳥は怒っちゃうからね」

 

「幸子でも聞こうとしたなら、全力で記憶から抹消するから」

 

「こ、怖いですね、それ…でも、そういうのを聞くのはダメな気がしますからね!でも、飛鳥さんの一面を知れた気がします」

 

「…恥ずかしいね、こんな昔の話をされるなんて」

 

「…そこまで昔ではないけどねぇ…」

 

…パパって呼ばれるのさ想定外だったけどねぇ…あの時は仕事をほっぽり出して正解だと思ったよ。親父にも飛鳥のお父さんにも顔は合わせられなくなるし、何より飛鳥が傷ついてたんだから、ねぇ…

 

「…良いさ、あれがなかったらボクはきっとアイドルじゃなかったし、パパでもなかったんだ。そうなるより、ずっと幸せだよ」

 

…そういう飛鳥の顔は、年頃の笑顔を浮かべていた。…こうだから俺は飛鳥に甘くしちゃうんだろうな…

 

「ふふっ、なんか知れてよかったです♪…そろそろ時間ですよね?」

 

「そうだね。そろそろボクらは帰るよ。ちゃんとご飯食べてね、あと今日は夜更かし禁止、良い?」

 

「ちゃんと目のクマを治してくださいね!寝不足の顔じゃ、カワイイボクといれませんよ?」

 

……なーんでバレてるのかねぇ。分かりやすい顔してるのかなぁ?

 

「…了解ですよ。それじゃあね、2人もちゃんと休んでよ?」

 

「当たり前だよ。じゃあねパパ」

 

「さよならです、お兄さん!」

 

2人が見えなくなるまで、ドアを開けたまま手を振り続けた。2人も俺に手を振り返しながら、女子寮の方へ歩いて行った。…まぁ、歩いて10分もかからないからここに来れるんだけどねぇ…

 

……今日はタバコもやめておこうかな、2人どころかみんなに怒られそうだし。…ふふっ、ダメな大人だねぇ、ほんと。

 

 




お気に入り1000件突破しました!ありがとうございます!!!UAも30000を超え、ルーキー日間ランキングにも時たま顔を出したりしてまして、すごい嬉しいです!!!これからも作者と当作品をよろしくお願いします!!!
びっくりです、今日の朝さらっと普通の日間ランキング見たらいました。ルーキーなのに週間にも載ったりしてました。本当にありがとうございます!!!ごめんなさい、推しや出して欲しい子がいたり、教えてくれる方はメッセージで送ってきてください、運対されちゃいました…お手数ですが、感想欄を見て自分のリクエストが運対されてる方で、作者に教えてくれる心優しい方はメッセージでもう一度送って頂けませんでしょうか?本当に申し訳ありません!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。