一般人の自称おっさん、アイドル助けたら生活が変わった? 作:Aりーす
どうしてこうなったのかな、と言えば仕事の途中で眠気に勝てなかった事だろう。今日は意外に忙しく、さらに家で寝付けなかったのもあり、とても眠かった。
職務怠慢になっちゃうねぇ…まぁ少しだけ寝させてもらおうと思い、椅子に座ったまま机に突っ伏すようにして寝たのだ。…途中で起こされソファには移動した。
なのだが…今の体勢がおかしいのだ。まず起きた瞬間に感触がおかしかった。ソファで寝てる感じではないのだ。いつも枕がある場所が。
見上げるとそこには、最近ようやく見慣れてきた楓ちゃんの顔があったのだ。……どういうことだろうか?
「あら、起きました?」
「たった今。…これはどういう状況なんですか?」
「膝枕ですよ?ソファに移動するように言ったのは私なんです。ただ若干寝付けてなかったようなので、私がこうしちゃいました」
「…こうしちゃいましたって…アイドルのする事ではない気もするんだけどねぇ…」
「そうですか?良いじゃないですか、私と蓮二さんしかいませんよ?」
そう言いながら頭を撫でてくる。…歳下とは思えないなぁ、こういう時は。飲んでる時とダジャレを言う時は飛鳥くらいの精神年齢に…
「…何か考えてませんか?」
「…女子は鋭いんですよねぇ…」
「……むー、教えてくれないんですか?」
「怒られちゃうかもしれないんでねぇ…今度、また飲みに行きましょ?それで勘弁してください」
「…仕方ないですね。それじゃあ送り届けもよろしくお願いしますね?」
「そんなに飲むんですか…ていうか楓ちゃんの家知らないんだけど…」
「蓮二さんの家で良いですよ?文香ちゃんや幸子ちゃん、飛鳥ちゃんは蓮二さんの家知ってますけど、私とかは知らないじゃないですかー」
「…そんな知ろうとしなくても良いとは思うんですけどねぇ…周子ちゃんと志希ちゃんは家教えたら当日には来そうな気がします」
「正解だと思いますよ。…ちゃんと教えてくださいね?約束ですよ」
「…約束って言葉じゃあ、断れませんね。…そろそろ起きたいんですけど、良いですかね?」
「…ふふ、どうしましょうか?」
「…そこ断る必要ないじゃないですか…」
「少し意地悪しても良いかなぁって思いまして。抵抗も出来ないですよねー、この体勢じゃ」
「…時たまSになるよねぇ、楓ちゃん。…酔ってた時とは大違い」
「あっ、あの時のことは忘れてくださいっ!!」
一気に顔を赤くしちゃった。…楓ちゃんはどうやら酔っても記憶があるタイプらしい。確かあれは…うん、飲みに行くのが2回目の時かな?というより2回しか行ってないけど。
結構楓ちゃんは誰かと飲みに行くのが久しぶりだったらしい。あの時は結構飲んでて、酔い潰れてたし。
とりあえず家も知らなかったから事務所に連れて来て介抱してたんだよね。そしたら楓ちゃんが猫になった。
言ってる事は分からないだろうけど、なんかいきなり「にゃん♪」って言いながら飛びかかってきたから、そう言うしかない。
首筋と耳を舐めようとしてきたから全力で止めた。…まぁすぐ寝てくれたから良いんだけどねぇ…
そのあと置いて行くわけにもいかず…ついでに手を掴まれてて帰れなかったし。事務所で一泊した。
そしたらその時の記憶が見事にあるらしく、起きたら顔を真っ赤にしてた楓ちゃんがいた。
「お、思い出してますよね!?絶対に!」
「…忘れられないからねぇ、猫耳つける仕事でもやってみたら?」
「うぅ〜…!」
とにかく俺と目を合わせないように小さくなってる。うん、可愛い。こう見ると完全に歳下だよねぇ…とりあえず膝枕の体勢から出る。…意外に汗かいてるや、これはひどい。
「ごめんねぇ、楓ちゃん。膝枕してもらって」
ひとまず頭を撫でる。手を繋いでる間、たまにこうして撫でてた。その感触もなぜか記憶にあるらしい。
「……私が悪いんですもん…今度、ちゃんと飲みに連れて行ってくださいね?」
「…ふふっ、了解」
「家もですよ、じゃなかったら辱められたって言いふらしますから…」
「…それはやめてほしいねぇ…」
一応持ってきていたタオルを持ち、汗を拭こうとする。うわ、体も汗かいてるなぁ…
「!?れ、れ、蓮二さん!?」
「…ん?どうしたの?……あ」
楓ちゃんがいるのに普通に上を脱ごうとしてしまった。…家にいる感覚だったなぁ、それに仕事してる間はみんなとここまで話したりはしないし…
「あはは、ごめんねぇ。少しそっち向いててもらえるかな?見たくもないだろうし、さ」
「……べつに……い、いえ、何でもないですよ」
楓ちゃんは別の方を向いてくれた。汗をかいたままってのはねぇ…風邪引くかもしれないし。仕事は休めないよねぇ…学生ならまだしも、1日休めば一気に変わるからねぇ、社会とかって。
さっき楓ちゃん、なにか言いかけてた気もするけど…そういうのは聞く方が野暮かなぁ?反抗期の娘とかに何かしら聞こうとするからもっと嫌われたりするのかなぁ?…分からないけど。
結婚もしてないし…あ、娘っぽいのはいるか。…反抗期とか来るのかな、飛鳥って。20になってもあのままな気がしなくもないから…
若干後ろから視線を感じる。…んー、まぁそりゃ気になるよねぇ…さっさと終わらせないと、見たくないだろうしねぇ…
…よし、終わり……ってあれ?…気のせいかな…?
「ふー…あ、楓ちゃん、もう良いよ」
「…あ、はい」
少し反応が薄い?…うーん、こういう時に察しが悪いってのは嫌だねぇ…
「じゃあー、周子ちゃんもそろそろ入っても良いー?」
「っ!?しゅ、周子ちゃん…」
「…あ、誰かいた気はしたんだけどねぇ…気のせいじゃなかったんだ」
「膝枕してる時からいたんだけどねー…ほら、なんていうかー、邪魔しちゃダメ?みたいなー?」
「邪魔?何を…?」
「な、何も言わなくて良いですからね!」
「…にひひっ、周子ちゃんは口が固いから安心してよ♪蓮さーん、あたしにもお家教えてよー!」
「…周子ちゃん、話聞いてたならさっきのも聞いてたんじゃない?」
「だから言ってるんじゃーん!周子ちゃんのことを何だと思ってるのー!」
ぽこぽこ殴ってくる。痛くはないけどねぇ…
「志希ちゃんと一緒に突撃してきそうじゃんか…LINEで話してるしさ、別に良いんじゃない?」
「他の人には教えてるのに……むー…」
「うっ…それを言われると…」
「ずーるーいー!あたしだけ仲間はずれ!」
「…じゃあ私が家の場所聞いたら、周子ちゃんに教えてあげましょうか?」
「…そうなるよねぇ…逃げ道を無くさないで欲しいなぁ…教えるくらいなら良いよ、ただほら、節度は考えてね」
「それくらいわかってるよん♪週5くらいで良いんでしょ!」
「ダメだよ!?」
「周子ちゃんだけに週5…ですか」
「楓ちゃんはいつも通りだね…うん、どうしようもない状況になりつつあるからさ、一旦落ち着こ?」
「はーい!」
「ふふっ…そうですね、蓮二さんを弄るのはこれくらいにしましょうか」
「…完全にまだ根に持ってるじゃないですか…」
ひとまず楓ちゃんと周子ちゃんは落ち着いてくれた。多分あの時断ってたら周子ちゃんが飛びかかって来そうだったもんねぇ…
こう、酔った時の楓ちゃんが猫なら、周子ちゃんはキツネって感じだよねぇ…いつか化かされそうだねぇ…
「さて、そろそろ仕事…」
「えー!?もうちょっとだけ話そ?」
「…仕事がまだあるんだよねぇ、それ終わってからじゃダメ?」
「ええやんかー、前もそう言ってかなりかかった事あったやん、飛鳥ちゃんと幸子ちゃんに怒られてたやんかー」
「そう言えばそうでしたね…仕事に集中してましたし…」
「知ってるんだねぇ……分かったよ、まぁ、1時間くらいね?」
「はーい!」
とりあえず、またソファーに座りなおす。そして座り直した俺の隣に周子ちゃんは座った。
「…なんで隣に座るの?…いや、別に良いんだけど、近くない?」
「良いでしょ?楓さんも隣に座ったし」
「ふふっ、まぁ私が膝枕してたんですから。その代わりですよ?」
「…ちゃんと求めてくるあたり、しっかりというかちゃっかりというか…周子ちゃん、もっと近づかなくて良いから」
「はーい…」
「うふふっ」
「楓ちゃんは腕に抱きついてこないでいいからねぇ…お話しないよ?」
「けちんぼー、蓮さんのけちー」
「蓮二さんの甲斐性なしー」
「なんか違くない?……手のかかる子供が2人いるような気分だよ…」
「子供だから甘えても許されるんですよ?」
…子供と女子には敵わない、特に口とかじゃ勝てる気がしないよねぇ…まぁいいや、手のかかる子供の世話は慣れてるし、飛鳥で。
…ま、この子らは笑顔だし。これくらいで笑ってくれるなら安い…かな?
SSRをください、ふみふみか楓さんかアーニャか志希ちゃんかフレデリカか幸子か奏をください。欲張りセット並みにください。当たらない世の中って辛いなぁ(´・ω・)
デレステでのたくさんの同僚申請、コメントありがとうございます!!!ただ全ての同僚申請を返すことはできないので…今は30人ほどの申請を承認し、残りは一旦保留させていただいております。まだレベルも低いので…まだ枠は空けていますので、申請は自由にお願いします。枠がさらに空き次第、承認しようと思っています。よろしくお願いします!
承認待ちリスト上限になってます(´・ω・)拒否は悪いので…溜まる一方ですね…