MH外伝(ハンター物語)   作:サクトン

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あらすじ「ここはベルローナ地方に位置する、マクリナ村と呼ばれる小さな村。ここで若くしてハンターとなった新人の女の子マオは、憧れのハンターに近づくために初心者クエストを終える。」

あらすじ「しかしマオは初心者クエストの1つであるジャギイ討伐で苦戦を強いられ、今の装備でこの先は厳しいと判断し、村の外れに位置する、他地方のハンターや村出身のハンターが集まる集会所と呼ばれる場所へと足を運ぶのであった。」

♪OP♪


狩3 ベテランハンター ロウ登場

     ~マクリナ村の外れ 集会所~

 

 

ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ

 

ジャギイ装備ハンター「おう!お前今回はどうだった?」

 

マッカォ装備ハンター「いやー全然駄目だわ、さすがに二人で狩りじゃ限界があるな。」

 

 

ミツネ装備ハンター「次のクエストで、そろそろレア素材手に入りそうなんだけど……一緒に行かない?」

 

レウス装備はハンター「おう!俺に任せとけっ!」

 

ゼクス装備ハンター「じゃあ俺その間、お守り掘りにでも行くわw」

 

ディノ装備ハンター「おまwただの寄生じゃねーか!」

 

 

ガムート装備ハンター「おう姉ちゃん、回復薬10個な!」

 

雑貨屋「はーい、ありがとうございます!」

 

 

ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ

 

 

スタスタ マオ「ここが集会所……村は比較的落ち着いてましたけど、ここではこんなに賑やかなんですね……。」

 

スタスタ マオ(ほとんど観光で来る人ばかりかと思ってましたが、クエスト目的で来る人もいたとは思いませんでした。)

 

ドンッ マオ「あっ、すみません!少し考え事をしてまして!」バッ

 

ゴア装備ハンター「あーん?何だてめぇ。」

 

シャガ装備ハンター「余所見してんじゃねーよバーカ!」

 

マオ「ご、ごめんなさい……。」

 

ゴア装備ハンター「ん……?ブフォw見ろよこいつww初期装備のハンター一式だぜ!?」

 

シャガ装備ハンター「うわぁ……完全地雷だな、絶対一緒に狩りしたくねーわ。第一こんなとこ来るんじゃねーよ○ね。」

 

マオ「ごめんなさい……」ウルウル

 

ゴア装備ハンター「うわこいつ泣いてやんのww」

 

シャガ装備ハンター「大人しく村クエでもやってろ、行こうぜ。」スタスタ

 

ゴア装備ハンター「またのwww雑魚www」スタスタ

 

マオ「うぅ……。」ウルウル

 

マオ(見ず知らずの人にここまで言われるなんて……私がここへ来たのは、どうやら間違いだったようですね……。)

 

マオ「村に帰ろう……。」スタスタ

 

???「ん、どうしたお嬢ちゃん?」スッ

 

マオ「え……あ……ええと……。」グシグシ

 

???「もしかして……泣いてたのか?」

 

マオ「ぐすっ……いえ!私も立派なハンターの一員ですから、泣いたりなんかしません!」

 

???「そうか……ところでお前さん、今一人かい?」

 

マオ「あ、はい。マクリナ村出身なんですけど、ここの集会所に来るのは初めてで……。」(汗)

 

???「なぁーるほど、どおりで名前の横にランクが無いと思った。」

 

マオ「え……名前の横?一体どういう意味ですか?」

 

???「ほら。今丁度お嬢ちゃんの真上に、自分の名前が見えるだろ?」スッ

 

マオ「真上……」チラッ

 

マオ「あっ、本当ですね。何故ですか?」

 

???「んーそこまでは俺にも解らんな。まぁ雑貨屋や他の場所に居る奴等の上に名前が無いところを見ると、どうやらハンターにだけ適用されるようだぞ。」

 

マオ「成る程……良く見たら他のハンターさん達の上にも名前がありますね。珍しい装備を着ている人ばかりでしたから、全然気づきませんでした。」

 

???「で、だ。さっき俺が言ったのは、その名前の横にある数字の事さ。」

 

マオ「数字ですか……あ、確かにありますね。あの人が80で、こっちの人は55です。」

 

???「ハンターランクって言ってな。その数字は俺たちハンターの強さを示してるのさ。数字が高ければ高いほど、そいつはなんでもこなすベテランのハンターって訳だ。」

 

マオ「へぇー……そういう事だったんですね。じゃあ私は。」チラッ

 

マオ「あれっ?私のは数字すらありませんよ?どうしてですか!?」

 

???「さっきお嬢ちゃん、ここへ来たのは初めてだって言ったろ?ここを仕切っているギルドマスターってのがいるんだが、そこでお前さんの事を登録しねぇとハンターランクが表示されねぇんだよ。」

 

マオ「最初のハンター登録とはまた違うんですね。」

 

???「あぁ、そうしてここのクエストを受けれる。」 スッ

 

マオ「え?」チラッ

 

 

ゴア装備ハンター「受付嬢さん今日も可愛いこぽぉw」

 

受付嬢「はいはいありがとねー。」(棒)

 

ゴア装備ハンター「ツンデレktkr ww」

 

シャガ装備ハンター「下らんこといってねぇで、さっさとキリン狩りに行くぞ。テメェがキリン素材欲しいって言ったんだろうがボケ。」

 

ゴア装備ハンター「スマソwじゃあ俺どっかで採取してるンゴw」

 

シャガ装備ハンター「俺の場所と獲物に手を出したら○す。」

 

ゴア装備ハンター「おkおk wwんじゃ行くンゴww」

 

パープー 受付嬢「いってらっしゃいー。」ノシ

 

 

マオ「……あの人達、さっきの。」

 

???「ん?知り合いか?」

 

マオ「いえ……私が考え事をしてる時に、ちょっとぶつかってしまって……。」

 

???「あぁ……アイツ等はいつもの事さ。ゴア装備を着けていた奴はふざけてばかりで、もう一人いたシャガ装備を着けていた野郎は自称プロハンの阿呆だから、いちいち気にする事は無いぞ。」

 

マオ「は、はぁ……。」

 

ロウ「そういや自己紹介が遅れちまったな。俺の名前はロウ、シナト村からやって来たそこそこ出来るハンターだ。宜しくな!」スッ✋

 

マオ「あ、マクリナ村のマオです。」スッ✋

 

ロウ「マオ…そういや聞きたかったんだが、お前さんどうしてこの集会所へ来たんだ?見た感じ、何か訳ありかい?」

 

マオ「えっと、ちょっと顔を出しに来ただけでして……ここでもクエストが受けられるのかなと思ってたんですが、私にはまだ無理そうです。」

 

ロウ「ん?何故そう思うんだ?」

 

マオ「他のハンターさんを見てて思いましたが、中々難しそうなクエストばっかり見たいですし、ハンターになったばかりの私じゃ無理だと。」

 

ロウ「何だそんな事か。」

 

ムッ マオ「そ、そんな事って何ですか!」

 

ロウ「まぁまぁそう怒るなって、俺はそういう意味で言ったんじゃねぇよ。」

 

マオ「じゃあどういう意味で言ったんですか!」

 

ロウ「あー……今見たとは思うが、さっきゴアシャガ装備の奴等、2人で狩りに行ってただろ?この集会所のクエストは1人で行く村のクエストとは違って、最大4人で一緒のクエストを受注出来るのさ。」

 

マオ「え……じゃあ4人でモンスター討伐や、色んな事が出来るってことですか!?」

 

ロウ「あぁ。ただここの大型モンスターの討伐になってくるとこっちの人数が多い分、村で依頼されるモンスターとは比べ物にならない程強い個体だがな。」

 

マオ「強い個体……ですか……。」チラッ

 

 

アシラ装備ハンター「次のクエストも難しそうだが、気楽に行こうぜ!」

 

ガレオス装備ハンター「まぁ楽勝っしょ!」

 

 

マオ「……。」

 

マオ(私なんてここの人達から見たら、本当に弱い人にしか見えないんですね。)

 

………………………………………………………………………………………

~過去の記憶 マクリナ村~

 

???「君、大丈夫?」

 

マオ「は……はい……。」

 

???「良かった。ここでじっとしてるんだよ!」バッ

 

マオ「……。」

………………………………………………………………………………………

 

マオ(でも私は決めました……!幻だったかもしれないけど、憧れだったあの人のように私は強くなるって……!)

 

ロウ「まぁお嬢ちゃんと会ったのもなにかの縁だ、せっかくだからここでの狩りが出来るよう、色々と俺が手伝ってやるよ。」

 

マオ「……。」

 

ロウ「お、おい……お嬢ちゃん聞いてるか?」

 

マオ「あ、はい!すみません、何でしたっけ?」

 

ロウ「だから、せっかく集会所へ来たんだし、ここでの狩りが出来るように登録とか、俺が色々手伝ってやるって言ったの。」

 

マオ「ほ、本当ですかっ!?是非お願いしますっ!」パァ

 

ビクッ ロウ「お、おう……。」(何だ?いきなりテンション上がって……変なお嬢ちゃんだな。)

 

 

    ~集会所 ギルドマスターの屋敷~

 

 

スタスタ マオ「長い廊下……この屋敷に、集会所クエストを取り仕切ってるギルドマスターがいるんですか?」

 

スタスタ ロウ「あぁ。お嬢ちゃんも知ってるとは思うが、ここのギルドマスターは集会所はもちろん、マクリナ村で依頼されるクエストも全て取り仕切ってるんだ。結構俺も集会所には出入りしてっから、他のハンターにもそこそこ顔は知られてるぜ?」

 

スタスタ マオ「そうなんですか……私なんかのために、本当にすいません。」

 

スタスタ ロウ「気にすんな、俺が好きでやってることだからよ。一見いかつい感じに見えるが、こう見えても俺は世話好きでね、困ってる奴がいると助けてやりたくなる性分なんだ。」

 

スタスタ マオ「だから、ロウさんはこのハンター稼業を?」

 

スタスタ ロウ「普通の奴ならそうかも知れんが、俺の場合はちょっと特殊でな……まぁ簡単に言えば、俺の罪滅ぼしみたいなもんだ。」

 

スタスタ マオ「罪滅ぼし……?」

 

スタスタ ロウ「まぁ俺の話はさておき、お嬢ちゃんはd」

 

スタスタ マオ「マオです!お嬢ちゃんはやめてください!」

 

スタスタ ロウ「あ…あぁすまん。マオはそんなに若いのにどうしてハンターをやってるんだ?見たところ最年少の14歳だろ?」

 

スタスタ マオ「私はすぐにハンターになりたかったんです、あの人のようになりたかったから。」

 

スタスタ ロウ「あの人?」




これにて3話は終わりです。

相変わらず中途半端な所で終わってるのは、ご了承をお願いします。ここまで見ていただき、ありがとうございましたぁ!

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