あらすじ「前回マクリナ村の村長からハンター装備一式を貰い部屋で装着し、いざ冒険の地へ繰り出す筈だったのだが……?」
♪OP♪
~マクリナ村 クエスト受付前~
マオ「えぇ……!私はまだ、大型モンスターの狩猟は出来ないのですか!?」
受付嬢「いやーすみませんねぇ、規則は規則なものですから。」
マオ「ですが……私も一応今日から晴れてハンターなんですよ?ハンターと言うのは、基本的にモンスターを狩るからハンターでは……?」
今私は、マクリナ村のクエストを受注する受付前に来ています。ここはマクリナ村のハンター達は勿論、他地方からやって来たハンターの方でもクエストを受注出来るのですが、何故か私は大型モンスターの討伐クエストがまだ出来ない状態です。
受付嬢「村長さんからの伝言なんですよー。マオさんはぺ~ぺ~の新米ハンターなものですから、まずはモンスターを狩りに行く前に、ハンターとしての基礎を覚えられるようなクエストじゃないと駄目だって。」
マオ「うぅ……そういう事ですか。」
受付嬢「まぁまぁそう言わずに!パパ~っとやって、パパ~っと終わらせれば良いじゃないですかぁ!初期のクエストですから、そこまで難しい事じゃありませんよ!」
マオ「わ、解りました……じゃあとりあえず、そのクエストを見せていただけますか?」
受付嬢「よしきた!それじゃあどれにします?特産キノコ採取にハチミツ採取……あ、これなんかどうです?ジャギィ5匹討伐!これは討伐クエストですから、やりがいあるんじゃないですか?」ピラッ
受付嬢の方はそう言って、クエストの紙が沢山入っている大きな茶色の鞄から1枚の紙を取り出し、私にパラリと見せる。受付嬢さんの片手にも4枚ほど紙が握られていて、そちらの方にも目をやると、初心者クエストと言う文字だけが見えました。
マオ「でも……その反対側の手に持っていらっしゃる他のリストも全部クリアしないと、大型モンスターのクエストは駄目なんですよね?」
受付嬢「そうですねー☆」
マオ「んー……まぁ、見たところそこまで苦にはならなそうなクエストですし、これぐらいなら案外早く終わるかもしれませんね。」
受付嬢「そうそう!何でも前向きに考えましょ?こんなの全部クリアするのに一時間もかかりませんよー。」
マオ「……そういうものですか?」
受付嬢「そういうものです☆」
マオ「……解りました。ではまず、そのキノコ採取クエストをさせてください。」
受付嬢「りょーかい!じゃあ軽くリストだけ確認していただけますかー?これをしないと、私もギルドから怒られちゃいますから!」ピラッ
マオ「はい。」スッ
………………………………………………………………………………………
○初心者クエスト その1
○特産キノコを10個納品
○場所 山林 ~昼~
○依頼者 マクリナ村村長
うむ、ついに初クエストだのう!しかしいくら英雄の子供だからと言って、基礎を抜きに討伐は無理がある。まずは採取などをしてハンターとしての基礎を学ぶのだ!一見地味なクエストだが、自然の恵みを重宝させるのも、立派なベテランハンターへの道じゃぞ!
………………………………………………………………………………………
マオ「村長さん……。」
受付嬢「村長さん、マオさんの事ちゃんと考えてくれてますね!じゃあ早速行っちゃいますか!?」
マオ「はい、お願いします。」
ドドン 『クエストを受注しました。受付の隣にある道から、クエストへ向かってください。』
受付嬢「では受注が完了しましたので、準備が出来次第クエストへ向かってください!」
マオ「解りました。えーと……ポーチにはおばさんから貰ったアイテムもありますし、これだけあれば特に問題はないですね。」スタスタ
受付嬢「ちょっ!ちょいと!マオちゃんストーップ!!」バッ
マオ「うわわっ!?な、なんですかいきなり……。」
受付嬢「アイテムポーチの確認もそうだけど!クエストへ行く前にご飯は食べましたかっ!?」
マオ「えっ……ご飯ですか?特にいらないと思って食べてないですけど……。」
受付嬢「駄目ですよっ!!働かざる者食うべからずってことわざがあるの知らないんですかっ!?」
マオ「いや……知ってはいますけど、意味がちょっと違うような……。」
受付嬢「とにかくですね!ハンターたるもの、クエスト前には食事を取るって言う、黙認のルールがあるんですっ!今のマオさんの体力とスタミナを見てくださいっ!100しか無いじゃないですか!それにスキルもハンター一式装備のスキルしか付いていませんし!」
マオ「え……スキルは良くわかりませんが、体力などは100が当たり前では無いのですか?」
受付嬢「違いますっ!あーもう……説明するのが面倒なんで、とりあえずキッチンへレッツラゴーです!とりあえずクエストは一旦受注解除で!」ビシッ
マオ「は、はぁ……。」
~マクリナ村 熱血キッチン~
スタスタ マオ「えっと……ここで確か食事をとれると受付嬢さんが言ってたような……。」
スタスタ マオ「昔からこの村に住んでますけど、こんな建物最近ありましたっけ……?」
???「ようこそぉ!ミーのファイヤーキッチンへぇ!!」
ビクッ マオ「うわわっ!?」
???「んー?君、もしかしてマオちゃぁん!?」
マオ「あ、はい。そうですが……貴方は?」
店長「ムフフ……ミーの名は企業秘密だよ?だから店長と呼んでくれたまえ!私はこの熱血キッチンの店長と言うものだっ!!」
マオ「そうですか……。」(何かクエストへ行く前に疲れそうですね……。)
店長「君の事は村長から聞いてるよ、このマクリナ村の期待のハンターってねぇ!つまりミーの予想では、クエスト前にお腹が鳴ってここへ寄った……そうでしょう!?」シュバ
マオ「あはは……。」(だいたい合ってるような、間違ってるような……。)
店長「フッ、図星のようだね。では早速メニューから選ぶがよろし!」
○店長の熱血フライドチキン 500G
○ガーグァの熱血目玉焼き 550G
○ジャギィの熱血こんがり肉 800G
マオ「えーと……それじゃあ……このフライドチキンでお願いします。」
店長「りょーかい!ちょっと10分程待っててくれぃ!」タッタッタ
マオ「は、はぁ……。」
(=゚ω゚=)キュ キュ キュ ニャー♪
10分後
(=゚ω゚=)キュ キュ キュ ニャー♪
店長「へいお待ち!沢山食ってくれよな!」ゴトッ
マオ「うわぁ……おいしそう……!頂きまーす!」バッ
ガツガツ ムシャムシャ ガツガツ ムシャムシャ
マオ「ふぅ……ご馳走さまでした。」スッ
テュキーン 体力が20上がった
スタミナが20上がった
猫の早研ぎ術を身に付けた
マオ「こ、これは一体……。」
店長「ミーの店で出す料理は、ただ腹を膨らませるだけじゃない。今のマオちゃんのように、クエストへ行く際表示される体力やスタミナの最大値の底上げ、そしておまけにスキルも付ける事だって出来るのさ!」
マオ「へぇ……凄いですね!こんな事が可能だなんて……。」
店長「フッフッフ。またクエストへ行く前に、ここの熱血料理を食べにきてくれたまえ!ちなみにマオちゃんはここが初めてみたいだから、今回のお代はチャラで良いぜ!そしてこのお食事券もプレゼントしよう!このお食事券一枚で、どのメニューでもお代はタダだ!これを使わないときは、次回からはちゃんとお代は頂くぜ?」
マオ「はい、どうもありがとうございました。」ペコッ
店長「良いってことよ!」
マオ「あ、1つ気になったんですが……ここって店長さん一人だけですか?」
店長「……ほっとけ。」
~マクリナ村 クエスト受付前~
マオ「ふぅ……これで準備万端でしょうか。ご飯も食べてスキルも付いたし、これで思う存分あの初心者クエストに行けますね。」スタスタ
受付嬢「あっ!マオさんー。どうやら食事を済ませて来たようですね!じゃあ早速初心者クエストへ行っちゃいますか?」
マオ「はい!よろしくお願いします!」
受付嬢「解りましたぁ!私の方でクエスト受注をしておきましたので、どうぞ行ってらっしゃいませ!」バッ
マオ「行ってきます!」スッ
マオ(ここから、私のハンターへの第一歩が始まるんだ……!)グッ
~5時間後~
受付嬢「あっマオさん!随分てこずったみたいですねー。」
マオ「は、はい……。特産キノコ納品などは早めに終わったんですが、ジャギイ討伐の方が少し時間がかかってしまいまして……。」フラー
受付嬢「あー解りますよー。ジャギイは中々賢いですからね、集団で来られると結構めんどくさいので。」
マオ「そうですね……おかげでかなり被弾してしまいました。」
受付嬢「あらら……クエストも立て続けに行ったせいで、装備の方も傷と泥だらけですね。とりあえず初心者クエストはこれで終了しましたので、次からは通常クエストに行けますよ。なので今日は一旦帰って休んだ方が良いんじゃないですか?」
マオ「もう夜で真っ暗ですから、そうさせてもらいます……。」スタスタ
受付嬢「お疲れさまでしたー。」ノシ
~マクリナ村 マオの自室~
マオ「うーん……初心者クエストとはいえ、油断してジャギイにかなり被弾してしまって、かなりのダメージを負ってしまいました……。強化すれば済む話ですけど、やはりハンター一式装備ではこの先が思いやられてしまいますね。」
マオ「!……そう言えば、このマクリナ村は他地方のハンターや村出身の人達が集まる、集会所と言う所があったような……一度見に行くだけでもした方が良いかも知れません。」
これで2話は終了になります。
相変わらず自分の文才がなさすぎて泣きたい……でも書きたい……自分なりのストーリーを書きたいんです!!この欲は抑えられないんです……誰かに見ていただけたら幸いです!
ここまで見ていただき、ありがとうございましたぁ!