幕末英雄伝説「西郷どん」
「薩摩は徳川に敗れ、二百五十年間にも渡る服従を強いられてきた・・・じゃっどん、これは敗北を意味するものじゃろうか? 否でごわす。
始まりだ。新たなる戦争を行うための始まりなのじゃ!
幕府が安穏とした平和の上で胡座をかき、のうのうと生きちょる間にワシら薩摩は、ひたすら倒幕に備えた準備を怠ってはこんかった。次の戦争でこそ勝つためにじゃ。
もはや我が薩摩に、開戦と旧日本焼却を躊躇う者など一人もおらず。今こそ開戦の狼煙を上げるとき!
手段を選ぶな! 殺戮を恐れるな! 古き日本を一掃し、我ら薩摩の時代を築くのだ! 勝てば官軍、負ければ賊軍! 勝ちさえすれば全ての悪行は後の世が正当化してくれる!
ワシらの孫の代が日本を支配しているために。ワシらが後の世で英雄と呼ばれ得るために。ワシらは立って戦わねばならんじゃ! 戦わん、いざ薩摩のために。
薩摩万歳! 名ばかりの民主主義万歳! 幕府を倒せぇぇっ! 日本は我ら薩摩の物だぁぁっっ!」
時空を越えた大声援『西郷! 西郷! 西郷! 西郷! 西郷! 西郷!』
「いやー、みなさん。有り難うでごわす。有り難うでごわす」
新訳・機動戦士ガンダム~若き彗星の肖像~
「今という時代では、人はニュータイプを戦争の道具にしか使えん! ララァは死ぬ運命にあったのだ!」
「貴様だって・・・ニュータイプだろうに!」
「そうだ! だからこそ今こうして私と君は殺し合っている! ニュータイプとして覚醒した君と、半端なニュータイプもどきでしかない私とが、本物のニュータイプの少女ララァ・スンの魂を介してさえ、分かり合いながら否定し合う殺し合いしか道を見いだせなかった! これが我々ニュータイプもまた戦うことしか知らぬ愚かな愚民の一人にすぎない証拠でなくて何だというのだアムロ!?
違うというなら、今すぐおまえ自身に英知を授けて見せろぉっ!」
機動戦士ガンダム『逆襲のアムロ・レイ』
「そうか・・・しかし、この温かさをもった人間が地球さえ破壊するんだ! それを解るんだよアムロ!」
「わかってるよ! だから世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろう!?
ーー人類が次の時代でも変わらず戦争を続けて、ニュータイプを生み出し続けるために!」
「・・・!!! アムロ・・・貴様はやはり・・・!」
「そうだシャア! 俺の目的は始めからそれだった! 地球から巣立った新しい環境に適応した新人類ニュータイプによるオールドタイプの一掃だ! 戦争しか知らない古いタイプの人間たちなど滅びてしまえ!」
「ララァ・スンの亡霊に取り付かれた、哀れな男めっ!」
「なんとでも言え! 俺たちニュータイプは女が側にいなけりゃ生きられない種族なんだからな! そんな俺たちが旧人類に取って代わる一番確実な方法は奴らの力を利用すること、それより他に道はない!」
「だから地球圏の戦争の源である、地球に居続ける人々を守り抜いて生かし続けるというのか!? 宇宙に戦争をまき散らす火種で在り続けさせるために!」
「そうさ! だからこそお前のアクシズ落としは絶対に阻止しなければならなかった!
お前に地球に居続ける人々を殺させるわけにはいかないからな! 彼らにはまだまだ戦争を続けさせていくために、籠の中の腐ったリンゴで居続けてもらわなきゃ困るんだよ!」
「そうまでして、お前は何をしたい!? 何が目的で人類に戦争をもたらし続けようとする!?」
「俺たちニュータイプは戦争の中から生まれ、戦争の中でこそ急成長を果たし、戦争の中でこそ同族は覚醒し、数を増していく・・・戦争こそが優れたニュータイプを生み出す原動力なんだ!
そして、強力なニュータイプ同士が殺し合うことで今の混迷とした世相は継続させることが出来てきた・・・なら、あとは簡単だ。
ニュータイプを戦争の道具としか思っていないオールドタイプ共に、ニュータイプへの恐怖を忘れさせなくすれば其れでいい! それだけで遠き未来にニュータイプの世は必ずやってくる!
戦争によって増え続けたニュータイプが世界を支配し、愚かな大人たちを粛正尽くしてくれる日が、いつか必ずやってくるはずなんだ!」
「お前のそのエゴが、ララァに魂を縛られ続ける原因なのだと何故気が付かない!?」
「ララァを殺していないお前に言えたことか!? 彼女を殺した時に受けた、あの苦しみ・・・永遠に忘れられる物じゃない! シャア! 子供のように純粋なお前にはわからない!」
「アムロっーー!!」
「一緒に付いてきてもらうぞ、シャア・アズナブル。お前に人類の戦争を終わらせなどしない。
次の戦争を、そのまた次の戦争を人類が迎えるためにお前という存在は、いてはならない男だからだ! 人類の希望になり得たかもしれないお前の心と魂は、俺が向こう側に連れて行く! 英雄の血族シャア・アズナブルよ! 俺と一緒に滅ぶがいいーーっ!」
「あ、あ・・・アムローーーーーーーーっ!!!!!」
コードギアスロスト「我が名はゼロ! カオスの権化だ!」
「やはりゼロは素晴らしき存在・・・カオスの権化だ。もっと、もっと見せてくれ私に! あなたの主観に満ちた世界を! ふはははははははっ!!!」
「・・・わかった。聞き届けよう、その願い・・・。
何故ならば・・・私はゼロ! ブリタニアの支配する今の世界を壊し、戦争による新世界創造を希求する男だ!」
「お、お、お・・・・・・おおおおつっ!!!!」
「・・・所詮、戦争はエゴとエゴの押しつけ合い。双方ともに正義を主張し、互いの正しさを否定しあう愚劣きわまる蛮行にすぎず、正義など何処にもないし誰にでもある。そのような暴挙の中に真実など見いだそうというのであれば、それは血の色をした夢を見ているだけでしかない。
問題があると言うなら動け! 自分の規準で是正しろ! 世界が間違っているというなら、お前の力で正して見せるがいい!
それもまた悪しき選択なのかもしれないが、動かずに見ているだけの以前よりは今の方が前に進んでいるはずだ。
今日がダメなら明日、明日でダメなら明後日へ! 世界は変わる。変えられる。人類誰しもが今の世界を変える資格と可能性を持っている・・・。
だからこそ! 立ち止まって下を見下ろし、安心しようとする愚か者には二度と俺は戻らない!
確かに、俺の選んだ道は間違っているのかもしれない。
だが、今の世界を生きる人々は俺よりずっと間違っているのだから!」
絶対に異世界転生チート勇者に選ばれちゃいけない人が選ばれちゃった話。
ーーズバァッ!
「ぐわぁっ!?」
「ち、ちくしょう・・・手も足もでねぇー・・・強い、こいつ強すぎる!
答えろ小娘! 人間でありながら人間とは思えねぇ強さを持ったテメェは一体何者なんだ!?」
「我を崇めい・・・百鬼眷族の王に背きし罪、死して後も償うがよい・・・。
余の前で悪は許さず、余の後にも悪を残さず。
我は勇者・・・この世界を救うため異世界から召還されし者。
人々を苦しめる全ての愚か者どもを悪と定めて殺し尽くすことこそ勇者の務め。
根切りぞ、根切りぞ、撫で切りぞ、皆殺しぞ。民草から奪うだけで何一つもたらさぬ害虫どもなど生かしておく価値を認めぬ。
余が汝等に与える選択肢は二つのみ。一族郎党女子供も一人残らず自害して果てるか、それとも余自身の手で誅戮されるかのどちらかだけだ。
さぁ、どちらでも好きな方を選ぶがよい」