どうにも気になる性質な作者です。
注:掲載の順番だけ変更しました。
何となく今はコッチの方が好きな気分♪……なので場合によっては後で直します。
第1話【魔法少女ミクルン、暁に死す!】
『…どうして…こんな事を!? いつもみたいに奇跡を起こせば良かったのに! どうしてなのミクルン!?』
【ごめん…ね……こうするしか他に、地球を救える方法が……思いつかなかった、から……】
『そんな事…っ、あなたがいなくなったら私は一体、誰をライバルにして成長していけばいいって言うのよ!?』
【それ、じゃあ……私の代わり、に……皆を苦しめる悪い人たち全部をライバルにして、皆の全部を守るために成長するっていうのは……どう…かな……?】
『そんな……そんなザコ程度じゃ簡単に勝て過ぎちゃってライバルになんて一生なれないじゃないの!?』
【超上から目線で見下し評価!? そこまで傲慢だったの貴女!?】
『悪い人たちなんて、所詮は生きる価値もない下等生物の群れでしかないのよ!?
皆を苦しめる悪なんて、権力で肥え太ったブタに過ぎないクソ虫なのよ!?
そんなゴミ共相手に私はこれからライバルにしろだなんて……ヒドイ! 酷過ぎるわ! あんまりよ!!』
【私がヒドイの!? どう考えても貴女の言ってる事の方がヒド―――あ、叫んだせいで最期の力…が……ガクリ】
『ミクルン!? しっかりしてミクルン! ミクル―――――ッン!!!!』
そして結局。
……了承するか否か一言も明言しないまま終わるライバル魔法少女……。
プライド高くて偉そうな態度のベジータ系ライバルキャラがこうだと、少し困りそうな作品とかのアイデアっスね。
第2話【明かされるミクルンの秘密!? 敵要塞での死闘!!】
【さぁ、みんな! 早く敵基地から脱出を―――って、あ!?】
『ふはははッ! 油断したなミクルン! 魔法を使うために与えられたマジカル・ステッキがない今の貴様では、我われモンスター族魔物戦士軍団モンスーターン・スーパーズ相手に負けるしかあるまい!!』
【く…っ、仕方がないわ……コレだけは使いたくなかったけど、秘密必殺魔法を使うしかない!!】
『なんだと!? 秘密必殺魔法だと!? し、しかしステッキなしで使える魔法など大した威力がある訳が――』
【魔法少女ミクルン秘密の必殺魔法! 《目から怪光線メガビーム》!!!!】
『ぐわぁぁぁぁぁッ!? なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁッ!?』
ブシュゥゥゥゥゥゥ……(跡形もなく蒸発する敵たち)
【…この技だけは皆の前で使いたくなかった……私の愛する皆に、人殺しのバケモノとしての魔法少女の姿なんて見せたくなかったのに…!】
「まぁ、そうよね。普通にバケモノだったものね。
あと同じ魔法少女のライバルとして、貴女とは死ぬまで同類扱いだけはされたくないと思ったわ」
――――お約束展開も、本当にバケモノ能力使った後の場合には、たぶん感想はお約束通りじゃないんでしょうね。恐らくはですけれども~。
第3話【魔法少女ミクルン誕生秘話】
「あなたは強いから、そんなことが言えるのよ! 子供の時から才能なくて、皆に見下されてきた私の苦しみなんて、あなたには解らない! 最強の魔法少女になれたあなたなんかには、絶対に!!」
【……辛い気持ちは分かるよ。でも私だって、最初から強かった訳じゃない……魔法少女になりたいって思った時には才能なんか全然なくて、努力しても全然報われなくて、自分の才能のなさに絶望して、台風が来てる多摩川に飛び込んで入水自殺する寸前まで行ったことがあるくらい……】
『それは相手以上だと思うのだけれど。それで? そんな人がどうして今、最強の魔法少女ライバルになってますの?』
【うん…遺書の上に靴を置いて、いざ飛び込もうとしたその時だったよ……。
“銀色の服”を着て、つぶらな“緑色の目をした外国人”のオジサンが“天から降りてきて”、私に魔法のステッキを与えてくれたんだ……嬉しかったぁ】
『銀色!? しかも空から降りてきた緑色の目をした外国人!? そ、それで一体どうなりましたの!?』
【うん。実はそれから2,3日ほど記憶がないんだよね。それで3日ぐらい経って目が覚めた時には強くなってたの。今までの努力が認められたんだって分かって、スゴク嬉しかったぁ~】
【つまりね! 諦めちゃダメなんだよ! 頑張って努力し続けていれば、いつかきっと努力は認めてもらえて強くなれるものなの! だから諦めずに頑張りましょう! そうすれば必ず強くなれるわ! 私みたいに☆】
『……多分なれないと思いますわよ? あと、なれない方がいいとも思いますし……人間で居続けたいなら絶対に…』
―――奇跡を起こせる魔法少女ミクルン、誕生の秘話を語るお約束エピソード……お約束展開も、語られる始まりの切っ掛け次第だなと思わずにはいられない……そんなお話し。
第4話【復活のミラクルン!】
「くっ…強い…。このまま私一人だと街の皆を全て守り切ることが出来ない! せめてミクルンがいれば……」
『フハハッ! 諦めろ人間共よ! 貴様らの守り手ミクルンは死んだ!もう居ない! ミクルンなしの貴様らでは我らモンスター族精鋭戦士モンスーターン・エスカーレションには決して勝てぬ! 覚悟するがいい!!』
「くぅっ!?」
【そうはいかないわ、モンスーターン! あなたたちの思い通りになんか私が決してさせはしない!!】
「ミクルン!? やはり貴女は生きていたのね!」
『ば、馬鹿な!? 貴様は確かに殺したはず!? 眉間を撃ち抜き滅多刺しにして、念のため死体に火をかけた後、首まで切り取って首実検もした貴様が生きているはずがない……なのに何故!?』
【確かにあの時、私は一度死んでいた……そして生き返った!
正義の味方が生き返る時、理由は“死んでも生き返った”で充分なのよ!!】
『んな、ムチャクチャなオイ……』
「まぁ、ミクルンですものね」
『それだけで済ますんかい!? 味方はいいなぁ! 超常現象見せられても気楽でよぉ!?』
―――敵に敗れて殺された正義の味方が生き返る理由は、ナニカあればそれでいい。
あとは正義の味方だからで納得してくれる。
そういう意味では、「生き返ったから生き返った」で充分と言えば充分である。
正義のヒーロー・ミクルンは正直。
……正直なら良いってもんでも無いけれども……