試作品集   作:ひきがやもとまち

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仲のいいユーザー様と使い捨ての思いつきネタとして使ってただけのバカ話が、気付いたら合計で1000文字超えてて投稿できる数になってましたので、取りあえず出してみただけというバカ話です。
何も考えずに書いてたネタの数が堪っただけですので、全く深い意味はありません。一切気にしないで下さいませ。ツッコまれても本気で困る…(ガチ)


主人公のモデルは【逮捕しちゃうぞ】の【怪傑ストライク男】です。


作者が書くとこうなる『主観的正義のヒーロー作品ネタ』

第1話【主観的正義を本気で貫く主人公、主観的正義のヒーロー・シュカーン登場!!】

 

 

「フハハハッ! 俺の名は正義の怪人『シュカーン』!

 世に蔓延り法の裁きを逃れる悪人共よ! 正義の成敗を受けるがいい!!」

 

 

……そして、よくある系の命令違反刑事とかから【お前がやっている事は正義ではなく自己満足でしかない!】と間違い点を指摘されて痛罵されて↓

 

 

「分かっている!! ……だが、しかし!

 それが世のため人のため、正義を守るために必要だとするならば!

 俺は正義のために、敢えて悪となる事を受け入れよう!!

 故に今の俺は正義の怪人シュカーンではない!

 正義を貫くために悪となる道を選んだ悪のダークヒーロー『シュカーン・ス-パー』に生まれ変わったのだ!」

 

 

……という言い分に変化する。あんまっつーか、全く変わってないですね。

割り切りまくった主観的正義の味方は面倒くせぇ…。

 

そして敗北。

 

 

「そ、そんな……俺の正義を愛する想いが間違っていたというのか……?】

 

『正義を愛する心に間違いなどというものは有りません。

 ただ、あなたはやり方を間違えました。

 罪を償ってから、また1からやり直しましょう?』

 

「お、お前………っ。そうだな、その通りだ。俺は…俺は………。

 俺は―――――正義を磨くため、また出直すゥゥゥゥゥゥッ!!!」

 

『え?…えぇっ!?』

 

「フハハハッ! さらばだ!

 再び貴様らと俺の、異なる正義と正義がぶつかり合うハルマゲドンを楽しみにしているぞッ!!

 また会おう! 主観的正義の刑事デカマンたちよ!!」

 

『あなたと同類にしないで欲しいのですが!?

 あと、配管を猛スピ-ドでよじ登る軽業師みたいな逃げ方も辞めて頂きたい!

 私たち警察が追い付けないじゃないですか! えぇい亀有くん! パトカーで後を追うのです!』

 

『了解です御経さん!…って、ああッ!? ぱ、パトカー全部のタイヤがパンクさせられて動けません!?』

 

『なにィィィッ!? 正義の癖に逃げ方が意外とセコかったですとぉぉぉッ!?』

 

 

―――こうして、犯人を追いつめながら正論で言い負かす無意味な作業してたせいで逃がしてしまった事をこっぴどく叱られてしまった二人の違反刑事がコーヒーがぶ飲みしてストレス発散している中。

 

……夜のビルの中に一つの影が舞い降りる。

 

 

「フフフ……平和と正義と主観的ヒーローを愛する街の人々よ!

 パワーアップして俺は帰ってきたぞ!! とぅッ!!

 主観的正義は永遠に不滅だァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

第2話【悪を憎んで人を憎まずに、悪人を憎んで罰する正義の味方! 復活のシュカーン】

 

 

『ですが、一つだけ解からなかったことがあります。

 ――なぜ、あの観覧車を爆破しようと……?』

 

『不思議ですか? …あの観覧車できちゃったせいで、時計塔見えなくなっちゃった―――だから排除』

 

『………』

 

パチンッ!!

ガタンッ!!

 

『―――っ!?』

 

『ふざけないで下さい…! 人が一人死んでるんですよ!?

 あなたは人の命を何だと思って……っ、刑務所の中で自分が犯した罪の重さを考え続けることで―――』

 

 

フハハハハハハハハハハッ!!!!

 

 

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ声が木霊する!

 悪ある所どこにでも、正義のダークヒーロー、シュカーン・スーパーは必ず現れる!!」

 

 

『あっ!? あなたは怪人シュカーン! また来たのですか!?』

 

「甘い! 甘いぞォッ! 我が永遠のライバル主観的正義の刑事たちシュカーン・デカよ!!

 そんな甘さで悪の芽は摘めないぜッ!!」 

 

『だから同類にしないで欲しいと言ったはずで―――』

 

「そんな些細なことなど今はどうでもいいのだ! この俺が真の正義の断罪を見せてやる!

 受けてみるがいい正義の鉄槌!!

 《シュカーンお仕置き完全正義の断罪デッドボール!!!》】

 

 

ブォォッン!!

ボゴォォォォッ!!!

 

 

『ぐへはぁぁぁぁぁぁぁッ!? ……ガクリ』

 

『ああっ!? 犯人気絶しちゃった!? しかも顔面に大アザついて隠すの無理な状態に!?』

 

「フハハハハッ! 見たか!? これが正しき正義の力尽く断罪!

 貴様らもこれを見本にして精進しろよ!

 ではまた会おう! 貴様らとの再戦、楽しみにしているぞ! さらばだッ!!」

 

『待て待て今度こそ!! …って、またしてもパトカーが全部パンクをぉぉッ!?』

 

 

―――こうして明確に『犯人を刑事がブッ飛ばしちゃった物的証拠』を、顔面にデッカく刻み込まれてしまったことで、またしても部長にこっぴどく怒られてしまったストレスをコーヒーがぶ飲みしまくってタバコすぱすぱ吸いまくり発散していた、「殴ったのは事実」な如何にも刑事が苛立っていたのと同じころ。

 

夜の町には、再び例の影が舞い降りてくる……

 

 

「この世に悪がある限り、主観的正義を愛する心が消えることは無い……ッ!!!

 シュカーン・デカたちよ! お前たちが俺の前に幾度立ちはだかろうとも、主観的正義が敗れることは決してない!!

 俺はお前たちの間違った正義を何度でも正し続け、本当に正しい主観的正義の断罪を教えてやるぞ!!

 主観的正義を愛する心は永遠に不滅だァァァァァッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

……諦めない、揺るがない、何度倒されても立ち上がって挑み続けてくる―――主観的正義の断罪ヒーロー……。

本当にアニメのヒーローが現実にいたら面倒なだけだの典型例っスよね……。


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