酔った勢いで葉月しずくに告白した話   作:抹茶あんこう

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亀投稿さーせん、ではどうぞ。


八神さんと話し、その周りの話

イヤホンのそとから八神と先輩が言い争いをしているのが聞こえてくる。ちなみに言っておくが、我がキャラクター班には模部先輩しか描写されていないが、ちゃんと居るからね…と朝一から神のお告げがありました。なんだろうね描写って?

ことの発端は八神がメインキャラをデザインしたいと言い出したらしい、それに対して先輩が怒って討論になって現在にいたる。模部先輩は会議に出ており不在、仲裁にはいって止める人がいませんぜ。

俺?俺はイヤホンしててなんも聞こえないからさ(すっとぼげ)

イヤホンの音量を上げて仕事に戻る。参考書を読みながら、CGの勉強をするのが今の俺の仕事で、八神のような野心家で経験者でもない俺は地道に努力するしかない。というか給料貰えるだけで、ありがたい。

 

「おいおい、会議室にまで声が聞こえてくるぞ」

 

ここで登場、頼れる模部先輩。よっ待ってました!!心の中で合いの手を入れる。

 

「お前も、私が来るの待つんじゃなくて止めろ!または私を呼べ!」

 

「……はい。以後気おつけます。」

 

だってコミュ障なんだから、なんて言い訳が通じるようなら社会は回りません。次から頑張ろう…次があって良かった

 

──────────お昼休み──────────────

 

腹が減った(井之頭五郎ふう)、家から持ってきた弁当を開け箸を取り出す。食堂もあるがあそこで1人で飯を食うほどの孤独のグルメでは俺ないからな(友達が欲しい)

 

隣の席を見るといつもは居ない八神が居た。基本的に同期の遠山リンさん(話した事はほとんど無い)と食堂に行っている。今日はあんな事があったので1人で食べたいのだろう。俺も席外そうかな、気まずいし…

 

「あの、加佐登さん」

 

席を立とうと思った瞬間、八神が話しかけてきた。少しだけ上げた腰をゆっくりと下げ気づかれないように席に着く。

 

「はい、なんでしょうか八神さん」

 

やばい、敬語になった…いや、敬語でいいんか

 

「敬語じゃなくていいですよ。年下ですし、呼び捨てでもいいですよ。」

 

「あっはい、んで何用っすか?」

 

「何用って程の事ではなんいんですけど…今日の私の言動どう思いました?」

 

今日の私の言動ってのは、きっと先輩と言い合いの事だろう。正直、割とどうでもいいでござる。コミュ障特有の他人への興味のなさはあるが、どうでもいいなんて答えるのもアレだよな。

 

「んー良いんじゃね?」

 

結局、適当な回答になってしまった。まぁ許せ

 

「……」

 

「えーっとなんて言うかアリだと思うよ」

 

アリってなんだよ。自分で言ってて言葉足らないが許せ

 

「…加佐登さんはメインのキャラとかやりたいとか思わないんですか?」

 

「そんなにかなぁー」

 

その返答に少し不満を感じているのが表情から汲み取れる。

 

「じゃあ、なんでこの会社に入社しようと思ったんですか?」

 

きっと、八神にとってこの会社に入社して、ゲーム作るのは夢であったのだろう。故に、俺の態度に不満を覚える。

 

「絵を描いて働ける職場を探してたら行き着い的な?」

 

「なんですか、それ絵が描けたら何処でも良かったんですか?」

 

空気が少しピリつく。怖いっ涙でそう

 

「そう怒るなよ、ジョークだよ、怒るなよ」

 

ジョークだよ(半分は)

 

「…怒ってませんし、茶化さないで下さい。」

 

「分かったから怒るな。正直言うと大学で俺は日本画やっててそれだけで楽しかったから、就職の事とか全く考えてなかったんだよ。でも、そろそろやばいなぁーって時期になってそんな時期にさ、実家に帰って久しぶりにDSのカービィ見つけて、めっちゃ楽しくて」

 

なんか自分の話するの苦手だなぁ…

 

「昔はめっちゃゲームやってさ、友達とスマブラやったりエアライドやったりでも、もうその頃は戻って来ないと思うと悲しくなってさ。じゃあ次は自分がゲームを作ってらそれを楽しんで貰おうと思ったのがきっかけです。」

 

任天堂は落ちました。なのでイーグルジャンプ入社なんてのは、秘密だぜ。

 

「そうですか…なんか責めるよに言ってすいません。」

 

「気にしなくてええよ。まぁお互い頑張しましょうよ。俺も負ける気はしませんから」

 

最後の一言余計だったかかもだが、いつまでも年下に生意気させたくないんでね

 

「私も負けませんから」

 

その時はじめて八神の笑った顔を見た。

 

──────────1カメ遠山さん───────────

 

コウちゃんが…男性と喋ってる!!もしかして、でもコウちゃんに限ってそれはないんじぁ…でもコウちゃんも女の子だし、あの人確か「酔った勢いで上司に告白した人」で彼女さん居たんじゃ…!!

 

──────────2カメ葉月さん───────────

 

加佐登君が女の子と楽しそうに話している…!!八神くんと話している…!!これはやばいのでは!?いや、でも加佐登君に限ってそんな事は…いや、でも!!

 

──────────3カメ模部先輩───────────

 

……この2人何やってんだ。キャラ班のブースを覗く2人の光景は想像以上にシュールだったと模部先輩は後に語った。

 

 

 

数ヶ月後、加佐登が背景班に移動になったのはまた、別のお話で…




1カメ、2カメ、3カメってワードを使いたくて書きました。視点変更多くてすいません。読んでくれてありがとうございました!!

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