酔った勢いで葉月しずくに告白した話   作:抹茶あんこう

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ただの願望と駄文の詰め合わせですが、読んでくれたらありがたいですm(_ _)m


告白前にセーブは出来ない

Q.何故あのタイミングでしたのですか?

A.酔った勢いでつい。

 

Q.反省などはしてますか?

A.反省はしているが、後悔はしてません。

Q.あなたは馬鹿ですか?

A.……はい

 

─────────社内メール一部抜粋─────

 

「新人の加佐登 鈴都(かさど すずと)です。今日からよろしくお願いします」

 

「八神コウです。よろしくお願いします」

 

こいつコミュ障だな、心の中でボソッ呟いたところからでたブーメランは見事に自分の心に刺さった、などと言うどうでもいい事を考えてしまった。

 

「よろしく、私はキャラ班リーダーの模部 ヨシ子(もぶ よしこ)だ」

 

もぶ先輩だな。なんとも覚えやすい、名前だ。

 

「八神さんは高卒だよね、加佐登くんは大卒だっけ?」

 

「はい、今で23です」

 

そう受け答えする隣で、八神も無言で頷く。

 

「なら、加佐登くんはお酒飲める感じだね。歓迎会の参考にさせてもらうよ」

 

「そんなんあるんですか」

 

「そだよー新しい人が入る度にやってるよ。日付いつがいい?」

 

「キャラ班はさっそうに仲良くやってるじゃないか」

 

模部先輩の後ろから現れた彼女は、ウェーブがかかった髪に赤ブチの眼鏡、一瞬思考が奪われ、戻って来た時にはこれが一目惚れだという事はすぐに実感した。

 

「可愛い」ボソッ

 

無意識にそう呟いしまった。そしてそれを聞いた模部先輩が「ぶはっ」

笑われ、さすがに恥ずかしい。

 

「自己紹介が遅れたね。私はディレクターの葉月しずくです。よろしく」

 

「あっ、葉月さんも新人歓迎会来ます?」

 

そのニヤニヤした顔をやめろ。と心の中で思いながらも、誘ったのはナイスです先輩。

 

「そうだね、仕事が片付き次第参加させてもらうよ。」

 

フフッと笑ったその顔は模部先輩のニヤけっ面の何万倍も可愛いく、俺は再度一目惚れしたと実感した。

 

─────────新人歓迎会───────────

 

「お前、絶対葉月さんに惚れてるだろ」

 

「そうですけど?それが?(笑)それが悪いんですか?」

 

お酒がまわっているのかゲラゲラと笑いながら模部先輩が指を指してくる。この人お酒弱いな…うっ頭が痛いブーメラン刺さってる

 

「お前みたいなくそがき相手にされねぇーよ」

 

なお笑い続ける先輩、流石に腹が立ってきた

 

「告ってみなきゃ分かんないじゃないですか!?」

 

ついカッとなって言ってしまった。先輩が今までとは違い、嫌な笑を浮かべる。

 

「なら葉月さん来たら、告白しろよ。しなきゃチキンだからな」

 

「あぁ良いですよ!男に二言は無いですよ」

 

売り言葉に買い言葉とはこの事である、今更逃げるのもださいしやってやる。

 

「そんなに熱くなってどうかしたのかい?」

 

「「あっ…」」

 

きっとこのタイミングで葉月さんが来るとはこの場に居た誰もが思いもしなかっただろうん。ていうか心の準備が…

 

「早く言えよぉ〜」

 

くっそこの先輩は…いつかやり返してやる!

 

「どうかしたのかな?加佐登くん」

 

「いや、、えっと…」

 

心臓の音が高まる。気分が悪い、きっとお酒のせいだ…そうだ振られたら後からお酒のせいにすればいい!!

 

「葉月さん…好きです。付き合ってください!」

 

会社に入社してまだ2日くらいしか経ってないのに俺はこれからずっと「酔った勢いで上司に告白した人」のあだ名で気まづい社内ライフを送らなければいけないのであろう…

 

「いいよ。」

 

ほら振られ…えっ。

 

「これからよろしくたのむね、加佐登くん。」

 

今日、俺は酔った勢いで告白して葉月しずくさんとお付き合いする事になった。

 

 




主人公は八神と同期スタートでいきます。最後まで読んでくださった方ありがとうございます。 途中から八神さんが空気なってるのは書き終わってからきづきましたが、そっ閉じしました(ごめん)

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