「うぅ…ん…朝、」
「見慣れない天井…って事はやっぱり昨日のは夢じゃ無いんだよな。」
「あれ、リボーンがいない。」
「いつもならリボーンが何かしら仕掛けて朝起こすのに…まさか!」
(まさか、未来の時みたいに居なくなったりしないよな!)
過去の事を振り返ると不安はどんどん膨らんでいき今回は前と違ってファミリーが誰も居ない。
いないという事は仲間の怪我とかの心配は無いがそれと同時に頼る人すらいなくなるという事。
色んな死線をくぐったとはいえ中学生には重すぎる。
(ガチャ)
「おはよう、ツナ兄。」
「あいかわらずおせーぞダメツナ。」
「リボーン。(良かった…)」
「あ、おはようございます。」
「敬語は無し、私の方が年は下だからねツナ兄。」
「うん、じゃあそうするよ。そういやツナにぃって。」
「事情はリボーンちゃんから聞いてるからこれから一緒に暮らす家族なんだし、綱吉だからツナ兄って呼ぶね。」
「う、うん(その呼び方で呼ばれるとフゥ太を思い出すな。)」
「朝食作ってあるからツナ兄も食べて。」
「うん、いただきます。」
「そういえばリトは?」
「お兄ちゃんなら学校よ。」
「あれ?美柑も学校じゃないの。」
「私の学校は今日お休みなの。」
「そっか、俺は…(お・れ・は…)」
そこでツナは最悪な事に気付いてしまった。そもそも学校がないから勉強も無いと思ったツナだったがここにはリボーンがいる。
という事は…
「安心しろ、オレが学校の無い間ネッチョリしごいてやるからな。」
(やっぱり!そうきたー!)
「さっそく今から、と言いてえがオレはオレでやる事がある。」
「ツナ、今日は美柑と一緒に買い物がてらこの辺の地理も覚えとけ。」
「分かった。(やったー!救われたー。)」
「ただし、夜はネッチョリだからな。」
「ゔ、うん。」
ツナは一瞬喜んだがたちまち奈落へと落とされる気分だった。
「ここがいつも買いに行ってるお店。」
「へぇー歩いてすぐの所にこんなにお店があるんだ。」
「えーっと人参、じゃがいも、豚肉、と…」
「もしかして今日はカレー?」
「正解。カレーだったら保存も効くからね。」
それから美柑と一緒に色んな所にいき楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
「色んな所寄り道しちゃったね。」
「そうだね。…あ、美柑ちょっと待ってて。」
「うん。」
(ツナ兄どこ行くんだろ?)
「はいこれ。」
「これって…たい焼き。」
「今日一日街を案内してくれたからその…お礼にと思って。」
「あ、ありがとうツナ兄。」
「どういたしまして。さ、家に帰ろう。」
「うん!」
こうして美柑と買い物から帰ってきて楽しかった。言葉にはしにくいけど未来の時とはまた違う、なんて言うか不安を忘れさせてくれるそんな気持ちだった。
「私、今から夕飯作るからツナは、」
「ツナは今から晩飯までオレと勉強だからな。」
「そんな〜!」
「あはは…」
その後はと言うと…。
「ただいま〜。」
「おかえりリト、ってどうしたのそのほっぺた!」
「いや…なんでも無い…」
「元気だしなよリトー!」
「面白いね地球のゲーム!ツナも一緒にやろー。」
「お前…もう帰れ…」
(一体学校で何があったんだろ…)
「何があったかはToLOVEる一巻を呼んでくれよな。」リボーン
このペースだと後どれくらいかかるんだろ。