イデア9942 彼は如何にして命を語るか 作:M002
後 日 談 開 始 です
最近書いてないので文章力低下許してください
ポプテ見ながらなので頭がおかしいかもしれません。
※注意!!!
後日談である以上
オリジナル展開な上に世界観すらガラッと変わってます
あと戦闘は極力発生しないので
そういうのを期待してる人、もしくは
在るかわかりませんが最終回の余韻を崩したくない人は
そのままお気に入り解除です!
手記1冊目
塔の崩壊から半年が経過した。
ネットワークから切り離された機械生命体達は、アンドロイドや元々自立していた同族の手によって手厚く保護され、生来のサイコパス的な性質を持つもの以外は、破壊されることも無く、新たなる生活を送り始めていた。
アンドロイドの戦闘組織は解体された。
人類軍の要、アンドロイド軍は単なる軍隊からその形を変え、ある集団は自警団のような組織へ、ある集団は警備を主とした組織へと転向している。そして数あるアンドロイド組織の中でも、機密と最新鋭では他の追随を許さない事で有名な「ヨルハ部隊」。かの組織はどうなっただろうか。
意外なことに、組織そのままとしての形は脆く崩れ去った。
戦う意義を見いだせなくなったもの。戦い以外に己の興味を持ったもの。自らのスキルをより高める地位を探すもの。……その理由は様々ではあるが、ヨルハ機体は機械生命体のコアから作られているという事実を知らされた上で、バラバラの方面に散っていった。
そんな時だ。
この戦いにおいて、重要な立ち位置にあり、最後にこそ救いの一手を託して機能を停止した2機のヨルハ機体が目を覚ましたのは。
その名は―――
「ヨルハ機体2B、及び9Sのブラックボックス再起動を確認」
「要請:エネルギーバイパスへの追加供給」
「承認したよ。ほら、ねぼすけ共――まだオネムなの?」
ビクンッと跳ねた右手の指。
やがて目いっぱいに引き伸ばされた指は、勢いよく地面を握ろうとし―――硬質な石の感触に阻まれる。
冷たい。
最初に感じたのはソレだけだった。
だから温かなものを探そうとした。人間に植え付けられた、人間を模した精神構造のせいだ。それよりも―――「彼」自身の感情が、温かな存在を求めていた。
どんな形でもいい。「愛おしい」を知ってしまった以上、最早手放すことなんて考えられない魂の片割れ。比翼にして連理。ヨルハ二号B型。
「ぁ……とぅ、び…ぃ…………?」
彼の声に呼応するように、対してゆっくりと瞼を開けた彼女。
「おはよう、また会えたね。ナインズ」
「おはよう、2B」
求められるように差し出された9Sの右手を、2Bは両手でゆっくりと包み込む。倒れたままの
それでも、この重さこそが幸せに繋がるのだと信じて。
彼らは、同時に体を起こした。
「これでリストにあった事はゼーンブ終わり。でも結局、彼は自分につながる事を何一つ残さなかった、か。再起動したあの子達のデータの中にヒントでもあれば良かったけど……」
起動することで、初めて隠しプログラムが作動する。
そんな期待をしていたが、所詮は夢だったらしい。
白衣をまくり上げながら感嘆の意を込めた息を深く吐き出して、二人の様子を見守っていた一機のアンドロイドは、近くに投影されたウィンドウを全て閉じて、その「実験室」内部へと繋がるスピーカーの周波数へとチャンネルを合わせる。
「そこのお二人サーン、感動してるのはいいけどそのままおっぱじめないでよね」
ひっしと抱き合っていた光景は感動的なものではあるのだが、そこにいるのは自分と彼ではないことに多少の苛立ちを感じて、ついつい邪推な一言を放ってしまう。だがまぁ、これもヨルハのサーバーすら無いのに生き返らせてやった恩に対する仇にすらならないだろうと、彼女はどこか疲れたように、目線を斜め下へと向けた。
『その声は……もしかして、11Bですか!?』
「そーそー、みんな手を借りたい11Bちゃんですよっと。いいからとっとと
『分かった、すぐに向かう』
相も変わらず生真面目な2Bの姿は、半年前と何ら変わらない。
尤も、この半年の間死んでいたのだから、変わりようがないのも当たり前かと。ため息ばかりが彼女の相棒になりつつある半年間であった。
それからすぐ、ガイドに従って実験室からモニタールームに通された2Bと9Sは、すっかりと自分たちが力尽きる前とは違う11Bの住居の様相に、どこか落ち着かない挙動で11Bの前に現れた。
服装・記憶・義体・精神・ブラックボックス。その全てが完全に再現されている姿は、オーバーテクノロジーの塊であったかつての「バンカー」の再現度そのままである。違う点は、その停止した瞬間の記憶を引き継いでいることだろうか。
「……うん、再現度は99.9999――まぁ限りなく近いし成功ってことで。アンタたち、もうどっか行っていいよ」
「ええ!? そ、それだけですか!?」
なにか聞きたそうにしている9Sの姿を視覚情報として収めた11Bは、手元の紙媒体となっているファイルに目を通して一通り見比べて、そんな一言を吐き出した。
彼女にとって、彼――イデア9942から託された「リスト」にあることをすべて成し遂げてしまった以上、すでに2Bと9Sは興味の範疇からは外れてしまっているのだ。これがイデア9942が存命で、かつ半年前だったなら、まだいくらか興味の程や、態度も柔らかなものだったろう。
だが違うのだ。最も失いたくないものを眼の前で失い、その穴が埋められることが無いままに半年という時間を過ごしてきた11Bは、酷く擦り切れていた。その上、半年の間はリストの在ることを全力で成し遂げていくうちに、イデア9942に手が届こうかという「技術」を手に入れていたのだ。
復興と再建、そして新たなる道を歩みだしたアンドロイドや機械生命体たちにとって、11Bは喉から手を生成してでも欲しい要員であったのだ。最初はイデア9942のマネをして様々なことを引き受けていた11Bだったが、何一つとして自分が得るものの無い作業の繰り返しで、擦れてしまっていても可笑しくはなかった。
「とにかくコッチは色々といそがしーの。ホラ、説明なんてそのへんの機械生命体に聞けばいいからさ、行った行った」
「す、すごい邪魔って感じが伝わってきますね……」
シッシッ、と旧時代の犬を追い払うような仕草で二人に手を降った彼女は、それっきりデスクや機材に流れる文字に目を通す作業に戻ってしまう。バトラータイプの名はどこへ行ったのか。もはやその姿は、オペレーターモデルの様相である。
「行こう、9S。今はとにかく、彼女の機嫌を損ねないほうがいい」
そして2Bとしては、自らの手で大切なものを失ってきた「実感」という記憶があるからだろう。11Bに対して痛いほどの理解と、対して此方は大切なものを取り戻せてしまっているという罪悪感から、その場を離れることを提案する。
でも、と反論しようとする彼の手を捕まえると、2Bは多少強引にでも11Bの研究所を後にすることにした。
高くそびえ立つ鉄塔。中空を行き来する個人用の空中移動車両。景観を損なわない程度に植えられ、時には建物と一体化している植物。そして―――談笑する機械生命体とアンドロイド。
研究所を出た2Bと9Sは、見たこともない景色に圧倒される。
パスカルたちという限定的な集落ではない。自分たちやアネモネらといった、狭い集落の中ではない。ワールドワイドに広められた新たなる常識的な光景は、半年前から時間を止められていた二人にとってはあまりにも異様なものとなっていた。
「……これが、
「まさか本当にこんな世の中が来るなんて……その創設に関われず、僕は半年も寝てたなんて、ああもう、もったいないことしちゃったかなぁ」
素直に圧倒される2Bと、誤魔化すように言葉を並べる9S。だが驚愕は彼らの間で共有されていて、知らず握り合っていた手の力が強められる。締め付けるような僅かな痛みにハッと現実に引き戻された二人は、とりあえず頷くとその手を離して街の中へと足を踏み入れていった。
次に彼らが行ったのは、とにかくヨルハ総司令である「ホワイト」と再会することだ。立場的に自分たちの上司である以上、邪険には扱われないだろうという予想のためでもある。
この新たなる世界で目覚めた以上、戦う以外に意義を見出すには……二人には、まだ時間が足りなかった。故に啓示を求めるのは何ら可笑しい事ではない。そういうものとして、製造されたのだから。
情報収集はまず、街中の機械生命体に聞くことから始まったのだが、二人はあっさりと目的であるホワイトの居場所について聞き出すことが出来た。もともとが機密情報満載の部隊ということもあって、肩透かしを食らったようになりながらも、コピーしてもらった街の地図を頼りに目的地を目指す。
「この時代の立役者、ですか。完全に表舞台に立ってるだなんて予想外でした」
「
元々は廃墟都市だったこの場所。思えば、11Bの研究所だった場所は元々イデア9942が拠点としていた場所を改装したところであった。そしてアネモネたちレジスタンスキャンプのあった場所から更に離れた、作戦地域外にも広がる広大な都市を再利用したこの「灰色の街」を練り歩く二人。
再現された服の中に入っていた、いくばくかの貨幣を使って購入したケバブを頬張る9Sは、すっかりと様変わりした街の景色を見渡して2Bとの時間を楽しんでいるように見える。作戦領域内に入るまで、上空から飛行ユニットを使って見た映像記録と照らし合わせながら差異の一つ一つを噛み締めている彼の姿は、2Bにとってとても楽しそうに見えた。
「あっ、見てください2B! ここ商店街ってやつですよ! 商業施設が寄り集まってる場所です。えっと、手前のは……」
「喫茶・ボワール……旧時代のフランス語か。店員は機械生命体がやってるみたい」
「お客さんはアンドロイドばっかりだなぁ」
とはいえ、そんな感情を抱く2Bもまた、無意識のうちに彼とこの新しい時代を楽しんでいるように見える。今まで戦ってきてばかりだったからか、戦いの爪痕すら見えない風景は2Bの心を少しだけ浮つかせる。
「あ、見えてきた」
ウィンドウショッピングも楽しみながら、かつて語った夢をほんの少し叶えられた嬉しさが時間を忘れさせる。機械という身でありながら、計測を忘れさせるとは、それほどまでに抑える必要のなくなった「感情」は、9Sのカラダを軽くしていたとも言えるだろう。
大通りを真っ直ぐと進んでいった先に、広大な建造物が見えてくる。彼らの隣を搬入車両が通り抜け、ゲートの向こうへと資材を届けていく。すれ違う機械達は、ヨルハが何もせずに二人で歩いている光景が珍しいのか、一瞬だけ視線をそちらに向けて、また自分の日常に戻っていく。
そうして二人は、自らの日常を探すための一歩を踏み入れる。
寄葉空港、その一角にて。
「連絡は受けていたぞ。よく来た、英雄たち」
「あ、あの、総司令?」
「冗談だ、それに私はもう総司令じゃない。かといって社外の者に呼ばせるのもな……気軽にホワイトと呼んでくれ」
知っている人が様変わりするというのは、実に慣れないものだなぁと、浮かんだ苦笑いを9Sは愛想笑いで誤魔化した。この調子だとパスカルもずいぶんとはっちゃけているのだろうかと不安になるが、ともかく元々の上司にこの先の行末を示してもらいに来たのだ。
感性豊かな9Sが停止しかけているのを見て、一度目を伏せた2Bが代わりに問う。
「ホワイトさん、11Bから聞いてるかもしれないけど、私達は目覚めたばかり。何をしたらいいのか、教えて欲しい」
「実を言うとだ、組織に加えさせてくれということなら非常に難しいと言わざるを得ないな」
「そんな」
ノータイムで返された言葉は、9Sを正気に引きずり戻す。
聞けばだ、ここまで再建されてきた世界で二人を無理にねじ込む場所もない。二人がいくら戦争終結のチェックを指した重要な人物だとして、それだけの理由でどこかにねじ込む事も出来ない。
そもそも、たかが一つの会社の社長に過ぎないホワイトに、もうそれだけの権限は無いという事情もあるのだが。
「だが、11Bの想定通りここに来てくれて助かった。これをインストールしてくれ」
早速宛を失った二人だったが、ホワイトは安心させるように硬い表情を笑みに変えて、二つのチップを差し出した。一度使ったら使い切りのチップのようだが、他でもないホワイトの提案だ。2Bと9Sはブラックボックスを取り出すと、プラグイン・チップのようにソレを読み取らせる。
「君たち二人の住民票だ。機械生命体たちも個性が出てきたとは言え、個人の証明が難しくてな、本人証明がしやすいよう、アンドロイドも含め全員がこのデータを使っている」
半年前から取得し、取っておいたんだ。
ホワイトは笑いながら言う。かつての厳つい顔をした姿はもはや影もないが、彼女は彼女で今の時間を楽しんでいるらしい。
「ありがとう、ございます……」
しかしホワイトの何気ない一言も、彼らが蘇ることを前提にしたものだ。
感極まって固まる9Sの姿が面白いのか、フッと笑ったホワイトは手を振り、ドアノブに手を掛けた。
「今度また、ゆっくり話す時間でも設けよう。ああそうだ2B」
「はい?」
「6Oがお前に会いたがっていたぞ。彼女はそこの雑誌の記者をやってるらしくてな、先週号だが、よければ持っていくといい」
「は、はい……6Oが記者、か」
時間だからと、ホワイトが退室する。
結局は振り出しだが、この世界で生きる権利を文字通りもらった二人は、いつか必ず恩返しをすると誓って、空港を離れるのであった。
―――それから2ヶ月。存外にこの世界は暮らしやすいもので、2Bと9Sは、ついに新しい生活を手に入れた。
とはいっても、貰い物ばかり。二人で構えた拠点は、11Bがもう使わないといって譲り渡した建物。そして二人のネームバリューからもたらされた、かつてのヨルハ部隊だった者たちからは家具が。6Oからの贈り物という事で、服飾関係を一通り。
そうして出来たのが、
「二ツ葉探偵事務所、オープンですね」
キセルを片手に、椅子に腰掛けながら9Sが笑みを浮かべる。
隣では、一見無表情に見えるが口の端を少しだけ持ち上げる、2Bの姿があった。
二人の姿は対象的だ。これぞ探偵、という服と帽子を身に纏う9S。対して2Bは6Oコーディネートの女子らしい服装。
「ほらもう2B! こういうのは形から入らないと!」
「そうかもしれないけど、少し」
「どうしたのさ」
「少し、恥ずかしいな、と」
「………あぁ……そ、そう」
「疑問:このやり取りの意味」
自分たちの世界に浸ることが多い二人を尻目に、機械的で抑揚のない声が探偵事務所の一角から聞こえてきた。ふよふよと浮かぶのは、黒い四角の体に黒いアームを備えた、アンドロイドでも機械生命体でもない存在。―――ポッド153だ。
「スキンシップの一環だと予測。我々は広告活動の準備を進めるべきだ」
「そうだな」
この光景も、合流してから何度か繰り返されているからだろうか、慣れた様子でスルーしていく153と、当然のようにいるポッド042。
彼(?)らポッドたちとの再会もそれほど劇的というわけではなかった。「ヨルハ機体に随行支援するのは、当機の製造理由である」等と、多くを語らず勝手に住み着き始めたのである。
そんなこんなで始まった二人の新しい生活も、ポッド達の宣伝効果のおかげか、最初の一ヶ月は知り合いが訪れる以外、閑古鳥が鳴いていた探偵事務所も2ヶ月目からは一日に1~2人程度の依頼者が訪れるようになっている。
ポッドたちや、9S自身の情報収集能力。そして6Oがちょくちょく2Bと話しに来ることもあって、この世界に無知だった二人は他のだれよりも今の世界を知っているであろう立場になっていく。
―――そんな生活を続けて5ヶ月目のある日。
「それでですね! 今度特集を組もうと思ってるのがとある機械生命体についてなんですよ!」
いつものように遊びに来た6Oが、2Bのいれたコーヒーを前に笑顔で話を続けているところだった。最近話題となっているベジタブル料理、その素材となる野菜を作っている農家のうち、戦争終結前から野菜を作っているらしい機械生命体へ取材に行くらしい。
「そうなんだ」
抑揚は少ないが、6Oの話に相槌をうちながら、2Bは会話を楽しんでいた。
かつてでは決して味わえない平和な時間に、今の所飽きを感じたことはない。そして2Bの一見冷たい反応も、きちんと聞いているのだと分かっている6Oはいつもどおりにヒートアップして話を続けていく。
「もぅね、これがまた機械のくせにボケてるみたいなおじいちゃんらしいんですよ!? ちょぉ~っと私の苦手なタイプっていうか、不安だから2Bさんにも付いてきて欲しいなって」
「仕事だと思うけど、6Oは怒られないのか」
「ダイジョーブですっ! 実質、うちの会社の実権は私が握ってるようなものですからね」 「……初めて聞いたんだけど、その話」
「驚きました? あ、もしかして私は所詮下っ端だと思ってました?」
2Bは誤魔化すようにコーヒーを口に運ぶ。
アネモネの元で飲んでから、ちょくちょく仕送りをしてもらっているものである。
「と、とにかく」
「あっ誤魔化してる」
「とにかく、郊外に行くなら危険があるかもしれない。私が6Oを守るよ」
カップをテーブルに戻し、微笑んだ2B。
きょとん、と目を見開いた6Oは途端に両手を頬で包み込むと、「キ」
「キャーーーッ!! ナイト! ナイト発言! どうしましょう2Bさん今のかなりドキィッと来ましたよ! ブラックボックスが過剰な熱反応示してますよ! 絶対! 絶対行きましょうね! そうと決まればおめかししなきゃ!」
「あ、待って6O。ちなみにいつ」
「今日の午後です! ではちょっと服変えてきます! 2Bさんとデートだぁ♪」
それではっ、と手刀を額の前でピシリと決めた6Oは、そのままドアの向こう側へと消えていく。
「……」
「あ、アハハ」
ソレを呆然と見送った2Bは、額を抑えつつも9Sの方に振り返る。いつもテンション高めの6Oに、さすがの彼も辟易してきているらしい。2Bと6Oが会話している時は事務に専念している彼は、2Bへ苦笑いを返すばかりであった。
「とりあえず、2Bの武器を準備しときますよ。郊外に出るのも2Bは初めてでしたよね? まだ整備されてない所は脅威が残ってますから、十分気をつけて行ってください」
「そう、だね。ポッドも連れて行く」
2Bはそう言いながらクローゼットを開く。
ハンガーに下げられているのは、かつて着ていたヨルハの戦闘衣装。
そしてアタッシュケースを開き、中から白の約定を取り出し、帯刀する。
「6O、なんでワザワザ郊外の機械生命体を訪ねようとしてるんでしょうね」
「……さぁ」
「考えてること一番わからないヨルハって、もしかして彼女なんじゃ」
「あんまり言わない方が、いいと思う」
「あ、ごめんなさい」
ハハハ、と頬を引きつらせながら、9Sはノートを閉じた。
構成ボロボロである
※この後日談の主人公は11Bです
3/16追記
すみません都合上更新大幅に遅れます。
今日から一週間ほどまともにPC触れないので…