ウルトラマン戦記   作:ブレード

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第28話 鉄竜騎兵団

ナナリーのいるリヤドへ向かう際、ヴォルフの率いる鉄竜騎兵団と遭遇する刹那達。

 

 

マリュー「あなた達の目的は何なの?!」

 

 

突如現れた鉄竜騎兵団に声をかけて目的を問うマリュー。

 

 

ヴォルフ「君達が知る必要はない。」

 

バン「何だと?!」

 

ヴォルフ「君達はここで死ぬのだからだ。」

 

 

突如、地上にいるアークエンジェルの各機が力を失い、動きが停止した。

 

 

キラ「きっ、機体が・・・・!!」

 

ハルト「動かない・・・・!!」

 

 

それは地底に潜んだ鉄竜騎兵団所属のグランチャーから放たれた妨害電波により、地上にいるアークエンジェル特機の動きを封じていた。

 

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン(ガイ)「身体が・・・・!!」

 

ウルトラマンジードプリミティブ(リク)「動かない・・・・!!」

 

 

グランチャーの妨害電波は特機だけでなくウルトラマンにも影響を及ぼし、身動きが封じられていた。

 

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「貴様、何のつもりだ。」

 

ヴォルフ「また会えて光栄だ。」

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「まさか、お前はあの時の!!」

 

ヴォルフ「ここで再会は何かの運命だ。」

 

 

トリポリ基地で対峙したティラノサウルス型ゾイドのパイロットと再会した刹那とウルトラマンゼロ。

 

 

ウルトラマンゼロ「お前の目的は何だ、言え!!」

 

ヴォルフ「君達2人だけに教えてやろう。我ら鉄竜騎兵団、ARUSやガイロスや101人評議会のために戦わず、ゼネバスのために死す!!」

 

 

その言葉を合図に鉄竜騎兵団の全機がアークエンジェルの特機に襲いかかり攻撃した。多数のディマンティスの集団戦による奇襲攻撃を次々と受けた。

 

 

ロックオン「うっ、動けねぇ・・・・!!」

 

オレンジハロ「アアア、クルシイ・・・・!!」

 

 

グランチャーの妨害電磁でオレンジハロが狂いながら機体は停止したままディマンティスの集団攻撃を受けるロックオン。

 

 

アスラン「うわああああー!!」

 

イライジャ「ぐうっ!!」

 

劾「電磁波のせいが機体が動かない!!」

 

 

ジャスティスやブルーフレームセカンドGやイライジャのジン改までもグランチャーの妨害電波によって動きを停止されてしまい、ジェノザウラーとディロフォースの集団が奇襲攻撃した。

 

 

バン「俺の機体なら動ける!!」

 

 

グランチャーの妨害電波の難を逃れたバンのライガーゼロイエーガーが全速で駆けながら鉄竜騎兵団のゾイドに攻撃を仕掛けるが、

 

 

ヴォルフ「邪魔はさせない。」

 

 

高速で来るバンのライガーゼロイエーガーにヴォルフがバーサークフューラーの口から拡散荷電粒子砲をライガーゼロイエーガーの周囲全体に放ち、命中した。

 

 

バン「うわああああー!!」

 

 

最速を誇るライガーゼロイエーガーにバーサークフューラーの拡散荷電粒子砲を喰らいやられてしまった。

 

 

ヴォルフ「そのウルトラマンよ、我が名はヴォルフ=ムーロア。貴君の名を聞きたい。」

 

 

再び、ウルトラマンゼロの元へ接近したヴォルフは自分の名を告げ、名前を求めた。

 

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「刹那=F=セイエイ。」

 

ウルトラマンゼロ「ウルトラマンゼロだ。」

 

 

ヴォルフから問われてそのまま名を告げた刹那とウルトラマンゼロ。

 

 

ヴォルフ「刹那とゼロか。今から君達はここで消えてもらおう。」

 

刹那「ヴォルフ=ムーロア、ゼネバスの末裔か?!もしそうだとしたらコズミックイラ全体に影響を及ぼす事がある!!」

 

 

2人の名を聞いたヴォルフは早速潰しにかかり、また刹那とウルトラマンゼロはヴォルフがムーロアと名を以前歴史の勉強をして、ゼネバスを支配した人間の末裔である事を知り、この男が日本へ帰還し、ゼネバスの復活、そしてコズミックイラ全体の支配が目的ならここで倒さなければならないのだ。

 

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「動け、動いてくれ、ゼロ!!」

 

 

グランチャーの妨害電波により、動くことすら出来ないウルトラマンゼロ。ヴォルフのバーサークフューラーがバスタークローで迫ろうとして来た。その時、銃声が鳴ってバーサークフューラーの装甲に命中した。

 

 

ヴォルフ「!!」

 

 

それは遠くから離れたガルムがプラズマクロスガンによる狙撃攻撃だった。

 

 

ガルム「俺達ハンターの存在を忘れるとは侮ってたもんだな。」

 

バレル「お前らは機体やウルトラマンに目を集中し過ぎたな。」

 

マグナ「さて、俺達の見せ場だ!!」

 

 

鉄竜騎兵団はアークエンジェルに星人ハンターの存在がいた事に気が付かず、ガルムがプラズマクロスガンで特機に取り付いているディマンティスに次々と狙撃をし、バレルが雷鳴刀から白色破壊斬で破壊光線のエネルギーを刀身に集めてムチのよう振りながらディマンティスやディロフォースを斬り込んでいき、マグナがナナマスでレギオノイドγやダークロプスゼロ破壊していった。だが、地底にいるグランチャーはまだ健在だ、グランチャーの妨害がある限り停止から解放する事が出来ない。その時、空から1機のギャラクトロンが突如と現れて来た。

 

 

一同「?!」

 

 

グロウズ「驚かせちまったな!!」

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン(ガイ)「グロウズなのか?!」

 

デルトルト「グオッグオ。」

 

グロウズ「ユジンが回収したギャラクトロンを俺らが改造したんだ。」

 

リバル「今からいいものを見せてやる。」

 

 

トライデントらが乗るギャラクトロンはドラルが回収して、リバルが有人式に改造し、右腕のギャラクトロンカノンにグロウズとデルトルトの武器を収納しており、収納した事で、ギャラクトロンカノンからマグマ光線を地面に向けて放ち、地底にいるグランチャーの妨害電波が地面にマグマ光線の熱い変度により、妨害電波を打ち消した。妨害電波が打ち消された今、全機動きが復活し、反撃開始をする。

 

 

キラ「はああああー!!」

 

 

キラがフリーダムを飛行して機体を推進しながらビームサーベルでディマンティスの両腕を切断し、ハルトのヴァルヴレイヴ1がメテオール・プレートを投擲して、ディマンティスを次々と撃退していった。

 

 

ロックオン「さっきはよくもやってくれたな、思う存分やらせてもらうぞ!!」

 

 

グランチャーの妨害電波から解放されたロックオンは、GNスナイパーライフルでディマンティス、ストライクダガーを次々と狙撃して破壊した。ジャスティスとブルーフレームセカンドGとイライジャのジン改も動け出した今、ジンクスやジェノザウラーやディロフォースの集団に攻撃をした。

 

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン(ガイ)、ウルトラマンジードプリミティブ(リク)「うおおおおおー!!」

 

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジンがオーブカリバー、ウルトラマンジードプリミティブがジードクローでダークロプスゼロ、レギオノイドγを次々と破壊していった。

 

 

ウルトラマンゼロ「てやああああああー!!」

 

 

動きを取り戻したウルトラマンゼロは、バーサークフューラーに連続パンチし、更にゼロスラッガーで斬撃し、損傷を与えた。

 

 

ヴォルフ「ぐぅっ!!」

 

 

ウルトラマンゼロの猛攻を受けるヴォルフ。刹那は、ヴォルフがゼネバスの末裔である事で、彼をここで倒さなければならないと判断し、ヴォルフと言う男が日本に帰還したら世界はどうなるか?!ここで彼を倒さないと、更に戦火を増す事となるだろう。ヴォルフもウルトラマンゼロの反撃を受けて、ウルトラマンゼロのその圧倒的な強さに追い詰められていた。そして次々と倒されていく鉄竜騎兵団の機体。そんな中、突如地中から巨大なデススティンガーが現れて、荷電粒子砲を放った。

 

 

ヴォルフ「デススティンガー、アンナか?!」

 

ズィグナー「お逃げください、殿下!!」

 

 

その巨大なデススティンガーに乗っていたのはズィグナーだった。ズィグナーはヴォルフを守るため、彼の恋人のアンナのデススティンガーに操縦し、本来普通の人間が乗れる機体を彼は危険の招致の故に自らの命と引き換えにヴォルフを助けるために出撃した。

 

 

ヴォルフ「ズィグナー?!」

 

ズィグナー「今の戦力では、立て直せません。お逃げください!!」

 

 

鉄竜騎兵団の本隊は既に別の場所にいており、ヴォルフを助け出すため何としてでもこの場にいる敵を抹殺しようとするのだ。

 

 

ヴォルフ「お前を置いて逃げれるか!!」

 

ズィグナー「我らの悲願をお忘れか?」

 

ヴォルフ「!!」

 

 

彼らの悲願、それはゼネバス復活だった。ヴォルフはゼネバスの血を継ぐ末裔、彼の存在がゼネバス復活に繋がるためにあると言う。

 

 

ヴォルフ「すまない。」

 

 

そう言いながらバーサークフューラーを反転し、思いっきりバーニアをふかすヴォルフ。デススティンガーの尻尾から荷電粒子砲が放たれた。

 

 

マリュー「このままじゃみんなやられてしまうわ。」

 

ウルトラマンゼロ「ラミアス艦長、みんなを連れてナナリーのところへ行け。」

 

マリュー「あなた1人残すわけにはいかないわ!!」

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「後俺とゼロでやる。みんなはこの場から引け。」

 

マリュー「わかったわ、あなたの無事を祈ります。」

 

 

巨大なデススティンガーを前に刹那とウルトラマンゼロがこの場を任せて、アークエンジェルは味方機を連れてナナリーのいるリヤドへ向かった。

 

 

ズィグナー「貴様ぁっ!!」

 

 

 

デススティンガーを操縦するズィグナーがストライクレーザーバイトシザースでウルトラマンゼロに掴みかかって来た。

 

 

ウルトラマンゼロ(刹那)「!!」

 

 

刹那はウルトラマンゼロエクシアに変身してデススティンガーのハサミをゼロエクシアソードで防ぎ、ゼロブライトサーベルを出して、デススティンガーの右腕を切断し、ゼロエクシアソードで必殺技のゼロエクシアスマッシュでゼロエクシアソードを発光して光状を纏いながらデススティンガーの胴体を真っ二つにした。

 

 

ズィグナー「ぐわあああー!!」

 

 

ウルトラマンゼロエクシアの必殺技を受けて、デススティンガーを真っ二つにされてしまったズィグナー。その時、撤退したはずのヴォルフのバーサークフューラーが現れて来た。

 

 

ズィグナー「殿下、なぜ・・・・!!」

 

 

逃したヴォルフが戻って来た事に驚くズィグナー。ヴォルフは、ズィグナーを救うため、ウルトラマンゼロに再び挑み、傷付いたバーサークフューラーの装甲をパージし、バーサークフューラーの野生の本能に賭けて挑む。

 

 

ヴォルフ「刹那=F=セイエイ、ウルトラマンゼロ!!」

 

ウルトラマンゼロ(刹那)、ウルトラマンゼロエクシア「ヴォルフ=ムーロア!!」

 

 

ヴォルフのバーサークフューラーがバスタークローを回転しながら飛び、ウルトラマンゼロエクシアがゼロエクシアソードで斬りにかかり、ぶつかりあった。そして、一瞬の交差、2つの金属音が響き鳴り、ヴォルフのバーサークフューラーのバスタークローがウルトラマンゼロエクシアの肩アーマーを貫き、ウルトラマンゼロエクシアのゼロエクシアソードがバーサークフューラーの喉に食い込んだが、浅い。

 

 

ウルトラマンゼロエクシア(刹那)「お前の勝ちだ!!」

 

 

刹那が呟き、一騎討ちはヴォルフが勝った。そしてヴォルフはズィグナーを回収し、撤退した。アークエンジェルはリヤドにいるナナリーを奪取し、宇宙へと向かった。またヴォルフはズィグナーを回収し、鉄竜騎兵団の本隊と合流し、ヘリック共和国本土へ侵攻する準備を行った。宇宙では、全軍の全戦力が集結する最中、ヘリック共和国本土に鉄竜騎兵団を止めるものはいないだろう。宇宙の地球連合軍の月面基地では、

 

 

宇宙

プトレマイオス基地

 

カティ「ガイロス帝国軍、カティ=マネキン大佐、ただ今参りました。」

 

プトレマイオス基地司令官「君にドミニオンの艦長を任命する。」

 

 

次回 29話へ続く


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