ウルトラマン戦記   作:ブレード

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第19話 想いの力 前編

朱禁城で星刻が後一歩のところで天子を差し伸べたところケイが現れて天子を連れて、ギャラクトロンに無理やり内部に閉じ込めさせられた。

 

 

朱禁城周辺

 

ウルトラマンアグルV2(藤宮)「あれは?!」

 

ウルトラマンビクトリー(ショウ)「ギャラクトロン!!城禁城の真上にいるだと?!」

 

凱「星刻は天子の救出に失敗したのか?!」

 

 

朱禁城にギャラクトロンがもう1体現れた事で、凱は星刻が天子の救出に失敗した事に気付いた。

 

 

天子「いやー、ここから出してよ!!」

 

ケイ「あなたには楽しいショーを盛り上げさせていただきたい。」

 

星刻「天子様を返せ!!」

 

ケイ「それは出来ません。彼女には楽しいショーを盛り上げさせるための役目を果たすのです。」

 

星刻「貴様ぁー!!」

 

 

天子を連れ去って無理やりギャラクトロンに閉じ込めたケイに剣で斬りかかる星刻。

 

 

ケイ「ふん!!」

 

 

下にしゃがんで星刻の間合いに飛び込んで腹にパンチをするケイ。

 

 

星刻「ぐはぁっ!!」

 

天子「星刻!!」

 

ケイ「さあ、存分楽しみなさい。」

 

 

天子を閉じ込めたギャラクトロンが動き出し、目からギャラクトロンスパークを放って北京の都市を破壊した。

 

 

ウルトラマンビクトリー(ショウ)「街が!!」

 

ウルトラマンコスモスコロナモード(ムサシ)「何とかしないと!!」

 

星刻「待ってくれ、それには天子様が乗っているんだ!!」

 

凱「何?!」

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン(ガイ)「人質か・・・・。」

 

凱「これじゃ手が出せない。」

 

 

ギャラクトロンの内部に天子が囚われの身になっていた事を知る凱達は、手を出す事が出来ない。

 

 

ケイ「さあ、見せるがいい。素晴らしいショーの幕開けを。」

 

 

天子を人質にしたギャラクトロンが北京の都市への破壊活動を行わせるケイ。

 

 

凱「スザク、何故彼女が乗っているんだ!!」

 

ルルーシュ「スザク、答えろ!!ユフィがあのような機体に操縦している?!」

 

スザク「獅子王凱、君が彼女に出会ったせいでこうなったんだ。」

 

凱「何?!」

 

スザク「彼女は超兵にされ、戦うためだけの存在にされた。」

 

 

スザクはユーフェミアが超兵にされてデススティンガーのパイロットにされたのは凱と出会ったせいだと言う。凱と護がユーフェミアと出会ったのは、地球連合軍がヘリック共和国の日本侵攻作戦の時に出会った。彼女との出会いは広島。

 

 

回想

日本

広島

 

ユーフェミア「誰かー、助けてください!!」

 

不良1「おい、お前。俺と付き合えよ。」

 

不良2「いい女じゃねぇか、惚れちまった。」

 

ユーフェミア「誰があなた達なんかと!!」

 

不良3「何だお前、俺達に逆らう気か?!」

 

ユーフェミア「あああっ。」

 

凱「やめろ!!」

 

 

不良達に無理やり絡まれたユーフェミアは、彼らと付き合うのを拒否したら暴力で振るわれようとしたら、その時、凱と護が現れて、不良達に絡まれた彼女を助ける。

 

 

不良1「何だてめぇは?!」

 

凱「彼女が嫌がっているだろ!!」

 

不良2「せっかくの付き合いを邪魔する気かぁ!!」

 

凱「彼女に暴力を振るうなら俺が相手をしてやる。」

 

不良3「何だと、オラァー!!」

 

 

不良達が凱に一斉にパイプで殴りにかかったが、彼は素手で不良達を振り払い、一瞬で倒した。

 

 

不良1「ひぃぃぃっ、逃げろー!!」

 

 

凱にやられて逃げ出す不良達。

 

 

ユーフェミア「助けてくださってありがとうございます。」

 

凱「君が絡まれているのを見て俺は助けたんだ。」

 

護「怖くなかった?」

 

ユーフェミア「本当に助かりましたわ。私の名前はユーフェミア=リ=ブリタニアです。」

 

凱「ブリタニア・・・・?君はガイロス帝国の・・・・。」

 

ユーフェミア「ここだと私の事が知られてしまうので、出来れば人のいない場所で。」

 

凱「わかった。」

 

 

ユーフェミアがガイロス帝国の人間だと知った凱と護は、周囲から彼女の正体が知られないように人のいない場所へと行き、着いた場所は、河原だった。

 

 

ユーフェミア「ここなら誰も来ませんわ。」

 

護「ここなら大丈夫そうだね。」

 

凱「君はどうしてここに。」

 

ユーフェミア「私はここがどんなところか知りたかったのです。今あなた方と私の国は交戦中で、いつかはどの国と手と手を繋げて平和な世界を築きたいのです。」

 

凱「どの国と手と手を繋ぎ合う平和な世界か。」

 

ユーフェミア「私はいつか実現してみたいです。」

 

凱「君なら出来るよ。」

 

護「ユーフェミアさんの目指す世界ならきっと実現出来るよ。」

 

ユーフェミア「言っていただけて嬉しいです。」

 

 

彼女と等しくなった凱と護。この出会いが彼女の運命を大きく狂わせた。そして現在、

 

 

現在

北京

朱禁城周辺

 

 

凱「ユーフェミア、やめるんだ!!」

 

 

デススティンガーに操縦しているユーフェミアに接近して彼女を説得する凱。だが、彼の声を聞かず、そのままストライクレーザーバイトシザースで振り払った。

 

 

凱「ぐぅっ!!」

 

 

ユーフェミアに声を無視されて地面にぶつかった凱。

 

 

バン「凱!!」

 

凱「何故彼女が・・・・!!」

 

 

デススティンガーに操縦するユーフェミアが自分の声が届かなかった事に愕然する凱。

 

 

ケイ「なかなか盛り上がりませんね。そろそろあなた達の出番ですよ。」

 

 

ケイは、破壊と殺戮をさらに増すのに、ある者達を出撃させた。

 

 

バン「!!」

 

撃龍神「お前は!!」

 

一同「!!」

 

 

ケイが出撃させた人物ら、何とバンがよく知るレイヴンと宇宙で戦ったルキアーノ、リバイの宿敵のノワールオラクル、キリッシャー、そしてアリーも加わって現れた。

 

 

バン「レイヴン!!」

 

レイヴン「久しぶりだね、バン。」

 

撃龍神「お前は、あの時の?!」

 

ルキアーノ「さて、どう盛り上げていこうか。」

 

 

バンの宿敵レイヴンがジェノザウラーで駆けて彼の前に立ち塞がり、ルキアーノのパーシヴァルが撃龍神の前に現れた。

 

 

スティーブ「俺達の出番だぜ!!」

 

ロッド「さて、何から仕上げていくか。」

 

ダニエル「血祭りの時間だぁ。」

 

キリッシャー「どいつから殺り始めるか?」

 

エンペラードラゴリー「グオオオオー!!」

 

 

ノワールオラクルのスティーブ、ロッド、ダニエルらとキリッシャーが巨大化し、スティーブのパートナーのエンペラードラゴリーが北京都市に総攻撃を始めた。

 

 

アリー「さあ待ちに待った戦いだぁ!!」

 

 

アリーの駆けるイナクトカスタムがブレイドライフルで反乱軍の機体を次々と破壊していった。

 

 

ウルトラマンビクトリー(ショウ)「あいつらは!!」

 

グランザー「この時を狙って来たのか?!」

 

スティーブ「さあ、楽しいハンティングの始まりだ。」

 

 

巨大化したスティーブらによる破壊と殺戮が北京都市で行われ、敵味方問わずその脅威をもたらした。

 

 

スティーブ「オラオラ!!」

 

ロッド「最高のハンティングの!!」

 

ダニエル「始まりだ!!」

 

 

スティーブがランスを突きながら逃げ回る市民に攻撃し、ロッドがツインガンで市民を次々と射撃し、ダニエルが金棒を振り回して市民を撲殺した。

 

 

キリッシャー「ハッハハハハ、死ぬがいい!!」

 

 

巨大化したキリッシャーがブレイクハンマーで建物を破壊し、逃げ回る市民に必殺技のキリエルフレイムハンマーで炎で纏ったブレイクハンマーを下ろして潰した。

 

 

グランザー「なんて事をするんだ!!」

 

デスレード「貴様ら、何故こんな非道な事が出来るんだ!!」

 

ラース「もうやめろ!!これ以上人を殺して楽しいか!!」

 

 

スティーブらノワールオラクルとキリッシャーの殺戮についにグランザー、デスレード、ラースらが非難の声を出し、彼らに牙を剥く。

 

 

グランザー「うおおおおー、フリーザーランサー!!」

 

デスレード、ラース「はあああああー!!」

 

 

北京都市を破壊するスティーブらに牙剥いたグランザーがブリューナク、デスレードがトリシューラ、ラースがミストルティンで突き、スティーブらに攻撃した。

 

 

スティーブ「何の真似だ?!」

 

グランザー「今日を持って俺達はここは決別する!!」

 

デスレード「ただ殺戮と破壊だけしかしないお前達とは組まない!!」

 

ラース「俺らの信条に反するのであれば俺達の敵だ!!」

 

ロッド「てめぇ、俺らや地球軍を裏切る気かぁ?!」

 

ダニエル「何ならまとめてぶち殺してやる!!」

 

 

地球連合軍を裏切ったグランザー、デスレード、ラースらにスティーブらは彼らの抹殺にかかった。

 

 

ジノ「・・・・。」

 

 

裏切ったグランザー、デスレード、ラースをジノは、彼らにはその信念を貫く事を第一とし、自らの信念を汚さずに守り抜く姿を見た。

 

 

ジノ「信念・・・・。」

 

 

撃龍神「貴様ぁぁぁぁぁー!!」

 

ルキアーノ「さあ、かかって来なさい!!」

 

 

宇宙でシャトルに乗っていたエルの命を奪ったルキアーノに向かって撃龍神が再び怒りを表しながらシャントウロンを放つ。撃龍神の放ったシャントウロンをかわし、パーシヴァルの4連クローからルミナスコーンを発生して撃龍神に喰らわせた。

 

 

撃龍神「ぐわぁっ!!」

 

ルキアーノ「それでは私には勝てませんよ!!」

 

 

頭部の強化スラッシュハーケンを放出して、近くにいた反乱軍のアイアンコングを突き刺して持ち上げながら撃龍神にぶつけた。

 

 

バン「レイヴン、今決着を着けてやる!!」

 

レイヴン「バン、望むところだ。」

 

 

バンはレイヴンのジェノザウラーと交戦し、宿敵の因縁の再戦をし、ブレードライガーABを素早く動き回りながら、ジェノザウラーの右横に向ってストライククローでひっかきかる。その反応にレイヴンはジェノザウラーの尻尾を振るが、バンも同じく相手の攻撃を読んでジャンプして回避して、そのままアタックブースターからAZハイデンシティビームキャノンを展開して攻撃した。

 

 

レイヴン「流石だ、君も腕を上げたようだね。」

 

バン「お前に勝つためにな!!」

 

レイヴン「なら、これはどうだ。シャドぉぉぉぉぉぉー!!」

 

バン「こっちもだ、ジーク!!」

 

 

両者はオーガノイドを使用して、自分達の機体と合体し、本気で挑んだ。

 

 

バン、レイヴン「はぁぁぁぁぁー!!」

 

 

オーガノイドと合体した両者の機体がぶつかり合い、両腕のハイパーキラークローでブレードライガーABに切りかかり、ブレードライガーABがアタックブースターを機動して体当たりし、そのままレーザーブレードで斬り込んだ。

 

 

レイヴン「ちぃっ!!」

 

 

レイヴンも負けてはいられず、脚部のハイパーストライククローでブレードライガーに蹴り込んで、ハイパーキラークローでひっかき、頭部のレーザーガンで攻撃した。

 

 

アリー「とっとと今始末してやろうじゃねぇか!!」

 

 

反乱軍の機体を1人で相手に、アリーの高い操縦技量で駆けるイナクトカスタムがソニックブレイドで反乱軍のリアルドを5機まとめて斬り込んで破壊し、ブレイドライフルで反乱軍のアイアンコングの胴体を突き貫いて破壊した。

 

 

ウルトラマンコスモスコロナモード(ムサシ)「やらせない!!」

 

 

反乱軍の機体を破壊するアリーの前にウルトラマンコスモスコロナモードが現れた。

 

 

アリー「?」

 

 

ウルトラマンコスモスコロナモードを見たアリーは、自分が何処かで出会ったウルトラマンに似ている事を思い出す。

 

 

アリー「こいつは・・・・いや、俺の知っているあいつじゃねぇな。」

 

 

アリーは自分が知っているウルトラマンがウルトラマンコスモスではなく、別のウルトラマンであり、彼の言うそのあいつとは一体誰なのか。

 

 

ウルトラマンコスモスコロナモード(ムサシ)「はぁっ!!」

 

 

アリーのイナクトカスタムに向かってパンチするウルトラマンコスモスコロナモード。相手のパンチをかわしていき、ブレイドライフルの銃身に取り付ているミサイルランチャーを発射してウルトラマンコスモスコロナモードの左腰に命中してダメージを与えた。

 

 

ウルトラマンコスモスコロナモード(ムサシ)「うっ。」

 

 

イナクトカスタムの発射したミサイルの攻撃を受けたウルトラマンコスモスコロナモードは、手に気を集めて発生したエネルギーを球状に固めて投げて、イナクトカスタムの左横に投げて、その風圧でイナクトカスタムは地上に落下する。

 

 

アリー「うっ!!」

 

 

背部の飛行ユニットで推進して機体を上げていきながら進んで、ブレイドライフルでウルトラマンコスモスコロナモードに射撃した。

 

 

アリー「てめぇ、クルジスのガキとは違う巨人だな?」

 

ウルトラマンコスモスコロナモード(ムサシ)「クルジスのガキ?」

 

アリー「知らねぇならとっとと失せな!!」

 

 

アリーの口からクルジスのガキと言う言葉に気にかけるムサシ。機体を空中をアクロバティックのように動いて、ウルトラマンコスモスコロナモードの周囲に攻撃した。

 

 

天子「助けて、星刻ー!!」

 

星刻「天子様、今お助けします!!」

 

 

上空にいるギャラクトロンの内部に囚われている天子を救うため、1人で向かう星刻。ギャラクトロンの目から光線が発射され、星刻の神虎に向けた。

 

 

星刻「!!」

 

 

ギャラクトロンが放った光線を回避し、そのまま突き進み、天子の元と向かった。

 

 

星刻「天子様ー!!」

 

 

ギャラクトロンの内部に囚われている天子にたどり着いた星刻は、彼女を助け出そうとする。その時、背後から星刻の神虎に光線で撃った。

 

 

星刻「うわああああー!!」

 

天子「星刻ー!!」

 

キングギャラクトロン(ケイ)「感動の再会はここまでだ。」

 

 

星刻を撃ったのは、ケイがキングジョー、ギャラクトロンのそれぞれの怪獣カプセルでフュージョンライズしたベリアル融合獣のキングギャラクトロンだ。

 

 

キングギャラクトロン(ケイ)「私も参加させていただきましょう。この楽しみパーティを!!」

 

 

次回 20話へ続く


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