ウルトラマン戦記   作:ブレード

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第8話 雷と犬

原種との戦いで重傷したハーマンの代わりとしてエルエルフが就いた事により、今後の戦いに備えた事やまたアイナの死を出さないためにも彼の指導の下で厳しい軍事訓練が行われた。キラとハルト達ヘリオポリスの学生らも生き残る為に正式にヘリック共和国軍へ入隊し、それぞれ階級を与えられた。

 

 

オービットベース

訓練室

キラ、アンジュ、ハルト、サキ「・・・・。」

 

 

キラとアンジュとハルトとサキは白兵戦を想定したプログラムで、機体に操縦しない時の戦闘に備えて拳銃による射撃訓練で、まずは遠くにある的を当てる事からで、4人は拳銃を構えて目でしっかり捉えながら前に向けて射撃した。

 

 

キラ「これで1週間だ。」

 

ハルト「白兵戦の訓練も大事だね。」

 

サキ「それにアンジュ、ヴィルキスに乗って髪切ってなんか性格が変わったわ。」

 

アンジュ「・・・・。」

 

 

ヴィルキスに乗ったアンジュは、突如性格が変わり、髪を切り、性格は傲岸不遜で排他的になり、彼女の態度に周囲に迷惑をかけたり、彼女は周囲の事を考えず全く気にせずにいた。

 

 

アンジュ「・・・・。」

 

 

何も考えずに無言でただ拳銃を連射して的に全弾当てたアンジュは、そのまま訓練室から出ていった。

 

 

キラ「あっ、待って、アンジュ!!」

 

 

訓練室から1人で出ていったアンジュを追いかけるキラ。

 

 

通路

キラ「まだ訓練室は終わってないよ。戻ろう。」

 

アンジュ「私の勝手でしょ。いちいち着いてこないで。」

 

キラ「ダメだよ、それにまだ訓練だって山程あるから。」

 

アンジュ「やるやらないは私の勝手よ。」

 

キラ「サボっちゃダメだよ。」

 

アンジュ「私は決める事よ。あっち行って!!」

 

 

訓練を放棄して訓練室から出たアンジュを連れに戻そうとするキラ。だが、彼女はそれを拒否してそのまま立ち去った。

 

 

キラ「アンジュ。」

 

 

セカンドオーダールーム

大河「エルエルフと言う人物、彼は我々の常識を超えている。」

 

火麻「あぁぁっ、あいつの行動力は俺達の予想を遥かに上回っていやがる。」

 

麗雄「エルエルフはガイロス帝国のスザクと同じ生身の人間で高い格闘能力、技量、黒の騎士団のゼロであるルルーシュと同じ高い頭脳、知略の両方を持つ。オービットベースへ潜入した原種の1人をハーマン中佐1人でも勝てなかったのをたった1人で勝ったようだ。」

 

ムウ「ザフトの人間であんなすごいやつが何で俺達のところに来たんだ。」

 

大河「彼はスパイではないようだが、目的は我々の持つ力に目を付けてるようだ。」

 

ガイ「あいつの目的はプラント、世界に革命をもたらす事だ。」

 

大河「プラントと世界に革命?!」

 

麗雄「それは本当か?!」

 

ガイ「ああ、あいつはプラントと世界に革命を起こす事で俺達の持つ力に目を付けたんだ。」

 

大河「我々GGGと共和国は地球軍やザフト軍に数は劣るが、我々にはとてつもない強大な力を持っている。ガオガイガー、勇者ロボ、ガンダム、ヴァルヴレイヴ、オーガノイド、ヴィルキス・・・・。」

 

ガイ「そしてこの俺、ウルトラマンオーブ。」

 

大河「クレナイガイ、君がウルトラマンオーブである事は私とハーマン中佐と一部の人間しか知られていない。」

 

ガイ「ああ、別次元を通じて俺はこの世界を裏から牛耳る黒幕を倒しにやって来て、あなた方と一緒に協力した。」

 

大河「我々GGGとヘリック共和国はこの世界を裏で操る黒幕を倒すために立ち上がった。黒幕によって操られている地球連合軍、ザフト軍の双方に黒幕が送り込まれた刺客によって戦争を引き起こされ、大勢の犠牲が出て来た。宇宙人同盟や原種も黒幕と手を結んで我々を倒すため幾たびに現れてきた。」

 

ガイ「大河長官。俺はこの戦いを必ず終わらせてみます。」

 

大河「異界から通じて君には感謝するよ。」

 

 

これからの戦いに向けて地球連合軍、ザフト軍、宇宙人同盟、原種との戦い、そしてこの世界を裏から牛耳る黒幕との戦いにいくGGGとヘリック共和国。だが、その時警報が鳴り始めた。

 

 

大河「何だ?!」

 

命「3番格納庫から侵入者です!!」

 

大河「各員にすぐ3番格納庫へ向かわせろ!!」

 

命「了解!!」

 

 

3番格納庫に侵入者が現れてすぐに急行した凱達。

 

 

3番格納庫

凱「さあ覚悟しろ、侵入者!!」

 

キューマ「ん?」

 

凱「どうした?」

 

キューマ「あいつは?」

 

 

3番格納庫に到着した凱達。一緒に同行したキューマは侵入者を見てある人物を思い出した。

 

 

ライゾウ「くっ、こいつを俺に乗せろ!!」

 

イアン「ダメだ、こいつを素人には乗せれないって言ってるだろ!!」

 

キューマ「山田!!」

 

ライゾウ「サンダーだ!!」

 

 

その人物はキラやハルト達と一緒のヘリオポリスの学生であるライゾウだった。

 

 

凱「知り合いか?」

 

キューマ「ああ。」

 

ライゾウ「俺はこいつに乗ってノブの仇を取りたいんだ!!」

 

イアン「ダメだと言っているだろ!!これはお前さんが思っていたとは全く違うんだ!!」

 

ライゾウ「いいから乗せろ!!」

 

 

ザフト軍と戦うために死んだ親友のノブの仇を取るために3番格納庫にあったヴァルヴレイヴ3を乗せるように要求するライゾウ。

 

 

凱「ダメだ、それは君には乗せれない。これがどんなに危険性があるのかわかっているのか?」

 

ライゾウ「そんな事、知った事かよ!!俺はこいつに乗ってザフトの野郎をぶっ潰してやるんだ!!」

 

イアン「あー、誰かこいつを独房に連れてくれ。これじゃ仕事の邪魔になる。」

 

凱「さあ、大人しく反省をするんだ。」

 

 

ヴァルヴレイヴ3に勝手に乗り込もうとするライゾウを無理やり連れていく凱。

 

 

イアン「全く何故わからないんだ。」

 

キューマ「・・・・。」

 

イアン「どうした?」

 

キューマ「いや、何でもないです。」

 

 

キューマはアイナの死が今でも悔やみ、戦っているハルト達を見て自分になにが出来る事か苦悩していた。

 

 

通路

バン「ふぅー、今日の訓練は山程だったな。」

 

フィーネ「ザフトの人間だった人が大怪我を負われたハーマン中佐の代わりを務めてから毎日訓練の日々ね。」

 

バン「確かエルエルフだったよな。」

 

エルエルフ「その通りだ、バン=フライハイト。」

 

バン「うわぁっ!!」

 

ジーク「グゥ。」

 

エルエルフ「俺に何か用か?」

 

バン「いや何もないけど。」

 

エルエルフ「そうか。それとお前はまだまだパイロットとしては未熟だ。」

 

バン「何?!」

 

エルエルフ「お前の事も調べさせた。ブレードライガーに乗る前にお前はシールドライガーに乗っていた頃、ジェノザウラーのパイロットに負けたようだな。」

 

バン「・・・・。」

 

エルエルフ「俺はお前とジェノザウラーの戦いを見て、ジェノザウラーのパイロットはかなりの高い操縦技量を持っている。」

 

バン「レイヴンか。」

 

エルエルフ「知っているのか。」

 

バン「ああ。だが、次は絶対必ず勝つ。」

 

 

バンはエルエルフにシールドライガーに乗っていた頃、レイヴンのジェノザウラーによってズタズタに敗北され、パイロットとしての技量がまだまだ足りないと言われ、レイヴンの方がパイロットとしての技量が高い事で、次対決する時は必ず勝つ事を胸に刻んだ。

 

 

その時、再び警報が鳴った。

 

 

バン「?」

 

エルエルフ「どうやら敵のお出ましのようだな。」

 

 

オービットベース周辺に敵が現れた事で、すぐに出撃にかかる凱達。敵はザフト軍のマニンガーとデリウスの率いる艦隊、ガモフと宇宙人同盟のテロリスト星人、ボーグ星人、3体のインペライザーだった。

 

 

宇宙

ノヴゴルド

マニンガー「あれがカインとクルーゼを手こずらせた相手か。」

 

フェルクリンゲン

デリウス「そのようだ。特機だけの部隊と聞いた。」

 

ノヴゴルド

マニンガー「カインとクルーゼはたった少ない相手にやられたのか?」

 

フェルクリンゲン

デリウス「そのようだな。今回は宇宙人同盟の面々、クルーゼの配下と共に共闘作戦を行う。」

 

ノヴゴルド

マニンガー「ワシらの力を思い知らせてやる。」

 

 

マニンガーとフェルクリンゲンの艦隊、ガモフ、宇宙人同盟による共闘作戦が行われて、オービットベースに迫ってきた。既に出撃をしたアークエンジェルと勇者ロボ軍団、エールストライク、メビウスゼロ、ヴァルヴレイヴ1、ヴァルヴレイヴ4、ブレードライガーAB、ウルトラマンオーブオリジン、ヴィルキス、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェ。

 

 

マリュー「敵は大勢で来ているわ。気を付けて。」

 

ロックオン「とっとと終わらせてやろうぜ。」

 

撃龍神「ああ、大勢で来ようが俺達の敵じゃなねぇ。」

 

 

大勢の敵を相手に余裕で済ませる感覚でいくGGG、共和国軍。だが、この共闘作戦には待ち受けない罠があった。

 

 

イザーク「来たぞ、全員かかれ!!」

 

 

ガモフからデュエル、バスター、ブリッツ、アードライのイデアール、ハーノインのイデアール、イクスアインのイクスアイン、グレイブヒルダカスタム、グレイブロザリーカスタム、ハウザークリスカスタムが現れて、またボーグ星人、3体のインペライザー、ジン、バッフェ、グレイブも現れて迫って来た。

 

 

キラ「あれは、デュエル、バスター、ブリッツ!!」

 

デュエル「覚悟しろ、ストライク!!」

 

 

イザークのデュエルが先手を打ってビームサーベルを出しながらキラのエールストライクに斬りかかる。

 

 

キラ「!!」

 

イザークのデュエルのビームサーベルの斬撃をシールドで防ぎ、ビームライフルで反撃して撃つキラ。

 

 

イザーク「今日は逃さん!!」

 

キラ「ここでやられてたまるか!!」

 

 

イザークのデュエルと激しい戦いを繰り広げるキラのエールストライク。

 

 

アンジュ「!!」

 

 

アンジュはヴィルキスを人型形態でヒルダ、ロザリー、クリスを相手に交戦し、アサルトライフルを出して3人の機体に攻撃した。

 

 

ロザリー「うわぁっ!!」

 

クリス「ロザリー!!」

 

ヒルダ「新型機か?!どこまでそんなのが持っていやがるんだ!!」

 

 

ヴィルキスにアンジュが乗っていることに気付かず、パトロクロスで刺突にかかるヒルダ。

 

 

アンジュ「ん?!」

 

 

正面からくるヒルダのグレイブの攻撃をすぐに回避してラツィーエルで斬りつけにかかった。

 

 

クリス「貰うよ。」

 

 

だが、クリスのハウザーカスタムの砲撃がアンジュのヴィルキスに命中し、攻撃を阻んだ。

 

 

アンジュ「くっ!!」

 

 

ミリアリア「ヴィルキス、ストライク、敵機と交戦中!!」

 

タカヒロ「敵機が大勢接近います!!」

 

ナタル「イーゲルシュテルン、ヘルダート、同時発射!!」

 

 

大勢の敵機にアークエンジェルからイーゲルシュテルン、ヘルダートを同時に一斉発射を行い、接近してくる多数の敵機、ストライクと交戦中のデュエル、ヴィルキスと交戦中のグレイブヒルダカスタム、グレイブロザリーカスタム、ハウザークリスカスタムに命中した。

 

 

イザーク、ヒルダ、ロザリー、クリス「うわぁっ!!」

 

 

アークエンジェルから発射されたバルカン、ミサイルなどの一斉攻撃で次々ジン、バッフェ、グレイブを撃墜し、また攻撃を受けて被弾したデュエル、グレイブヒルダカスタム、グレイブロザリーカスタム、ハウザークリスカスタム。

 

 

ヒルダ「野郎、邪魔すんなぁ!!」

 

 

アサルトライフルの下部にあるグレネードランチャーを発射してアークエンジェルに向けた。

 

 

サイ「グレネード弾来ます!!」

 

マリュー「回避!!」

 

 

グレイブヒルダカスタムのグレネードランチャーをすぐに回避行動し、攻撃を避けた。

 

 

ムウ「こいつ!!」

 

 

ムウのメビウスゼロはディアッカのバスターと交戦し、4基のガンバレルを展開しながらバスターに攻撃し、バスターも右腰アームに接続されている350mmガンランチャーを前に出して左腰アームに接続されている94mm高エネルギー収束火線ランチャー後に連結して対装甲散弾砲にして、飛び回るメビウスゼロに無数の弾を撃ち出す。

 

 

ディアッカ「とっとと落ちろ!!」

 

 

対装甲散弾砲から無数の弾を発射してメビウスゼロの周囲に撃ち出した。

 

 

ムウ「!!」

 

 

メビウスゼロを推進しながら機体の回転して自由自在に回りながらバスターの対装甲散弾砲から発射された無数の弾をかわしていった。

 

 

ハルト「はあああああー!!」

 

 

ハルトとサキはアードライとハーノインを相手に交戦し、激闘を繰り広げていた。

 

 

アードライ「落ちろ!!」

 

 

アードライのイデアールから拡散レーザーを放出しながらハルトのヴァルヴレイヴ1に攻撃するが、ハルトは相手の攻撃を見て回避してボルグ・アームで反撃した。

 

 

ハルト「あれがアードライのイデアール。」

 

 

アードライのイデアールを見たハルトは相手に直接会話をして来た。

 

 

アードライ「?!」

 

ハルト「あなたがアードライか?」

 

アードライ「何故私の名前を知っている?!」

 

ハルト「エルエルフから聞きました、あなたへの伝言です。俺はお前達とは決別して、GGGと共和国に着くと。」

 

アードライ「!!」

 

 

ハルトはアードライにエルエルフからの伝言を伝えて、ザフトと決別してGGGと共和国に着く事を告げた。

 

 

アードライ「エルエルフ、貴様ぁ!!」

 

 

一緒に同じ仲間だったエルエルフが自分達を裏切ってGGGと共和国に着いた事に驚きを隠せずに友の名を叫ぶエルエルフ。

 

 

アードライ「貴様がそうさせたのか?!」

 

 

伝言を伝えたハルトをエルエルフが裏切った原因と決めつけて直接攻撃を行って来た。

 

 

ハルト「うっ!!」

 

 

エルエルフの伝言を聞いたアードライの猛攻を喰らうハルト。

 

 

サキ「はあああああー!!」

 

 

接近戦を強いてくるハーノインのイデアールと真っ向から交戦し、スピンドル・ナックルをヨーヨーのように振り回して、ハーノインのイデアールのクローアームに直撃し、破壊した。

 

 

ハーノイン「やってくれたな!!」

 

 

クローアームが破壊されても姿勢を変えずにそのまま移動しながらマイクロミサイルを発射して反撃に打った。

 

 

バン「!!」

 

 

バンのブレードライガーABはイクスアインのイデアールからコントロールされている多数の無人タイプのバッフェをストライククローで次々と撃破していった。

 

 

イクスアイン「貰った!!」

 

 

無人タイプのバッフェを撃墜しているブレードライガーABにクローアームで掴んだ。

 

 

バン「うわああああー!!」

 

 

イクスアインに隙を突かれて機体を掴まれて身動き不能になったバンのブレードライガー。

 

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン「うおおおおー!!」

 

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジンはテロリスト星人を相手に戦い、オーブカリバーを構えながら剣撃した。

 

 

テロリスト星人「今度はこの姿か?!」

 

ウルトラマンオーブ オーブオリジン「剣には剣だ。」

 

 

テロリスト星人のテロリストソードとオーブカリバーで剣同士の戦いをするウルトラマンオーブオリジンは右横に振りながら斬り、上から下ろして斬り、正面から先端の刃で突いた。

 

 

テロリスト星人「貴様ぁ!!」

 

 

テロリスト星人も猛威を振るいながららテロリストソードから繰り出す斬撃でウルトラマンオーブオリジンに喰らわせる。スターガオガイガーはボーグ星人を相手に奮闘し、サイズが大きい星人を相手に戦った。

 

 

凱「ガトリングドライバー!!」

 

 

右腕にガトリングドライバーを装着しながらボーグ星人の胴体に近付けてダメージを与え、さらに宇宙空間を飛び回りながらドリルニーで思いっきり打ち込んだ。

 

 

撃龍神「シャントウロン!!」

 

マイクサウンダース13世「ディスクX、セット!!」

 

 

3体のインペライザーをマイクサウンダース13世と一緒に連携してマイクサウンダース13世のディスクXによる攻撃、撃龍神のシャントウロンで3体のインペライザーに直撃して、3体とも撃破した。だが、戦っている間に、一同はこれは囮だと気付かず、本隊はすでにオービットベースへと狙って向かった。

 

 

ロックオン「まさかこいつらは最初から囮か?!」

 

ティエリア「我々喰わされていたのか?!」

 

アレルヤ「まずい、このままじゃオービットベースが陥落してしまう!!」

 

 

既に敵の作戦に気付いたが、既に遅かった。マニンガーとデリウスの艦隊が既にオービットベースへ接近しつつ、辿り着こうとしていた。

 

 

マニンガー「これで奴らもおしまいだ。」

 

デリウス「では二手に分かれて行こうかではないか。」

 

 

マニンガーとデリウスの艦隊が左右に分かれてオービットベースへ侵攻してきた。

 

 

命「敵艦隊二手に分かれて左右から攻めて来ます!!」

 

大河「このままではやれてしまう!!」

 

エルエルフ「まずは防御兵装のプロテクトシェードを展開する事だ。」

 

大河「(先の事を読んだのか!!)」

 

エルエルフ「味方機が戻るまで防御展開だ。」

 

 

オービットベースの防御兵器のプロテクトシェードを展開して敵の攻撃を防ぐため、味方機が戻るまで持ちこたえる事になった。

 

 

マニンガー「なっ、何だ?!」

 

デリウス「奴らはバリアを張って来たと言うのか?!」

 

マニンガー「こうなれば超伝導流体加速砲を使って総攻撃だ!!」

 

 

オービットベース全体にプロテクトシェードが展開したのに対し、バァールキート級にある超伝導流体加速砲を使ってオービットベースへの総攻撃を行い始め、発射した。

 

 

一同「!!」

 

 

バァールキート級の超伝導流体加速砲をプロテクトシェードで攻撃を防ぎ、味方機が戻るまでの時間稼ぎをした。

 

 

スワン「プロテクトシェード展開中デス!!」

 

大河「何とか持ちこたえる事は出来た。」

 

エルエルフ「それはどうかな。」

 

大河「何?!」

 

火麻「てめぇ、何を言いやがるんだ?!」

 

エルエルフ「いくら頑丈であってもエネルギーが激しく消耗し、やがて尽きたところを総攻撃を受けて陥落する。」

 

火麻「うっ。」

 

大河「凱君達はまだ戻らないのか?!」

 

命「今敵機と交戦中です!!」

 

大河「うっ!!」

 

 

防御兵器で持ちこたてもエルエルフからいずれはエネルギーを激しく消耗し、陥落すると告げられた。このままオービットベースは敵の手に落ちてしまうのか?

 

 

ライゾウ「出せ、ここから出せ!!」

 

 

独房で閉じ込められたままのライゾウ。だがその時、敵の攻撃で揺れて、独房の扉が開いた。

 

 

ライゾウ「チャンス。」

 

 

独房の扉が開いた事で、現在みんなが戦っている隙を突いてヴァルヴレイヴに乗るチャンスを狙った。また3番格納庫では、

 

 

キューマ「・・・・。」

 

 

未だに乗る事に悩むキューマがいた。アイナの死、みんなを守るにはどうしたらいいのか考えていた。彼の前にあるヴァルヴレイヴ5、彼は乗るとハルトとサキと同様に人間でなくなってしまう恐怖を感じた。

 

 

キューマ「これがあれがみんなを。」

 

ライゾウ「ここで何しているんだ?!」

 

キューマ「サンダー?!」

 

ライゾウ「俺はこいつに乗って、ノブの仇を取るんだ。」

 

キューマ「止めろサンダー!!それはお前が思っている物と違うんだ!!」

 

ライゾウ「すっこんでな!亡命野郎の言いなり野郎はよぉ!!」

 

キューマ「駄目だ!こいつは・・・・!!」

 

 

ヴァルヴレイヴに乗ろうとするライゾウに対し、キューマはヴァルヴレイヴに乗ったらハルトとサキ同様に人間でなくなる事やまた人に襲いかかろうとする危険性がある事を言おうとするが、ライゾウは彼を殴った。

 

 

ライゾウ「仇を伐つんだって言ってんだろぉがぁ!!」

 

キューマ「その気持ちはよくわかる!!でもそれはエゴなんだ、皆で生き残るためには才能がある奴が乗るべきなんだ!!」

 

ライゾウ「てめぇらはネットで可哀想ゴッコやってろよ、だが、俺は断る。俺がぁ、俺の手でノブの仇を取らねぇと気がすまねぇんだ。」

 

キューマ「もうこれ以上犠牲を出さないためだ、みんなで幸せになるためなんだ!!」

 

ライゾウ「みんなって、誰の事だ?その皆とやらの中にテメェは入ってんのかよぉ!?自分が入ってねぇみんななんて、糞だろうが!!」

 

キューマ「!!」

 

 

キューマのみんなに対してライゾウが反論し、みんなの入っていない自分を否定したが、キューマはライゾウを殴った。

 

 

キューマ「みんなのためじゃない!!俺は、俺のために戦いたいんだ!!」

 

 

キューマも自分のためにもあると決意を見せ、ヴァルヴレイヴ5に乗り込み、彼もハルトやサキと同様にディスプレイに『アナタハニンゲンヤメマスカ』と言う表示が出てそのままYESを押して何かを注入されてマギウスとなり、オービットベースから発進した。複数のバァールキート級の超伝導流体加速砲を連続で発射するマニンガーとデリウスの艦隊。

 

 

マニンガー「しぶとい奴め!!」

 

デリウス「だが、奴らのバリアもそろそろ限界だ。」

 

 

オービットベースのプロテクトシェードが解除されて、プロテクトシェードが消えたのを隙を狙って超伝導流体加速砲を再び発射した。

 

 

命「敵艦の攻撃、来ます!!」

 

大河「!!」

 

 

バァールキート級から発射された超伝導流体加速砲が迫り、プロテクトシェードの展開が消えたオービットベースに狙いを向けた発射された。その時、謎の1機が前に現れて超伝導流体加速砲を防いだ。

 

 

一同「?!」

 

 

突如、超伝導流体加速砲を防いだ機体に驚愕する大河達。

 

 

エルエルフ「・・・・。」

 

 

エルエルフは既に次のヴァルヴレイヴが誕生する事やそのヴァルヴレイヴに乗るパイロットの方の方にも気付いていた。

 

 

キューマ「俺には神が付いている。」

 

 

ヴァルヴレイヴ5に乗ったキューマが敵の超伝導流体加速砲を防せぎ、今、みんなを守りたい想いと自分のための戦いがここにあった。ヴァルヴレイヴ5の両腕に装備されているボルト・ファランクスを収束から発射された矢状の硬質残光がバァールキート級を撃破した。

 

 

マニンガー「何だ、あれは?!」

 

デリウス「新型機だと?!」

 

マニンガー「こうなればジン、グレイブ、バッフェを発進させて、迎撃させろ!!」

 

 

ヴァルヴレイヴ5の遠距離攻撃で阻まれて、すぐにジン、グレイブ、バッフェを発進させて撃墜にかかってヴァルヴレイヴ5に迫った。その時、後方から強力なビームが放たれてジン、グレイブ、バッフェを撃破した。

 

 

キューマ「?!」

 

 

現れたのはヴァルヴレイヴ3に乗ったライゾウだ。

 

 

キューマ「山田、もしかしておまえも?」

 

ライゾウ「人間やめる何とかの事か?」

 

キューマ「・・・・そうかおまえもやめたんだな、一緒に戦おう。」

 

 

新たに目覚めたヴァルヴレイヴ3と5が登場し、亡くなった人のために立ち上がって戦うキューマとライゾウ。ライゾウのヴァルヴレイヴ3の両肩に装備されているアームストロンガー・カノンによる格闘戦を用いりながら連続パンチでジンやグレイブやバッフェを次々と撃退し、二つのカノンを8本のアームユニットに分割展開し、肩部に装備された中距離支援火器「チェーン・ソーサー」、背部コンテナに格納した展開アーム用携行武器「ダイ・アームズ(切断用の「ダイ・アルファ」、刺突用の「ダイ・ガンマ」、射撃用の「ダイ・ベータ」、防御・投擲用の「ダイ・デルタ」の4種を8本のアームユニットにそれぞれ持ちながら敵機を次から次へと撃退していった。キューマのヴァルヴレイヴ5のボルト・ファランクスを拡散から放たれた無数の矢状の硬質残光で一気に多数に敵機を撃退した。

 

 

マニンガー「なっ、バカな?!こんな事が・・・・?!」

 

 

たった2機の強力な力によって圧倒されたマニンガーとデリウスら。

 

 

キューマ「これで終わりだ!!」

 

 

キューマのヴァルヴレイヴ5がボルト・ファランクスを収束で矢状の硬質残光を発射してマニンガーのノヴゴルドに直撃して見事撃沈した。その時、彼の前で死んだアイナの幻影が一瞬だけ現れた。

 

 

キューマ「アイナ!!」

 

 

彼女の幻影を見たキューマは、彼にこう言った。

 

 

デリウス「くっ、マニンガーがやられてもまだ私が!!」

 

その時、後方から1機がデリウスのフェルクリンゲンに迫った。

 

フェルクリンゲンオペレーター1「敵機接近!!」

 

デリウス「!!」

 

 

ビッグボルフォッグ「貰います、走れ、ムラサメソード!!」

 

 

宇宙空間を駆けながらムラサメソードでフェルクリンゲンに斬撃し、斬撃の一撃により撃沈した。その頃、イザーク達と交戦するキラ達は、

 

 

イザーク「貰った!!」

 

ヒルダ「終わりだ!!」

 

 

キラのエールストライクに向かってビームサーベルで斬りかかるイザークのデュエル。グレイブヒルダカスタムのパトロクロスがアンジュのヴィルキスに突き刺しかかった。

 

 

キラ「やらせるかぁ!!」

 

アンジュ「おまえが死ねぇぇぇぇぇー!!」

 

 

その時、キラに何か覚醒して目が変わり、接近してきたイザークのデュエルにビームサーベルでお見舞いして斬撃した。アンジュのヴィルキスはグレイブヒルダカスタムにラツィーエルで斬撃した。

 

 

イザーク、ヒルダ「うわあああああー!!」

 

 

それぞれの機体の斬撃によって返り討ちにあったイザークとヒルダ。

 

 

アードライ「貴様ぁぁぁぁぁー!!」

 

 

ハルトのヴァルヴレイヴ1に猛攻にかかるからアードライのイデアールはクローアームで迫りにかかった、

 

 

ハルト「そこかぁ!!」

 

 

相手の動きを見てすぐにジー・エッジで突いて機体に突き刺して被爆させた。

 

 

アードライ「うわああああああー!!」

 

 

ヴァルヴレイヴのジー・エッジに機体を刺突されて被爆してしまったアードライ。

 

 

イザーク「痛い、痛い、痛い!!」

 

 

キラとの戦いで顔に傷を負ったイザーク。

 

 

ヒルダ「わあああああああー、ママ、ママ、ママぁぁぁぁぁー!!」

 

 

アンジュとの戦いで彼女もイザークと同様に顔に傷を負った。

 

 

アードライ「うわぁ、わあああああああー!!」

 

 

アードライは機体の被爆で左目の上下に走る傷痕、さらに左目を失明してしまった。

 

 

ディアッカ「イザーク、しっかりしろ!!」

 

ハーノイン「アードライ、大丈夫か?!」

 

ロザリー「ヒルダ!!」

 

 

すぐに負傷した3人を連れて撤退するハーノイン達。

 

 

ムウ「ようやく引き上げたか。」

 

 

敵の作戦は失敗し、撤退するザフト軍、宇宙人同盟。

 

 

フレイ「そうよ、みんなやっつけてもらわなくっちゃ、でないと・・・・戦争は終わらないもの・・・・。」

 

 

次回 9話へつづく


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