オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
未確認生命体二十二号が持参した土産物に入れて小沢澄子に密かに渡してきたUSBメモリー。
近年一般販売がされたばかりのガジェットだ。
古代人の技術で戦っている割にはハイカラなものを使っているなと感心したのも束の間。
内部に記録されていた技術は最先端などという言葉では説明がつかない超技術。
最先端の義体技術を応用して作られたG3-Xの倍力機構に匹敵する、市販のライダースーツと同程度の薄さの柔軟な素材による強化服。
倍力機構を備えるのみならず、それだけでG3-X、並びに再編が進む装甲服部隊の普及型装甲服の装甲を遥かに上回る強靭さ。
挙げ句、原材料費、製造の手間などは通常の装甲服に比べて余りにも手軽。
純粋に材料費だけで考えれば学生が学業の合間にアルバイトなどを頑張れば揃えられる程度の値段にしかならず、製造に必要な設備にしても町工場で、或いは一般的な大学の実験室でもあれば十分。
更に問題になるのは、コンパクトさだ。
如何なる技術によるものか、この薄型の高性能パワードスーツとも呼べる物体は、非装着時には警察手帳よりも少しだけ大きい程度に纏まっている。
厳密に言えば、この手のひらサイズの
そう、パワードスーツを生成する発生装置。
それは、使用者の目の前に装着前のG3の様なパーツが出現するわけではない。
このユニットを使用した時点で、使用者の腹部にユニットを装填する為のベルト状のパーツが出現し、そこにユニットを装填する事で使用者の身体を覆うようにパワードスーツが生成される。
恐るべき事に、このパワードスーツにサイズ差というものは存在しない。
自動フィッティング機能、などという生易しいものではなく、文字通り、使用者の体格に完全にフィットしたパワードスーツが生成されるのだ。
身長2メートルを超える筋骨隆々の大男が使用しても、150センチに満たない身長の小柄な女性が着たとしても、このパワードスーツは違和感なく装着される。
これだけでも十分過ぎるにも関わらず、このユニットには明らかに拡張性がある。
身体能力の強化と現状の警察正式採用装甲服を遥かに上回る強度を誇るパワードスーツではあるが、これは後付で装甲などを追加する事も可能になっている。
なんとなれば、幾度かの実験を重ねれば、G3などに使用されている諸々の武装すら、このユニットの中に収めてしまう事が出来てしまうだろう事は容易に想像できた。
革命的な技術と行って差し支えない。
今現在ではGトレーラーなどのサポートなしに運用できない装甲服部隊ではあるが、この技術を採用すれば、より柔軟な運用が可能になる。
それこそ、このユニットを作った数だけ、完全に警察の都合で動く四号を増やせる様なものだ。
仮にこれが、小沢澄子自身の開発したシステムであったのであれば、彼女はこのシステムを完璧な次世代型の装甲服であり、これから日本の警察に広く行き渡る優れた装備であると断言しただろう。
天才的頭脳に裏打ちされた有る種傲慢とも取れる自信。
それ故に、実際に運用する上での問題点などを軽視するきらいがあるのだが……。
他人が開発したシステムであるが故に、その欠陥……いや、危険性に気付く事ができた。
G3やG3-X、普及型含め、G1の延長上にあるシステムしか作れていなかった自分に提示された明らかに上位互換とも思える新理論。
対抗心から始めたと言っても過言ではない粗探し。
鼻息も荒く始めたそれは、進めれば進める程に小沢澄子の心胆を寒からしめる、恐ろしい未来図を脳裏にまざまざと浮かべさせた。
製造が簡便で、素材調達も難しくは無く、未使用時の状態であれば容易に隠蔽が可能。
仮に、これが設計図のままに製造され、拳銃と同じレベル、警察手帳と同じレベルで広く配布されたのであれば、遠からぬ未来において、この国の治安は酷く悪化するだろう。
配布されたこのユニットが万が一外部に流出しでもすれば。
そして流出した先で、このユニットを解析できる程度のつてを持つ人間が居たのならば。
完全に解析する必要すら無い。
現状のユニットのサイズは過剰にコンパクト過ぎる。
仮にこれが手帳サイズからノートサイズ、アタッシュケースサイズにまで巨大化したとしても、得られる力の恩恵から考えれば十分にお釣りが来る。
警察の管理外でこのユニットが製造できる環境が作られてしまったなら、この国は混沌に落ちる。
警察の裁量で自由に動かせる四号を増やせたとして、それ以外、一般人や犯罪者が、少し金を積めば四号に……未確認と同等の能力を持つ事ができる社会が、まともでいられるだろうか。
行き着く先は、先に起きた二度の東京大襲撃。
いや、或いはそれ以上。
日本全土で散発的にああいった事件が起きる可能性が出てくる。
二十二号はその程度の未来予想もしなかったのだろうか。
或いはその混沌とした未来こそが二十二号の望む未来なのか?
それとも……。
そこまでしなければならない、二十二号やその仲間だけでは対処しきれない危機が迫っているのか。
隠匿する事は難しい話ではない。
いや、隠匿するかしないかすら、小沢の判断に任せているフシが有る。
このデータを警察に渡したいのであれば、二十二号はもっとわかりやすく渡してくる。
つまり、これは二十二号からの個人的な贈り物だ。
そう判断しても問題はないだろう。
だが……。
『昨年に会った警視総監殿が健在の内は大丈夫かと思われますが』
『警察内部にもこれらを使うべき種族はいます』
『お気をつけて』
「お気をつけて、って」
気軽に言ってくれる。
これをどう使うか、それは全て自分に託された。
つまりそれは、自分なら上手い具合に差配できると踏んでの事だろう。
或いは、天才小沢澄子という周囲の印象があればこそ、こういった新しい技術を持ち出しても不自然でないと考えたからか。
後者であれば舐められたものだが……。
二十二号の意図はともかく。
上手い具合に捌いてみせれば良いだけの話だ。
才媛と持て囃された自分が。
人様から譲られたものをそのまま自分の手柄にするとでも思うのだろうか。
小沢の口元には、挑戦的な笑みが浮かんでいた。
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そんな訳で小沢澄子に初期型の疑似デッキの機能削減版のデータを渡した訳だけども。
これが素直に普及するか、というと、難しいところではあると思う。
基本的に装甲服を作るのには天才的な頭脳を発揮できるが、組織の中で上手い具合に振る舞う様な才能は無いと言っていい。
思考が天才のそれであり、凡人や秀才が何を考えているかというところに考えが及ばない。
だから相手の思考を自分の都合の良い様に誘導したり、という点で見ると、なんやかや組織内で好きに振る舞っているラッキークローバーではない方の超常現象が絡まない限り有能刑事でいられる陰険メガネに大きく劣るし、何か陰謀を巡らせられると相手側が失敗しない限り何も手を打てない。
それでいて本人が組織の規律に対して余程の土壇場になるまでは従う秩序系であるため、常識から外れた突飛な振る舞いには至らない……と。
実際問題、グロンギ相手でも無い限り、警察に未知の敵性種族への対応を任せるのは得策ではない。
対策班の即断即決な振る舞いは、グロンギが起こした騒動が大規模だったからこそであり、起こす事件が小規模かつ、暗躍する事にも慣れている場合にはそこまで敏感に動ける訳ではないのだ。
そういう意味では、事態が隠蔽されなかったマラークの騒動までがギリギリ関われるラインだろうか。
ミラーワールドの騒動に関してはデッキ無しで関わるのは難しかっただろうし、来年以降は敵側や秩序側が積極的に事態を隠蔽しにかかるし、なんとなれば常人では事件が起きたことを認識する事すらできない。
が、少なくとも将来的に警察にはそれなりの戦力を常備していて貰わなければ困る。
オルフェノクは自動的に人間から湧いてくるし、ワームはともかくネイティブなどは完全に駆除するのは難しい筈だ。
それらに対応する為のベースとなる変身システムとしてデッキは悪くないものだと思う。
使用者を認証しないと変身できない系のセキュリティシステムでも搭載してしまえば普及は早いと思うのだが……。
手渡したのは、恐らく開発者として警察内部で一番関わりがあるのが小沢さんなのではないか、という推測からだ。
細々とした装備品の更新となるとまた別の部署も関わってくるが、やはりベース機の開発となると小沢さんだろう。
新技術を導入してもらうにあたり、小沢さんがデッキを弄るのに慣れていてくれた方が色々と話しが早い。
新設された警察の装甲服部隊は中々に優秀だったようだが、完全に復旧したか、と言われるとそうでもない。
そもそも昨年に急遽出動した装甲服部隊は結構な人数が死んでそのまま起き上がらずに埋まってしまった。
根性の無い話、と言ってはいけない。
普通の人間は死ぬと死んでしまうのだ。悲しい話だが。
現状新しい隊員を募集、育成している最中であるらしい。
更に言えば、採用予定だった装甲服が大規模襲撃にあたっては性能的に十分とは言えない性能であると、多数の犠牲者を生むことで発覚してしまった。
より性能が良い装甲服の開発は急務と言っていい。
ならば、新しい人員には新しい装甲服に慣れてもらうべき、という事で、新装備の配備は早ければ早い程良い。
きっと小沢さんも賢明な判断をしてくれるだろう。
してくれなければまた別ルートで投げる。
一度の失敗で何もかもがおじゃんになるのでなければ、試行回数を増やすのは当たり前だ。
そういえば、一部の不幸にもアギトの力を宿して起き上がってしまった人たちは、全員装甲服部隊から外されて別の特殊部隊を結成しているという。
アギトだけで結成され、警察で特殊訓練を受けた特別チーム!
もうこの響きだけで両手を乙女組みして立ち上がってその場をくるくると回りだしたくなる程のロマンの塊の様な部隊だが、実際にはアギトの力の測定、人間との差異などを研究しながら探り探り訓練を行っているらしく、そこまで派手な事にはなっていないらしい。
アギト同士ですらアギトの事を察知する事はできないので、最終的には普通に超人だけで作られた部隊、みたいな形に落ち着くとは思うのだけど。
それはともかく。
更に言えば。
このアギトによる特殊部隊。
これに対処する為の力も必要になってくる。
警察はアギトの力の事を正確に把握している訳ではない。
それでもアギトという力の行き着く先は既に示されているのだ。
そういったものを組織化して内部で
現状、警察が製造できる装備でチーム運用されるアギトを鎮圧する事は難しい。
実際、俺も脅威に感じている。
現状、俺は並のアギトでは寿命で死ぬまでの間に到達できるかどうかわからないステージに居る。
アギトの力の進化は緩やかなものだった筈なのだが、テオスの力を入れた副作用なのだろう。
誰のとは言わないが、出し入れしすぎて星型に広がるようになった穴の様なものだ。
神の力に慣れた戦闘民族でもいいが、身近なもので例えるならこれが近いと思う。
だが、それでも対するのがアギトの力となると万が一という事はある。
それは警察アギトの多くが使徒再生アギトだったとしても変わることはない。
対抗策の一環として、ヘキサギアに関しても単なる機械獣を量産するのでなく、ロードインパルスを始めとしたジルやグジル、難波さん用に調整した魂付きのものを順次生産している。
アギトの力を直で与えた個体は少ないが、不要物として破棄された水子の魂を成長できる形で分割して与え、機械生命体として成長。
そこにミラモンと同様、他者の魂を食らわせる事で成長を早めているので、分割前の人間同等の規模にまで成長するのはそう時間の掛かる話ではない。
成長しきったのであれば、その魂をグジルにやったように覚醒させればいい。
警察に使徒再生アギト軍団が居るというのなら、こちらも似たようなものを増やせば良い。
人間ベースのアギトに対して、人間になれなかった魂を備えた半機械獣ベースのアギトもどき。
これなら思想家が紛れ込んでアギト部隊が暴走したとしても、即座に始末する事ができる。
設計思想の変化もヘキサギアからゾイドコアのあるゾイド軍団になる程度の話なのでそれほど問題にはならない。
と、俺の方はその様にして折り合いをつけているのだが、警察上層部はそうはいくまい。
指示を聞く部下である内は良いが、身近にいる超越者というのは恐ろしい。
今制御できていたとしても、制御できなくなってしまった時の事を考えずにはいられないはずだ。
そういう点で見れば、ベルトこそ埋め込まれているものの、装備無しではすごく頑丈な人間程度でしかない(と思われている)一条さんなんかは丁度よい立ち位置に滑り込んでいると思う。
使い減りせず、鎮圧できないでもなく、従順。
もっとも、アギト部隊なんてものが設立された以上、一条さんに掛かる期待も大きくなる。
一条さんも、成長具合からしてベルトに付けた安全装置をそろそろ弄りに行かなければならない時期ではあるのだが……。
それはひとまずおいて話を戻そう。
警察は脅威に対抗する為に、身内に新たな脅威を作り出してしまった。
で、これをいざという時にどうにかできる制御可能な力がほしい。
故に、新型の、より強力な装甲服の製造が急務になる。
小沢さんも次第にせっつかれ始めたりするだろう。
それこそ、G4とまでは行かないまでも、使用者に掛かる負担の大きい装甲服なども採用可能になるかもしれない。
或いは、小沢澄子がそこにこだわっている間に、G4もどきを作り出す開発チームが出てくるかもしれない。
そこまで来たなら、小沢さんも渡した疑似デッキの技術を投入した新装甲服のデータを出さなければならなくなってくるかもしれない。
或いは既に上層部から高性能な装甲服の開発を打診されていたか。
そこまでは知らないし興味も無い。
まぁ、このへんは取らぬ狸の皮算用。
警察のアギトチームだの。
それを制圧可能な装甲服の開発だの。
そんなものは実際それほど重要にはならない。
安価で作れて高性能な装甲服。
これを一般警察に配るのは、外部への技術流出を恐れてそうできる事ではない。
セキュリティを強化して、一部にのみ配備する、という結論が出れば良い。
そうすれば、対策班に居る父さんにはデッキが配備されるだろう。
ヘキサギアで警護させてこそいるけれど、襲われそうになった時に助けに入るにもタイムラグはどうしても生まれてしまう。
父さん自身が身を守る手段を持っていられるようになればそれが一番良いのだ。
……まぁ、アギト部隊を運用する為の保険、というのであれば。
一条さんのベルトを解析して、警察が回収した旧グロンギの魔石を使って警察製魔石の戦士を作る、という手段もあるのだが……。
「んー、これはバヅーだな!間違いない!」
「バヅーは五代さんと戦って爆死したからロストだよ」
「えー? じゃあバダーか? 会ったこと無いけど双子だし似てるっしょ」
「そっちも五代さんがバイクとかで殺して爆発させたからロストやぞ」
「んー、じゃあグムン? 虫っぽいし」
「それも五代さんが殴ったり蹴ったりして爆破した」
「その五代って人爆殺しすぎじゃんこっわ……やっぱ交路と同じ現代のクウガだけあるわ。究極の闇にもなれたんじゃね?」
「ホントはダグバと五代さんと三人でザギバスゲゲルの予定だったんだけど、都合が合わなくてなぁ。この間アングラサイトで海外での目撃情報あったけど、なんか黒ずんでたって聞くし、ビリビリまでは行ってるからなんかの拍子で黒くてトゲトゲにもなれるだろ」
「そっかー。楽しみだな!」
「な。十何年かしたら戻ってくると思うし、その時は色々と外の国の話とか聞いてみたいもんだ」
などと、グジルと共に大量の魔石に囲まれながら話す。
ジルは渡したデッキの契約モンスターに魔石を与えようと鏡の前で四苦八苦している。
アギトの力を分け与えている為に半生物であるから、理屈の上では魔石に適合しうる可能性もあるのだが、今の所正しいやり方は不明だ。
ああいう試行錯誤も考える力を育てるのには良い。
成功したらロードインパルスにもやってみよう。
これら、百には満たない程度の新しい魔石は、全て警察に保管されていたものだ。
去年の一回目の東京壊滅時に大暴れしたオルフェノク化グロンギどもの遺留物なのだが、長らく警察で厳重に保管されていたのを俺が引き取る運びとなった。
無論、警察の皆様に心労を持たせない為に、元保管されていたところには見た目だけ同じのただの石ころを置いてきた。
正直、東京でグロンギが大量に撃破された、という知らせを受けた時からどうにかしようとは思っていたのだが、足のつかない回収方法と保管先の都合が付いたので、改めてこちらで回収させて貰った。
警察製グロンギが作られる、という危険性もさることながら、使徒再生アギトが大量に警察に発生した時点でいよいよ危なくなってきた矢先なので、無事に回収できたのはとても嬉しい。
間違えても俺みたいのを大量生産されても困るからな。
「魔石のシャワーだ! そーれ!」
「うわぁ熱い熱い熱い、熱いなぁ!埋めて頂戴よぉ!」
唐突に魔石を札びらの如く浴びせられてつい乗ってしまったが、熱いというより痛いというより重い。
「で、こんないっぱい魔石集めてどうすんの」
「どうもしないぞ。何か使う時が来るかもしれんから捨てはしないけど」
「またぞろ新しいムセギジャジャでも増やすのかと思ったわ」
「そう増えるもんじゃない」
配布用のベルトとしては、ミラーワールドへの行き来の機能を取り除いたデッキが優秀過ぎる。
長期的にゲゲルを続けてくれて、なおかつ俺の事情を把握してそれでも付いてきてくれる様な相手ならば話は別だが。
……一人該当しそうなバイの占い師が居たが、俺に関わる記憶は大体封じてあるので、あくまで候補だ。
人間としての幸せを人間としての人生の中で得て人間として生を終えられるならそれで良かろう。
無理ならそのうち手伝わせよう。
『あおおえあんあ?』
「あのお姉さん? 誰それ」
「あー……グジルは直で会った事は無いか」
ミラーワールドでのライダーバトルの最中に家に訪れたりはしたし、その時にグジルもジルも話をしたのだが、タイムベントでなかったことになってしまったからな。
ジルはともかくグジルの方ははっきりとは覚えていないらしく、フクロウかなにかと思う程に首を傾げても思い出せていないようだ。
「んー…………、たぶん、無い。話には聞いてる、か? あれだろ、交路の好みドンピシャの」
「そういうと語弊があるなぁ」
「ゆっくり関係を進めながら襲うタイミングを見計らってるのに語弊も糞もねぇだろ」
まぁ年上お姉さんで引き締まりつつも女性的凹凸が十分にあって癖のないロン毛でこちらを年下の少年として扱ってくる年上の余裕の様なものがとても魅力的である事は否定しないが。
結構歳が離れているにもかかわらず友達の様に気安く接してくれるコミュ力と、こちらが調子に乗った時にめってしてくれるバランス感覚が一緒に居て心地よくて胸の奥がムズムズするけれど。
「襲うタイミングを見計らってる訳じゃないぞ。あくまで第一の目標は彼女の持つベルトだ。そのために……」
「そのために?」
「なんやかや一夜きりの過ちくらいなら許してくれそうだから、モーフィングパワーで摩擦による損傷とか水分の消耗をこっそり修復しつつ疲労感と脳内麻薬の分泌量は減らさず、ベルトの解析が可能な時間気絶して貰う為に三日三晩くらいぶっ続けの過ちをおかせそうなタイミングを見計らってるだけだ」
「バルバじゃないけど、交路と居るとほんとにリントは変わったんだなぁって思うわ」
何も、ベルトを堂々と時間を掛けて解析する為に感度何百倍にして時間感覚狂わせて記憶にがっつり刻み込んで何もしてなくても行為中の事を思い出してまともにものも考えられないくるくるぱーにするとは言わないし。
なんとなれば、行為に依存させてこちらの言いなりになるように洗脳しようなんて話でも無い。
ちょっと、イクサの人……なごみさんが気付かない様にベルトを完全解析させてほしいというだけの話なのだ。
終わった後は俺も反省するから過ちは起きない。
後は、この事は互いに忘れて良いお友達でいましょう、みたいな流れにしたい。
人道的だ。
その後は、さようなら、俺の初恋恋恋……(残響音含む)みたいに〆るから。
いや、初恋かどうかは知らんが。
初恋って何時だったかなぁ。
あったようななかったような。
どうだったかなぁ……。
現状、殺されからの化け物化、存在乗っ取り、歴史改変による消失&別人化&関係性の消去と、恋愛するには世界が不安過ぎるからなぁ。
ちゃんと安心して恋愛できるような世の中にしたいなぁ……。
何を書くか迷った時はとりあえず何かを書けば一話が埋まるのだ
という話
アギト編でのやらかしから生まれたイレギュラー要素やらそれへの対処のお話でした
なおこの辺りの話は膨らませようとすると絶対脱線がひどくなってしまうので何か起きても主人公とは関係ないとこで解決させる
だってアギトが自然発生するような世界で警察にアギトの集団が居たら絶対クーデターとか起きてアギト主権の国家にしようとする馬鹿が出てくるし……
そんな話を書いてたら本筋が進まないからね、仕方ないね
そういう話はきっと一条さんとかASHRの兄貴が解決してくれるさぁ!
なんとなれば二期の半ばで五代さんが帰ってきても良いわけだし
☆なんやかや言ってベルトのデータ取るついでにきれいなお姉さんとアレコレしたいだけマン
色々あったが簡単に言うなら性欲の為だ
感想とか外部で偶に見かけるんだけど、クウガ編より先はオリキャラとあれこれしたり私欲が出てきたりで面白みを失ったなとか言われてるんですが
半分はあたっていると思います(ダメージ半減)耳が痛いです(破損箇所指定)
警察にデッキを渡したというより父親にデッキが行き渡るようにしたというのが真相
警察のアギトチームには注目している
対抗する為に水子の魂の断片を搭載したヘキサギアが無数に製造された
これらは将来的にメカアギト的な何かになる
つまりゾイド
オーガノイドシステムみたいなものでは?
☆工学系の天才小沢澄子
割と組織の中での振る舞いは凡人の域にとどまる
有能な陰険無能が組織内での振る舞いが有能過ぎるとも言う
渡されたデッキのデータが自分で思いついたものだったらニューナンブの代わりにデッキを所持、みたいな近未来警察が生まれた可能性がある
今はニューナンブでも無いのか
デッキのデータを元に何かやろうとしている
何をやろうとしているんだろう(無垢な瞳)
何か思いついたら何か出てくる
まぁ最悪、一条さんが現場に駆けつけて変身って言ってくれるだけで私は満足します
ハゲの人とパンの人が少し遅れて現れて、援護するぞ!みたいに言いながら変身してくれたらアヘ顔ダブルピースします
ぶっちゃけ指紋認証系のシステム搭載するだけで安全性は格段に上がるのでは?
ベルトにチェーンで繋いでおくとかでもヨシ
でも交番とかにも配備されたら多分現実の拳銃盗難事件みたいのが起きてだいさんじになる
☆警察内部に発生したアギト部隊
たぶん胸元に旭日章付けたメカニカルなボディアーマー装備のアギトがわらわらと隊列組んで現場に現れたりする
国会中継でも議題に上げられたりしそう
使徒再生アギトとかいうライブ感だけで生まれた存在なので、使徒再生アギトがオルフェノクの如く使徒再生アギトを作れるかは未定
でも特別な力を持って戦う中で、ここまで特別な自分たちがこき使われる立場なのはおかしい!
みたいな思想は生まれてくると思うんですよ
実行に移すと二十二号なり陽炎完全体が現れてスレイしていく事になると思いますが
人間社会で異形が生きていくには泣いた赤鬼をし続けるしかないと気づければクーデターとかは起きないと思われる
☆バヅーやらグムンなどとは面識があるっぽい古代人ヒロインとまだ見ぬマスコットキャラと戯れるペット系ヒロイン
一応作中に出てきた入れ墨を記した羊皮紙っぽいのを見るとズの中の序列二位
だけどこの序列は階級ってよりランキングみたいなもので変動もあったと思うと割とバチバチにスコア競ってたんじゃないかなって
だからンである主人公はキングではなくチャンプって感じの扱い
下剋上を狙わないのかって言われると、もうグロンギの本懐は果たされちゃってるから勝ち負けにはほとんど拘りが無い
新しいゲゲルが正式にルール制定されたりしたらレジャー感覚で参加する程度
なおここで言うレジャー感覚とはハイキングと言いつつ登山用フル装備で剱岳に挑むくらいの心がけを言う
とうきおう……(ねっとり発音と共に受け継がれる魂)
幕間だからって話があっちこっちに飛びすぎてるって?
お前は結論を急ぎすぎる
実のところ今回の話は前回の話から殆ど時間が経過していない
なぜならもうそろそろリアル日付的にはバレンタイン
作中の日付もそれに合わせてある……
そして二千二年のバレンタインが何曜日かも調べて……ド平日!
次回はクラスメイトの男友達が主人公から、東京にいる憧れの女性にバレンタインチョコを貰いに行きたいから上手い具合に学校をサボる口実を一緒に考えてくれと相談されて思わず周囲に聞いている人が居ないかキョロキョロと見回すシーンからスタートかな
たぶん難波さんはバレンタイン当日に私がプレゼント♥みたいなネタをする為のクソ長どピンクリボンとかチョーカーとか用意してぽやぽやしてるぞ!
そしてそれを察知して、いいからお前もちゃんとチョコ作んだよおらぁん!ってグジルに修正される、みたいなほのぼのを書きたい
そしてポストに投函される謎の手紙付きチョコとは……?
こんな遅筆のためにぃ!
これ以上季節イベント逃したくない!
みんなに時事ネタを見て笑顔で居てほしいんです!
だから、見てて下さい!
俺の!
投稿!
目標、バレンタインまでにバレンタイン回を書き上げて投稿
間に合わなくてもバレンタインから十日以内に投稿
そういう訳で、今回は気長にお待ち下さいとは言いません
よろしければ、次回もお付き合いいただければ幸いです