オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
タイムベントを使用させない方法、というより、時間を今年の頭頃まで巻き戻させない方法は、今の所、実質的には存在していないと言っていい。
無論、ミラーワールドを彷徨っていたりする神崎士郎を捕獲する事は難しくない。
散発的にミラーワールドにばら撒いている監視・巡回用のヘキサギアを増量すれば、神崎士郎が操り人形にしている仮面ライダーオーディンを発見する事も不可能ではないだろう。
だが、彼らを完全な形で捕獲、維持できるという事とイコールで結べるわけではない。
現状、神崎士郎の状態は極めて不安定と言っていい。
タイムベントの使いすぎから来る時間の連続性の崩壊により、表の世界での神崎士郎の時系列すら半ば崩れかけているというのはどこの資料に書かれていた事だったか。
最初に観測されたアメリカでの神崎士郎の死が偽装で、その後に何食わぬ顔で日本に舞い戻り清明院大学で実験を執り行ったのか?
神崎士郎の技術力を知れば、ふらりと現れたとしても大学への所属を認めてしまいたくなる可能性もあるが……。
今の神崎士郎の状態を見れば、ライダーバトルが始まる前から幾度となくタイムベントを使って時間を作り出したという可能性は捨てきれない。
そもそもの話として、タイムベントというカードは余りにも規格外だ。
後の世でアカシックレコードにすら接続されているタイムマシンと呼んで良いかすらわからない恐るべきマシーンも現れるが、あれですら時間を行き来するだけのもの。
時間を巻き戻す、限定的な時間のループを作り出すなんていう真似が、なんの副作用も起こさずに出来るわけがない。
俺が仮に、持てる全ての力で神崎士郎を捕縛したとすれば、神崎士郎の魂とも肉体とも残留思念ともつかない何かは、そう長い時間を必要とせずに崩れ去るだろう。
そしてその崩れさるまでの時間が、俺が神崎士郎の残り滓を発明用の半自動思考装置として作り変えるまでの時間よりも長いという保証は何処にもない。
段階を踏もう。
幸いにして、神崎士郎の様に存在が不安定化したものを他に確認した事はない。
タイムベントを行うのが俺になれば、これ以上に神崎士郎の残骸を劣化させる恐れはなくなる筈だ。
幸いにして、と言って良いのか、既に人間の魂と俺の魂はとても同種とは呼べないものへと変質している。
神崎士郎よりは長期間のループに耐えられる……と、思う。
そうでなくても、ゼロからミラーワールドの利用法、デッキ、ライダーシステム、異次元からほぼ無限にエネルギーを取り出すバイク、ライダーバトルを経由して新たな生命を作成する儀式などを作り出すのに比べれば、基礎研究がほぼ済んでいると考えてかなり時間を短縮できる。
神崎士郎の頭脳のユニット化と量産が完了すれば更に効率は上がるし、なんなら俺の脳だっていつぞやの自衛隊基地自爆消滅事件の時の様に量産して並列接続しても良い。
まずオーディンを捕縛する。
なおかつ、遠隔地でタイムベントを使用させないようにする。
で、可能であればオーディン、契約済みオーディンデッキ、ゴルトフェニックスの三つはロードインパルスに捕食させる。
これで、少なくともタイムベントに類するカードを作成させることが出来る筈だ。
実際に戦っているオーディンのデッキが実物かどうかはともかく、オーディンの持つデッキにタイムベントが組み込まれているという一点のみは確実なのだから。
可能ならデッキを確保した上でカードを解析、これ以上は無理となったらゴルトフェニックスを捕食させる。
とりあえず、そうしてタイムベントのカードを手に入れてしまえば、面倒な手順を踏まずに時間を巻き戻せる。
研究時間引き伸ばしの、そこがスタート地点。
だが、実のところを言えば、現時点でもある程度任意のタイミングでタイムベントを発動させる事は不可能ではない。
例えば、思い出の詰まった旧神崎邸が十重二十重に敷いた防災の為の警備にも関わらず自然と天然のプラズマ発火現象にて灰になっていたりすれば。
或いはうっかり神崎優衣が死んだりすれば、そうでなくても何か危険な目にあった風に偽装すれば、それだけで神崎士郎はタイムベントを発動させてその時間軸を無かったものにする筈だ。
これは最終手段、というか、安全装置の一種として常に頭の片隅に、そして現実の神崎優衣周辺に置いてあるのだが。
万が一、俺の知るループ最終周と似た流れになったなら、神崎優衣は
無論、これがバレると神崎士郎に警戒されるのでしばらくは幾重にもカモフラージュをした上での実行になるだろうが……。
俺も、可能であれば戦闘力のない一般人を傷つけるような真似はしたくない。
したくないのだが……。
神崎優衣の秘められた力を考えれば力のない一般人かは怪しいし、実は種族が人間かというのも首をひねる。
いや、勿論、人間でなければ何をしても良い、という訳ではないが。
でも、言ってしまえば人間を襲うミラーモンスターという存在の根底、原因には彼女が存在している訳だから、何の罪もないかと言われるとこれまた難しい。
疑わしきは罰せよ、という言葉もある。
とりあえずまずは殴って、間違っていたら後から平謝りするか開き直って逆ギレするか、さもなければ証拠を隠滅してしまうか……。
難しい話かもしれないが、生きていくのならばそういう選択が必要な場面もあるのだ。
まぁこれは本気で本当の最後の手段だ。
実際、神崎優衣が多くの人々の知るところだった最終ループにたどり着かない様にするのは簡単だったりする。
例えば、現状、タイムベント直後に俺はナイトのデッキを所持しており、本来の持ち主である秋山蓮はデッキ未所持によりライダーバトルへの参加が不可能どころか、ミラーモンスターへの対応すらできなくなっている。
これをそのまま放置するとどうなるかと言えば……。
城戸真司はナイトの戦いを見れず、ミラーモンスターに対応できず、ドラグレッダーやディスパイダーに食われて死ぬし。
城戸真司と共に行動することで感化される予定だった秋山蓮は初期メンタルのまま。
更に言えば城戸真司と関わらなくなるためにOREジャーナルとも関わらないので神崎士郎の真実に近づく事は無くなる。
占い師さんがどうしてもネックになるが……。
ぶっちゃけた話、彼の性質は城戸真司のそれとはかけ離れている為に神崎優衣に大きく影響する事はない。
デッキを返さない。
ただそれだけで、とりあえず目先のループ終焉は防げてしまう、という訳だ。
なんともお手軽な話である。
無論、俺の知識にない全く新しいルートでループが終わる可能性もあるので、安全装置は常に用意して設置しておく事になるが。
それでも能動的に神崎優衣をどうこうする手間は限りなく少ない。
手間を省く、という点で言えば。
本人の戦闘力がそれなりで、なおかつもう一度でもタイムベントが使用されればデッキもモンスターも手に入るナイトとの戦いでは、実は実入りが少ないのではないか、という可能性がある。
しかし、初期のナイトデッキを手に入れるだけでは手に入らないレアな要素が、ある時期以降のナイトのデッキには含まれている。
つまり、ここで必要になるのはそのカードのみとも言えるので、戦闘で変に粘られるのは、無用な手間とも言うことが出来るだろう。
なお、このレアな要素は後々の龍騎のデッキにも含まれる為、この二人との戦いはタイムベントが使用される場面を極力発生させずに時間経過を待つ必要があるだろう。
また、時間経過だけでなく、ナイトと龍騎、その中の人二人の心理的要素が絡む可能性もあるので、この周に発生しなかった場合、次回の周ではライダーバトルを少し控えて、彼ら周りの状況を整える必要があるかもしれない。
さて、それでは時系列を確認しよう。
この年のライダーバトルは、というか、大体の年は何月何日に何が起きるかというのが厳密に決まっている訳ではない。
というか、全て同じ世界に存在している時点で、そして一年目二年目(という表現も正確ではないのだが)の出来事がぐちゃぐちゃになっているので更に当てにならない。
挙げ句、今年の出来事は俺が手を入れたりするまでもなく、幾度となく繰り返された無かったことになる時間である為、目安にもなるかわからない。
が、それでも俺の頭の中にある知識を参考にするのなら、龍騎にサバイブのカードが行き渡るのは八月から九月のどこかだろう。
これは、本人が鏡の中に居る神崎士郎と、周囲に人の目があるかどうかを考えているかも怪しい声量で喋る姿が確認できる筈だ。
これは、ミラーワールド側のヘキサギアからの定期充電によって長期間運用が可能になった小型自走多脚ドローンによって観測が可能な為、報告待ちで良いだろう。
対して、ナイトの方は六月の終わりか七月の頭である。
これは占い師さんからの譲渡品である為に事前に占い師さんを撃破してしまえば確保できる筈だ。
が、占い師さんはこちらが探そうとするとそれを占いで予知してしまいこちらの監視の目から逃れる場合があるので、やはり譲渡された後を狙うのが定石と言える。
つまりサバイブ狙いだと七月頃までやることが殆ど無い。
では脱獄ライダーでも狙ってお茶を濁すか、という話になるのだが……。
これが問題だ。
知る限り、神崎士郎が浅倉威をスカウトしに行く直前に、担当弁護士である北岡秀一弁護士(故)に、無罪は流石に無理だのいくらなんでも動機が酷いだのなんだのと煽られていたりするのだが……。
(故)
そう、死んでいるのだ、この弁護士。
なんで死んでしまったのだ……お前にも自分の記憶を改竄してまで付きまとうストーカー女とかディナーに誘いたい美人記者とかが居ただろう……。
あと凄腕の秘書とかも居ただろう、今は何をするでもなく弁護士事務所で主の帰りを待つ健気な姿だけが観測されているぞ。可哀想に。
これから秘密組織からのスカウトが来るまで抜け殻のように過ごすのだろう……。
そして組織が崩壊する時に死んだと見せかけてフルーツパーラーの資金源とする為に組織の金を持ち逃げしたりするのだろう。
哀れな事だ。
どうか余生は穏やかに生きると良い。
ひとしきり悲しんだのでこの話は終わるとして。
こうなるともう、神崎士郎がどのタイミングでスカウトに行くのかもわからない。
というか、わざわざスカウトに行くのだろうかという疑問すら立ち上がってくる。
何しろ、現状のライダーは半分以上が死んでいるのだ。
ライダーバトルの停滞どころの話ではない。
ライダーバトルは恙無く進んでいると言っても全く過言ではない。
それでもやっぱりもう一人のライダーをスカウトしに行くのだろうか。
これは脱獄したなら絶対報道されるだろうから監視をつけるまでもないとして。
結局はこれも神崎士郎のスカウト待ちだ。
つまり、今は動く時ではないと言えるだろう。
完全なオフ、とは言えないが。
ライダーバトルではなく、日常の、或いは、ライダーバトル以外のなにがしかに時間を重点的に使える。
何に使うかは、何かに時間を使いながら考えればいい。
……本音を言えば。
エジプトのピラミッドがある砂漠地帯の地下一帯を黒いピラミッドが埋まっていないか探索したり、デビルズテーブルに行って怪しげな未知の怪生物で溢れかえっていないか確認したりもしたかったのだが。
そちらは現地に居るであろう仮面の戦士達がどうにかしてくれる、或いはそもそも存在しない事を期待して、一旦放置。
大丈夫。
少なくとも、人間の可能性の力で全身が変質した魔石の戦士は理屈の上ではバダンシンドロームには侵されない筈だ。
それに、月の裏側に放った採掘用ドローン達も、今の所未知の放射性物質は発見できていない。
なので、安心して別の事に時間を使う。
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別のことに時間を使うと簡単に言うが、俺も別に、元からライダーバトルにばかり時間を割いている訳ではない。
一月大体三十日、一日二十四時間で見れば当然日常生活の方が割合としては多いし、ライダーバトルに行くにしても一人殺すのにそう時間はかからない。
先日の弁護士先生の時には別に時間を取ったが、それ以前に殺した、殺し方が確立したライダー達、もう殺してモンスターを食わせてもそれほど旨味の無い連中なんかは休みの一日でささっとまとめて殺している。
一応、ライダーバトルというルールの中で倒す必要があるために完全不意打ちでとは行かないが、カメレオン鳥蟹盾バイトにライダーバトルを申し込んでデッキを持っているのを確認して有無を言わさず鏡の中に引きずり込んで無理やり変身させて戦わせて殺すという行程は、瞬間移動を使わずともロードインパルスによる移動で時間を大幅に短縮でき、既に半日も掛からずに完了可能となっている。
何ならマル・ダムールでモーニングティーならぬモーニングコーヒーにギリギリ間に合ったりしてしまうのだ。
あそこの店主はとても気が利くので、コーヒーセットを頼むと何を言わずとも中身の詰まったずっしりミルクポットと砂糖壺、そしてお待ちかねの焼きたてのふわふわパンケーキを提供してくれる。
ついでに言えば料理も不味くはない、むしろ美味しい素敵なカフェーだ。
何より、十数年前及び数年後に異常な連中が集まったりはするが危険な出来事はそう起こらない平和な店だ。
まぁそれは、俺の知る過去、未来の戦士たちが愛用している店は大体当てはまる特徴なのだが……。
基本的に、ミラーモンスターの分布は東京周辺にとても偏っている。
ミラーモンスターの発生自体は偶然の産物なのだが、それを人を襲う獰猛なものに偏向させた神崎士郎の目論見がライダーバトルなのだから、参加者の集う東京に集めるのは当然の話だ。
だが、そうなると俺の様に地方出身で東京に来るまで一苦労、という人間には優しくない。
俺の地方でロードインパルスの餌を、となると、一定周期で取れるのは魔化魍くらいのもの。
オルフェノクは不定期だから当てにできないし、頻繁に野生動物を食わせて味を覚えて山から生き物が居なくなるような事態は避けたい。
既に地元から東京への移動自体は転移を使わずともロードインパルスに乗っていけばそれほど時間も手間も掛からないのだが、それでも頻繁に東京に向かう姿を目撃されて、なにかしら怪しまれたりするのは問題がある。
そこで、このカフェ・マル・ダムールだ。
行きつけのお店に休みの日に行く、というのであればそれほど不自然ではない。
更に言えば、このお店にはイクサの人も度々訪れる。
イクサの人と俺が既知の関係であるのは既にマスターにも知れているので、年上の美女目当てで度々やってくるおしゃまな男子学生的立ち位置に収まれば、休みのたびにやって来るのも何ら不自然ではないだろう。
更に言えば、マル・ダムールを仲介せずにイクサの人と直接待ち合わせて遊びに行く、或いはお家に行く事もあるのでカモフラージュにも役立つ。
そういう訳で、今日も今日とてやってきた。
ちなみに、ロードインパルスには先んじてミラーモンスターを何匹か食わせている。
俺が作って俺が育てたモンスター。
それがお腹を空かせた状態で自分だけ食事を取れるほど無情にはなれない。
とはいえ、餌やりに必要なのはミラーモンスターかオルフェノクの探索のみ。
場所さえわかればあとはそこにロードインパルスを解き放つのみなのでそれほど手間ではない。
わざわざモンスターを殺してからでないと食べないほど、ロードインパルスは我儘に育ててはいないのだ。
メープルシロップに生クリームも乗ったパンケーキをナイフで切り、フォークで口に運び、放り込む。
ナポ……もにゅ……もにゅ……。
うむ……、うむ……。
美味し、パンケーキ美味し。
惜しむらくは、食事が出来る同伴者が居ながら、この場で食べるのは俺だけだという点か。
基本的に、ロードインパルスの食性は肉食というよりも魂食。
大きな視点で見ればこの店内だって生き餌が居ないでもないが、それはここのマスターさんが十数年前から飼育を続けている愛玩用のものだ。
人のペットに手を出してはいけない。
当たり前の話ではあるのだが。
そして、当然の話ではあるが、ロードインパルスは店の中には居ない。
基本的に飲食店はペット禁止だ。
なので、ロードインパルスは店内の見えるミラーワールド内の入り口で待機させている。
ミラーワールド側の入り口ドアは当然のように丁寧にへし折られており、丁度店内のブルマンの住処をじっと見つめる形になるか。
先程から老犬ブルマンが身を低く伏せて息を潜めて死体を装っているのはそのためだろう。
若干呼吸が浅く、半ば本当に死にそうになっているのは恐らくは加齢による衰弱だろうか。
一人で食べるのに抵抗があるわけではない。
何なら一人焼き肉だろうが一人寿司だろうが一人満漢全席だろうが抵抗なくできるのだが。
……ここ二年ほどは、食事の際は大体ジルが居たからな……。
今回の件が獲物の多いゲゲルであれば同伴させてやれたのだが、今年の戦いは性質上俺が独占したいし、ジルもグジルも旧ゲゲルの掟に従い今回の戦いに積極的に関わろうとはしてこない。
では難波さんは、と言えば……。
今年の戦いは難波さんの目線で考えれば必要性が低く、戦う相手も変身アイテムで強化外骨格をまとっただけの常人だ。
きっと反対されるし、止められるだろう。
その他、戦いに関わらない友人たちを連れてくるとなると、通常の交通機関を使わないといけないので誘うのも難しい。
そして、ここがいくら素晴らしき青空の会のたまり場であったとしても、メンバーの誰かが常駐しているわけでもない。
なので、ふと、寂しさを感じてしまったりもする訳だ。
常に、という訳ではないのだが。
数ヶ月前までは、こういう気分になることもそう無かったのだけど。
戦いへの姿勢のベースを作った一昨年。
力の伸びしろと総量を増やした去年。
それらと比べても、今年に得たものは多い。
無人殺怪人ドローンの構想は去年に得た自律兵器の技術と今年に得たミラーワールド関連技術で半ば完成したと言っていい。
無秩序にばら撒いて放置するにはAIが未熟だし、統括を行うロードインパルスにしても、あれもこれもと判断して必要な情報だけを俺に持ってこれるほどのものではないが。
だがそれでも、少なくとも薄汚い薔薇の花弁が全国に郵送される事態はほぼ確実に防げていると言っていい。
それらしい予兆があったなら、スマートブレインは一夜の内に、いや、一瞬にして文字通り爆発四散するか、本社ビル内部に居る社員が突如として全員失踪する事になる。
未だ未来人による歴史改変への対策は完全とは言い難い。
しかし、当面の危機に関して言えば、常の技術開発と草の根活動のおかげで沈静化しつつあると断言できる。
今年こそ、決定的な破滅と喪失への対策の為に奔走する必要こそあるものの……。
既に俺は、日常の些細な不足に不満を感じて心を動かせる程度には余裕を持てているのだ。
それが良いことか、悪いことかは別として。
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サイドミラーでロードインパルスがついてきているのを確認しつつ家の前に停車。
完全にミラーワールド経由で家まで来て自室に出ても良いのだが、来客などが部屋で待っている可能性を考えて途中までは通常のバイクでの移動を心がけている。
そうでなくても、バイクは置きっぱなしなのに遠出していたなんてことがバレたら面倒になる。
正体バレに対する情報リテラシーがなっていない連中とは違うのだ。
「ただいまー」
『おあえい』
「おかえりー」
庭先ではジルとグジルが洗濯物を仲良く一緒に干していた。
珍しいこともあるものだ。
最近(つまりループ期間初期)では料理やら裁縫に手を出しているのは知っていたが、洗濯はそれほど学ぶ面が無いので普通に母さん任せだったと思ったが。
「ほら、お土産」
『おあう?』
「この匂い……マル・ダムールの?」
「そうそう、ダメ元で包んで貰えるか頼んでみたらやってくれた。後で一緒に食べよう」
「やったぜ」
『おうおうあ、えんあいうおおああ』
何処で覚えたお前。
ちなみに中身は小さめのケーキの詰め合わせ。
持ち帰りの時間が長すぎると駄目と言われたが、三時のおやつで食べると言ったら快く包んでくれたのだ。
なんとおしゃれな紙箱入り。
冷静に考えると、オリジナルっぽい紙箱が用意してある時点で持ち帰りも想定しているのではないだろうか。
或いは、客が無茶振りしてくる事を想定して少しだけ用意してあるか。
……一時期とはいえ、紅音也が客に居たんだから、そういう事も考えているのかもしれない。
メニューにない料理とかをふと注文しても普通に出してきてくれるし、長年お店やっているだけあって、芸の幅が広い。
ジビエとか持っていって料理してもらおう。
マスターのお歳ならクジラ肉の調理法も知っていたりするかもしれない。
クジラ肉自体はこの時期でも調査捕鯨で水揚げされたものを買いに行けるので、特に持っていっても怪しまれない筈だ。
「いいなー、私もお店で食べたい」
『ああいおー』
「そのうちな、そのうち」
実際、ジルにせよグジルにせよ、バイクの運転は可能だ。
母さんが用意してくれた戸籍を利用してバイクの免許も取っている。
なんなら一人で東京まで行くことも、それ以外の場所に行く事も可能なのだが……。
俺が東京である種のゲゲルを実行中ということで、グジルもジルも自発的に東京になるべく近づかないようにしてくれている。
昔ながらのゲゲルの掟、共闘不可をなんとなく守っているのだろう。
今はどうあれ、昔はズの二番手どまりだったようなやつでも、ルール改定後にもそれを守ろうとするあたり、他種族への迷惑さはともかく、ムセギジャジャへの教育は意外としっかり行き届いていたのか。
「言ったな? 言質とったぞー!」
『おえあえ、おえあえ』
「はいはい」
干しかけの洗濯物を抱えながら軽くひょこひょこと飛び跳ねて喜びを表す二人或いは一人半。
まぁ、緊急用にミラーワールドとの行き来ができる程度の疑似デッキだけ渡して、ライダーバトルとは関係ない久しぶりの東京観光を楽しませてやるのも悪くはないだろう。
それはともかく。
「母さんは?」
こいつらが洗濯物を干している、というのなら、母さんが何か所用で手を離せないと見ていい。
今日はパート仲間とのお茶会とかも無いと言っていたし、東京に父さんの世話をしに出かけるという話も聞いていないのだけれど。
『おあうあん、いえうああ、あいおう』
「ああ、お客さん来てるのね」
俺の携帯にお客さんが来てるから戻ってきなさい、みたいなメールが無いし、父さんはここ二年東京に出ずっぱりで、大体の知り合いがそっちに居る事を知っている。
そうなると自然、母さんへのお客さんとなるのだが。
珍しい話だ。
友人と遊びに行くという場合でも母さんが出向く場合が多いし、母さんの方は親戚がそれほど多くないので正月やお盆でも父さんの親戚や祖父母の方に行く事が多い。
そしてセールスマンの類を母さんが家に上げる事は無い。間違いなく。
それを知ってか知らずか、他所様に比べてセールスマンが訪れる機会そのものが少ない。
故に基本的に、この家に母さんを訪ねてやってくる人はそう居ないのだけど。
だがまぁ、とりあえず。
「これをお客さんにお出しするのは悔しいので、一旦部屋の冷蔵庫に突っ込んでくる」
「じゃあ手ぇ洗ってくる」
『ああああいお』
話しながらも洗濯物を干し終え玄関から家の中にぱたぱたと戻っていくグジルとジルを尻目に、俺は常人としてギリギリ不自然でない程度の動きで塀に飛び乗り、そこから二階の自室の窓に取り付いた。
―――――――――――――――――――
電子錠付きの冷蔵庫にお土産のケーキを突っ込み、冷凍庫部分にスイカバーと一緒に入れてある魔石の数を確認、閉じる。
何かに使えないかと取っておいた旧グロンギの魔石だが、今となっては扱いに困る危険物だ。
一応、ロードインパルスもミラーモンスターである以上ギリギリ生物であると言えなくもないので、これを使用してミラーモンスター用のベルト……自己進化ユニットを組み込むというのもありかもしれないが。
適切な手順を踏めばダグバに匹敵する生物を生み出しかねない魔石は、そう簡単にあちこちにばら撒ける代物ではない。
一番危険そうでなおかつ安全そうなダグバの魔石は俺の身体と融合しているからともかく、他の魔石はどうしたものか……。
「……今考える事じゃないか」
真剣に考えるというのであれば、ダグバと戦っている裏で警察に回収されただろう無数の魔石もどうにか回収するべきなのだし。
万が一、警察に回収された魔石が生物に接続されてアクティブな状態になったならそれはそれで即座に感知できる。
他の年代ならともかく、この世界の警察の根っこには四号……五代さんと共闘した警察が存在しているのだ。
起動直後であれば、変異した生物の始末も難しくはない。
せっかく、ライダーバトルを休止した中の休みなのだから、もっと気を楽に、楽しいことを考えよう。
宿題……課題は既に昨日の夜に終えている。
特殊合金造りの組手用木人でのトレーニング……意味ある訓練にするなら人間離れした組手になるのでお客さんが居るからできない。
ピアノ……お客さんが居るから正装である黒のブーメランパンツ一丁になれない。
読書……家にある本は全部読んである。
テレビ……休日の昼間とか何見るの?バスとかに乗りまくる旅番組?
うーん。
お客さん邪魔だな。
目撃者の穏便な処理とシスごっこの為に練習してる指をスッ……てスライドさせて同時に相手の各種脳内物質をドバドバして意識なり行動なりを弄るあれ、こっそり試して帰ってもらうか?
動物実験までなら成功してるし。
でもなぁ。
母さんの、しかも、家にまで訪ねてくる知り合いとか結構親密な相手なのでは?
不倫は絶対無いにしても。
ジルが作った母さん専用バニースーツを持って東京の父さんのとこにお部屋の掃除(意味深)しに行くような母さんだ。
……何処の何のお掃除ですか!
母さんはスッキリしているだろうけど電話越しの父さんの声はげっそりしてたよ!
洗濯物を片付けに行って洗濯物増やすのはどうなんですか!
家でやられるよりはマシだけども!
因みに父さんはバニースーツには燕尾ジャケットとかのオプション付けたい派だ。
ちょっと横道に逸れたディーラードレスも好きだったと思う。
流石父さん、好みが似ている……。
そんな父さんの元に生まれたことを俺はとても誇りに思っているのだ。
まる。
ともかく。
遠方に居てなかなか訪ねに来られない友人とか?
行方不明になっていたと思ったら山林の中で虎になっていた友人がひょっこりはんと人の姿を取り戻して戻ってきたとか、そういう話かもしれない。
鬼の存在が確認できる以上は妖術も存在するし、それくらいの出来事は普通に起きる筈だ。
いや、仮にそれが母さんの旧友の姿と記憶を盗んだワームだとしたら?
それで母さんがどうにかなるヴィジョンは奇妙な程に頭に浮かばないけど。
……確かワームって、体温が人間に比べて低いみたいな話があったよな。
どれくらい低いかはわからないが、指標くらいにはなるか。
ちょっとだけ、お客さんのお顔を拝見させてもらおう。
もしかしたら、貴重なワームの検体が手に入るかもしれないし。
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さてお客さんが来てるならお茶菓子とジュースをお出しするか、とも考えたが、母さんが来客への初歩的なおもてなしを忘れるとは思えない。
取り合えず、家に帰ってきた事を報告する、というていでリビングにひっそりと突撃だ。
だがその前に、ドアの前に立ち、じっと目を凝らす。
……ドア越しに温度を感知する限りでは、並の人間と比べて奇妙に体温が低いとは感じられない。
むしろ母さんと比べてやや体温は高めに感じる。
母さんが冷え性とかそういう話ではなくて……。
恐らくだが筋肉量が関係しているのだろう。
基礎代謝が高い。
が、その代謝の高さが若さから来るものではないのは明らかだ。
俺は平日毎日の様に同年代の同性異性が集まる学校に通っているので、俺と同年代の平均的な体温や教師の体温も記憶している。
似通っているのは体育教師の身体の温度分布だろうか。
体育の教師は男性なので細かな違いはあるが、これは明らかに日頃から自らの身体を鍛えているタイプの体温だ。
逆に、鍛える要素の無い部分は微妙に加齢を感じる。
が、それも母さんほどではない。
学校の後輩……というほど年が近い訳ではないと思うが。
少なくとも、自らの体温を調整できない低位のワームではない事は確かだ。
これでもオルフェノクやファンガイアという可能性が残るが……。
現状、ファンガイアは一体しか遭遇していないのでデータが少なく判別が難しい。
オルフェノクなら、例えば念動力で少し身体を捻って壊してみれば壊れる時の感触でわかる。
逆に非破壊検査をしようとすれば、余程じっくり観察しないと判別は難しい。
……まあ、とりあえず成り代わりをしてくる種族でないならなんでもいいか。
生体に興味があるのはワームだけだし。
それ以外なら出たとこ勝負でなんとかなる。
赤心少林拳の使い手に幻惑や幻術、魔法魔術の類は効かないのだ。
そんじょそこらの怪人であれば変身するまでもなく一息で殺害してみせよう。
戸を開ける。
「ただいまー。母さん、父さんの家に忘れてきたのってこのウサミミカチューシャと弁当箱で……」
「あら、おかえりなさい。弁当箱は流しに浸けて、カチューシャは部屋に適当に投げておいてね。それと、ジュースとお茶菓子は出さなくても大丈夫だから」
「お、おかえりなさい……」
リビングに居たのは、ソファに座りいつもどおりに穏やかに笑う母さんと、その向かいで床に正座して身を縮こませている、居心地の悪そうな、ぎこちない笑みのイクサの人だった。
とても申し訳ない話なのだけれど。
赤心少林拳の使い手で人を守ったりする事に長けているのは玄海流の方で。
黒沼流を修めた俺に今のイクサの人を守る手段は存在しないのである。
悲しいね。
何の争いも人死も無い紛うことなき平和回
クウガ編アギト編と比べてライダーというか原作キャラに関わる話が多い龍騎編なので
たまにはこういう話も入れて中和する
作中で明確に戦いに挑むべき時期を書いてあるけどそれとの兼ね合いとかもあるしね
☆時間制御能力者は怖いけど当面の危機であるダグバとテオスを倒してその力の一端を手に入れた事で潜在的に精神的余裕が生まれ人間味と共に人間らしい欲望だって復活しているのでそのうちジルグジル辺りを連れてネズミの国でも行くかなとか考えられるマン
しかしライダー世界にネズミの王国は存在するのだろうか……
たぶん石ノ森章太郎ふるさと記念館は無い
なのでこれから仮面ライダーアクアが生まれてもシージェッターは生まれない
悲しみ
なんやかや龍騎編は単独行動が多いのでふとした時に寂しくなったりもする
普段気にならないのはライダーとして活動してる最中はロードインパルスくんによるペットセラピーを常時行っているから
回収した魔石の扱いに今更困り始めている
しかし捨てるのも勿体ない
単純に魔石の戦士を作るだけならもう煙で済むし……
戦力増やすならこのままヘキサギアをアップデートし続ければ解決してしまう
誰か大怪我したらこの魔石を搭載したベルトを付けて治療しよう
モーフィングパワーでどうにかなるんだけど
魔石の始末にこまるから、変に悪の組織に拉致られたりせず、死ぬときは潔く跡形も残らない死に方をしてくれる、信頼できて魔石の秘密を人に喋らない、なおかつ戦闘力が元から高めの歴戦の戦士が死にかけていてくれると嬉しい
いや嬉しいわけではないし人が怪我をするのは良くないことだけども
人の命を繋ぐのに使うのならそれほど昭和の戦士からも批判されないだろうから
だから早く命の危機に陥ってくれ信頼できて秘密を守ってくれて戦闘力の高い人……!
言葉のあや!
あやややや!
勘定奉行にお任せあれぇ!
折を見てロードインパルスにも搭載してしまおうと画策中
魔石の保存場所はいくらなんでも部屋に金属の箱が転がっているのは怪しいので自作電子キー付きの冷蔵庫に変えた
魔石や研究資料、おやつ、生体実験で手に入れたサンプルがしまわれていたりする
魔石の生体実験は偶にしかやらないが、今ではロードインパルスのおかげで魔石部分以外の処理が簡単になった
☆カフェ・マル・ダムールの入口前で伏せの状態で主の食事を見守るロードインパルスくん
決して店内のブルマンを見て美味しそうと思っている訳ではない
実は魔石を使って急速進化した野生動物も美味しく思っている
モンスターでない生き物を食べる時、全部食べずとも生命エネルギーを取り込む事は出来るので、狩猟のお供にも最適!
なお残される頭部から腹部半ばまでをがっつり失った猪や鹿、熊、クジラの怪死体
四つ脚の獣は大体後ろ足が美味しいのだという事を主に言い聞かされた結果なのだ
全部食べるの我慢できて偉い!
繊細なトリックブレードの操作でゲームのコントローラーのボタン同時押しもできる!
偉い!
なんなら脳波コントロールでゲームもできるかもしれない
☆カフェ・マル・ダムールの名物犬ブルマン
ストレスで死にそう
でも主人公が気まぐれに撫で回そうとする時に学習性無力感から腹を出して仰向けになる時、モーフィングパワーでひっそりと健康体に戻されているのでストレスを感じつつも死ねない
口内炎すら無い
骨密度も老犬とは思えない程しっかり調整されてる
だから野生特有の直感で圧倒的な捕食者に見つめられてるのを察知しても体調を崩したりはしない
かわいそうはかわいい
☆カフェ・マル・ダムールのマスター
ブルマンはなかなか人に撫でさせないんだよ~すごいねー
とか言っちゃう
ライダーの事情を知らないおやっさん枠に大事なのは鈍感力なのだ
十数年潰れること無くカフェを経営し続けている辺り色々やり手ではあるし店を経営する上で必要な技能全部のせなのですごい
最近おもしろい客が居るんだよぉ、という話を体脂肪率測定のライバルに話たりしているかもしれない
☆残存ミラーワールドのライダー
夏までは生き残れる
筈
これからのループではその他ライダーが大体二月中に死んだりするので浅倉周りはほんとにどうするの……?
ナイトはサバイブを回収された時点で自周以降デッキ損失リタイア確定
盾とか蟹とかが居ないので夏までそれほどトラブルが起きない
それで蓮と真司が仲良くなるかは知らない
真司も所謂陽のコミュ障というか
……馬鹿だと思う人ー、ってやる人も死んでるしなぁ……
☆グジル&ジル
え?
普段から二人コンビで活動してましたよね?
ほら、一昨年の半ばくらいにボロボロの二人が家の前で倒れてて
グジルの方は最近まで昏睡状態だったのが目覚めてこの家に引き取られて
そこからは主人公に難波さんも合わせていつもの四人、みたいな……
ねぇ?
ママン「そんな感じだったでしょ?」
息子ン「せやなー」
ママン「二人分の戸籍も用意してあげたし……あ、免許、教習所通わずに一発合格はすごかったわねー、経済的だし!」
息子ン「それなー」
ママン「あと、アルビノ二人だと見分けがつかないから、グジルちゃんのおっぱい萎ませるか髪に一房黒のメッシュ入れるかって選んでもらったから」
息子ン「わかるー」
ママン「透き通る様な白髪にもみあげ辺りに一房メッシュで一色入れるのいいわよね……」
息子ン「わかる(真剣)」
銀髪でも可
なんやかやあるけど、父母共に息子に嗜好を受け継がせているのだ
きっと免許を取る必要が出てくるだろうという推測から多分主人公の一つ下くらいの年齢で戸籍を作っている
背丈が低い?
そのおっぱいでローティーンは無理でしょ
☆イクサの人(床に正座フォーム)
あの子があんな危険な事をしてるの、先輩は知ってるのかな……
そうだ!直接聞いてみましょう!
住所も聞いてるし……
久しぶりに先輩にも会えるー♪
という浮かれからの訪問即正座
強制された訳ではなくパブロフの犬的なあれだと思われる
因みに書いてる側がループさせすぎ&執筆スパン長すぎでこの周のイクサの人がどれほど主人公の事情を知ってるか把握できていない
ので、特に記載が無い場合は少し前の話だかあとがきだかで書いた、主人公がファンガイア相手に残虐ファイトして不思議な獣に食わせてるのを遠目に目撃してしまった設定を引き継ぐ形になります
ここまで書いておいてなんだけどこのキャラが龍騎編で大きく本筋に絡む事はないです
あくまで息抜きね……
☆外付け良心回路難波さん
今年の戦いに良心は不要だし今は平穏にやれているから話に関わらせてもらえない
多分出番があってもえっちな目に合ってる場面とかになると思います
勉強会()で身体も服も汚しちゃったからお風呂借りるんだけど何故か一緒にお風呂に入ってしまって湯船のお湯を汚すのは問題があるから全部中に出すしなんなら蓋もするねみたいな話
その提案を難波さんからしたりしたらもう本当にただのエッチな人だな
当然対面座位だろうな……水面がぱちゃぱちゃしたりするのだ
きっとモーフィングパワーでじわじわ自分の身体に取り込んだりして、その後に薄っすらと頬を赤らめながら満足気にお腹を撫でたりする
そんで、おいしい……とか呟いて舌なめずりとかしたりする
ヤンデレじゃないよ、告白できないまま肉体の関係が進んで色々こじれてるだけだよ
皆も長編になるだろう作品で早い段階でヒロインの攻略を済ませてしまった後の扱いには気をつけようね!
因みに展開に困ってスケベなシーンを入れるのはポリシーに反するので
書いてる側の心がうおぉスケベなシーン書きたいから本筋をひとまず横においてでもスケベなシーン書くぜ!という感じの時に
あ、ポーカーの話ね?
何の話と勘違いしたんですか!
このエッチ!
でも俺の方はもっとエッチ
あと二回、いや、三回くらい変身を残している気がする
最終的に金色になったりする
金色コザイク
子細工って書くとエッ
そういうソリッドブックありそう
でもあんまり金モザの本って見かけない気がする
そういえばフリーザ様の頭部って大人のおもちゃみたいなシルエットしてますよね
してないか……
丸いもの全部卑猥なものに見える症候群だから許してね
嘘だけど
話を進めるアイデアが浮かばない時はとにかく思いついた何らかを出力し続ければ良いのだ
話が進まなくとも話数は進む
なぁに後々数話で終わるライダーの年とかもあるから少し間延びしても問題ないわい!
そんな気持ちを込めて書きました
歌います
ゾイド新世紀スラッシュゼロ主題歌で
ノーフューチャー
いろいろな規約とかがあるので当然歌わないのですが
つまりこのSSの未来だってノーフューチャーなのです
何処に向かっているかはぐにょりにだってわからないというあれ
あ
龍騎編のラスボスっていうか、最後に戦う強敵だけは決まっているのでそこだけはご安心ください
立場的には主人公がラスボス?
そうねぇ……
そんな先行きも見えないSSですが、きっと未来への切符は白紙……
Suicaだこれ!
というくらいにいきあたりばったりなSSですが
それでもよければ、次回の更新も気長にお待ち下さい