オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
理想、なんてものは、追い求め始めると際限が無くなってしまうものである。
ああしたい、こうしたい、という欲望であるからして、叶ってしまえばそこに足りないもの、足したいものを求めてしまう。
一つの到達点として定めるのであればまだ良いが、追い求め続ける、というのであれば、常に新しい要素を加えて更新され続けるそれは鼻先に吊るされた人参にしかならない。
どれほど真面目に追い求めるか、自分でペース配分を考える事ができなければ待つのは破滅のみだろう。
その上で、あえて理想を語るとするのならば。
今年の最終的な理想は、実は時間制御技術の取っ掛かりを手に入れること……ではない。
今年に、この年に、俺がこれまでやっていない肉体未改造のスーツを着ただけの人間を殺し回っているのにも理由がある。
それは、この年がループの崩壊、放棄と共に、なかったことにしてしまえる時間であること。
そして、少なくとも現時点で、巻き戻しによる記憶の消去が行われていないことだ。
今年行われたライダーバトルに関して、正確な記録は残りようがない。
後の世で龍騎やミラーワールドのライダーが参戦する事もあるが……。
彼らが知らなければ、彼らを呼び出して使役したとしても、今年に起きた出来事を全て正確に把握する事は不可能だろう。
つまり、彼らを経由して手に入れる事ができる情報は、彼らが保持しているであろう、最終周のデータだけ、ということになる。
つまり、このループの終端を俺が決める事ができるのであれば、この一年を延々と引き伸ばし、技術開発を積み重ね続ける事が可能になる。
まだループの中で積んだ時間は一年前後ではあるのだが、それでもメカトロニクスの面では大幅な飛躍を得ていると言っていいだろう。
大量生産の中で改良を続けるヘキサギア達、自律戦闘機械達もその成果だ。
一番多くのデータが取れているのはロードインパルスを筆頭とした四脚獣型だが、人型ドローンだって負けてはいない。
占い師さんに送ったのは簡素なものだったが、もっと凝ったものも作ろうと思えば作れてしまう。
戦闘用AIにしてももっと複雑なものが作れる。
去年の夏には自分の脳を増やしての自力制御で誤魔化していたというのに、二年も掛けずにここまでこれたのだ。
時間制御技術を手に入れる、というのは重要な目的ではある。
まず、最低限、他人から時を一方的に止められないこと。
更に歴史改変への耐性は身体で覚える事ができたが、今年に手に入れることができる技術を発展させる事で手に入るものはそれだけに留まらない。
勿論、乱用すれば対策が練られてしまう為、使う場面は限られる。
しかし、既に、機械的にそれが作成可能である、という事は歴史が証明している。
俺が特異点であれば、何年か後により洗練されたものに触れる事ができるのだろうが……。
いや、特異点でない人間でも、変身しない限りは他者の記憶の消費無しに歴史改変を認識している以上、接触してしまえばどうとでもなるのかもしれないが、どうしたって賭けになる。
自力で、ある程度形にしてしまう、というのが理想になるか。
時間さえあれば、不可能ではないだろう。
更に、タイムベントの制御をこちらで可能にしてしまえば、その間に簒奪したテオスの力の制御も精密にしていく事が可能になるはずだ。
そうすれば、諸々の天才的発明を行った神崎士郎を破損させずに捕獲し、その閃きや天才的頭脳を複製してユニット化、より高効率に研究を進める事ができるだろう。
肉体を再生するの自体は簡単だし、全身じゃなくて、脳髄、目、舌……口があればいいから、大量生産は容易だ。
アイディアの引きずり出し方は……、俺もやられた偽記憶の術に、もうひと手間加えたいな。
最初にいくつか生産した脳みそで実験してみれば良い。
ただ、思いつかせた技術をそのまま再現していくというのは、開発者側でトラップを組み込まれてしまう可能性があるので、出力された知識、アイディアはこちらで噛み砕いてしっかりと理解していくべきだろう。
手間も時間も掛かる話になるが、それもこれも時間制御技術さえあれば解決できる話。
取らぬ狸の皮算用というものになるが、ただ闇雲に進むより、目的地を設定して進む方が効率は良いのだ。
何も、時間と空間の真理を完全に理解してテオスに成り代わりこの宇宙の新たなる神になろう、みたいな話をしているのではない。
たった一つ、俺の人生を奪わせない為の発明を作ろう、というだけなのだから。
まぁ、作れるようになったら予備も作るだろうし発展機も作るだろうからたった一つとはならないだろうけども。
そこはそれ、言葉の綾、というものだ。
さて、この周における成果として、龍騎、ナイト、ゾルダ、ライア、王蛇以外のライダーを撃破。
ネガ……ではなく、ミラーワールド中を探し回ったがリュウガは発見できなかったので、これは仮に13ライダーに含まれないものとする。
仮にこやつを仮面ライダーフィフティーンとしよう。
何やら学生アイドルとの非公式コラボが始まってしまいそうな名前ではあるが、この時代においてはアイドル側がまだ年端も行かぬ頃である為一般に被害が広がる事はないだろう。
餌は多ければ多いほど良いので、確実に標的を仕留める!というタイミングでなければ参戦はいつでも大歓迎だ。
ざっくり順番に殺した順に並べる。
ベルデ、ファム、蟹、盾、出してぇさん。
俺を除く一般参加ライダー生き残りと同数をベントした事になる。
当然、タイガはデッキを盗んだら勝手に退場した枠なのでカウントしないとして。
これだけ倒しているのだから、景品としてオーディンとお試しで戦えるとかやってくれてもいいと思うのだが……そこは、敢えては言うまい。
残りのライダーの持つ手札、そして、契約モンスターも糧とするには良いものが揃っている。
準備を万全に整えた上でオーディン捕獲、オーディンのデッキ簒奪に挑むというのであれば、これらライダー達を倒し、契約モンスター達を食べさせた後でも良い。
更に言えば、ナイトなどはループ直後ならデッキを持っている。
正直、もう次のループでは返却せずに内部のカード解析に消費してしまった方が良いだろう。
爆発力が無いとは言わないが、勝負の決め時に決められないのであれば戦士としては微妙だ。
なので、どのタイミングでどんな理由からタイムベントが使われるかわからない現状では戦闘の優先度は低い。
戦わずとも1ループ毎に捕食と解析のチャンスがある以上、他を優先するべきだろう。
サバイブのカードがあるから生存率も高いだろうし。
では、生き残りの誰を狙っていくか。
ナイトは先の理由でまず除外、龍騎は、狙うならサバイブのカードを手に入れてからの方が
占い師さんは……正直、不確定要素ではあるのだが、ちょっとおもしろいので直接手を出すのは先延ばしにして別の形でちょっかいをかけ続けてみたいのでこれを除外。
残るは病人と脱獄犯だ。
が、脱獄犯はこの時点でまだ獄中なので選択できない。
何しろ彼は凶悪な無差別殺人犯。
そんな男に大体の犯罪を苦もなくこなせるようになる便利な武器を持たせて野に放つなんて真似はとてもではないが俺にはできない。
キルスイッチと監視装置がなければの話だ。
となると、消去法で、寿命幾ばくもない病人弁護士という事になるのだが……。
俺にも良心というものがある。
別にその病気を肉体を作り変えて無理矢理に完治させるなんて言うつもりは無いが。
きっと多大なストレスになる。
ストレスは身体にも心にも良くないので、適度に発散しなければならない。
しかし、ストレスの発散方法にも色々ある。
その点で言えばバニースーツを着た可愛らしい女性、しかも、ある程度合意の上であれこれできる相手、となれば。
それはとても素晴らしいものだ。
ジルもグジルもとても良い子に育ったものだ。
ワシが育てた。
だが知らない所で知らない成長を遂げるというのもまた喜ばしいものではないだろうか。
なんだかんだ、難波さんもノリノリでバニースーツを着てくれたのもありがたい。
いつもの勉強会で俺が台所にお菓子とジュースを取りに行って戻ってきた時、うさみみに合わせて両手を頭の横で立ててお道化たセリフを言ってみせたあの姿……。
声も震えてとても顔が紅潮していたから、決して羞恥心という名の聖なる泉が枯れ果てた訳ではないのだろうが……。
いや、言うまい。
俺も思わずオールインだなどと。
少なくとも彼女のバニー姿で俺の心が青空になったのは確かだ。
思わず遠く異国の地の海岸で現地の子供達にジャグリングを教えているであろう五代さんに思いを馳せてしまったのは言うまでもない。
思いを馳せた時に、皆川フェードで海外でもクウガに変身して謎の改造人間との戦いを繰り広げている場面が浮かんでしまったが、千里眼の類は持っていない筈なので気の所為だろう。
昭和の戦士達が未確認事件でも日本に一切戻ってこれない程度には、海外は危険がいっぱいなのだ。
インドの様に肉盾にできる人混みがある場所でなければとても行きたいとは思えない。
行くとしてももっと実力を付けてからだ。
だが、考えてみれば、インドだって人混み全員が良くない組織に洗脳改造されて、インド映画の如く集団でナンと見事な踊りを披露しながら襲いかかってくる危険だってあった。
ちょっと現地のウルミを見てみたいからと遠征してみたのは、ダグバに勝って調子乗ってた時期だったとしてもうかつだったかもしれない。
……レインボーマン、ワンチャン居ると思ったんだがなぁ……。
ともかく、ストレス発散だ。
勿論、戦いのストレスは戦いで発散する、というのも良いだろう。
ゾルダとの戦いはまさにそれにうってつけと言っても良い。
何を壊しても文句を付けられることの無いミラーワールド。
敵は遠距離から砲撃を叩き込んでくる遠距離型。
こちらも銃火器はそれほど充実しているとは言い難いが、無い訳ではない。
遠隔武器という意味で言えばかなり充実してきている。
周辺被害を気にすること無く破壊力を撒き散らす、というのは、実はかなり気分が良くなる。
勿論、それで敵を見失うなどというのは論外ではあるが。
思うに、死にかけの人がゾルダというライダーになったのはそういう理由もあるのではないだろうか。
普段の生活は本人の有能さもあって優雅そのものではあるが、肝心の自分の病ばかりはどうにもならない。
そんな時に渡されるブランクデッキ。
勝ち残れば病をどうにかできる。
そして出会う、暴力の象徴と言っても過言ではない、銃火器の塊であるマグナギガ。
現実社会では決して行使することの出来ない恐るべき破壊力を振るう快感、そして破壊の果てに自分の新たなる命があると信じて、彼は戦い続けているのだ。
正直な話、戦いの中で戦いのストレスを発散するというのは健全な行為ではない。
これならまだ、恋人同士という訳でもない相手とのコスチュームでのプレイに興じたり、世間的、或いは戸籍上の立場としては妹として登録されている相手とのあれやこれやでストレスを発散する、という方がずっと健全だろう。
なんなら手隙のこの二人、或いは三人と普通に遊びに行くのでもいい。
……他のクラスメイトとかだと、受験のある今年は気軽に遊びにも誘えないからな……。
だが。
旧神崎邸に貼り付けてある無数のイラストにUVカット機能付きのラミネート加工を施し、不審火&侵入者対策に消火装備を搭載したヘキサギアを派遣した今でも、何が原因でタイムベントされるかわからない今、優先すべきはライダーバトルとなる。
少しばかり不健全な選択だとしても、まずはライダーを一人減らす事を優先するとしよう。
―――――――――――――――――――
弁護士、北岡秀一は腕利きの弁護士である。
弁護する対象を無罪にする、或いは減刑する為であれば、犯罪スレスレと言っても良い手段を用いる為に悪評も高いが、それでも彼が仕事を干されること無く弁護士として生計を立てていられるのは、彼が確実に結果を出し続けているからこそだろう。
だからこそ彼に預けられる案件も自然と多くなるのだが、だからといって彼の生活が仕事漬け、という訳でもない。
定期的に、或いは不定期にも休日を取り優雅な休日を過ごす。
これは彼が慌ただしい生活を、それに翻弄される自分という無様な状態を嫌っているというのもあるが、決してそれだけではない。
不治の病と言っても差し支えのない重病に侵されている彼の身体は、連続したハードワークに耐える事ができない程には衰えてきているのだ。
定期診断でも病状が改善する兆しは見られず、なおかつ、今ではライダーバトルにすら参戦している。
ライダー同士の戦いこそあまりおきていないが、ライダーとしてモンスターと契約している以上、餌を与えるために定期的にモンスターとの戦いをこなす必要がある。
仕事とライダーとしての戦い。
これを両立するために、以前と比べてみれば仕事の量を減らしているのがわかる。
身体を休め、或いは薬を飲み、表向きは涼しい顔を崩さない。
だが、彼の今の生活はギリギリの薄氷の上に成り立っていると言っていい。
それでもなお倒れること無く戦い続けていられるのは、彼の雇う優秀な秘書のおかげか。
そして、その日もまた、彼は一仕事を終えて、事務所で食事を採っていた。
幸いにしてミラーモンスターの気配も無く、契約するモンスターであるマグナギガもまた食事の催促を行わない。
広々として清潔な事務所で、戦いの事も考えず、彼に忠実な腕利きの秘書の作る食事に舌鼓を打ち、その後はゆっくりと身体を休めるだけだ。
「ねぇ、知ってる?」
そんな北岡の耳元にささやき声が。
慌てて身を翻せば、そこにはついぞ見たことのない、しかし、ひと目でそれとわかる異装の人物。
狼を模した装飾のフルフェイスメット、艶のないボディスーツにアーマーを付けた、仮面ライダー。
「貴方の優秀な秘書さん、ここで一人でテレビ見てる時、リモコンを脚で踏んでスイッチ消してるんですよ」
「へ、へぇ……。後で注意しとかないとね」
自らの秘書の意外……でもない一面を聞き、しかし、それを上回る驚きに思わず一瞬口ごもるも、余裕の態度を取り繕う。
状況は北岡にとってとびきりに悪い。
北岡自身、もともと荒事が得意な方ではない。
ゾルダに変身することで人並み以上の身体能力を駆使したアクロバティックな戦いを繰り広げる事もできるが、生身では少し鍛えた一般人程度か。
そして、ライダーの力は少し鍛えた一般人を超人にする程のものだ。
目の前のライダーの素性が何であれ、今の生身の自分がどうにかできるものではない。
視線を僅かに動かす。
謎のライダーの背後には、北岡の秘書である由良吾郎が驚いた顔で厨房から顔を出している。
慌てて飛び出し謎のライダーに襲いかかる五郎。
無茶だ、と、北岡が止めるよりも早く、五郎の飛び蹴りが謎のライダー、いや、疑似ライダー陽炎へと振り下ろされ、止まる。
蹴り足を掴まれて……という訳ではない。
ぴたり、と、まるで虫の死骸が採集キットにピン留めされるように、五郎の肉体が空中に静止したのである。
「良いキックです。荒事もお得意な様ですが……。護衛としての仕事もするなら、今どきはデッキの一つも無いとね」
視線を向けること無く、恐らくは五郎を無力化した敵はしかし、ライバルであるライダーを一人始末できる絶好の機会に、何をするでもなく北岡を眺めている。
「次からはそうさせて貰おうかな」
答えながら、北岡は懐からデッキを取り出す。
それに対しても、陽炎はノーリアクション。
逆に、顎をしゃくる様にしてガラス張りの一面を指し示す。
「ええ。そうした方がいいでしょう。勿論」
「次があれば、って?」
「察しがよろしくて助かります」
まいったな。
北岡は内心で僅かに溜め息を吐いた。
北岡自身、ここまででライダーと遭遇する機会はそう無く、自分を除けばお友達ごっこをしているような、楽そうな相手ばかりだった。
だが。
何でも一つ願いが叶う、なんていう話なのだから、これくらいの攻め方をする相手も居るのが普通だ。
どう警戒すれば良いかはわからないけれど、どうにかして普段から身を守る手段を用意しておくべきだった。
それこそ、このデッキを渡してきた男に、もう一つデッキを貰えるか聞いておけば。
……いや、それは今からでも遅くはない。
勝てばいい。
元からそれをするために戦いに参加したのだから。
相手がわざわざ変身するのを待ってくれるというのであれば、ここでこのライダーを倒し、その上で、これからの戦いに備えれば良いだけの話でしかない。
外の見えるガラスにデッキを翳し、腰にVバックルが装着されるのを確認し、
「変身」
宣言と共に、北岡は勢いよくVバックルにデッキを装填。
弁護士北岡秀一は、仮面ライダーゾルダへと変身を果たした。
―――――――――――――――――――
ミラーワールド内部の事務所から、ライドシューターに乗ったゾルダがガラス張りの一面を突き破り疾駆する。
時速930㎞で壁も何も無い様にスムーズに走るライドシューターからは、最早景色は崩れて見えるだろう。
しかし、特殊なスーツを装着する事で擬似的に超人と化したミラーワールドのライダーにとって見れば、少し操縦が難しい二輪車でしかない。
閑静な住宅地を走り抜け瞬く間に事務所から離れていく北岡……ゾルダはほんの数秒前の事を思い出す。
『貴方の好きな距離ではないでしょうし、十秒間だけ待ちますよ』
『何か企んでる?』
『半死人相手なら、ハンディキャップ付きで丁度いいかな、と』
『……お優しい事で!』
ミラーワールドへ入って最初のやり取りがこれだった。
勿論、ゾルダに近接戦闘ができない訳ではない。
機召銃マグナバイザーは威力こそ低めではあるが取り回しも良く、デッキ構成は遠距離武装主体ではあるが近距離武器であるギガホーンを召喚できるストライクベントもある。
だが、相手がどういう戦い方をするか知らない状態で得意とは言えない距離で戦う事を避けたかったというのもあるし、何より、勝算が一つあった。
その勝算から勝利にたどり着く為には何より時間を掛ける必要があったし……、隠していた訳ではないが、殆ど誰にも話したことのない自らの状態を把握する敵が不気味に感じたというのもあった。
より多くの情報を持った方が有利になる。
故に、真面目に戦いに向き合い勝利への道を詰めようとする人間は多くの情報を抱える。
掛かりつけの病院の関係者か?
そこの関係者でなくても、そこの関係者に金を積んで情報を手に入れたか。
そもそも自分がライダーだという情報はどこから手に入れた?
……もしかすれば、デッキを渡してきたあの怪しい男に聞けばわかったりするのだろうか。
「きゅーう、じゅー!」
考えている間に十秒が過ぎた。
だが、おかしい。
本当にその場で待っていたなら、未だ事務所に居るはずの陽炎の声がゾルダの耳に届く訳がない。
無論、ただの口約束でしかないハンディキャップを律儀に守るほうがおかしいのだが……。
その場にライドシューターを止め振り返る。
止めた場所は都心……とはいかないまでも、それなりにビルの立ち並ぶビジネス街。
その中で、高くも低くも無いビルの上だ。
距離を保ちつつ、いざとなれば飛び降りるなりなんなりと逃げる事も難しくない。
最も高い位置からシュートベントで狙撃……砲撃で一方的に、というのも考えたが、あまり一方的に敵を狙える距離だと、相手が距離を詰める手段を持っていた時に逃げ場が無くなってしまう。
勝ち残る上で、生き残る上で必然とも言えるリスク管理だ。
振り返る。
振り返る。
振り返る。
だが、見渡す限りに見えるのは生き物の居ない無人の街のみ。
あれは幻聴だったのか?
相手の所作に含まれる不気味さを無意識の内に恐れたゾルダが勝手に生み出した幻か。
いや、違う。
少なくとも、陽炎はゾルダの事を確実に知覚範囲内に捉えている。
それをゾルダは直感的に察し、カードを一枚引き抜き、マグナバイザーに装填。
『シュートベント』
ギガランチャーを構える。
近くには居ない。
それは確かだ。
だが、北岡秀一の変身する仮面ライダーゾルダは遠距離戦を主体とする関係上、視覚情報を強化するレーダーでもあるゾルダスキャン、音波探知により十キロ四方の障害物の場所を把握するゾルダイヤー、レーダーセンサーであるZスキャンなどを他のライダーよりも扱い慣れている。
トリガーを引く。
半実体化する程に高圧のエネルギー弾を放つと共に、ゾルダの身体が後ろにのけぞる。
ライドシューターを背にしていなければそのまま反動で後方に押し出されていただろう。
ビルの隙間を縫うようにして跳ぶエネルギー弾。
それが何もない中空で爆発する。
轟音と共に現れるのは機械の残骸。
エネルギー弾で破壊されることで初めて姿を表したそれは、光学迷彩を施された浮遊ドローンだ。
爆炎は常のギガランチャーのそれと比べて明らかに大きい。
ドローン自体に多量の炸薬か燃料が積み込まれていたのだろう。
大気を震わせる衝撃からか、或いは予めそうプログラミングされていたのか、広がる爆炎を中心に、空間からにじみ出る様にしてドローンが迷彩を解除して現れる。
ビル街の空を埋め尽くす……とまでは行かないまでも、地上に落ちる陽の光を陰らせる程度には広がる大小様々な無数のドローン。
ビルの上に立ち止まり周囲を改めて警戒したからこそ発見できた。
プロペラも無く、音もなく、まるで水中のクラゲかイカの様にふわふわと漂っているからこそ、センサーに引っかかり難かったのだろう。
ちか、ちか、と、ドローンに付属する小さなライトが点灯する。
それが如何なる機能を備えた部品かまではゾルダには把握できなかったが、少なくとも北岡には、それが獲物を見つけて目を光らせる無機質な野生の獣にすら見えた。
ゆら、と、イカの様に鋭いフォルムのドローン数機が身体を倒し、無数の機械の脚を撓ませ加速する。
先までの漂う姿から想像できない程の、しかし、ライダーであれば回避も迎撃も難しくはない速度。
改めてギガランチャーを構え、引き金を──引くよりも早く、向かってくるドローンが一機
爆発。
それは先に撃破されたドローンよりも遠く、しかし、並んで近づいてきたドローン数機を巻き込み巨大な爆発を生む。
視覚、聴覚を機械的に増幅され、高度なレーダーセンサーを搭載するゾルダの知覚能力すら一時的に撹乱している。
爆発に紛れてキラキラと光るのはチャフか。
元からゾルダの
だが、ゾルダのカメラアイは確かにドローンが跳ねる瞬間を目撃していた。
余りにも高速だったために一瞬しか確認できなかったが、それは遠隔の起爆装置ではなく、高速で飛来した弾頭がドローンを貫いて起きた爆発だった。
視線を下に移す。
そこに居るのは四つ脚の機械の獣──ロードインパルスに跨り、態とらしく立ち止まりながら大型の銃器をゾルダに向ける陽炎の姿。
狼を模した頭部の装飾は、マットブラックの装甲の隙間に垣間見える銀の縁取りに爆炎の赤が僅かに照り返し、まるで歯と歯茎をむき出しに笑う
首を痛めるような速度で捻る。
瞬間、頭部を掠めるように何かが後方に飛んでいった。
ギガランチャーの様な高圧エネルギー弾ではない。
が、その速度はゾルダの持つどの火器よりも弾速が早く、小質量弾であったとしても直撃したのなら強かに頭部を打ち付け、その勢いで首の骨を容易くへし折っていただろう。
偶然にも視線を向けたからこそ、陽炎が引き金を引く寸前の手の動きから発射を予測できたが、仮にレーダー任せであれば反応は難しかっただろう。
ゾルダがライドシューターに乗り込む。
戦いやすい場所を選んだつもりで射的の的になっている。
一方的な戦いはできない。
マニピュレートコントロールには始動キーとなるカードを指したままにしてあるために走り出しはスムーズだ。
初速からトップスピードに近い速度で走り出す。
前部アダプテーションホイールの側面に設置されたコンタクトセンサーが障害物となり得る大型のドローンを察知して自動で避け、小型のドローンはフロントガラス──ゲイルプロテクトスクリーンが弾き飛ばす。
ぎゅうん、と、ホイールがビルの屋上の地面を噛み、数瞬の後の宙へ。
あらゆる路面状況に対応し、90度の傾斜、壁すら走るホイールが空中で小型のドローンを踏みつけ、加速。
離脱の直後に発生した爆発すら追い風に向かいのビル側面に着地。
ガラス窓を踏み割りながら疾走するゾルダのライドシューター。
行く先を遮るように壁面に突き刺さる大型のドローン達を雷の如く避けながら走り抜け、意識を背後に向ける。
視界に映らないが無数のセンサ類が教えてくれる。
なにより顕著なのが音だ。
ライドシューターの走行音に交じるようにがしゃんがしゃんと機械の脚が跳ねるように跳ぶ音を、そして、ごうごうと鳴るアフターバーナーの音が敵の接近を知らせている。
初動が早かったためにまだ距離を開けているが、恐らくはかなりの速度差があり、追いつかれるのは時間の問題だろう。
そして、追いかけっこをしている間は反撃のしようも無い。
……と、そう思うものはライダーバトルで生き残る事はできない。
ビルとビルの間、跳躍でしか飛び越えられない道路に出る。
その寸前、がつん、と、ゾルダのライドシューターがつんのめり、一瞬で真後ろに反転する。
ライドシューターに乗り込みながら、未だ片手で保持していたギガランチャーをビルのガラス窓に突き刺し、ビルの隅にある鉄筋コンクリート製の柱に引っ掛けるようにして急ブレーキ、砲身を起点にして無理矢理に車体を回転させたのである。
が、それでそこまで蓄積された運動エネルギーが消える訳ではない。
車体は反転し、追いすがる追跡者、陽炎とロードインパルスを正面に捉えながら、宙を舞う。
がつ、と、タイヤが何かを踏む。
それがドローンなのか主の居ない車なのか信号機なのか街灯なのか標識なのか。
が、たしかにそれはライドシューターにとっての道となる。
操縦者であるゾルダの意思を確かに汲み取り、車体を高速で後方に走らせた。
向かい合うゾルダと陽炎。
視線と射線が絡み合う。
ゾルダの構える僅かに歪んだギガランチャーの砲身と、陽炎の構えるバーストレールガン。
互いの照準が定まる。
砲口と銃口がブレる事も無い。
撃発。
高圧エネルギーと電磁加速の為の放電音と共に、互い違いに互いに向けた互いの殺意が擦れ違う。
高圧のエネルギー弾は小質量の弾丸にかき消される事無く。
電磁加速された小質量弾は高圧のエネルギー弾を貫通し。
直撃。
ひしゃげ砕けたバーストレールガンごと、陽炎がロードインパルスから仰け反るようにして落下し。
内部から爆発したギガランチャーに吹き飛ばされ、ライドシューターからゾルダが投げ出される。
高速走行中に放り出された二人。
ライドシューターはライダーに変身している状態で運用する事を前提としているためにこの状態で地面に投げ出されても死ぬことはない。
が、投げ出された後の受け身ができるかどうかは装着者次第。
着地を制御出来なければ、そして敵にそれが出来たなら、無防備に転げ回す姿を晒す事になる。
慣性のままにほぼ真横に跳ぶ陽炎とゾルダ。
いや、陽炎が走行中に前から撃たれた分だけ減速しているか。
それでも滞空時間は数秒あるかないか。
『シュートベント』
『スピンベント』
空中、姿勢制御もままならぬゾルダがギガキャノンを。
空を蹴り、ゾルダをハッキリと正面に捕らえる陽炎が
ゾルダがギガキャノンを放つ。
一撃。
地面を穿つ。
陽炎が更に一歩空を蹴り前に踏み出す。
凶悪なモーター音と共に三本の爪が回転、まるでドリルの如く唸りを上げる。
ゾルダが更にもう一発ギガキャノンを放つ。
その砲口の先はハッキリと陽炎を捉えていた。
地面に放った一撃は姿勢制御の為。
僅かに滞空時間を伸ばし、定まらぬ姿勢をギガキャノンのエネルギービームで溶けて蒸発した地面からの爆風で整えてみせたのだ。
ゾルダと陽炎の距離は既に至近。
無論、陽炎がゾルダを爪の露とする為に加速した為だ。
陽炎は既にスパイラルクラッシャーを振り被り、後は振り抜くのみ。
もう一度空を蹴り軌道を変える間すら無い。
閃光。
いや、自然界には存在しない怪光線と言って差し支えないそれが陽炎に迫る。
陽炎は咄嗟にクローを盾に……いや、振り抜いたクローでビームの軌道を捻じ曲げる。
半透明のクロー内部でエネルギービームが屈折し、本体の身体を避けるように分散し放出したのだ。
が、AP3000にもなる光熱をそらし切るには無理があったのか。
半透明のクローはオレンジに赤熱している。
更に、ビームを防ぐために振り抜いた為に空中でゾルダの胴体を刳り貫くには明らかに足りない。
ドリルの如く揃えられていた爪先がぐぱ、と開き、ゾルダに迫る。
このスパイラルクローの最大握力は陽炎のそれを僅かに上回る。
並のライダーの装甲であれば容易く千切り取れるものだ。
しかしこの場でゾルダの身体には届かない。
クローの可動部を全開で伸ばし、ゾルダの肩に載せられたギガキャノンを上から叩きつけるようにして切り裂く。
ゾルダが身体を開いたのは生存本能からか。
地面に二本の腕と脚で着地し、僅かにアスファルトを削りながら静止する。
一方陽炎はゾルダを地面に叩きつける動きで更に前方に投げ出され、しかし、先回りしていたロードインパルスの背に着地。
ロードインパルスを更に走らせ、逆にゾルダから距離を取る。
『ファイナルベント』
『ファイナルベント』
ゾルダと陽炎。
二人の戦士が引く札は必然的に切り札のみ。
立ち上がったゾルダの目の前に、地面からせり上がるようにして現れる鋼の巨人マグナギガ。
その背中にマグナバイザーを接続。
ビル群を駆け抜け、天に跳ぶロードインパルス。
陽炎は既に尾部、トリックブレードの先端に乗っている。
引き金が引かれ、マグナギガの身体が
胸部からは多弾頭ミサイルが。
右腕部からギガランチャー相当の高圧エネルギー弾が。
左ギガハンドからは小型ミサイルが絶え間なく発射され。
頭部からはレーザー光線が放たれる。
広範囲に広がる破壊力がビル群を巻き込みながら空の陽炎目掛け迫る。
ミサイルを、エネルギー弾を、レーザーを照射されながら、ロードインパルスが全身を鞭のようにしならせ、トリックブレードに乗せた陽炎を
身体を縦回転……いや、フィギュアスケーターの如く横回転させながら、空を引き裂き、矢の様にゾルダへと跳んでいく。
当然の様に陽炎に着弾するミサイル群とレーザー、エネルギー弾。
しかし、陽炎は堕ちる気配を見せない。
それどころか、加速していく。
無数の光条をたなびかせながら。
陽炎の脚部にあるのはスパイラルクロー。
先のギガキャノンとの攻防と同じく、半透明のクローが回転し、ゾルダのエンドオブワールドの一部を屈折、迎撃、切り裂き、貫いていく。
それだけではない。
取り込みきれなかったエネルギーを高速で後部より排出する様にして、更に陽炎を加速させていく!
ぼぼぼ、と、連続して空気の壁を突き抜け円状の雲が現れる。
ゾルダと陽炎のファイナルベントが発動し、ここまでで経過した時間はどれほどだろうか。
一分?十秒?一秒か?
いや、それでもまだ長い。
この場に観測者が居たとして、それがライダーでなければ、それも、観測に適した装備を備えたライダーでもなければ、何が起きたかを正確に把握する事はできないだろう。
最後の切り札であるファイナルベント。
そのライダーが出せる最後の切り札を、殺意を持って互いが切った以上、そこからの敗走はありえない。
後に残るのは決着だけだ。
着弾。
爆発。
炎の伴わない衝撃に寄る爆煙により、陽炎とゾルダの二人が隠される。
数秒、十数秒。
風が吹き、煙が晴れる。
着弾地点、ゾルダのファイナルベント発射地点から十数メートル後方。
赤熱を通り越し、白く熱された爪を脚に履く陽炎。
そして、その爪に胸を貫かれ、背中から倒れ伏すゾルダ。
水気のある咳。
片肺を焼けた爪で潰されたゾルダ……北岡のものだ。
「ぁー……、あ。ここ、まで、か」
掠れ、血の混じった咳を零しながらぼやくその声はしかし、その死ぬ寸前と言っていい状態からは考えられない程に感情が乗っていない。
戦闘による脳内麻薬の過剰分泌によるものか。
病により迫る死を常に意識し続けていた為か。
それとも、或いは。
「面白かったです」
ずっ、と、熱が抜けつつある脚部の爪をゾルダの体内に押し込みながら。
陽炎は心底からゾルダの事を、ゾルダとの戦いを評価した。
想定では、計算では、陽炎の今回のファイナルベントは、マグナギガを粉砕した後、ゾルダの上半身を吹き飛ばす程の威力を発揮していた筈だった。
だが、ゾルダ、北岡は遠くに距離を置く陽炎を見て、咄嗟にファイナルベントの内容を変更し、予想される陽炎のファイナルベントの軌道上に集中砲火を向けたのだ。
そのためか、常のファイナルベントと比べて明らかに周辺のビルへの被害が少ない。
確かに近接戦の才も経験もなく、自らの命がかからなければ戦闘にも積極的ではない。
しかし、常には荒事を不得手とすらしている北岡は、持ちうる手札の中で陽炎の、ここで初めて出すファイナルベントのアレンジに対応してみせたのだ。
陽炎の評価、いや、賛辞は心からのものだ。
それは誰が聞いたとして、その声色から明らかだろう。
その言葉に対し、ゾルダ、北岡秀一は……。
―――――――――――――――――――
返事がない。
ただの屍のようだ。
まぁ、ぐぐっと刃物押し込んでトドメ刺したから当然なんだけども。
だが、勉強になった。
この世界における遠距離攻撃なんて、余程のものでなければ牽制にしか使えないと思っていたけれど。
なかなかどうして、
これが、この弁護士さんの頭の回転によるものか、デッキの良さによるものか、契約モンスターの良さによるものかはわからないが。
射撃の練習とかもしておいた方がいいのかもしれない。
デッキから召喚できる武器からのリバースエンジニアリングで試作してみたバーストレールガンもまぁまぁの出来だった。
魔石のモーフィングパワーで作ったものと比べて遜色ないのではないだろうか。
これまた実りの多い戦いでとても喜ばしい。
装甲の大部分を失い、胸に穴を開けたゾルダのスーツがくしゃりとしぼむ。
装着者が完全に絶命し、スーツの穴からミラーワールドに触れた死体が消滅したのだ。
バックルからデッキを回収する。
「射撃場でも作るかなぁ」
赤心寺の地下を更に掘り進めば難しくないと思う。
あんまり浅いと防音が心配だけど、ちょっと深めに、赤心寺から離す様に掘り進んで行けば、そんなに問題は起こらないと思うんだよね。
問題が起こらない代わりに義経師範が怒るかもしれないけど、要はバレなきゃ良いわけだし。
怒る理由も何らかの問題が起きたからだろうと考えれば、うん、いけるいける。
そして。
あと、四人、いや、オデンくんを含めれば五人か?
浅倉がライダーになる前に残りライダーを全滅させたらそれで優勝になったりしないかな。
工事と射撃訓練で浅倉がライダーになるのを待つか……。
スパイラルクラッシャーの使い心地も良かったし、ボルテックスドライバーの使い心地をモンスターで試す時間も欲しいなぁ。
マグナギガをロードインパルスに食わせて、どういう武器が出てくるかも少し楽しみになってきた。
まぁ。
この周で全員殺し切れるかはわからないし。
なんならループしてもいいかな、くらいの気分で行ってみよう。
ループが終わりそうな展開は、可能な限り妨害しながら。
色気のない話になってしまったなぁという後悔
見てみろヒロインが一人も居ないしロードインパルスくんもただの乗り物兼戦闘ユニットだ
でもこういうのが本来のライダーSSなのではないだろうかとも思うのです
オリ主出してる時点でアレ?
日常系作品に何故かオリ主ライダー絡めるよりは良くね?って思いません?
僕は思わないですけど
面白い作品も一杯ありますしね
……どうせ戦いに巻き込まれるならもっとリョナってもいいとおもうんですがどうですか?
お前も本当は日常系キャラのリョナが書きたいんだろう……
手足が千切れて失血とか過呼吸とかで死にかけの可愛い子を描写したいのだろう
そしてヒロインが巻き込まれて重い怪我で日常生活送るのも難しくなって戦いに巻き込んでそんなことになってしまった事に負い目を感じて色々日常的に主人公は世話をするんだけど
それを重荷に感じつつも嫌ではなくて、しかしそんな事を考えてしまう自分に自己嫌悪を抱いて曇っていくヒロインと、それでも主人公にはそんな顔を見せないように努力する健気なヒロインと
それを実は気づいていて、俺では彼女の心すら救えないのか……とか自己嫌悪する主人公を書きたいのだろう……!
その欲望、開放しろ(チャリーン♪)
比較的平和な時間に欠損描写をチラ見せするのも忘れずにね!
例えば……楽器やってる子なら軽めの指系の欠損でも存分に曇らせられるよね?
ボーカルなら喉かなぁ
見た目に反映されにくいのなら蛇のオルフェノクの人みたいにある程度ひけるけど筋肉とか筋とか神経の関係で一曲分もまともに弾けないとか
歌おうとしても掠れた音しかでなくなって
練習場で一人ボロボロと悔し涙を流す描写もほしいところ
それを物陰から見て拳をぎりぃと握りしめる主人公もセットでお願いします
リョナった子のバンドメンバーが主人公を責めるシーンの有無は個人の嗜好によると思います
個人的には主人公が責められるよりも、逆に優しくあなたは悪くないよとか言われる方が主人公曇ると思うんですがどうですか
何だかんだ言いつつスパイラルクラッシャーとまあまあ派手な戦闘シーン書けたから実はそれほど後悔していなかったりするのです
☆研究に時間が欲しいからループはまだ解けてほしくないけど意図しないループは可能な限り避けたいワガママドリラー
なんでドリル取り込んでおいてボルテックスドライバーでなくスパイラルクラッシャーかって言うと、流石に半死人をサイクロンミキサーで生きながらミンチにするのはアレかなという配慮
相手が原作メインキャラだからって配慮しすぎたかなと少し心配
メタ的には肉をぐちゃぐちゃにする系の武器はオルフェノクとアンデッドに取っておきたいとっておき
色々MSGあるけど、スパイラルクラッシャーとボルテックスドライバーの男の子ってこういうの好きなんだよね?系雰囲気めちゃ好きです
ゼンマイ駆動は楽しいけど、ゼンマイのユニットを外すとキットに持たせやすい重さになるから、回して遊ぶ用とかっこよくポーズ取らせる用で二個か四個買おうね!
まだ一個しか出せないけど次の周でひっそりと出してさんを殺して取り込めばダブルドリルできるからご安心なのだ
あと社長の男の人ってこういうのが好きなんでしょ系全方位リスペクト横スクロールメカアクション動画楽しい
というかあれはハードコアメカが楽しそうっていうあれなのか……
でも男の子になってる社長もめっちゃ好き……
夜見さんとの絡みの時の夜見さん?も好き
みんなもハードコアメカ買おう
☆半死人だけどせっかく銃撃系なんだからとバイクアクションもこなしてみた弁護士さん
たぶん原作メインキャラと戦うとなると優遇するのはこういう形になると思う
一般的なビルの端っこに鉄骨が入ってるかはわからんけど砲身突き刺し方向転換がしたいからこの世界のこの場面のギガランチャー突っ込まれたビルの四隅にはちゃんと鉄骨が通っているのだ
戦いの中で燃え尽きるキャラではないけど必死で逃げながら戦ってる内にドーパミンとかアドレナリンとかそういうあれこれが悪さをした
燃え尽きたって今言ったけど最後はギリギリ死に損なってた状態から刃物押し込まれて死んだ
たぶん時期的に浅倉に無罪は無理だよ宣言はまだしてない
ていうか作中何月か微妙にあやふや
縮められる部分は縮めてるので一度殺してる相手はループ直後早めに殺しに行ってるぞ
☆主人公が作りたいアレ
アレですよアレ……
設計図があればキテレツだって作れるんだから別に作れてもええやんけ!
なんならロードインパルスくんに組み込まれるし専用でバルクアームグランツとか作って搭載しても良い
アレにも格闘性能とかが必要な時代かぁ……マリグナかな?
でも実はまだ時間操作のとっかかりもないからまずはおでんくんを生け捕りにしようね
餅巾着と卵としらたき!
夜勤明けのコンビニおでんが身にしみる時期になってきました
涼しくなったらおでんも作りたいですねぇ……
個人的に具は種類絞った方が汁が複雑になりすぎないから好きです
かくいう私は鶏肉大根卵でいつも作ってます
貴方の家のオデンはどんな具?
でもベント(フォーン♪)には入れられないのがネック
汁気があると腐食が怖いんですよ……
あと身にしみるとか言ってるけど今回の台風でなんか夏がぶり返してませんか
早く秋に
焼き芋もいいですよね
毛虫の動画スマホで撮って兄貴に送る仕事もしないといけないですし
☆ソウナンですか?
アニメもそろそろクライマックス
次回で海に捜索に出て
最終話で問題のアレですね……
10口分で200cc!
アニメでカットされたもう一つのパーティ、原作でもほぼまるまる二巻出てないあたり不評だったんでしょうね……
☆沼男《スワンプマン》は誰だ?
うごクトゥルフ版の最新話が先日投稿されましたね
ほんの数日前まで全国ツアーしていたのに
ほんの数日前までそれに付き添っていたのに
ほんの数日前まで色々と絶望して人との関わりを半ば断っていたのに
少し前まで同じパーティーで仲間として動いていたのに
靖子ぉ!
※鬼も悪魔も靖子も敏鬼も関係ないです
少しだけ虚淵さんは関係あるような無いような……(元動画の立ち絵とシナリオの方向性的に)
これシナリオ制作者さんの元動画もそうなんですが、このシナリオのリプレイ動画は記憶を消してもう一度初見で知識なく見たいランキングに余裕でランクインしますよ
冒頭のアメイジング・グレイスのオルゴール版?フリー素材なら欲しいですねぇ……
あ、うごクトゥルフ版を見るなら前作の宴から通して見ましょう!
キャラに愛着が湧いてより一層楽しくなりますよ!
☆出番ないヒロインズ
そういえばグジルジルに関しては風呂の話あったけど
難波さんには具体的風呂エピソードが無かったなあと思い
この話に少しだけでもねじ込もうと思ったけど
今回はねじ込む隙間が無かったので
気が向いたら勉強会()で汗かいたから友達の家で一緒にお風呂に入る()難波さんの話とか
そのうち書きたいです
ヒロイン側は平穏そのものですな……
ぶっちゃけ厄ネタ消化しきった時点でヒロインとか背景も同然では?
だから相棒枠の方がヒロインぽく見えたりする訳で
兎×龍とか……
あ、掛け算の前後の順番は別に議論しなくていいです
俺はしますが
勿論状況によって可変にしたほうが絶対面白いのでどっちもありです!
はい、議論終了! 閉廷!
でも今回アギトやギルスに由来しない科学的変身アイテムを量産できるようになるので龍騎編が終わる頃にはヒロインにも世を忍ぶ仮の変身が備わります
タブンネ
すっかり原作ライダーを倒す展開に傾倒していますが
必要なのが技術であって全ライダー撃破の実績ではないのです
今はオデンに向けて色々武装を揃えてるとこですね
初期段階でたぶん殺せてた?
捕獲が必要なので……
勝手にループされるのも、勝手にループを解放されるのも困るのです
人道にはこれからも反していくと思います
人道に反する主人公は居ます
人道に反する主人公です、よろしくおねがいします
聞いているのですか、居ます、人道に反する主人公です
つまりはそういう展開がまだしばらく続きますが、それでも収容プロトコルを守れるという方、守れないけど破壊するという派閥の方、回収するし私欲の為に最大限利用するという派閥の方
そしてそのどれでもない、或いは何者でもない方
自己主張の激しい芸術家の方々
猛士とは関係ない鬼系の建築会社の方
そしてそうでない一般的な方々も
よろしければ、次回の更新も気長にお待ち下さい