オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

158 / 207
二人で突き抜けるノンストップ!仮面ライダーSPIRITS その十五

不気味な程に落ち着いた声色の怪人、リベルタスがゆらりと赤心少林拳の基本の型を取る。

立てた右腕、寝かせた左腕。

ヘビンダーが無造作に体に巻き付く大蛇をけしかける。

自重などあって無きが如く、空に這わせた筆先の如く軽やかな軌跡を描き顎を大きく開いた蛇頭がリベルタスに迫る。

 

リベルタスがその場を動かず、迫る蛇頭へと拳を振るう。

赤心少林拳黒沼流においても存在する基本の拳打。

今にもリベルタスの喉笛に食らいつかんとしていた蛇頭が、目の前に迫る拳から寸でのところで逃れた。

根本に本体であるヘビンダーが居る大蛇は、野生の一般的な大蛇と比べてなお自在にその軌道を変化させる。

言ってしまえば蛇身にして第三の腕にして鞭の様なそれは操り手の意思、操作、或いは蛇頭の備える本能を複合して攻撃と回避を織り交ぜる。

並の、いや、鍛え抜いた武人であっても、それが生身の人間であれば迎撃する事も回避する事も至難の業だ。

 

或いは、攻めと守りに優れた達人が二人揃えば。

その想定を無用の感傷とするのが、改造人間という兵器となる。

 

蛇頭がリベルタスの拳から逃れると同時、リベルタスがヘビンダーへ向けて駆ける。

打ち出された弾丸の如き踏み込みは、肉弾戦を得意とするアンデッドの細胞を参考に奇形化培養された人工筋肉を根拠とする。

ローカストアンデッドにも迫るだろう極めて強力な脚力は跳ねるように一足飛びにリベルタスの肉体をヘビンダーの懐に。

勢いを殺さぬままの蹴撃。

 

ヘビンダーも無策で受けはしない。

口から強力な毒を持つ毒蛇を機関銃の弾丸の如く乱れ撃つ。

その毒は一度受ければ生身の人間は肉も骨もグズグズに溶けて穴だらけになる程のものだ。

 

打ち出された毒蛇たちは器用に飛翔中のリベルタスの体に絡みつき牙を突き立てる。

しかし、注射器の針の様に鋭いその毒牙がリベルタスの肌に突き刺さる事は無い。

マンティスアンデッドのブラックスキンを起源に持つ自己再生型の塗膜済み強化皮膚に生半な針や刃が突き刺さる筈も無い。

 

咄嗟にヘビンダーは両手をクロスさせて蹴りを受ける。

受け止めるのは数メートルを瞬く間に詰める勢いを乗せられた、重量180kgオーバーのリベルタスが放つ飛び蹴り。

ヘビンダーの腕が拉げた。

 

バダン製再生怪人の泣き所だ。

生前の……ドグマ製のヘビンダーは拳法の達人であるテラーマクロの直弟子であり蛇拳の達人だった。

もしもこのヘビンダーがオリジナルのヘビンダーであったならば、リベルタスの飛び蹴りに対して毒蛇を射出して迎撃、という手段は取らず、即座に回避、或いは迎撃体制を取り、或いは無傷で受け流す事も可能だったろう。

オリジナルのヘビンダーは毒蛇が対人でしか通用せず、対改造人間には純粋肉体スペックと蛇拳を組み合わせて戦うべきだという心構えを持っていた。

 

だがバダンの再生怪人は魂無き抜け殻。

或いは端的に言って、同じ設計図を元に改造人間素体を用いて作られた再生産品でしかない。

人格、経験、技術。

兵器に改造された人間であるがゆえの強みというものを持たされないまま、物理的なスペックのみで戦う事しかできない。

 

武術の心得を持たないままの守りの姿勢は、或いは人類が用いる通常兵器であれば防ぐことも可能かもしれない。

改造人間の肉体というものはそれだけの頑強さを備えている。

しかし、同等以上のスペックを持つ怪人が、武術の心得と技術と殺意を持って放つ技に対しては余りにも心もとない。

 

飛び蹴りの運動エネルギーの殆どを移し替えられたヘビンダーの肉体が吹っ飛ぶ。

蛇人間の如き顔面は陥没し、まっとうな生物であればこの時点で絶命しているだろう。

だが、改造人間であるヘビンダーは頭部が拉げた程度では活動に支障をきたさない。

まして、ヘビンダーには頭部が二つ存在する。

顔面が拉げ眼球が破裂したとして、もう一つの頭部である蛇頭があれば視覚が失われるという事すら無い。

 

勢いよく吹き飛ぶヘビンダーの本体に釣られて大蛇の視界も猛烈な速度で後ろに引っ張られていく。

リベルタスの神経伝達速度を考えれば途中で蛇頭のすぐ後ろを掴まれていてもおかしくない。

単純に距離を取る事ができるのはヘビンダーにとって幸運だ。

まだ仕切り直す事ができる。

そんな思考が魂無きヘビンダーの中に存在するかはともかく。

仕切り直しの機会は与えられすらしない。

 

ヘビンダーに残された蛇頭の視界の中で、リベルタスが膝を付く。

肩部の黒い甲殻がメキメキと音を立てて膨張し、前面に虫の複眼にも似たクリスタル状の組織が露出。

ヘビンダーの視界から見えない背部は放熱口の様に大きく開く。

クリスタル状の組織が高音のチャージ音と共に眩く輝き……。

解き放たれた破壊光線が赤心寺の一部と共にヘビンダーを飲み込み、その双方を数秒とかけず蒸発させた。

 

―――――――――――――――――――

 

赤心少林拳黒沼流拳士をベースに、トライアルシリーズ改めニャンニャンアーミー製造技術を用いて生み出された簡易量産型改造人間、リベルタス。

一部アンデッドの持つ再生能力付きの強化皮膚、剛力自慢、俊敏自慢のアンデッドを用いて作られた奇形生物の形質を発現させ、純粋な身体能力は一般的な怪人を容易く凌駕し、幹部怪人に迫る性能を実現。

本来複合型の奇形生物が多く備えるアンデッド由来の特殊能力の多くをオミットし生産性を高め、全アンデッドの融合体とも呼べるケルベロスに発現した破壊光線照射能力を限定的な形で搭載。

発射時には形態を変化させる事で格闘形態の肉体強度を損なう事無く強力な遠距離武器を搭載する事に成功。

そのコンセプトはずばり、廉価版ケルベロスだ。

 

物理的な性能に関してもそうだが、リベルタスの優れた点は搭載する人間の魂魄が改造済みである点だろう。

人間的感性を削った訳ではないが、新型の魔石搭載ベルトで戦闘中の魔石の戦士の脳波パターンを解析し、戦闘時は思考から余分なノイズを除去する様に加工してある。

野生動物の魂を搭載しているにも関わらず人間の術者に従い身の丈が何十倍とある魔化魍に果敢に立ち向かうディスクアニマルにも施されているそれのライト版のようなものだ。

これのお陰で、初の変身状態での戦闘であっても、人間の頃の癖でダメージを食らう訳もない牽制に怯むなどという事も無く、肉体のスペックを信じた大胆な立ち回りが可能になるのである。

 

怪人としての初戦闘である為の緊張や、増幅した身体能力から来る増長を害の無い程度にまで抑え、肉体スペックでは上回り、戦闘技術においては本能任せと殺人拳法の習熟者。

これで負けたら嘘だろう。

結果として、単純に殴り殺せる所を集団での運用を想定していた生体破壊光線形態を用いた完璧な勝利で決着。

残心を取っていたところで、視線がちらりと此方を向く。

 

先程ちょちょいと作った二眼レフカメラで、残心に見せかけた背部ディティールが良く見える静かめの決めポーズを斜め後ろから一枚パシャリ。

再び格闘戦形態に戻ろうと収縮しつつ閉じようとしている肩後部放熱口がセクシー。

蘇生直後、自分の怪人態を調整槽の映り込みで見て、少女漫画で始めてプロのメイクさんに化粧をしてもらった芋系主人公の『ウソ……これがアタシ?』みたいなリアクションの後、自分の敵討ちが終わったらその勇姿を記念に一枚撮影して欲しい、などと言い出したのだ。

もしかしたら元の世界の白目ハゲ師兄も誕生日プレゼントで改造手術を施しても喜んでくれる可能性がある程のお気楽な反応である。

 

桜と梅の乱れ咲きが見られなかったのはもう仕方がないが、折角沖一也のシャワーを中断してまで予定を数時間繰り上げたのだ。

ムラサメと共に屋根の上に上がったクレイジータイガー、潜伏中のゾゾンガーとストロングベアーに関しても、恙無く始末していこう。

 

「リベルタスは高所から周辺警戒」

 

俺の指令にリベルタスが小さく頷く。

白目ハゲは本当は結構喋る人なのだが、登場時、変身時の決め台詞に沿ったキャラ作りまでできていないので喋るのを控えているのだろう。

別段、俺への忠誠を脳にプログラミングしているとかは無い。

そういう加工を行うと、ある程度の科学及び呪術知識を持つ相手にはそれを逆用されて洗脳されてしまう。

 

現に、俺や俺に術を教えたお師さん、俺が術を教えたジルとグジルと難波さん、会話の種として度々古式現代式問わず術の運用法や具体的な術の構造などを話し合う事の多い中村くん、アクガタの修行をある程度余裕を持って熟せるようになった門下生達は、他人の操るディスクアニマルの操作権を奪取できる。

消炭鴉などはこれを恐れて長距離を移動させて遠方で爆発という運用は避けるようにマニュアルに記しているし、新型のディスクアニマルなどは術士によるこの手のクラッキングを防げるように試行錯誤している真っ最中である。

これを相手側がやってこないという保証は無い。

リベルタスはバダンシンドローム対策の為、身体機能や脳機能への干渉には可能な限りの防御措置を施しているのは言うまでもない。

 

強めに手のひらを合わせ音を鳴らす。

異形に変化しヘビンダーを見事抹殺、破壊され見晴らしの良くなった辺りから逃げるように飛び降りて行ったリベルタスを驚愕やら怒りやら疑念の混じった表情で見つめていた師範と沖一也が音に釣られてこっちを見る。

 

「仕上げをしましょう」

 

「仕上げ?」

 

「キサマの、という事だろう」

 

師範は察したようだ。

というか、この程度の事は察して貰わなければならない。

何しろ目的は最初から告げているのだから。

 

「変身能力を取り戻す。それも万全な状態で」

 

「だが、俺は……」

 

迷いに言葉を濁す沖一也。

 

「殺すつもりで打ちました。師範は?」

 

舌打ち。

答えるのも嫌、という風だが、しぶしぶ、忌々しげに答えた。

 

「手を抜いて打てる奥義があるものか」

 

師範はそう告げると、ぷい、と、沖一也から顔を逸らす。

 

「桜花は容易く防げるものではない。対極にある奥義でも無ければな」

 

基本的な話になるが、義経師範は別段玄海流に対して隔意があるわけではない。

そもそもの話、別段二つの流派は敵対関係にあるわけではないのだ。

どちらが上、という訳ではなく、進化の方向を異ならせただけの同門だ。

なんなら隔意という点ではアクガタの方が半ば腫れ物扱いの様なものだ。

 

師範は俺の挑発でつい殺すつもりの桜花を放った。

俺は当然、いつものようにこれを殺すつもりの桜花で迎撃した。

桜花は相手の攻撃の威力すら利用するカウンターの極み。

技の出を押さえれば威力を抑える形で止める事もできるが……。

沖一也は人間態のままで互いの桜花が激突する地点に割り込み、ほぼ最大威力を発揮する段階の桜花を防いだのだ。

不完全な梅花であれば、沖一也の両腕が切り飛ばされて終わり。

恐怖から乱れていた気の流れは解消されている。

 

恐らく、沖一也は自らの中にある恐れを自覚するが故に、自らの完治を信じきれないのだろう。

バダンシンドロームになったライダーも、バダンシンドロームから復帰したライダーも居ない為に、完治した状態がわからないのだ。

 

俺は師範の方を向いて一度うなずき、沖一也に改めて向き直る。

掌を上にした手で師範を指し示す。

 

「今のぷいって感じの動きは、師範と沖さんが本気で奥義を打ち合うだけでも沖さんは梅花が出来る程度には瞬発的に気の流れを回復できたという確信から来るいじけと、守るべき対象と定めた義経師範を桜花から守るために精神的な不調まで一気に吹き飛ばして前後からの桜花を見事同時に捌ける程の回復を見せた沖さんを見て、こいつを復活させるのは自分、といういじましいエゴに捕らわれてより短期で完全な形で沖さんを回復させる良い方法を考えようともしなかった自分への自己嫌悪で沖さんの顔が見れない、師範の相手を思いやる優しみ慈しみに溢れた動きですね」

 

「殺してやろうか」

 

瞬間的に口の中の歯が全部牙に見える程の殺気と共に唸るように告げてくる師範。

そういう可愛いのは俺がこの空間からはけてから沖一也相手にたっぷりやってくれませんかね。

そういう大事なところは俺も空気を読んで録画は避けますから。

録音はするが。

 

話が逸れたので、師範は一度無視して沖一也に向き直る。

 

「沖さん、貴方の中にある恐れは最早バダンシンドロームに由来する恐れではありません。それは貴方の中に或いは元からあったかもしれない恐れです」

 

「俺の中にあった、恐れ」

 

「もしもバダンシンドロームが完治していなければ、もしも再びバダンシンドロームに罹ってしまったら、自分の力が足りなければ、自分の手が届かなければ、守るべき人を守れないのではないか、大切な人を取りこぼしてしまうのではないか、そういう恐れです」

 

「無いとは、言い切れないな……」

 

うつむき、ぽつりのそんな弱音を零す沖一也。

父代わり、師匠、友を失い、二度と失わないように、という心持ちではいたのだろう。

だが、心の奥底には常に失われたものへの後悔がこべりついていた。

それがバダンシンドロームによって思わぬ形で表に現れたのだろう。

 

……。

 

「《沖さん、いえ、この時代の仮面ライダーの皆さん》」

 

ふと思いつき、声に出すと共に仮面ライダー共有の通信帯にも同じ内容を流す。

中には未だ戦闘中、移動中、他者との交流中、という人も居るだろうが。

なんなら上からは戦闘音が普通に聞こえる。

けどまぁ、ムラサメはタイガー相手なら変身していなくても勝てるから別に良いだろう。

 

「俺は貴方達を戦士として尊敬しています。貴方達が人類の守護者で居てくれる事にとても感謝しています」

 

「ですが、貴方達を同じくらい軽蔑していますし、哀れんでもいます。なんて馬鹿な連中だろうとも思っています」

 

「やれ生き返らせるべきでは無かった、やれ地獄への道連れを作り続けてしまった、無関係な人を巻き込めない、俺の手は血で真っ赤だ、もともとは復讐者だ、俺が出来るまでの死者が俺を妬んで恨んでいる……」

 

「あなた方の中の湿っぽい方々の言動は明らかに精神的な不調から来るものが多く、嫌に自罰的で人に頼れば良いものを自分一人が無茶をして体を張り傷つきながら戦う事こそがより良いものと思い、それを諌められそうな人らは年功序列なのか何なのかそれを矯正しようともしない」

 

「貴方達は病気です。心に根深い病を抱えています」

 

「俺は不調を抱えたまま戦いに挑む人間が大嫌いです。戦士として失格だと思っています」

 

「心に傷を負って、事ある毎に悲しい過去を思い出して暗い顔をする様な人間が戦いの中に居るべきではありません」

 

「本来なら戦いから離れて親しい人と穏やかな生活の中でゆっくりと心の傷を癒やし、然る後に戦いに復帰するべきなのです」

 

「説得でも力ずくでも止められない為に傍らであなた方を支えてくれている生身の方々の苦労が忍ばれて溜息が出ます」

 

宣言通りの溜息。

 

「ですが、心の病は時間をかけることでしか直せません。そして、今は多少の不調があっても戦える人は戦うべき時です」

 

視線を改めて沖一也に向ける。

突如ライダーの通信帯で喋り始めた俺に最初はうつむき、次に訝しげな顔を向けていた沖一也は、今は真剣な顔つきで此方をしっかりと見つめ返している。

 

「俺には貴方の心はわかりません。端的に言って、俺は取りこぼしたくないものを取りこぼした事が無い為です。取りこぼさない為なら人道も倫理も全て投げ打って来たからです。人の心は顧みませんし、或いはある程度の自由も、必要とあれば侵します。文明の形を歪め、生態系を狂わす事もあります」

 

「だから決めました」

 

「あなた方の気持ちも顧みません」

 

「あなた方が一刻も早く戦いの場に赴きたがろうとも」

 

「あらゆる手を尽くして、力尽くでも、あなた方の肉体的不調だけは直します、強制的に」

 

通信を切り、指を弾く。

道場の壁が、天井が遠ざかる。

床が斜めにスライドし、地下に潜っていく。

一度実装し、速攻でバレて師範の怒りを買い物理的に首が飛びそうになったギミックだ。

地下基地の存在を知らずロボタフとの組み手の充実を知らない文明を知らない原始プリミティブ師範がギョッとした顔で驚く。

元の世界の師範も驚くだろう。

このギミックは何度リメイクしても師範が許してくれなかったので完全に廃止したものなのだ。

 

「精神的に不健康なまま戦うライダーは実はとても多いんです。俺の時代にもそれなりに居ます。でも、大体の場合彼らは生き残ります」

 

がしょん、と、エレベーターが止まる。

到達した階層は、兵装実験室。

 

「精神は健全であればより戦いは安定しますが……、余計な事を考えられない程に死にものぐるいでやれば、肉体が正常に動く限りなんとか戦えてしまうからです」

 

がちゃん、がちゃんと、音を立てて無数の機械人形が現れる。

どれもロボタフ普及前から稼働していたヘキサギアだ。

パラボーンセンチネルの初期型すら混じっている。

今では魂魄搭載型に更新されて使用されていない旧型ばかり。

だが、ヤング師範や人間態の改造人間相手なら押し切れる程度には数が居る。

 

「沖さん、自信を付け直しましょう」

 

「不安はあるでしょうが、そんなもの皆同じです」

 

人形どもが一斉に武器を構える。

ミラーライダーの武器を解析して作った威力抜群の兵器群。

 

「死にもの狂いでやれば、不安なんて気になりません」

 

沖一也と師範に向けられた無数の銃口が輝きを帯び、

 

「何度でも破損は直しますから、不安なままでも変身できる、戦えると思えるまで、特訓です!」

 

その破壊力を一斉に解き放った。

 

 

 

 

 

 

 




という、下手に早めの時間で師範と沖さんをぶつけてしまったが故に差し込まれた時間稼ぎ回でした
流石に日が出てる時間から堂々と潜入した五人衆(四人→三人)が殺しを始めるとも思えないからね、仕方ないのだ
昼間からストロングベアとゾゾンガーが門下生殺しててライダー達がそれに気付かないとかは無いと思うので、夜闇に紛れて壊滅させるってのが本来のルートだったのかなと

ちなみに原作とそう変わらない部分と目黒隊長はカットされます
ただの原作文字起こしになっちゃうし、この赤心寺で精神を病んだままの生身人間を戦わせる理由が無いので

☆聞きようによっては死んでても改造手術で直せるから壊れたまま戦いに挑むつもりなら殺してでも完全修復してから戦いに挑んでもらうぞと言ってるように聞こえるけど正直ライダー補正も直す前提の殺すなら抜け道になるんじゃなかかと思い始めてるとこある
だってライダーって結構心臓止まって数時間とか何日かとかしても復活したりするし敵対行動で無ければどうにかなるのでは?
万全の状態で戦いに挑めば死ぬリスクも減ってライダーの身内連中もハッピー、JUDOを殺せる確率もあがってこっちもハッピー
なお、直し方がわからない設計図が無い連中は新1号同型(ショッカーライダー)とストロンガーと奇械人とスーパー1をミキシングした変身システムで無理矢理直されるもよう
結城丈二と合流できればそのへんの諸々は解決されるがはたして
最終的に撤収する事が決まっているので元の世界に比べてメチャクチャ口数が多い

☆めっちゃ渋カッコいい変身状態から更にビームが出る別形態に変形できると聞いて絶対使ってやろうと目論んでいたハゲ
調整槽の前でメイクとオシャレドレスを与えられた少女漫画ヒロインの如く自らの全身をテンション高く身をひねりながら確認したりしたもよう
元の世界の兄弟子達もデッキ配布後にひっそり人に見つからない様にほぼ全員が同じ様なことしてるので別段こいつがおかしいわけではない
改造手術後のリアクションと考えるとややおかしい部類だけどまぁ死んでるよりはマシなのでたぶん他の兄弟子らでもそうリアクションは変わらない
なお蘇生完了直後であるためビームの威力が想像を遥かに上回る威力でややテンパる
変身後は精神が抑制される、みたいなのってカッコいいよね……とは思っているが、下手にロールが固まってない状態だとみっともないし、寡黙系で誤魔化そう
あとこの蒸発した寺の一角どうしよう、やだなぁ振り返りたくないなぁ師範の視線が背中に刺さってない?あ、周辺に敵が?じゃあ行くしか無いな俺も寺壊したの誤りたかったけどそれはまた後日だな(崖下ダイブ)
くらいのテンション
なお別段優れた索敵能力とかは無いのでしばしそのへんをウロウロして時間を潰すことに
冷静に考えたらこれ寺周辺で待機してるSPIRITSと遭遇したら遭遇戦にならん?
なおSPIRITSの火器ではどうにもならない
廉価版ケルベロスの名に反しない程度の性能はあり、BOARDライダー複数に囲まれても格闘戦で大立ち回りができるしビームを撃てばBOARDライダーの装甲がぴしゅんぴしゅんと火薬で弾けるみたいなエフェクトと共にうわーって吹っ飛んだりする
地味に手足の爪先が装甲されてるので黒沼流向けの改造体でもある

☆少し弱気な沖さん
原作みたいに激しい流れの中で梅花を習得したり師範と共闘したりしたわけでもないためにやや自信が取り戻せていない
目に見えて緊急事態という訳ではないのもよろしくない(クレイジータイガーはムラサメが対応してるからどうとでもなるので)
実はもうこの時点で変身しようと決意すれば変身できるかもしれないくらいには復調済み
これから中村くんにしたものの対改造人間版みたいな回復前提の特訓を経て完全に復活させられる

☆突如始まるライダーdisからのお前ら全員直す宣言
聞いた方はどうリアクションしろと言うのか
でも実質ほぼ名指しみたいな言い方をされた人らはそのへんの自覚あるからなんとも言えなさそう
IQ600あってその程度の自己分析ができないわけないだろうし
怪人が侵入してると言われて警ら中のスカイとX辺りはその場その場でグジルが説得してる
ムラサメは実際この時どんな精神状態なんって感じの戦いをしてるので実際それどころではないのかもしれない

☆赤心寺の一部がビームと共に吹き飛んだと思えばそこからシュッとしたデザインの謎の怪人が現れたのを目撃した川べりで休んでいるSPIRITSの心境を答えよ
反射的にマシンガンをぶっ放しても効かないし銛を打ち込んでも掴み取られるし……
どう見ても新たな強敵の登場です本当にありがとうございました


ともかく
これでスーパー1を全快の状態で戦場に出せる&ある程度の時間経過でテラーマクロも出撃させられる=赤心寺編で書きたいシーンが近づいてきた
そこ書いたらあとは消化試合みたいなもんですよ
あと少しで外伝連続更新を終えて響鬼編に入りますので、次回も気長にお待ち下さい

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。