オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)   作:ぐにょり

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123 オーキッド収穫

実際問題、アンデッドの肉体強度というものには大きなムラがある。

そもそもが統制者の管理下にある、互いに戦わせるための戦闘ユニットであるためか、どの個体をとっても恐ろしく強く、倒す方法が無い、とはならない。

数字がはっきりしているアンデッドの防御性能の上限は150トン程度。

しかもこれは本体にそれほどの防御性能が備わっているわけではなく、付属する盾、剣の強さになる。

人間態でもこの盾、ソリッドシールドを瞬間的に展開できる訳だが……。

一枚のみしか存在しないので、ある程度の攻撃性能を持つ戦士が複数居れば撃破は容易であると言えるだろう。

 

そも人間には二本の腕二本の脚そして頭がある。

あるいはそこに背中にビラビラとか触腕がある戦士も居るかもしれない。

複数箇所同時攻撃が可能であれば、ただ一枚の強固な護りというのはそれほど問題にはならないのだ。

 

ちなみに攻撃性能に関しては明確な基準が無いので難しいが、ブレイドの展開するオリハルコンエレメントを破壊したものがそれらしい。

が、これは今はそれほど問題にはならない。

 

上限が装備品である盾を利用しての150トンとして、しかし下限に関しては恐ろしく低い。

なんとなれば、アンデッドとしての本来の姿ですら熱した鉄板を押し付けられるだけで、明確なダメージになるかはともかく、熱いと反応し隙を見せてしまう程度のものすら存在する。

劇中において明確に部位欠損をしたアンデッドが少ない為、表面的なダメージは受けやすいが内部構造は頑強で早々戦闘不能にはならない、という可能性は最近の実験の結果として消滅した。

アンデッドも、それこそ、カテゴリーAに数えられる個体ですら、破壊しようと思えば破壊できる。

 

そんなアンデッドの人間への擬態を行った場合の強度となるとこれがもうまったく予想もできない。

人間と同じ強度になり、その時点でのダメージをそのままアンデッドとしての本来の姿に引き継ぐとすれば致命的だ。

流石にそんな状態で日々を過ごすことは無いと思われるので、ある程度は人間よりも強度があるとしておく。

これも、人間に擬態できる上級アンデッドを捕獲して実験しておきたい部分ではあるのだが……。

あまり高望みはしないでおこう。

無理なく手に入る素材を集めていく。

それでできる対策をしていくのが良い。

 

本来、オーキッドアンデッドの体細胞入手において、付属する一般ジャーナリストの有無はそれほど重要ではないのだが。

細胞採取に際してこれに負傷を与えてしまった場合、彼の家に居候しているBOARD関係者のライダー達からの心象が悪くなり、今年のアンデッド封印に悪影響を与えてしまう可能性がある為、少し悩みどころではあった。

居場所がわかっているのだから、遠距離からの狙撃で腕の一本や二本、手足合わせて四本ほど落とさせて貰えばそれで良い。

これまで捕獲したアンデッドの強度から考えて、少なくとも不意を打てば初撃で腕を落とす程度の事は間違いなくできる。

のだが、予想外に肉体強度が高かった場合、周辺に人間が居ると跳弾で傷を与えてしまう可能性が高い。

 

しかもオーキッドアンデッドはブレイドとカプリコーンアンデッドの戦闘音に引き寄せられようとする、実戦闘では特に役立つところのない虎太郎をその場に留めるという余計な真似をしてくる。

明らかにカプリコーンアンデッドを有利に戦わせないための嫌がらせと思われる。

ライダーを排除する、という一点で見れば明らかに余計な茶々だ。

まぁ、生物学上蘭が地上の支配者であった時代があるか無いか、と考えれば、卑劣な手を厭わない策士、というのも疑わしいところではある。

というか、誰かに寄生してバトルファイト終盤まで残ったとして、最後にはその相手に勝たないといけない以上、それほど勝率は高くしようがないというか……。

これが、トップ3までは何らかの恩恵があるとかなら寄生型の戦法を取るアンデッドにも勝ちの目が出てくるのかもしれないが。

 

というより、この場面でのオーキッドアンデッドの狙いは、カプリコーンアンデッドだったのではないだろうか。

人質を取りカプリコーンアンデッドにブレイドを殺させたとしても、カプリコーンアンデッドとは最終的に戦わなければならない。

カプリコーンアンデッドをブレイドに殺させ、その上で虎太郎を人質にして変身解除を迫り、殺す。

或いは、虎太郎には正体を明かさず、ブレイドにのみ正体を明かし、いつでも虎太郎を殺せるぞ、という手札とし、自分以外のアンデッドを全員封印させるための駒とする。

最終的に絶対競合することとなり、敵対するしかなく、人質の通じないアンデッドよりも、人質を取ればある程度は誘導が難しくないライダーの方が手駒としては使いやすい。

 

だからこそ、カプリコーンアンデッドがブレイドに余裕をかました上で行動パターンを読み切られて逃げ出した時点で、オーキッドアンデッドにとってはこの場はお流れとなり、虎太郎を手元に置いておく必要が無くなり、一般人のフリを続けることとなった。

これが、戦勘が鈍った結果なのか、元から卑怯な手を使うのが楽しいだけのアホなのかはわからない。

だが、上空からの急降下斬撃に対応できるだけの反応速度も無く、特に工夫の無い一太刀で切り落とせる程度の肉体強度しか無く、ダメージを受けた反動で人間への擬態が解除されてしまう程度の半端な擬態能力しか無い。

それだけは事実であると思われる。

斬った感覚で言えばそれほど頑丈ではない。

ここまで手に入れたアンデッドのサンプルから考えて平均値よりかなり下。

武器を選べば人と手を繋いでいる間に狙撃しても問題は無かったかもしれない。

 

大太刀を一振るい。

アンデッド特有の緑の体液が刀身を伝いそこらに飛び散る。

人間への擬態能力があるとはいえ、体液がこれでは、どこかでボロが出るのではないだろうか。

不意打ちで片腕を落とされ、本来の姿に戻ったオーキッドアンデッドはまだ転げている。

負傷した生き物として見れば自然な反応ではあると思うのだが。

周囲の植物を操る、という能力をどう使うか。

 

「みゆきさん!?」

 

オーキッドアンデッドの叫び声を聞いて一般ジャーナリストが駆けつけたようだ。

それに少し遅れて剣崎が。

封印役が居てくれるのは助かる。

 

―――――――――――――――――――

 

蹌踉めきながら起き上がるオーキッドアンデッド。

それに対し、油断なく大太刀を向ける甲虫武者。

 

バトルファイトにおいて、全く勝ち目のないアンデッド、というものは存在しない。

直接的に強い敵に勝つ事が出来ない下位のアンデッドにしても、徒党を組んで立ち向かい、後に勝負を決する、或いは、最終的な勝者とする相手に阿り、後の地上でトップでなくともそれなりに良い位置につけてもらう、という方法も理屈の上ではあり得るだろう。

まして、アンデッドは物理的に強靭ではあっても特段頭脳面で優れた個体というものもそれほど存在せず、再生能力が高い、という訳でもない。

勝つことを目的とせず、相手の戦力を削り続け、最終的に勝てる形に持っていく、という事もできる。

 

オーキッドアンデッドもまた、どちらかといえばそういった小細工を弄する事を得意とする、或いは、小細工を用いて他者を操ることそのものを好むタイプのアンデッドであった。

勝利は二の次という訳ではなく、知恵を付けすぎた結果、下級アンデッドが本能に振り回されるのと同様に、趣味嗜好から生まれる欲求に引き摺られてしまうのだろう。

頭を使って戦う、という割に、詰めが甘い。

一人の敵を陥れる策の中で、他の敵が乱入してくる事をそもそも想定できないのだ。

無論、これは頭を使った策、というのが、バトルファイトの中ではそれほど重要視される事が無く、結果的にオーキッドアンデッドの策が相対的に上等に見えるが為の不勉強、というのもあるのだが……。

 

初手、オーキッドアンデッドは残された右腕から触腕を剣崎に、周囲の植物を伸ばし虎太郎を狙う。

戦闘力が間違いなく存在する筈のライダーは変身させない為にアンデッドである自分が、一般人である虎太郎なら普通の蔦で十分、という計算だ。

相対する甲虫武者がどれほどの戦力を備えているかはわからない。

それでも一太刀で自分の腕を切り落とす程の力があるとわかった以上、直接的に戦っても勝ち目はない。

ならば相手が人間である事に賭けて人質を、という算段だ。

 

剣崎の身体にオレンジ色の触腕が絡み、虎太郎へ向けて、この植物園には存在しない奇妙な蔦状植物が迫る。

オーキッドアンデッドの植物を操る力で無理矢理に成長を促進させられ、太く強靭な形に歪められた怪植物だ。

オーキッドアンデッドは植物を操る能力こそ持ち合わせているが植物全体の始祖ではなく蘭の始祖、集合無意識体でしかなく、蘭以外の植物をいたわる心など持ち合わせていない。

怪植物は植物にあるまじき速度で虎太郎へ向けて伸び──しかし、明らかに動きが鈍く、虎太郎を捕らえられない。

その怪植物を見れば、いや、周囲に生える植物をよくよく観察すれば、どれもが奇妙な程に白み、凍結している事がわかるだろう。

或いは、しっかりと耳を澄ませていれば、小さく猫の鳴き声が。

ポーラーベアアンデッドを元に作られたトライアル猫が、茂みの中で身を震わせながら、周囲から熱を奪い暖を取り、周囲の植生を根こそぎ死滅させているのだ。

 

また、とっさの事だった為に剣崎への拘束も甘い。

上半身を、腕は一切動かせない程に幾重にも触腕を巻きつけつつ、手首から先は自由になっている。

通常の相手、アンデッドであればこれである程度は無力化できるかもしれない。

しかし、彼は仮面ライダーだ。

まして、今正に戦闘を終え、手には未だブレイバックルを持っている。

すかさず剣崎はブレイバックルを腰に当て、グリップを引き、オリハルコンエレメントを展開。

展開したオリハルコンエレメントが剣崎を拘束する触腕を半ばから断ち切れば、剣崎も走り出し、オリハルコンエレメントへと突入。

即座に剣崎の全身をブレイドのアーマーが包み込み、仮面ライダーブレイドへと変じさせる。

 

植物に追いかけられる、という奇妙な事態に、これもアンデッドの攻撃か、と、虎太郎もその場から離れていく。

そうすれば、この場にはオーキッドアンデッドの腕を切り落とした甲虫武者とブレイド、そして片腕を失い、人質を取り残った隻腕のオーキッドアンデッドのみ。

 

オーキッドアンデッドが振り返り、後頭部の第二の顔を晒し、無数の花弁を吐き出す。

敵を幻惑する花弁、右手の花や人間態の時に放つ他者を虜にする香りと同じように、多少の幻覚作用もあるのだろうか。

だが、この場には毒性の大気に対するフィルタを装備したブレイドと、似たような対毒装備を備えた甲虫武者、茂みの中に隠れ潜むなんの変哲もない毒に耐性のある猫達しか居ない。

 

或いはこれがブレイドだけであれば、花弁に何らかの攻撃機能がある事を警戒して様子を見ただろう。

ブレイドはBOARDの職員ではあるが、元研究者でもあった橘と比べてアンデッドの能力にそこまで造詣が深い訳でもない。

未知の能力を見せた相手であればとりあえずは警戒する。

その間に花弁を目くらましに使って逃げる程度の事はできたかもしれない。

 

花弁が吐き出されるのとほぼ同時、甲虫武者が構え直した大太刀が鍔から炎を纏う。

振り回した大太刀が火炎放射器の如く周囲に炎を撒き散らし花弁を焼き、次々に燃え尽きていく花弁の中を、ブレイドがカードを引き抜き、甲虫武者が駆ける。

 

スペードスートの5、キックローカスト。

 

スペードスートの6、サンダーディアー。

 

《ライトニングブラスト》

 

ブレイドが跳ぶ。

その先に居るオーキッドアンデッドは既に逃げ腰、迎え撃つ動きでなく、一も二もなく逃げる動きだ。

だが、走るオーキッドアンデッドを甲虫武者が追い越す。

単純な脚力、速力の差だ。

オーキッドアンデッドの前に出た甲虫武者が振り向き様、燃え盛り赤熱する大太刀を薙ぐように振るう。

 

「朧、焦屍剣」

 

逃げるオーキッドアンデッドの、後頭部の頭に稲妻を纏ったブレイドの飛び蹴りが。

硬い顔面を僅かに恐怖か驚愕かに歪め、ほんの一瞬だけ人間態の顔を見せた正面、胴体を焼け付く大太刀が。

挟み込むように大威力の蹴りと斬撃を喰らい、オーキッドアンデッドは甲高い女の声で叫ぼうとし、頭部を蹴り砕かれ、胴を真っ二つに断ち切られた。

 

―――――――――――――――――――

 

すげー。

正統派ライダーキックだ。

五代さんとは結局共闘してないし。

アギトの人とは殆ど会ってないし。

龍騎はキック出す前にドラグレッダー殺して封殺しちゃったし。

いにゅいのはデータにとってあるのを画面越しに見ただけだから。

もしかして、こんな間近で正統派ライダーキックを拝むのは初めてでは?

しかも今のある意味合体攻撃じゃん。

 

ありがてぇ話だ。

ついでに設計図は持ってるけどぜひベルトの実物の方も解析させて貰いたい。

あと中身のカードも一度全部封印解除して細胞採取させて欲しい。

できれば並外れた融合係数を誇る剣崎さんの細胞も欲しいなぁ。

睦月くんの細胞があるから、融合係数の高い人間の細胞データはあるけど、例外とも言える剣崎さんの細胞も貴重と言えば貴重なのだ。

まぁ、白井邸に放ったスパイロボのお陰でもう剣崎さんの生体データは髪の毛採取して頂いているんだけどね。

この時期のライダーは揃いも揃ってロン毛だからメットを少し漁るだけで手に入ってしまうのはありがたい。

 

とはいえ感激ばかりもしていられない。

キックの残身をしているブレイドが背を向けている間に、オーキッドアンデッドのもう片方の腕を切り落とし、後ろに蹴る。

すると背後の茂みから装甲に包まれた猫の手がにゅるると伸びてそれを回収する。

手足を伸ばす機能は万能で素晴らしい。

戦闘ではあんまり使えないんだけどね、踏ん張りの関係で。

 

両腕と頭部を失ったオーキッドアンデッドに、振り返ったブレイドがブランクカードを投げ、封印。

いや、死に際に人間態になって命乞いをされたりすると面倒だったのだけど、そこまで頭の回らないアンデッドでとても助かった。

あの場面での最悪は、オーキッドアンデッドが人間態になって、自分は人間に害を成すつもりの無いアンデッドであるとか主張される事だったからな。

一応、周囲の大気は念動力でグリップしていたので、人語を話されても通じないようにはしていたが、たとえ血が緑色でもきれいな女性の命乞いというのは一般的には通じやすい。

 

「助かったよ、ありがとう」

 

変身を解いたブレイド、剣崎さんが手を差し出してくる。

こちらが名を明かさない事に関しては前回の邂逅で理解してくれているが、その上で友好的な関係になれるなら、という事なのだろう。

俺も握手くらいは応じたいところなのだが……。

肩部の鞘に大太刀を戻しつつ、両手を見せる。

 

「申し訳ない、今ちょっと手がコレで……」

 

俺の肉体はもうちょっとした高熱になら普通に耐えきれるんだけど、同じく熱操作能力を持つアギトと敵対する事を考えて、装甲も大太刀もアギトの力を通しにくくする工夫を施してある。

大太刀も篭手もまだ赤熱して握手をできる状態ではないのだ。

俺も、せっかく敵対的でないライダーと握手できるというのなら、それが装甲越しあっても喜ばしくはあるのだが。

 

「いいよ。……味方なんだよな? 俺と一緒に戦ってくれるんだろ?」

 

一瞬、言葉を遮ってぶん殴ってウェとか言わせるべきかと迷うが、俺はコミュニケーションがしっかりできる新世代の魔石戦士なので最後までちゃんとセリフは聞くのだ。

その上で、ちょっと掌を向け、距離を取るようにジェスチャ。

返答が無い事に疑問を懐きつつ離れてくれる剣崎さんを尻目に、背部の母衣()合当理(ジェットエンジン)を展開。

バーナーの様な細い熱と高音を吐き出し始める合当理に目を白黒させる剣崎さんに振り返り、こめかみに揃えて立てた人差し指と中指を当て、離す。

 

ぱっ、と明るくなる剣崎さんの表情を確認するのと同時、テイクオフ!

科学と呪術の間の子であるプロトムラマサは現代の科学力では到底成し得ない装甲服による単独高速飛行を可能とし、クロックアップと併用することで例え警察のアギトが万一マシントルネイダーを飛ばす事ができるようになっても余裕で逃げ切る事ができるのだ。

そして、それっぽいジェスチャとその場を勢いよく飛び去るというそれっぽいヒーロームーブを見た剣崎さんは、今のジェスチャがなんとなく肯定っぽいような気分になれるのである。

嘘を吐いてはいけないって訳でもないけど、まぁ、相手が上手い具合に勘違いするように振る舞うくらいは別に良いだろう。

剣崎さんらのジョーカーへの好感度次第では敵対する未来もありえる訳だし。

 

―――――――――――――――――――

 

高速飛行退場の難点は目撃者を減らす為に最終的には外海の中に落ちていく必要がある点だろうか。

海中で視線とカメラが無い事を確認しプロトムラマサと分離、再び植物園から少し離れた駐車場に停めてあるハイエース(買った)の中に転移。

前面スモークは怪しまれるので窓にカーテンを貼っているが、これを閉めるだけでも室内を外から見えない密室にできるから便利だ。

しかし、バリアで海水には浸からずに済んでいるが、戦闘後に狭い車内というのも辛気臭い。

ケチらずにキャンピングカーでも買えば良かったか、さもなければ自作すればよかった。

 

少し車を転がし、植物園から剣崎一行が居なくなったのを確認してから横付けする。

後部座席をスライドさせると、猫に擬態したニャンニャンアーミーが次々と乗り込んでくる。

切り離したカプリコーンアンデッドの四肢、オーキッドアンデッドの両腕も回収。

ドアを閉めると、一斉に後部座席から『おあーん!』の大合唱、そして座席で爪を研ぐ音。

なるほど、これで少しうんざりする俺はペットを飼うのに向いていない。

いいとこ良く躾けられた犬かロードインパルスが限度だろう。

普段の面倒はジルとグジルに任せるか、護衛も兼ねてなごみさんや難波さんに預けるか、それとも喫茶寿に押し込んで世話はFAGにまかせて猫カフェというていで通すか……。

 

次に派手な動きを見せるアンデッドの事を思いながら、六匹が餌を食らって糞を垂れ流しても良さそうな場所へ向け、車を走らせるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 





定型文というか
このSSだと大体の話が
小話或いは日常描写スタート
戦闘シーン
で半々か3:7くらいだから
最初に戦闘シーンを書かざるを得ない前回からの引きを受け継ぐ話は長くしにくい

軽い小話から入ると話を膨らませやすいって話でしかないんだけど
落語のまくらみたいなものだと思うんだけどどうだろう

☆22号という正体を隠すための疑似ライダー陽炎としての普段の素性を天王寺から隠すための技術複合ゼクター装備甲虫武者
アップデート中なので炎を吐いて赤熱するヒートブレード太刀とか使うし空も平気で飛ぶ
弓矢くらいは持ち出すかもしれないし、なんなら中身の超能力だって普通に使える
最終的に全ての技術は統合される為どのスーツを使っても変わらない、くらいのものに仕上げていきたい

☆凄いヒロイン顔のアンデッド
役者さんの顔が良いからか原作では20話から25話にかけて登場、しつこく動き回っていた上に変に自信家だったけど実際勝ち残れるムーブはしていなかった
変に上級アンデッドにばかり粉をかけていたけど下級アンデッドを洗脳する能力があったのか無かったのかは不明
策略がどうこう言う割には詰めが甘くだいたい失敗していたあたり、卑劣な手段を使う=賢い、みたいな変な図式が頭に生えちゃっただけの弱小上級アンデッドだったものと思われる
じゃあフィジカルで戦えたかっていえば難しい
昭和のヒーロー作品に出てくるモンスターなら後ろの口から吐き出した花びらが原理不明ながらヒーローのスーツにばちゅんばちゅんと火花をあげさせていたのは間違いない
勝てないアンデッドは居ないとは書いたがあくまで理論上、というだけの話で、初期のダンは普通に最弱キャラでしかなかったよね?くらいの話
プレイヤースキルがあれば勝てるけどそのプレイヤースキルを上げるのは他でもないPCなのでどうにも……
でもさくらがんばる!に出てきたダンは良い相棒キャラだった気もする
よくよく考えるとさくらと縁があってかりん様とも縁があるとか世が世ならなろう系扱いされていたのではないだろうか
まぁダン自身が結構ネアカでありつつ親の仇を追って、みたいないい感じに味があるから太郎次郎三郎呼ばわりはされないと思うけれども
まぁ元から結構光る才能があったダンと違って植物系アンデッドはどいつもこいつも伸びしろがなさそう
そも植物も色々種類があるのに二種類しかアンデッドになっていない時点でお察しくださいとしか……

☆(0w0) イッショディダダカッデグリドゥナカバ……!
作中で話す時は流石にオンドゥル語にできない悲しみ
騙されてる訳ではない
本性を知らないだけでここまで何か悪意をもって利用されてる訳ではない
でも知りすぎる罠にかかるとろくなことにならないのでこのまま全アンデッド封印ルートを突き抜けて欲しい
ちょっと歌詞にかけたところでブレイド編はマジでノープランでやってるので上手いこと歌詞に当てはまる展開にはならないと思う
そもライダーの歌詞って大体ヒロイックだから暗躍する主人公と敵対する原作主人公みたいになりかねないのでは?
それにつけても好感度が稼ぎやすいのは原作キャラが前半戦では全員不定の狂気に囚われてるからじゃないかなと思う
静かに……
↑これくらい落ち着いた態度で居て欲しい(ガビガビ

☆今日のにゃんこ
レンゲルバックルから回収したポーラーベアアンデッドをベースに作られたひんやりトライアルにゃんこ
寒さに耐性があり、常に冷凍庫でカチカチに冷やした保冷剤くらいの体温
が、寒さ耐性を貫通するほど冷却能力があり、常に暖を求める
暖を求めて体温を上げるとその分冷却能力を全開で使えるようになる
夏場に部屋に一匹居るとめちゃ便利
夏以外は大体体温保持の為に半ば寝ている
放っておくとロードインパルスの主機周りのスペースに潜り込んでくる
そもそも毒を身体に回すなら冷やすよりも温めて代謝を高めたほうが効き目は強くなるのではないだろうか

☆ブレイド編になってからめっきり出番の無いヒロインズ
そろそろ出番をあげたい



アンデッドの細胞全回収とかやってると話の進みがめっちゃ遅いしバトルばかりになりがち
レンゲルとオーキッドアンデッドを廃したけどそれでも原作エピソードはかなりあるのだ
飛ばせるとこは飛ばしていきたいとこではあるんだけど
話書くために原作を視聴しなおしているとツッコミを入れさせたくなる部分がわしわし出てきて楽しくなっちゃうのだ
さしあたってはスリップストリーム万能説とか……
カリス狙いの空飛ぶホモは省略しても……いいかな!
そういう感じで、次回も気長にお待ち下さい

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