オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版) 作:ぐにょり
突如として現れた怪人……ならぬ、パワードスーツを着た謎の男が、とりあえず敵ではないものとして、その怪しげな男に仲間である城茂を任せても良いものか。
その様な懊悩を抱く風見志郎を他所に、パワードスーツの男──ブラックイクサは志郎と立花藤兵衛の間をすり抜け、大木の根本に凭れ掛かる様に倒れる城茂の元へと歩み寄った。
「こりゃあ酷い。俺で無ければ修理より買い替えをお勧めしてるとこですね」
どこで買えというのか、というツッコミを思いつくものは誰も居ない。
それもそうだろう。
堅物も良い所の風見志郎にしろ、逼迫した状況に緊張し通しの立花藤兵衛にせよ、文字通り死にかけ、いや、今にも死体かスクラップか、という危うい状態にある茂を前にしてそんな余裕は無い。
「直すほうが、へへ、
唯一軽口に軽口を返せるのは当事者である茂のみ。
だが、余裕があるという訳でもない。
むしろ三人の中では一番にブラックイクサを警戒していると言っても良い。
敵として、というよりも、得体のしれない、目的の知れないやつ、として、だろうか。
この三人の中で唯一、城茂のみが事前にブラックイクサの姿を確認している。
東京は新宿の上空にて巨大な銀のドクロが浮かび上がったあの日、トラックでそそくさとその場を離れていった二人組。
最初はSPIRITSがどうとかいう連中の仲間かとも思ったが、後から聞いてみればそうではない。
本郷さんに聞いてみれば、撃破したショッカーライダーの死体を回収していたという。
そして明らかに最初から大きな荷物を輸送しようしていたのだろう、中型のトラックのようなもの。
ブラックサタンやデルザーを滅ぼした後、ちょくちょく見かけたハイエナの様な、組織の技術を盗んで悪用しようとしていた輩の同類か。
と、思えばそうでもない。
既にショッカーライダーを不意を打ったとはいえ単独撃破できるだけのパワードスーツ(中身が未改造かはさておく)を持つ連中が、態々ライダーに捕捉される危険を冒してまで何故怪人の死体を欲しがるのか。
「腕は確かなのか」
「バイクの修理感覚でやられるよりはマシだと保証しておきます」
「そうかよ」
ひゅ、と、自然な流れで茂の腕がブラックイクサの腕に伸びる。
手に下げている荷物が、どこから持ってきたかわからない、茂を修理できるらしい荷物なら、それがあればいい。
ここでどういう反応を返すかで、どういう性根かを垣間見ることもできるだろう。
或いは単純に、タックルの紛い物に不意を打たれた事の苛立ちをぶつける先がほしかったのか。
様々な思惑と電撃を込めた手がブラックイクサの首に伸び──ぼとりと地面に落ちる。
「壊れた状態で無理に動かすと悪化しますよ。これは最後につけましょうか」
見れば、伸ばした腕は肩口から表面の偽装用の人工皮膚をキレイに切り裂かれ、しかし内部構造は破壊されずに見事に分解されていた。
驚くべき事だが、下手人がこのブラックイクサであるなら、仮にも改造人間──奇械人である茂、ストロンガーの不意打ち気味に放たれた一撃が首に届くまでの一瞬の間に、破壊ではなく分解で対処してのけたのである。
無論、茂が変身どころか生命維持すら怪しく、自己修復機能すら作動しないレベルで大ダメージを負っている、という点を忘れてはいけないが……。
「貴様」
じゃき、と、相棒であるライダーマン、結城丈二から託されたマシンガンアームを構えようとした志郎が、左右を二体のアンドロイド、カイザ・ブートレグに制される。
カイザブレイガンのブレードモードがマシンガンアームの上に一本、少し距離を取ったもう一体がガンモードの銃口を向けている。
「俺は説教とかは好きではないのですが」
茂の前に座り込んだブラックイクサが、修理用と思わしきパーツ類と工具を広げながら呟く。
「九人……今は十人でしたか。組織だって行動している訳ではないんでしょうけれども、誰かが自己修復で直しきれない損傷を負った時、まともに修理できるのが一人だけだと、こういう時に不便だと思いません?」
まるで壊れた安物の時計を分解するような気安さで茂の破損したパーツを次々と剥がしていく。
最初から設計図が頭の中に入っているような、或いは、似た構造の改造人間を何度も分解した事があるかのような手早さ。
「安全な位置に修理担当の人を用意しておくとか、あってもいいと思うんですよね。まぁ、外部の科学者とか信用ならん、ってのもわからんではないのですが」
「うるせぇ……てめぇはどうなんだよ」
「この変身システムはオリジナルを開発した他所の組織に許可とって作ってますし、大体の技術は妹二人にも親友の一人にも教えて技術共有して、別の変身システムはこれまた別の組織に居る友人に技術流して学んでもらってる最中なので、そんなザマにはならないからご安心下さ……あれ?」
―――――――――――――――――――
「お、おい、あれ?ってなんだ!」
これまたナイスミドルのおじさんである立花藤兵衛が声を荒げる。
「いえ、大丈夫ですよ大丈夫……んー? なんだろこれ」
またまた修理に水を差されると困るので頭に浮かんだ小さな疑問は可能な限り小さな声で呟く。
知らないパーツがある。
これが超電子ダイナモとかいうアレだろうか。
めっちゃバチバチいってるのこわい。
でも高いテクノロジーを感じる。
はー、感動。
でも修理するのに、ちょっと邪魔ではある。
どうするか……。
「おい、本当に大丈夫なん」
「いいや、えいっ」
城茂が何か言っているが、一旦知らないパーツを全部外す。
手で触れると感電してしまうので念動力でブロックごと引き抜いて、先ずは停止させよう。
理屈の上では頭脳ブロックの生命維持とはあんまり関係ないアレだ。
……よし、本体はまだ動いてる。
あと二十分は脳細胞への影響も無いだろう。
割と人道的な構造をしているじゃあないか。
奇械人として成立する為の貴重な生態パーツだから保護も厳重だ。
「すみません、なんか知らないパーツがあったんですけどこれ何かわかります?」
宙に念動力で浮かせたパーツを、どういうパーツであるか説明するという
本音を言えば一度持ち帰って分析したいのだけど、それは流石に怪しまれるしそんな時間は無い。
一度強奪して解析してからタイムベントで巻き戻し、なども、この次元のライダー相手だと何故か察知される可能性が高い(全員JUDOの試作体なので)為、これは後でどうにかしよう。
「……超電子ダイナモだ。最悪、それは無くても動くだろう」
何か諦めた様な、呆れたような風見志郎のアドバイス。
「おいおい、冗談じゃないぜ……」
「おお、もう……」
心なしか呼吸が過呼吸になってきた城茂。
立花藤兵衛は十字を切って天を仰いでいる。
「問題ないやつなら戻しときますね」
分解したパーツを時間を巻き戻す要領で元に戻し、外す前と同じブロックに組み込んでいく。
大体、修理不可能なメインパーツが手に入れば自己修復任せで素人にも直せるようなざっくりした機械を、俺が直せないなんて事は無いのだ。
脳活動を完璧に制御できる魔石の戦士の筆頭である俺に、精神的動揺による修理ミスは無いと思っていただこう。
―――――――――――――――――――
「あれ?」
「うーん……」
「あ、これかぁ」
「やっべ……まぁ大丈夫だろ」
「おかしいな……ちょっとパーツ余る」
「このネジはどこのだっけ」
「なんだこれ……すげぇ不思議」
「なんでか動いてる……」
「えー……?これで動くの?」
「むむむむ……まぁ、動くなら……」
「いいかな!」
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色々あったけど、結果的に五分くらいで城茂のサイボーグボディは新品同様に修復できた。
いやぁ……ブラックサタンとかいう組織の技術、恐ろしいな。
試作というか、失敗作の構造を把握した程度では理解が及ばない再改造部分は本当にわからなかった。
チャージアップ?
今の所の見解を言えば。
さっぱりわからない。
まったくわからん!
俺は雰囲気で奇械人を修理している(ガチ)。
まぁ今の所素体の適正不足で起動失敗したスパークを繰り返し分解して構造覚えただけだから仕方ないと言えば仕方ない。
超電子ダイナモとか外して完全初期型にして良いなら自信を持って元通りに出来たけど、違法改造済みの奇械人の構造なんて今の俺に理解が及ぶ筈がないのだ。
なんでこれで正常に動くかは今後の検証が必要になるだろう。
「生きてるか、俺……生きてるよな」
サイボーグボディの擬態でありながら器用に顔を蒼白にした城茂がペタペタと自分の身体を触っている。
「何を言うんですか! 完全にオーバーホール出来てるじゃないですか! 何故か!」
ぷんすか。
「何故かってなんだ……寿命が縮んだわ」
「一つ聞くが、ライダー……奇械人の修復の経験は?」
「ちょっと前に正常に起動しなかった廃棄品が手に入ったので、それを分解したことがありますよ!」
カウボーイハットを目深に被り直した立花藤兵衛と、先に比べて格段に警戒心を落としている様子ながら何故か残念なものを見る目を向けてくる風見志郎に胸を張って宣言すると、その場の全員が深いため息を吐いた。
城茂なんて、顔面蒼白に加え、教科書に載せたくなる程にわかりやすい『ゾッとした顔』をしてみせている。
いや、言いたいことはわからんではないけれども、ここで、『俺は奇械人の構造も修理方法もこの世界のだれよりも詳しいぜ!』なんて都合の良い人材が転がり込んでくる可能性が皆無に等しい以上、突如として結城丈二が現れるとかいうミラクルが起きない限り最善の人材ではないか。
「後は……これをどうぞ」
ごちゃ、っとした、それこそ平成二期ライダーのベルトかと見紛う程にごつい、ダブルタイフーンの出来損ないの様なものを渡しておく。
先と比べて警戒心が薄れている為か、訝しげながら一応スムーズに受け取ってくれた。
「何だこの……なんだ?」
「生憎と貴方の肉体構造は一切のこと知らないのですが、理論上それを使えばとりあえずの変身自体は可能……になると思います。一応。たぶん。恐らく。保証はあんまりできませんが。テストした訳でもないですし」
「どうやってそんなものを」
立花さんの疑問に頷き答える。
「回収したショッカーライダーのベルトを解析して、少し小型化したものから不要な部分を剥がして破損防止機構を組み込んで、そのダブルタイフーンに接続できるようにした
「俺が使うと思うか?」
「使いすぎて死なれるのは困りますが、使わずに死ぬならご自由に、としか。知らない人から貰ったベルトなんて普通は使いませんしね。ただその場合」
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指揮官である百目タイタンの抜け殻を撃破し、ピラミッドの攻撃機構を破壊したストロンガーは、そのままの勢いで残存する再生奇械人の集団相手に戦闘を続けていた。
腕の一振りで奇械人が、戦闘員が弾け跳ぶ。
再生電波人間タックルのウルトラサイクロンで破壊される前と遜色ない完全復活。
いや、腕を一振りする度に、蹴りを放つ度に実感する、今までにない程の身体の調子の良さから考えれば、それ以上と言っても過言ではない。
「おらおら! そんなもんかテメェら!」
ぎゃり、と、手を擦り合わせてから地面を殴りつける。
それだけでピラミッドの一部が弾け、四方八方にエレクトロファイヤーが放たれていく。
いつもどおりの荒々しくも効率の良い、しかし、どこか苛立ちをぶつけるような荒れた動き。
『我が身可愛さに、戦う術を目の前にして手を伸ばさないという事になりますね。復讐の為に改造手術を志願した貴方ならどうでした? 翻って、誰かのために戦う今の貴方が手を伸ばさないとしたら。……
『何だと……』
『冗談ですよ冗談。まぁ、人間態にマシンガン一丁で、現状戦力として十分だと言うのならご自由に。少なくとも、この場はそこの人だけで十分でしょうから、悩む時間はありますのでね。それでは、殴られたくもないので俺はこれで』
ストロンガーの身体から予備動作無く放たれた、頭脳である茂の感情に呼応する様に激しく煌めく稲光が付近の奇械人を数体まとめて貫いていく。
やりたいことはわかる。
一種の発破のようなもので、要するに必要になったらちゃんと使え、という事なのだろう。
ストロンガーの身体が文字通りに万全の状態に修理されている事から、恐らく渡されたベルトにも危険な仕掛けは無い。
変身にリスクが伴うとしても、それでも完全に変身できないよりは大分マシだ。
手段を選ぶな、というのも、それこそ、復讐の対象であるブラックサタンに捕まる事で戦う手段を得た茂がどうこう言える事は無い。
だが……。
「電……パンチ!」
なんとも気に食わないので、今度会ったなら一発焼きを入れてやらねば。
そう思うストロンガーの一撃は、不幸な奇械人の頭部を一瞬の内に消し炭にした。
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なんかジープに載った立花藤兵衛と風見志郎がナイーブそうな顔でダブルタイフーン強制起動装置を見つめているけど、最早この場所に用は無い。
カイザ・ブートレグのベルトのみを回収し、素体をプラズマ処理。
跡形も残っていないのを確認した後、グジルを回収、離脱!
少し浜名湖に寄って、放棄されていた養殖施設から運良く生き残っていた鰻の類をちょっと頂いて、付近の無人になった鰻屋の設備を少し借りて夜食タイムだ。
「いやー、やっぱ本職の人らが使ってる機材は凄いな。見てよこの包丁、手入れが丁寧なこと丁寧なこと」
「元の持ち主がまだ生きてるかもしれんから物色はしてくなよ」
「いいよ別に。私には交路に貰った
以前、調理用にアーメタル、ルナメタルを初めとした各種特殊な金属を折り重ね積層構造にして作った……まぁ、ぶっちゃけると趣味に近い代物だ。
戦闘には使えないが、誕プレとして渡して以来愛用してくれているらしい。
流石に生モノの類は各種インフラが死んでいるので腐っているが、お米や調味料は辛うじて無事だったので、それを使ってうな重を作る。
魔石の戦士特有の学習能力で、一度連れて行った店の料理はかなりのレベルで再現できるグジルの料理は、普段中々食べない贅沢品であってもレベルが高い。
こういう時、こいつが復活して、殺し直さずに済んで良かったとしみじみ思う。
「でもさー、交路にしては珍しく世話焼きだよね」
「そりゃ、この世界の一般戦士の装備は貧弱だからな」
大物の撃破率が低かったり、アギト部隊との比較で下に見られがちな警察の装甲服部隊にしても、この世界のSPIRITSに支給されている装備と比べた場合、格段に高性能で、なにより生還率が高い。
ベースとなっているデッキシステムのグランメイルがとにかく頑丈というのもあるし、警察も警察でアップデートを重ねている。
一時期は煩かった警察にその戦力は過剰だとしていた声も、幾度かの事件を越えた今では、真逆の方向に舵を切り始めた。
「そんで、そうなるように選択したのも彼らだ」
「人に頼らず自分たちだけで馬車馬の如く働きたい、みたいな? ゲゲルとして撃破数を競う訳でもないのに?」
難儀だねぇ……。
そう呟きながら肝吸いを啜るグジル。
まぁ、どういう道を選ぶかは人それぞれだ。
この世界の未来に、大自然の力で変身するバイオ戦士が現れたり、賢者の石を巡って争う創世王候補が現れたり。
その先に、五代さんを初めとした、新たな世代の戦士が現れたとして。
やはり、どこかのタイミングで、人々は脅威に立ち向かう力を得ようとするだろう。
例えば、古代文字が完全解読された後に未確認事件が起き、グロンギの魔石が回収されれば、現代でリントが新たなグロンギになるかもしれない。
或いは、どこかの献身的なアギトが生体実験の被検体に志願して、アギト化の理屈が解明されて広く普及するかもしれない。
或いは、神崎兄妹が無事に成長できた暁には、神崎士郎の天才的頭脳が人類の戦いの為のパワードスーツを生み出すかもしれない。
或いは、或いは、或いは……。
彼らが、彼らを構成するテクノロジーを秘匿するのは、先延ばしにしかならない可能性は十分にありえる。
先のような大げさな話ではなくとも、神経断裂弾一つ取ったところで、技術が流出すれば社会問題に発展する。
この世界で言えば、今は風見志郎の元にあるライダーマン、結城丈二の義手などもそうだ。
その場合、彼らの拳はどこに振り下ろされる?
どこに振り下ろせば、自由と平和を脅かす敵に直撃する?
たった十人前後の戦士が、十機前後の改造人間が、悪党どもを見つけ次第殴り殺し続けたとして、その活動はどこまでの影響力を持つだろうか。
もしかすれば、彼らは遠くない未来、今回の様に叩き潰すべき黒幕の居ない脅威に直面するかもしれない。
まぁその場合、元の世界では中々お目にかかれない天才的頭脳集団などが解決してくれるのかもしれないが。
どちらにせよ。
「俺らには関係の無い話だ」
知る限りの万全で無かったライダーに手を貸し、戦力を整えた状態で厄介なJUDOを確実に始末してもらい、元の世界に安全に帰還する。
その間に、元の世界では中々学べない様な技術を学ばせてもらう。
思想的な話、社会的な話なんてものは、現地の人々に考えてもらえばよかろう。
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ところで。
次の目的地は沖縄である。
呪術の心は親心、押せば呪力の泉湧く。
という具合で、科学関係の技術を仕入れたからには呪術関係の技術も伸ばさないのは嘘だろう。
無論、体系立った呪術や陰陽術を学ぶのであれば、確実に元の世界の方が有利ではある。
これは人間サイドに限った話ではなく、人食いの化け物であるファンガイアの文化圏にも言える事で、彼らを殺さずに捕獲して脳味噌を少しイジイジしてあげれば、人間とは異なるタイムスパンで受け継がれてきた秘術を手に入れる事も可能だったのだ。
対し、この世界のそういう神秘的でエキゾチックな技術がどうかと言えば、人類側ではほぼ断絶しており、現状活動中の敵組織は術士に関してはほぼ全滅、彼らが生前拵えてきた獣人を素体を使ってコピーしているだけの有様だ。
はっきり言えばクソの様な話で学ぶも何も無い。
似たようなものを作れるか、という話をされたなら、俺の方が上手く作れると断言できる。
人間を利用した改造手術は倫理的に難しい為、動物実験の回数だけは重ねているのだ。
そも完全な生体兵器というなら人間の脳味噌を移植しないといけない時点で未熟だ。
野生の力を前面に出すなら普通に動物の脳を改造してしまえばよかろうものを……。
「でも行くんでしょ」
「行かいでか。今回の狙いは一点のみ、人的被害以外は一切問わん」
兎にも角にも。
「ギギの腕輪の確保を最優先とする」
気持ち短めの番外編
なんでこっちが先かってストロンガー修理シーンを書きたく成ってしまったから
☆流しの奇械修理人(修理経験0)
分解と組み立てを繰り返したのを修理とは言わんからね
でもラグビーの経験からクレバーな頭脳戦できるとはいえ、改造人間とか弄ったことあんまり無さそうな城茂でも修理できるんだから修理自体はどうにかなるのだ
単純に自己修復装置を再起動させるだけならもう少し簡単だった筈だが、ついでとばかりに全身の細やかな不具合とかも直していったので手間取っただけで不具合は一切無い
ところでこのネジは一体どこのネジだったのか……
変に風見志郎を煽ったりしたけど、表向きの行動自体はライダーの補助をメインに据えている
据えている(切り落とされた腕とギギの腕輪狙い)
まぁ死なない内に返すから……いいよね!
☆生きた心地はしていなかったけどそのお陰でタックルに破壊されたというナイーブな記憶は吹っ飛んだし沼田の抜け殻を自力解体したりという泣きイベントも回避できたしげる
しげるだけど黒くはない
ビビってねーし!
時間を置けば置くほど好き勝手言った謎の修理人への苛立ちがつのる
でも今後合流する事は多分無いでな……
苛立ちと裏腹に身体は非常に軽い(物理)
自己修復機能が再起動してるからちょっとパーツ抜けしてても立派に動く良いボディ
☆怪しげな変身補助ツールでとりあえず変身可能になった元復讐者さん
怪しいと言えば怪しいけど、いざ変身しないと他の人が危ないとなれば変身する
のだけど、それを怪しさから躊躇ってしまう自覚もあり
ぶっちゃけSPIRITSだと優秀な科学班がバックに居るから変な装置がついてないかどうかはそういった連中と合流すれば確認できるのでそれまで我慢だ
というフラグ
解析させれば、とか、使うと死ぬ、みたいな文言はダチョウ倶楽部的な部分があるから……
普通は使ったら死ぬけど風見志郎だからどうせ生きてるだろ、みたいな判断で渡されたところはある
☆口調が怪しいおやっさん
この人もライダーの精神的支えなのに私服で戦場来るのちょっとどころでなくイカれてるとこはある
常人の数倍の力を持つ戦闘員に捕まったりすることもあるけどどうにかいなしたり倒したりするので昭和のおやっさん枠はおやっさんという種族なのではないかという疑惑
少年ライダー隊とかいうちょっと対象年齢上がったら対ライダー用人間爆弾素体としか思えない様なグループを結成しているが
いわゆる、直接口にする事は無いけど実質汚い大人は信用できない理論を実践しているので、エルドランの親戚か無自覚型の化身の可能性がとても高い
じゃあ子供たちに戦闘力与えてやれよ!
V3の後は少年隊は結成しなかったので、そのタイミングでエルドランの憑依状態から抜け出した可能性が高い
☆ダブルタイフーン強制起動装置
いわゆる後の展開にある、一号二号のベルトと直結して風を送るとかいう荒業を一号二号抜きでできるようにした
理論上は本体が粉々になる衝撃にも耐える構造をしているが、そんな衝撃を受けたらどうせこっちが先に粉々になって本体の風見志郎は死にかけつつも無事なんだろ、と思ってしまう
簡易AIが搭載されており、いわゆるお肌のふれあい回線というもので、変身中のボディの不具合や稼働率をV3に知らせてくれるぞ!
ほら、あとどれくらいで壊れるか、逆にどこの部位が無事かってはっきりとわかった方が、極限まで身を削って戦ってくれるだろうなーって……
☆死んでも蘇ってくれてよかった事を実感されるグジル
こういう時ってどういう時?
飯作ってくれる時限定ではなく、一緒に居てグダグダと日常を楽しんでる時、かなぁ……
ジルとグジルは主人公に可能な限り一人飯をさせない為の要員でもあるのだ
=人間性
みたいな立場にあったりする
同時に非人道的行為をする際のアクセルも兼ねる
多分二人或いはジル含む三人で赤心寺地下秘密基地とか行くと闇のワクワクさんに対する闇のゴロリみたいな立ち位置になる
アレってなんだ?
水爆実験?
みたいなノリ
ママンを除いて最初に登場した女性キャラでレギュラーなだけはある
愉快なガールズトークとかをお望みの方が居たかもしれないけど、愉快な暗躍を先にお届け
だって書きたかったんだもん
流石に次回は本編書く
まあ本編言うても本編の幕間というかたちになるんですが
それでもよろしければ次回も気長にお待ち下さい