ROAD toRURI外伝ROAD toSanctuary   作:のうち

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スターヒルでの戦い、復活の双葉

アリエス達が教皇の間での戦いを終えてアテナ神殿に向かった者達と合流すべく動き出していたとき、スターヒルへと到着した英里とキュアジェミニ(カノン)はある人物と相対していた。

 

ジェミニ「サナ、やはりここにはお前がいたか」

 

ジェミニD「来たか、カノン、そして英里よ。」

 

英里「ずいぶん久しぶりじゃの、お前さんとこうしてゆっくり話すのは」

 

ジェミニD「確かにな、最後にお前とこうして語らったのは私が闇の人格として生まれる前、ちょうどカノンをスニオン岬の牢獄に閉じ込めてすぐのことだったな。」

 

英里「まぁ、話はそのくらいにするとしよう。サナよ、まだそなたに話の通じるうちに言っておく。そこをどいてくれないか。」

 

ジェミニD「通したとしてどうなる。それに私はあの坊やの企みを良しとはしていない。英里どうだ。ここは一時私と手を組み、あの坊やとマルスを打倒しないか、私とお前達キュアアテナ軍が組めばマルス軍やディヴァインなど容易く堕ちよう。そう全てはいずれこの星の全てを支配する私のために」

 

ジェミニ「貴様、こんな緊急時にふざけたことを英里、構うことはない。お前は結界の起点にいけ、私もこいつを倒してすぐに向かう。」

英里「わかった、頼むぞ。」

 

ジェミニD「相変わらずお前の身の程しらずは健在だな。」

 

ジェミニ「やってやるさ。」

ジェミニとジェミニDは戦い始めるが流石双子なのか、やはり2人は動きや癖を覚えているために攻撃はほとんどが避けるか受け止められている。

ジェミニ「そりゃぁぁ!」

ジェミニD「はあああ!」

 

ジェミニとジェミニDの攻防は激しさを増していく。

 

そして英里も結界の起点であるスターヒルの中心部についた。

 

英里「よし、結界発動させるか。」英里は結界に自分の小宇宙を送り込み、そして結界は教皇の小宇宙を起点にスターヒルに眠る歴代教皇の墓を触媒として魔法陣を描き、結界が展開される。

 

ジェミニD「ん、結界が起動したか」

 

ジェミニ「英里がやってくれたか、サナよ、これで悪感情の塊である貴様は本来の力を発揮できない。この勝負貰ったぞ。プリキュアゴールドトライアングル!」

 

ジェミニはジェミニDに攻撃を当てる、が

 

ジェミニ「馬鹿なほとんど無傷だと」

 

ジェミニD「馬鹿き貴様、私が何故私が双葉とやらを幻魔拳にかけた状態で取り込んだと思っている。この結界はあくまで邪悪な力を持つものに反応するんだろう。双葉を取り込み光の部分でのみ力を抽出したことによりこの結界の私に対する効果は半減だ!」

 

ジェミニ「だがラドスやお前の悪の側面があるのならこの結界の効果を受ける筈だ。」

 

ジェミニD「確かに200年前ならそれで貴様が勝っていたかもしれないが・・」と言いかけた時、何処からか美しい笛の音が聴こえてくる。

ジェミニD「なんだ、この音は⁉︎」

 

カノンにとってそれはとても懐かしくこの世で最も恐ろしいとさえ感じる笛の音だった。

 

ジェミニ「この笛の音はまさか」

 

?「そのまさかよ。先輩」と2人のプリキュアが現れた。

 

ジェミニ「馬鹿な⁉︎、キュアセイレーンにキュアシードラゴンだと!」

 

シードラゴン「貴女が200年前のキュアシードラゴンか、話に聞いてたよりずっとぬるくなっちゃてるみたいね。」

 

ジェミニ「何だと!」

 

セイレーン「辞めなさいシードラゴン、今ジェミニに囚われている片方は貴女、千宮両葉の血を分けた姉なのでしょう。」

 

ジェミニ「まさかお前は、双葉の」

 

シードラゴン「そうよ。妹よ。」

 

セイレーン「カノン、私にいい考えがあるのだけど、乗る気はない」

 

ジェミニ「話してみろ。」というとセイレーンはジェミニの耳に口を近づけて作戦を話す。

 

ジェミニ「ほう、中々いい考えだな。いいだろう乗ってやろう。」

 

ジェミニD「何を話していたのか知らんがかお喋りはもう済んだか」

 

ジェミニ「ああ、サナ、貴様を倒す。」セイレーンが笛を吹く。

 

ジェミニD「なっ!、これは体が動かん」

 

ジェミニ「セイレーンの笛はふくメロディーによって効果も変わる。今の音は人の動きを止める。そして私もやるぞ!幻朧魔皇拳!」

 

ジェミニはシードラゴンとサガに幻朧魔皇拳をかける。

 

シードラゴン「ここは」

 

ジェミニ『そこは、サナの精神の中だ。いいかこの中にいる双葉とラドスを引っ張ってここまで戻ってこい。ここが入り口であり、出口だ。」

 

シードラゴン「仕方ないわね。姉さんのためだ。」

 

シードラゴンはサナの精神の奥底を目指して歩いていく。そしてしばらくしてそんなに広くないのかすぐに最深部へも辿り着く。

 

シードラゴン「ここが最深部か」と部屋を辺りを見回すと

 

シードラゴン「いた、双葉姉さん!、姉さん!」

 

双葉「ん、あれここはそれに両葉、何でここに?」

 

シードラゴン「貴女はサナに取り込まれていたのよ。さっさとそこで伸びてる馬鹿連れて逃げるわよ。」

 

双葉「わかった。」とラドスと双葉の枷を壊して元来た道を戻っていく。

そして出口の近くに辿りつくとそこにはサナがいた。

 

シードラゴン「見つかった!」

 

サナ「落ち着け、私は闇のサナではない。」

 

双葉「嘘、だって前はそんなこと言って私を吸収して」

 

サナ「だから落ち着いてくれ、私は断じて悪の側面のサナではない」

双葉「じゃあ一体貴女は?」

 

 

ジェミニD「妙な気配を感じると思って来てみたが、貴様まだ生きていたのか」

 

サナ「光さすところに必ず闇があるように闇があるところに光はさす。カノンの幻朧魔皇拳が眠っていた私の人格を呼び覚ました。」

 

ジェミニD「ならば再び私の手であの時のように精神の監獄の閉じ込めてやるだけだ。」

 

千「さてそれはどうかな」

 

双葉「千!、どうしてここに」

千「まぁここは、精神世界だからなやっと元気が戻って起きて見ればこんな事態だから出てきたってわけだ。」

 

ジェミニD「ふ、私と同じ二重人格か、ずいぶんと中がいいようだな。私達とは大違いだな。」

 

サナ「そうはさせんさ、ギャラクシアンエクスプロージョン!」

 

ジェミニD「何!」

 

サナ「さあ、いくぞ!」とサナと双葉達は出口に飛び込んだ。

 

ジェミニ「双葉!」と出てきて早々に双葉を抱きしめるジェミニ

 

双葉「カノン様!」

 

ジェミニ「よかった」

 

双葉『どうやら出て来れたようだな。』

 

ジェミニ「この声はサナ」

 

双葉(サナ)『千は元々サナの善の性格の転生した姿、どうやら取り込まれたことにより記憶を取り戻した千はほとんど死にかけの精神状態で前世の姿である私と融合を申し出た。死にかけの私より貴女の方が役に立つとここを出るときに完全に私達は融合し、千は消えてしまった。』

 

双葉「大丈夫です。確かに千は消えてしまったかもしれないでも千はサナ様の善の心の転生した姿、千に会えなくともサナ様を通じて千を感じることは出来る。それに千はそんな風に簡単に消えるような人ではありません。会えない所に行ってしまったとしてもまた会えるのを待つんじゃなく私の方から行ってやります!」

ジェミニはその言葉を聴くと

 

カノン「双葉!」と指輪を投げる。そして双葉は指輪に小宇宙を込める。魔傷は双葉の強大な小宇宙により逆にそれに耐え切れるずに魔傷は消滅した。

 

ジェミニD「馬鹿な!、キュアマルスの魔傷を自らの手で解呪しただと!」

 

カノン「やれる!、プリキュアクロスアップ!ジェミニ!」

 

キュアジェミニに変身し、2人に分かれるそして1人は双葉そしてもう1人は

 

カノン「馬鹿な!」

 

ジェミニD「まさか貴様は!

 

カノン、ジェミニD「「サナ!」」

 

ジェミニ(サナ)「魔傷を追いながらも自己鍛錬をやめなかった双葉の起こした奇跡だ!」

 

ジェミニ「いきますよ!」

 

ジェミニ、ジェミニ(サナ)「「プリキュアアナザーディメンション!」」

 

ジェミニD「馬鹿な、この私が世界を支配する女王となるこの私が!」ジェミニDは指輪ごと砕けちった。

 

そして結界を安定させる為に起点へと向かった英里を守る為にある起点へとむかうのだった。




今日のプリキュア
海鳴律子/キュアセイレーン

ジュリアに仕える侍女で世界的に有名な歌姫。その正体は、キュアポセイドンに仕えたプリキュアの一人、キュアセイレーン。両葉の師匠の一人。
ジュリアのソロニス家と律子の海鳴家とは、個人的な交流を持つ。
なお、セイレーンの技は、ラドス、双葉を目覚めさせる切っ掛けになる。

千宮両葉(もろは)/キュアシードラゴン

千宮双葉の双子の妹。本来は彼女もまたキュアジェミニの資格者でもあるが現在は双葉に光の双子座の指輪を託している。だが、双葉、両葉の父が本来の世界に戻る際に残した神鏡にて両葉は、12闘士を倒し、キュアアテナを倒し、聖域を掌握する邪悪なる双子座のプリキュアのビジョンを見てしまう。その邪悪なる双子座のプリキュアを倒すため、嘗てキュアポセイドンに仕えたプリキュア、キュアシードラゴンの指輪を手にし、キュアアテナに変わり、世界を手にしようと目論む邪悪なる双子座のプリキュアを倒すためにキュアポセイドンとキュアセイレーンの元で修行をしていた。(何故かつてなのは、英理がキュアドラゴンとして活躍した頃、当時のキュアシードラゴンは、邪悪な心を抱いており、キュアポセイドンの同士のプリキュア達を死に至らしめた原因であり、キュアアテナとキュアポセイドンの激突の原因を作ったため。なお、伊月はキュアシードラゴンを見て、一瞬邪悪なプリキュアの姿の幻覚を見る)後にその邪悪なる双子座のプリキュアの正体が、かつてサナの乱を起こした先代キュアジェミニのサナの邪悪な心が具現化した姿であり、双葉はサナの邪悪な意思によって苦しんでいることをヘレンから聞かされ、そのサナに苦しむ双葉を救うことを決意する。その際に両葉には、歴代キュアジェミニの技を伝授している。(これは、もしキュアジェミニが戦えなくなることを想定し、もしキュアジェミニを任す可能性を考えての伝授である為)。双葉がサナの邪悪な意思から解放され、自由の身になった後は双葉を支えるため、キュアシードラゴンとして聖域のプリキュアと共に戦う。なお、キュアポセイドンからは、キュアアテナの元へ行くことを許されている。また、同じ双子座のプリキュアである潤の事を知っている。
なお、この時代のポセイドンとセイレーンはアルティメットコスモに置けるポセイドンと同じような立場になっている。

所有技はプリキュア・ゴールデントライアングルとプリキュア・ギャラクシアンエクスプロージョン。

プリキュアとしての姿は金色の鎧に、青いドレスを纏う。頭部が海竜を模したヘッドギア(当初は顔の半分を隠す海竜を模した兜)を装備している。12闘士との違いは鱗を模した意匠がある事。また、ツインスラッシュや二人同時が使えないため、代わりに槍に変形する一対の金色の長剣を所持する。

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