ROAD toRURI外伝ROAD toSanctuary 作:のうち
オシリスとペガサスは互いに切磋琢磨し共に高めあってきた親友同士だ、だがしかし此処にかつての親友同士の姿はなく、そこにあるのは己と敵、命をかけて戦っている者たちの姿だった。
ペガサス「オシリス、なんであんたなんだ。」
オシリス「最初に貴女と知り合うきっかけになったのも貴女と戦ったからだったわね。」
オシリスはペガサスを殴り、ペガサスは吹っ飛ぶ。
ペガサス「私達、もうあの頃には戻れないの!」
オシリス「あの頃ってなに私は最初から貴女と友達になったなんて思ってない。貴女を利用してパライストラの情報を得ようと思ったから近づいたのよ。」
ペガサス「嘘だよ。じゃあなんで貴女はそんなに泣いてるの?」
オシリス「これは嬉し泣きだよ。ようやく私の煩わしい思い出から開放されるっていう。」
ペガサスはそれが嘘だとわかった。お互いを知り、一緒に過ごしてきたペガサスにはオシリスがどんな人間であるかを理解している。だからこそ、ペガサスは思ったなぜ世界はこんなにも残酷なんだろうとこんな友人と殴り合わなければいけないと世界を憂いた。
ペガサス「オシリス!」
オシリス「ペガサス!」とオシリスとペガサス、2人の少女の殴り合いは続く。なんのために戦っているのかさえも忘れて殴り合う。
ペガサス「私は貴女を傷付けたくはないと思ってた、親友を傷付けるのはやだったでも私はこの戦いを通して学んだんだ。仲間を傷付けたくないっていう気持ちを持ったままじゃ、貴女は救えない。」
とオシリスをもう一発殴る。
ペガサス「オシリス、これはね。貴女のはるか後ろにそびえる天蠍宮を守っていた友情バカから教わったことよ。救うために傷つくのが友情なんだ。だがら私は貴女ぶん殴ったって、死んであの世に行ったって首根っこ掴んででも貴女を私達の所に連れて帰る。」
ペガサスはオシリスに拳を入れる。それがになったのか、2人とも限界なのか、ペガサスとオシリスはお互い倒れた。
意識を失ったオシリスは自分の深層意識の中で考えていた。
オシリス(ペガサス、何故貴女は敵として現れたの。せめて、せめて違う出会い方をしていればこんな愚かな殴り合いはしなくて済んだのに、本当はパライストラ襲撃の時にペガサスも連れて行きたかった、だけど仲間を騙してきた私がそんなことを望めるわけはないと思った。彼女はキュアアテナに気に入られていて聖域にいた頃はよくアテナに呼ばれていた。)そしてオシリスはある任務のことを思い出していた。
ペガサス『あちゃー、囲まれたね。』
オシリス『まさか此処までの戦力を敵が隠し持っていたなんて』
ペガサス『でも、大丈夫だよ。だって』
オシリス『そうね。だって』
ペガサス、オシリス『私達2人が揃えば、倒せない敵なんていないんだから』
オシリス(ああ、そうだったな。私は貴女の隣にいることが幸せだったんだ。私は貴女が愛おしかったんだ。だがら貴女が欲しかった、いつからそうなったのか、もう私は・・・、貴女なしじゃ生きていけないかもね。)
ペガサス「オシリス、オシリス」
オシリス「んっ、ペガサス」
ペガサス「目が覚めたのね。」
オシリス「ごめんね。私、取り返しのつかないこと!」
ペガサス「ほんとだよ、でも大丈夫私が一緒に謝ってあげるからさ。」
オシリス「夢をみたよ。貴女と始めて2人で戦った時のこと、私は思ったんだ。貴女が大好き、愛おしいんだって」
ペガサス「オシリス、私だって貴女を想っていたからこそあんななら怒ったんだよ。」とペガサスはそれだけをいうとオシリスをぎゅっと、抱きしめた。
そしてしばらくして、周囲に殺気がみなぎっていた。
オシリス「これは!」
その殺気を辿るとマルス軍の兵達がオシリス達を囲むように出てきた。
オシリス「どうやら、私は父上には最初から信用されていなかったらしい。」
ペガサス「でも、オシリスには私がいる。」
オシリス「そうね。私達2人なら」
ペガサス「どんな強敵だって、数多の兵士にだって」
ペガサス、オシリス「負けはしない!」とペガサスとオシリスは自分達を囲む兵に向かいかけて行った。
一方その頃、教皇の間もといデヴァインのいる部屋では、デヴァインがその様子を水晶を使いみていた。
デヴァイン「やはり、裏切りましたか、私に反抗する傑作と私に忠実な失敗作これならどっちが使えるんだか」とデヴァインは悪態をついた。
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