ROAD toRURI外伝ROAD toSanctuary 作:のうち
別世界の龍璃がこの世界に来ての戦いから一年、ギリシャの聖域では、今日、新たな12闘士となった面々が正式に聖域に着任するため、一年前、私が聖域にやってきた当日生まれた、今代のキュアアテナ様が産まれた。この一年間は先代の12闘士の面々がかわるがわる世話をしていたのだが今まで滞っていた聖域の仕事が漸く今年になって軌道に乗り始めたのだ。このままではいけないと12闘士のプリキュアは自分の宮の守護だけをしているわけではない弟子の修行のために長期間宮を留守にすることだってある。だからこそ役割を決めなければいけない、何も全て自分で身の回りの世話をするわけではない。宮には
住み込みの侍女を雇うことも出来るし、弟子を住まわせて共同生活をすることもできる。
英里「さて、あの子の世話役を誰にするか。」
サヤ「教皇、サヤです。」
英里「入れ。」
サヤ「失礼します。教皇、今日到着する者達の歓迎の準備ができました。」
英里「そうか、ご苦労、して少し聞くがアテナ様の世話をどうしたら良いかの。」
サヤ「そうですね、すでにこちらに来ている雛子や明日香達はすでに各地へ任務へとついていますし、やはりこれからくる面々に交代で見てもらうしかないのではないですか。」
英里「そうじゃな、確かに私も時間が空けば面倒を見られるしな。」
マヤ「英里様、しかし200年前もそうでしたがアテナ様の成長もはやいですからね、5年もあれば12歳ぐらいの見た目に成長するんでしたよね。」
英里「ああ、残念なことにその身体の成長は18で止まってしまうがな。」
すると奥の部屋から3歳くらいの見た目の女の子が出て来た。
?「英里〜、お腹すいた。」
英里「サーシャ、先程おやつは食べただろう。夕飯はパーティーがあるんだからもう少し我慢していなさい。」
サーシャ「やっ!」
サヤ「サーシャ様、あまり我儘を言ってはなりません。」
サーシャ「むー」と膨れる。
マヤ「サーシャ様、貴女はキュアアテナ様、女神の名前とともにその力を継承した大切なお方なんですよ。女神様がみんなのパーティーでご馳走食べれないなんていやですよね。」
サーシャ「うん、我慢する」
英里「偉いぞ、サーシャ、寝る前に新しい話をしてあげよう。」
サーシャ「うん!」と笑顔を取り戻したサーシャは自分の部屋に戻っていった。
英里「さてサヤ、マヤ、ヒヨッコどもをカノンが連れてくる前にさっさと決めてしまわんとな。所でサヤ、何か用があったのではないのか」
サヤ「ああ、そうでしたね、給料を出してあげたいという話でしたが何とか出来そうです。」
英里「おお、そうか、流石に今時、給料を払えない職場と言うのもいかんからな。」
サヤ「しかし、よくダイヤモンドの鉱山や金山なんて掘り当てましたね。」
英里「なに、200年の間に私が世界各地で温泉掘ったり石油掘ったりといろんなことをしたお陰だ。私の生活に当てる以外は聖域周辺に住むプリキュア達の生活のために聖域の金庫に資産は全て保管してある。他にもギリシャ市内や世界中に少しずつわけて保管してあるんじゃ。」
サヤ「私達が寝ている間にそのようなことをしていたのですか、弟子の教育をしながらとは恐れ入る。」
英里「株とかも、やって何とか此処を回せるような金額になって来たんじゃ、いやぁー、よかった!」
マヤ「そうですよね、設備も改装するのにも結構かかってしまいましたしね。」
サヤ「この聖域の施設をリフォームしたんですか。」
英里「まぁ、トイレとかキッチンとか水回りは徹底的にな風呂は公衆浴場があるが、そこの水道も少し工事した。」
サヤ「よろしいのですか。」
英里「流石に年頃の娘をわんさか迎えるのにそれくらいは必要じゃ男所帯ではないのだから」
そんなことを話しながら役割を決めていくそしてカノンが教皇の間に入って来た。
カノン「英里、いや教皇、彼女達を連れて来た。」
英里「そうか、取り敢えずこの部屋に通せ。サヤ、カノン、マヤお前達は先に会場に行っておれ。」
サヤ「わかりました。」
カノン「わかった。お前達、入って来ていいぞ。」とカノンは今日到着した残りの12闘士を部屋に通した。
瑠璃、光、シオン、いちご、恵「失礼します。」
英里「よう来たの、お前達、さてお前さん達にこれからの仕事のことを話す前に渡しておきたいものがある。」
と英里は引き出しからあるものを取り出す。
英里「これはお前さんら全員分のこっちでの身分証明書と通帳じゃ。」
瑠璃「えっ、聖域って給料出ないんじゃ?」
英里「いや、そんなことはないぞ。確かにアテナを御守りするのは我々の役目だ、だがそれ以外にも世界の平和を維持するのも我々の勤めだ。だがそこに何の見返りもなくては組織は成り立たんからな。これでも月給にしてある。通帳には今月分はもう振り込んでおいた。」
とその場の全員に通帳を渡す。
はやて「この金額は!」
いちご「0がこんなに」
英里「月に50万ほど降りこめるようにしてある、尚今回は私からの祝いということで各自に100万ほど振り込んでおいた。他にも先代の12闘士達も先立つものが必要だろうといくらか振り込んでくれたようじゃ、計画的に使うように」
そして必要書類や仕事などの役割を話していく。
英里「基本は今話した通り、宮の守護や国外への任務の他に、弟子の育成や身元のない妖精や人間の子供達の世話があり、あともう1つ重大な役割がある。それは・・・・」
5人「それは?」
英里「アテナ様の世話だ。」
瑠璃「アテナ様の面倒を見ればよろしいんですね。」
英里「さよう、しかしそればかりにかまけてもいられんから基本は一ヶ月交代でいく。少なくともアテナ様の遊び相手が見つかるまではな。」
5人「わかりました。」
英里「ささやかではあるが君達の歓迎パーティを準備してある。さぁ、行くぞ。」
と英里は5人を聖域の洋館にあるパーティールームへと案内した。
そしてパーティーが始まり、英里はサーシャを5人の前に連れて来た。
英里「さあ、今日来た、5人は初対面じゃな、今代のキュアアテナ、サーシャだ。」
サーシャ「サーシャよ、よろしくね。」
5人はサーシャの前に跪き、挨拶をした。
そして5人もサーシャの中に眠るキュアアテナの小宇宙を感じた。
英里「さて、堅苦しいのはそれくらいにして今日は楽しむぞ。」
と英里がワインの入ったグラスをかかげる。
そしてみんなもアテナと今宵の主役である5人に向けて乾杯した。
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