ROAD toRURI外伝ROAD toSanctuary   作:のうち

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キュアキグナス対キュアヒドラ

パライストラやギリシャのあちこちで聖域へ向けてキュアアテナのプリキュアが向かいつつあった。

 

聖域へといち早く到着したのはパライストラの軍勢だった。

 

英里「なんじゃ、あれは⁉︎」

 

アリオス「あれがあの美しかった聖域なのか。」

そこにあったのは聖域のあった場所に天高くそびえる塔が建っていて周りに12宮への階段が蛇のように巻きついていた。

 

アリエス「教皇、アテナ様を助けに行きましょう。」

 

?「待ちなさい!」

 

英里「お主は・・・・!」

 

ペガサス「巳沙先輩!」

 

巳沙「久しぶりね。ペガサスいや、ショウって呼んだ方がいいかしら」

 

ペガサス「巳沙先輩も生きててくれてよかった。」

 

巳沙「えぇ、私もよかったわ。」

ペガサスが巳沙に近づこうとした時、巳沙の口元が少しだけつり上がった。

サヤ「ペガサス、そのものに近づいてはいけない。」

時すでに遅く、ペガサスを巳沙は蹴り飛ばした。

 

巳沙「倒すべき敵がこんなに近くに寄ってきてくれたんだから!」

 

ペガサス「そんな、巳沙先輩どうして」

 

巳沙「どうして、貴女がそれを聞くの!、私がいつから聖域にいたか知ってる!、私は今の12闘士達とほぼ同時期に入ってきて私だけが弱かった。」と巳沙は海蛇座のプリキュアキュアヒドラへと変身した。

 

ペガサス「そんな巳沙先輩!」

 

ヒドラ「貴女にはわからないでしょうね。私がどれだけ苦しいおもいをしていたか、同年代は皆ほとんどが豪傑と言われるメンバーだからこそ私もその同年代のメンバーに恥じぬような努力をしたとしても私はそれを認められなかった。私が任務で活躍してもその結果は全部12闘士ものになった12闘士がいたからこその成功などと言われ続ける苦しみを!」

ヒドラがペガサスにトドメをさすためと近づこうとするとキグナスが間に割って入る。

 

キグナス「貴女は可哀想な人ね。」

 

ヒドラ「なんだと!、もう一回行ってみなさい!」

 

キグナス「なら何度でも行ってあげる貴女は可哀想な人よ。」

 

ヒドラ「黙れ!」ヒドラは爪を出すとキグナスに襲いかかる。キグナスはそれを避ける。

 

キグナス「教皇、皆先に行ってください。ここは私が後で必ず追いつきますから」

 

ペガサス「それなら私も!」

 

 

キグナス「駄目よ、貴女は皆と一緒に先に行きなさい。」

 

ペガサス「なんでよ!」

 

キグナス「あいつが先輩であろうと敵だとわかっていてもまだ今の現実を受け入れることの出来ない貴女が一緒に戦ったところで足手まといになるだけよ。」

 

アンドロメダ「キグナス!、何もそこまで言わなくても!」

 

ペガサス「いや、良いのよ、アンドロメダ、キグナスの言ってることはあってる私自身の甘さでみんなを足を引っ張りたくないの、さぁ、皆いきましょう。」

ペガサスの言葉によりキグナス以外のパライストラ軍が12宮の階段を駆け上がっていった。

 

キグナス「貴女もペガサス達を見逃すなんて随分と優しいのね。」

 

ヒドラ「私は敵を1人でも倒すためにここにいるの、例えあの子達が12宮に挑んだ所で闇の12闘士達にやられるのがオチよ。」

 

キグナス「だがそうはならないわ、彼女達は負けないわ。それに私も貴女をすぐに倒して彼女達に合流するんだもの。」

 

ヒドラ「舐められたものね。私が弱くてもそこそこ戦えるんだから!」

 

キグナス「はぁ、何故そこまでの自信を持つことができるのなら貴女のような存在がキュアマルスに操られてるんだか。」

ヒドラのラッシュを巧みにかわすが等々ヒドラの牙がキグナスの鎧をとらえ、キグナスの鎧にヒドラの爪が刺さる。

 

ヒドラ「これはヒドラを司る毒の牙、その毒に苦しみ悶えながら生き絶えるといい!」

 

キグナス「それがどうしたの。」とキグナスの鎧に刺さった爪は氷り、そして砕ける。 そしてヒドラの毒が体全体に回っている様子もなく平然とした態度のキグナスにヒドラは問いかける。

 

ヒドラ「なっ、なんなの貴女の鎧はなんでヒドラの毒を食らったのになんで」

 

キグナス「今の貴女の攻撃ではこのシベリアの永久凍土の中で生まれ、第四紀洪積世から溶けたことのない永久凍土の中に神話の時代より埋まっていたかの鎧を簡単に貫けると思わないことね。さぁ、ここで時間をかけている暇はないの一気に決めるわよ!」

 

キグナス「プリキュア!ダイアモンドダスト!」

 

ヒドラは攻撃を諸に受けた。ヒドラは倒れる。

 

キグナス「ヒドラ、なんで貴女は最後の攻撃を避けなかったの?」

 

ヒドラ「いいのよ、これで、どのみち操られてる私はもう戻れない、今は一時的に洗脳がとけてはいるけれど、また洗脳に呑まれてしまうかもしれない弱い私には!、ペガサスに伝えておいて貴女の宿題もう見てあげれないって・・・・・」ヒドラは生き絶えた。

 

キグナス「ヒドラ、さっきの言葉を訂正するわ。貴女は誰よりも強いプリキュアだったわ。」

キグナスは変身のとけた巳沙の骸を抱えて聖域の墓場に向いそこに穴を掘り巳沙の体を埋めた。

 

キグナス「さて、ヒドラの為にもさっさとペガサス達に追いつきましょうか。」キグナスは巳沙の墓に一礼をすると再び12宮へ向けて走り出したのだった。




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