ROAD toRURI外伝ROAD toSanctuary 作:のうち
デスクイン島を後にした紫達は度重なる敵との遭遇や数々の激戦の末にパライストラに帰還するが、皆、プリキュアに変身した時の鎧や装備にヒビが入っていたりボロボロであった。そこで変身アイテムの修復を頼みに玲央のいる部屋にいく。本来変身アイテムの修復に携わっていたのはサヤではあるがキュアアリエスとなり、聖域に来たばかりの頃にサヤからその技術を受け継いでいる。
玲央「うーん、ライアネットやアンドロメダはなんとかなるかもしれないけど、ドラゴンとペガサスはここにある材料だけじゃ、どうしようも無いな。師匠のいるジャミールにならプリキュアの修行も受けていたけど主に修復士の修行を重点的に受けてた子がいるからそこにいくといいけど、ジャミールに行ったらひたすら前に進んでいくこと。横に避けたりしたらだめだよ。」
と紫が今回もジャミールにいくことになった。
他のメンバーは怪我がひどくできないがドラゴンの鎧に守られ、怪我は軽微ですんだのだった。
そして紫は再びパライストラを後にジャミールへと向かう。
そしてそれから3日後ジャミールへとついた紫、そこで霧がかかった吊り橋を渡り終えると丁度橋にかかっていた霧がはれる。
紫はそれを見ると
紫「これは、なんということだ谷の底は白骨死体で溢れている。」と改めて玲央の忠告を聞いておいてよかったと思う。
そしてかつてのサヤが納めていたジャミール館につく。
紫は扉を叩くと、その扉が開く。
?「どなたかしら。」
紫「はい、パライストラのプリキュアなんですが変身アイテムの修復に」(なんだろか、この人はすごく玲央さんと似てる。)
「私はヘレン、アイテムの修復士をしてる、よろしく」
紫「よろしくお願いします。」
ヘレン「とりあえず、指輪見せてもらえる。」
紫「はい、これです。」と指輪を渡す。
ヘレンは何かの術をかけると指輪が光る、そしてプリキュアに変身した時に待とう鎧が、ドラゴンとペガサスのオブジェになった。だが2つともボロボロである。
ヘレン「これは、私にも直すことはできないわ。」
紫「なんでですか、貴女は修復士なんでしょう。なら何故」
ヘレン「聞きなさい。この鎧達はすでに死んでいるのです。いくら修復士の私といえど死んでしまったものを生き返らせることはできません。」
紫「そんな」
途方にくれる紫
ヘレン「1つだけ方法があるとしたらどうします。」
紫「直すこと方法があるんですか。」
ヘレン「ええ、ですがそれには貴女の命を頂く必要があります。」
紫「命?」
ヘレン「この鎧を修復するにはプリキュアの血液の半分が必要なのです。この鎧は2つ蘇らせるにはプリキュア一人分の血液が入ります。どうします、まず1つだけ修復して貴女の体調が回復するのを待ちますか。」
紫「いえ、やります、いつ聖戦が始まるかわからない以上、ここで時間を取るわけには行きません。私1人の命だ戦力が増えるなら」と紫は腕をまくり両腕に切り傷をつけて鎧に垂らしていく。
そして数時間後、全ての血を流し終わり、紫は倒れる。
紫の傷を瞬時に塞ぐと
ヘレン「まさか、ここまでの覚悟があるなんて、よし、気合いを入れて直しますか。」と鎧の修復にかかるのだった。
一方パライストラの医務室では玲央が英里から呼び出されていた。そしてその場にいたマヤとサヤ以外の人間を追い出してからサヤが玲央にいう。
サヤ「玲央さん、失礼を承知でお伺いしますが、エレオノーラ様、貴女は前聖戦時の教皇、ワイズマンの娘、エレオノーラ様ですね。」
玲央「何を行ってるんですか、師匠、私は星川玲央です。」
マヤ「隠さないでください。我々も貴女の存在に気付くことができなかった。」
英里「サヤ、マヤ。やめんか、すまんな玲央。わたしはお前がエレオノーラ様であろうと星川玲央であろうとどうでも良いのだ。お前さんが誰であれ、エレオノーラも玲央もどちらもお前さんのこの世に2つとないお前さんの名前じゃ。だがお前さんは何故私達旧12闘士がキュアアテナの秘術ミソペサメノスを受けて現代まで生き続けていたと思うておる、全てはワイズマンが未来へ送った娘たちと共に200年後の災厄を払うためなのだ。」
マヤ「まあ、教皇もこう言っていることですしね。とりあえずはこれからも玲央さんは玲央さんということでよろしいのではないでしょうか。」
サヤ「そうですね。」