烏なき島の蝙蝠─長宗我部元親(ただし妹)のやっぱりわたしが最強★れじぇんど! 作:ぴんぽんだっしゅ
先に謝っておこう。時間軸が違う。おまけであると。
寝る前に書いたので、えー、そんなクオリティで脈絡ないストーリーが展開します。後にも先にも影響がない、パラレルです。では、どぞっ。
インカ帝国がスペインとポルトガルとイングランドを敵に回して大活劇。
インカ帝国最後の皇帝の妹として誕生したのはなんと転生者。しかも、また小昼ですよ〜。うー!インカからこんにちは!
小昼は死んで、次の逆行転生はインカ帝国でした。
ワスカル皇帝の妹というです。おい、負け組じゃないか。それって死亡フラグだけどどうする。
あれ?ここって、文字ありましたっけ?
絵文字みたいのがあるだけでしたか……。
あれ、チート出来ないね。
生まれからインカなので、喋って伝えることはさ、できるけど。言葉だと一人に伝えて伝言ゲームになって旨く伝わらないとかありそう。マズイ、マズイですよ。
あれあれ、いやそんなまさか。
んー、ま日本語を広めるチャンスか。洗脳しちゃえ。
アタワルパがどーしたこーしたとか知らないよ。インカでの名前はワンディラ。アジアンな顔に横文字インディアンってマッチしないね。ソーマッチ!さて、洗脳の時間だ。さらに、戦争の時間だ!武器を取れ!──
っても、種子島とか和弓とか刀なら作らせられる知識と知恵あるけど、インカの武器ってキンキラキンの黄金製でしょ。刀、金で作れるかなぁ。玉鋼を用意しなくっちゃ。
なによりも、紙の増刷からかな……。
そんなこんなで物心がついた頃から5年が経ち、戦士が熟練の兵士に変わる頃。
ユカタンまでせめこみました。いやー長かった。ワスカルからアタワルパに乗り換えて、そもそも二分するインカという構図を成立させなきゃ内戦は起きない。んで、ワスカルには神官に下がって貰ってさらに幽閉。アタワルパの勝ち馬に乗りますよ全力で。
馬車道を整備するのが大変だった。ナスカの地上絵にワンディラが地球最強と書かせるのに時間を取らせた、とかは無いよ。たぶん。
アタワルパは勝てば勝つだけ上機嫌だから、ワンディラもとい小昼がどんぱちを指揮して軍事を支配してても気にしない。
実に、うまい傀儡政権だと思う。
あと、インカの技術の緻密さは世界一ィイイイ!
ガレオンを図面引いたら一年で製造に漕ぎ着ける執念じみた勤勉性は、いい意味でバカだ。
んんーでもな、ヨーロッパが持ち込む伝染病で死に絶えるから、そこまでに何が来ても負けない世界的帝国を築かないとね。
スウェーデン人は三千年前にもこの大陸にやってきてたのに伝染病は発生しなかった。何故なんだぜ、解せぬ……。
やっぱりスペインとポルトガルにしかない病源菌だったりするのか。まーいい、ユカタンを朋輩にできたら……マヤと、アステカの戦力が加わればスペインへ逆侵攻も可能だろう?
ワンディラったら最強でしょ!スペインより十年早くガレオンを作ったのよ。
玉さんや珠さんよりも早いのよ。最強れじぇんどの始まりなのですよ!さあ、武器を取れ!ヤロウども、ユカタンは敵じゃない。
が、インカの服従を拒むならそれはもう許されない。
レールは敷かれた。
スペインに侵攻するか、侵攻されるか、だ!
タネガシマもある、刀もある、火薬だって、我々には山ほどある!進め、勝利は必ず!我々の手に!
全てはインカのために!
全てはアタワルパのために!
全てはやっぱりワンディラのためにある!
全軍、進め!
すんなりユカタンと同盟が成りました。
いやー良かった良かった。
アステカは力押しに弱かった。マヤは洗脳した。2012の年の崩壊を知っている。
と、マヤの伝説の書の中身をぺらぺらと喋ってやると、ティオティワカンだ、ククルカンが舞い降りた、ケツアルコアトルの再来だ、テスカトリポカが目覚めた!なんて騒ぎもあって。
長老連中からは神格化されてあがめられる始末。
おいー神が命じるままにとか言うなよ。
照れるじゃんか、ククルカンで通すか。
まさに下衆の極みである。
スペインにガレオン百隻くらいで食いついてみようか。
アドミラル・アルマダを名乗ってユカタンとインカの世界帝国によるガレオン艦隊がスペイン領に襲いかかったのは、アステカ陥落の三十日後だった。
平成に生き、戦国を駆け巡った女傑の魂は今、全ての元凶の国・イスパニアとの戦争を楽しんでいるわけだ。
ええ。こんにちは、小昼もといワンディラです。
たぶん、モンゴル帝国並みに強いですよ。違うのは、インカ世界帝国は海上こそ最強ってことでしょうか。
チート兵器を村上水軍とこでも作ってましたしね。
海上じゃちょっとアドバンテージもってますよ。
ええ、もちろんそれに対するハンデは無し。
スペインもといイスパニアは艦隊が海のもくずと消えてしまった今、仇敵イングランドに助けを乞いつつ、イベリア半島の奥深くまで戦線を広げ我々インカを迎え撃つ構え。
ええーでも、そんな企みに乗ってやらないんですよ。
日帝に対する清のやり口じゃないんですから。
イベリア半島は奴等のテリトリーです。
じゃあ、小昼が取るべき策はなんでしょう。
はい、正解です。そうですね、イスラームを召喚すると良い結果をもたらしますね。
イベリアはイスラームとカトリックの宗教戦争のメッカですもの。
彼らの憎しみを利用しない手はありません。
同盟国が増えました。
暗黒大陸側のイスラーム勢力がこぞってこちらの策を飲んでくれたんです。
ええ、恐喝ではないんですよ、小昼はそこまで獰猛ではないんです。
敵は選ぶ権利はあるでしょう?毛唐どもを蹴散らして貰いましょう。
イベリア侵攻の前線は彼らイスラームに任せたのでした。んで、インカ世界帝国はイングランド帝国を迎撃することとしたのですよ。
彼ら、ガレオンもないし。
我々には勝利は約束されていたのです。
ノルマンディー沖でポルトガル艦隊とオランダ艦隊を撃滅。
すると、それを餌と勘違いしたイングランド帝国艦隊を玉砕かましたりました。
うーんグレイト!この結果を受け、最大手がついに手を組んでくれたのです。
トルコ帝国がインカと共に渡る橋を作ると約束してくれるんですよ。
ええ。小昼はヨーロッパいらないんで、アジアの皆さんが侵略される前に侵略しようというだけですから。
え?そうですよ。世界帝国ってゆうからにはアジア系の国々は百パーセントがインカに服従するという宿願が隠っているのです。
だから、どこまでもインカ帝国とアドミラルアルマダが触手を伸ばしますよ。
ジパングの平和は小昼が守ります!ノブとこれだけの戦力があればガチで戦えるでしょう?
先に、高砂と琉球も押さえれば、言うこと無しでしょうか。
そこまでやれば、島津とも対等にいい勝負が出来るでしょうか?
こちらは百万の兵を送り込めますよ?
「ええ……なんだ。……夢なの、ね。ぅうう〜インカが、黄金がぁあっっ!」
と、いう。夢を見たんだ。
やっぱ伝染病こわい。インカ帝国600万の兵が動員できたってゆーのに、200人からに負けるとか……史実は小説より奇なりといったとこでしょうかね?
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