嬉しいです。けど、驚いてます。
おかしいな。1話を投稿したときはまだ30人も行っていなかったくらいなのに。
楽しんで読んでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ
神夏ギル
精霊識別名【アロガン】
意味はフランス語で『傲慢』
およそ4年前、イギリスで確認された精霊。
自分のことを『王』と呼称している。一人称は
特徴は金髪の長い髪。紅い眼。
服装は、一番よく見られるのが金色の甲冑を下半身と右腕のみにつけており、黒いシャツをつけている。
他には、全身を黄金の甲冑で覆っていたり、上はシスター服、下はヘビ柄のズボンといったものがある。
ちなみに、嫌いなものは神と蛇である。
識別名【アロガン】は、上記の通り、傲慢を表している。当てはまる四字熟語は唯我独尊。傍若無人。
その名の通り、周り全てを見下しており傲慢な口ぶり、そしてその口調に似合うかのような圧倒的戦闘力を有する。
また、非常に好戦的かつ残忍。その危険性は最悪の精霊と言われている識別名【ナイトメア】をも超えると言われている。
目障り、もしくは用済みになれば協力関係にあろうが容赦なく殺しにかかる。実際、精霊が1人殺されている。
鳶一折紙が所属する対精霊特殊部隊ASTや、その他の対精霊部隊が使う『ワイヤリングスーツ』を扱わせたら世界の3本指に入る人間のうち、2人を同時に相手をし勝った経験もある。(しかし、真正面からの勝負ではなかったりする)
彼女は、ただの人間に対しては軽蔑の意をもって『雑種』と言うが、彼女のお眼鏡にかなったりするとなかなかいい待遇をされたりする。
ちなみに、周りに人間がいないときは、ただの神夏ギルの性格になる。
なので、周りに精霊のみの場合はただの神夏ギルになる。
ただし、この精霊は一定時間を過ぎると力を無くすことがある、と言うことが確認されている。
「あーあ、ほんとうにさ。私ってつくづくバカだよね」
本音を言えば、戦いなんて嫌だ。
ギル様の性格になると好戦的になってしまうから仕方ないとしても、私自身、戦えなんて言われたら速攻拒否する。
たとえ命を握られてても頷けるかどうか怪しいくらいには。
「けど、なーーんでか五河くんみたいな人を見るとさ、手を貸してあげたい、っていう感情が前に出てくるんだよねぇ。なんでなんだろう」
確かに、私の大好きな英雄王は認めた相手には敬意を払ったり、作られた存在であったり、子供とかには彼なりの慈悲を見せることはある。
けど、あくまでそれは『英雄王』であって『私』じゃない。
私は、血を見ることも嫌いだし、人を殺すなんてもってのほかだ。
あ、二次元は別腹ですよ?
でも、Fa○e/z○roの一部とかの本気なガチグロは苦手です。
初めて精霊化したとき、力が暴走して、両親だけでなく、その周りの人間も殺してしまった後、しばらくは食べ物どころか飲み物、息を吸うことにすら嫌悪感を抱いてしまった。
「ま、どーせもうしばらく経ったらこの国からも出るし、そしたら五河君に会うこともないだろうし。おとなーーしくしとけばえーと……なんて企業だっけ?……まあいいや、狙われることもないでしょう。てことで……………」
私は、ゲートから剣を一本取り出し、校舎の外に構えている雑種たちの目の前に出てくる。
「…っ!また【アロガン】っ!総員散開!」
「りょ、了解!」
「なぁに、そう怯えるな。敵わぬとわかっていてもなお足掻く貴様ら雑種にチャンスをやろうというのだ。我は剣一本しか使わぬ。もちろん、霊力の不可視の壁なぞくだらないものは使わん。どこからでもかかってくるがよい。せいぜい足掻いて我を愉しませよ、雑種。結果によっては不敬の免罪にせんでもないぞ」
「舐めた口を…!」
リーダー格の雑種が怒りのこもった声を発し、その後一斉にかかってきた。
〜翌日 朝〜
「そうだよな…普通に考えれば休校だよな……」
士道は後頭部をかきながら高校前から伸びている坂道を下っていた。
士道が名もなき精霊に十香と言う名をつけた次の日だった。
普通に登校した士道は自分の阿呆さに息を吐いた。
まさに校舎が破壊される現場にいたわけだし、普通に考えれば休校になることくらい推測できただろうが、余りの非現実的な光景に無意識下で自分の日常と切り離していたのだろうか。
それに、昨日の夜はずっと反省会をさせられていたので寝不足になっていたと言うのもあるだろう。
「買い物にでも行くか」
士道はそんなことを呟きながら帰り道とは別の方向へ足を運ぶ。
「……」
十香。昨日まで名を持たなかった、精霊と、災厄と呼ばれる少女。買い物へ行くまでの間、その少女のことをずっと考えていた。
確かに、普通でない力を持っている。けど、士道からすれば
「……ドー」
そして、もう1人のあの黄金の少女だ。たしか、妹の琴里に聞いたものだと、【アロガン】と言うらしい。
「……シドー」
あの少女は他人を見下してはいた。だけど、それと同時に深い孤独感をどこか感じ取ることができた。
けど、カンと言わざるを得ないから保証もできたいが。
「無視をするなっ!」
「---え?」
視界の奥から、そんな声が響いてきた。
どこかで、しかもつい最近聞いたことあるような……
けど、聞こえて来るはずのない声。
恐る恐る声のした方向に目を向けると…
「と、十香⁉︎」
「ようやく気づいたか、ばーかばーか」
瓦礫の上に、ドレスを纏った少女……十香がいた。
「あー……もう……」
痛い。身体中が痛い。血も、たくさん出ている。
精霊の力も使えない。
本格的にまずい。
「この制約、忘れてた………。これは、死ぬかも………」
しかし、やられたのが精霊化していない時で助かった(?)
おかげで、汚さずにすんだ。
にしても、私ってつくづくバカだよね。
「と、とりあえず………寝て霊力回復………」
そして、公園のベンチに横になる。
「……え?」
「む?」
十香と移動をしている最中にたまたま公園の横を通ってしまった。その時に、見てしまった。
なぜ十香と一緒かと言うと、昨日にこの少女をデートに誘ったのだが、まさか昨日の今日で来るとは思ってもいなかったのだ。
しかも、いつもと違うのが、
いつもは十香いわく
で、俺のところに会いにきた十香は、なにやらデートに興味津々なわけで……。
いや、俺が誘ったんだけどさ。
と、そうだ。神夏のことだ。
あの金髪は忘れようもない。
神夏ギルだ。ベンチの上に寝そべって寝ている。
ただ、何かおかしい。
やけに右腕や腹が赤く見える。
血?
「十香。少しだけ見てきてもいいか?」
「むー、まあいいだろう」
「ありがとう」
十香の許可も得て見に行くと…
「な……んだよ、これっ!」
控えめに見ても、ひどい怪我だった。
「……っ…?あー、えーと……五河くん、だっけ?ちゃ…おー……」
「おまっ……その傷は…」
「あー、これね。ちょいとやらかしてしまいまして…」
「と、とりあえず立てるか?病院で治療を……」
「あー、ダメ。病院は……嫌い」
「な、なら俺の家で治療を。すぐそこだから」
「いや、いい。どーせほっといたら…治る。それより、見た限りデートか何か…でしょ?後ろの彼女さんが……めちゃくちゃしかめっ面で見てるから、早く行きな……」
「…っ!なら……」
俺は、琴里に電話をかけた。
しばらくコールをすると琴里が出た。
『はいはーい!なんでしょうか?愛しのおにーちゃん!』
「あ、琴里か?その……こないだ言ってた神夏ギルなんだが……」
『……』
と、神夏ギルという名前を出した途端、電話の向こうでシュッシュッという音がした。
『で、どうしたのかしら?』
すると、司令官モードになった琴里から返答が来る。
「ああ、いますぐそばにいるんだけど、怪我をしててな、治療してやってくれないか?」
『はぁ?精霊が、怪我?』
「あ、ああ。だから…」
『……はぁ、わかったわよ。クルーに向かわせるわ』
「助かる」
精霊を武で持って撃滅しようとするASTとは真逆、対話で持って精霊による被害をなくそう、という組織の
「あ……十香のことを言うの忘れたな。まぁ、いいか…」
けど、やはり怪我人を放っておくと言うのは味が悪いもので気にしてしまう。そのことが、さらに十香の機嫌を悪くさせてしまい、きな粉パンを大量に買う羽目になる。
〜フラクシナス内部〜
「うん?ここどこ。私ってなにしてた?てか、私って誰?……ああ、ごめんなさい。冗談です」
気がつくと、よくわからない場所の看護室にいた。
腕とお腹に包帯が巻かれている。
そして、目の前には長身、ウェーブのかかった髪に日本人離れした鼻梁の男がいた。
「ああ、初めまして。わたしは神無月恭平と申します。以後お見知りおきを」
「はぁ…。それで、私を拉致してなにをするつもりで?言っとくけど、私は君たちみたいな一般人が妄想で抱くような女じゃないですよ。オタクだし、中二病だし、胸ペッタンだし」
「心配せずとも、そんなことはしません。私たちにとって、大事な人ですからね」
「……?」
よくわからない。そもそも、この人とは会ったこともないはずだ。
「状況整理がまだできていないでしょうから、説明がてら少し歩きませんか?」
「……セクハラをしようものなら、遠慮抜くぶっ飛ばすと言う制限付きでいいなら」
「ええ、もちろん。というか、遠慮なくやっちゃってください!」
と、やけに元気のいい返事を返してきた。
あれ?おかしいな。最後の一言いる?あと、想像してんのか知らないけど悶えないで。気持ち悪いからさ。
……え?お前も人のこと言えないだろって?いやいや、私はドMじゃありませんよ。ええ、二次元相手だけです。
と、まあくっだらないことは置いておきまして。
中を案内してもらうと、なんか、船の内部、みたいな感じだった。
『フラクシナス』っていう空中艦らしい。
で、この船は『ラタトスク』っていう組織のもの。
今は、司令室にいる。人がたくさん。やだなー。人見知りにはきつい。めっちゃ見られてる。、
「私たちは、ある生物と対話による平和的な解決を目標にしています。ある別の組織とは真逆ですがね」
「へぇ、なるほど」
「そのある生物とはご存知で?」
「いいえ。世間には興味ないので」
「……その生物とは、『精霊』です」
「……」
……なるほどね。色々と察せたよ。要は、私を捕まえておきたい、とかそういう感じでしょ。
「わざわざ私にいうってことは、私が『精霊』だってことも知ってるんですよね?」
「ええ、神夏ギルさん。識別名【アロガン】。四年前、イギリスで確認された精霊。能力は、幾多の武器を発射する。黄金の甲冑が特徴の精霊」
「ええ、そうですね。それで?私と対話を望むと?」
「はい」
…バカバカしい。平和的な解決だがなんだか知らないけど、どうでもいい。私は、自分でおとなーーしく生きていければいい。
他人に人生の一部を握られるなんてもってのほかだ。
「すいませんが、私は対話する気なんてないです。治療の件はありがたいですが。私はこれで失礼させてもらいます」
と、軽くお礼だけいい今まで来た道を引き返そうとする。
けど扉は開かなかった。
「……なんのつもりでしょうか?」
「いえ、司令に絶対に逃すな、と言われておりますので。できる限り穏便に、またあなたの機嫌を悪くさせないように、とは言われているので荒っぽいことはしたくないんです。なので、おとなしくしておいて欲しいんです」
「荒っぽいというのは………」
もう、めんどくさい。精霊の力を使って脱出しよう。ギル様の性格出ないように気をつけないと。
そして、私は人間たちの呼ぶ【アロガン】
真名を最古の英雄王ギルガメッシュになる。
……ああ、もちろんFa○eの英雄王と設定全く同じです。
いや、設定とかじゃないな。精霊になってるときは、本当の英雄王になってるから。
「こういうことなのだろう?雑種ども。我を罠に陥れようとは、舐めたことをするものだな」
「……っ!」
「そう怯えるな。
周りの雑種どもがいつも武器を発射している異次元の空間をいくつも見せると、ある雑種は怯え、ある雑種は構え、など様々な反応が見られた。
「だが…そうだな。我のせいで
それだけを言い、我は空間転移をし外に出た。
どうでしょう。
神夏は、他人に縛られるのをきらっています。
他人の勝手な都合に巻き込まれるのも嫌っています。
けど、自分の都合は押し通すようなやつです(笑)
さて、自分なりに頑張って書いていきます。
読んでくださりありがとうございます
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい