感想で色々と言われてショックを受けつつなんとか頑張りました……。
無言で低評価も、まだ心にヒビが入ってた程度だったのですが……。改めて感想として言われるのはかなりショックでかいです……。
もっと勉強しろと言われたり、ギルのことを絶対にわかってないなど……まあ実力不足なのはわかってますが…。これでも頑張ってるんです、お見逃しください。
一応念のため弁解(?)しておきます。
私が描く作品は、少なからず私のイメージも入り込んでいるため、原作での解釈と違う場合、原作のキャラと性格や言動が変わることが多々あります。ご了承を。
それに、姫ギルの言動なんかも自分で想像してるためみなさんが思うような英雄王になっていないと思います。
けど、それは自分のイメージが入り込んで、自分の好きなように多少なりとも設定を(知らずのうちに)弄ってるのです。ご了承を。
それではどうぞ
気づくと、私は自室にいた。
なんか、ものすっごい気分が悪くなるようなことがあったような気もしたが、思い出すことは叶わなかった。
今日が何日かすらわからない。(携帯を見たのでわかったが)
でも、2つだけ覚えていることはある
それは、私の中の、英雄王ギルガメッシュになりきっていたと思っていたヒトは本当に英雄王だったということ。
そして、ギル様からの忠告だった。
『私の中の黒い私を呼び出すな』
「正直、意味がよくわからないんだよねぇ……。私の中の黒い私?なにそれ」
まあ、ギル様からの命令だから絶対に聞くんだけど。
「…ていうか、本当に記憶がない。そもそも私は何をしてて何がどうなったんだろう」
最後の記憶が、五河君と雨の日に精霊に会ったことだった。それ以上のことが思い出せない。
と、そんな時だった。
「⁉︎」
突然、部屋の気温が意味わからんほど下がった。
「寒っ!寒っ!なになに⁉︎異常気象⁉︎」
そんなことを呑気に言ってたら、かすかに空間振警報が鳴り響いているのが聞こえた。
毛布を羽織りながら周りの霊力を感じていると、1人の精霊が現界していることがわかった。
霊力の感覚的には、雨の日に会った精霊だろうか。
「…けど、まあどうでも……よくない気がする。ねえ、なんで私の家の方向に近づいて来てんの⁉︎」
しかも、精霊だけじゃない。天使という、精霊の最強の武器まで顕現してるというおまけ付きでこっちの方向に走って来てる。
「…しょうがない、止めますか。
自分で言っててバカバカしいのはわかってる。けど、自然と口に出てしまった。
約束…何もした覚えがない。
いや、記憶をなくしてる間にしてるかもしれない。
「と…そんなことを考えてる暇じゃなさそうだね」
精霊の力----もとい英雄王の力を見に纏い、外に出る。
今回はいつもの黄金の鎧ではなく、氷の力に対応できる装備をした。改めて思う。英雄王様なんでもあり。普通にあったもん。
「さて、行きますか」
外に出ると、予想以上に寒かった。
「うわっと⁉︎」
出て寒さを確認した瞬間に、氷柱が飛んで来た。
慌てて避けると、巨大なウサギに体当たりされ、いとも簡単に吹っ飛んだ。そしてウサギに咥えられる。
あれ?なんか似たようなことを体験した気がする。
「いてて…。えーと、そこの精霊さん?」
「か、神夏さん…っ!」
「んん?何で私の名前知って……」
巨大なウサギを操っていた精霊からとても安堵したかのような声が聞こえて、私の名前を呼ばれた。
私は相手の名前を知らないのに。
「まぁ…いいか。今はどうでも。それよりとても可愛い精霊さん。例のパペットは?」
「……っ!」
すると、
「(また…?なんで、また、なんて言葉が出て来たんだろ)」
いや、違う。とぼけているが、私もだんだんと理解して来ている。
多分、前会ったときから、今日までにこの精霊とは何回か会って話をしているんだろう。
(大丈夫、------がきっと守ってくれるよ。きっと、ね)
不意に、そんな言葉を思い出した。
多分、私が言ったんだと思う。
「まぁいいか、今は……」
目の前の子が私を天使にくわえさせて、逃げて、霊力の壁を貼ってくれてるおかげで無傷で済んではいるが、さっきから攻撃して来ているASTを追い払うとしようか。
「君、とりあえず、私を離して」
「え…」
「大丈夫、君を見捨てるわけじゃないよ。ただ、君を怖がらせる人たちにちょーーっと話をつけてくるだけ。だから、心配しないで」
なんとか腕を伸ばして精霊の頭を撫でる。
「だから、ね?」
「は……いっ!」
「うん、いい返事。じゃあ、ついでにもう一個。とにかく、今からは五河士道…ってわかるかな?その男の人を探して。そしたら、きっと君の大事な友達も戻って来てくれるよ」
この子のことはよくわからないはずなのに、言葉がスラスラと出てくる。
けどまぁ、そのおかげでこの子は落ち着いてくれたようで、私を離してくれた。
「うん、それじゃあ、気をつけてね」
「か、神夏…さんもっ…気を…つけて……」
「うん、ありがと。……さて、雑種さん?悪いけどここから先は行かせないからね?」
四糸乃が離してくれた後に私は元から身につけていた空を飛べるようになる特殊な道具----宝具を使い空を飛んでいた雑種の目の前で止まった。
「くっ、毎度毎度【アロガン】……っ!標的変更!全隊【アロガン】を集中して狙うわよ!」
「だよねぇ、君たちはそうする他ない。私みたいな精霊の中でもさらに
あの子のことを小物、というのはかなり心が痛かったが、この際はしょうがない。何がしょうがないかはわからないけど。
このとき、神夏ギルは気づいていなかった。
自分の口調が、英雄王寄りになっているとはいえ、
「なら、こっちも規格外を出すというのはどーでしょう。エレンがいないところで規格外を名乗るのもおこがましいですが」
「?」
すると、後ろから声をかけられた。
しかも
「やれやれ、派遣されて今後のために実地調査をしてたらまさかのまさかでやがりましたよ、【アロガン】」
そこには、ASTの隊員たちよりは確実に年下と思われる中学生くらいの、青髪の少女が、機械をまとっていた。
「……マナ」
「どーも、久しぶりでやがります。あー、ASTの皆様方は【ハーミット】を追ってとのことでやがります。わりーですが、【アロガン】はどうあがいてもあなた達には倒せないです。こいつは、私
ASTの人間達は何をバカなことを、と言いかけ、その直後に自分たちは邪魔になる、ということを思い知った。
なぜなら、【アロガン】がいつも自分たち集団に見せるような規模の黄金の波紋を作り出し、マナと呼ばれた少女1人のみに向けていたからだ。それを見たASTは慌てて黄金の精霊と1人の少女を避けるようにして【ハーミット】を追った。
「あ、あなたは残っておいてくださいね。あと、魔力を消して、気配も殺して隠れておいてください」『…?」
「マナよ、メイザースにウェスコットはどうした。貴様らはまとめて、我が直々に殺すと決定したはずだが?」
そしていつのまにか体の主導権もギルガメッシュが持っていた。
「わりーですが、エレンもアイザックもここにはいません」
「ほぅ、ならば貴様1人で我の前に死ぬために姿を現したのか。悪いが、今は些か気分が悪いのでな。手加減なぞできんぞ」
「まあ、死ぬ気はねーですが。私は、【ナイトメア】と【アロガン】を仕留めるのは私の仕事だと考えているので。こんなことにわざわざあの2人の手を煩わせる必要もないかと」
「ほぅ。エアを見た程度で恐怖のあまり尻餅をついていた貴様がか。随分と大きく出たな」
「あの頃と同じと思われているとは、心外でやがります」
「ならば、示して見せよ。もし変わっていなければわかっていような?」
「ええ」
私は柄にもなく
しかも、英雄王様に伝わってしまったらしく、ピリピリしてしまった。
少しでも触れようものなら串刺しにされそうな雰囲気になっていた。
そして、【精霊】としての規格外と【人間】としての規格外の戦いは始まった。
「な、なんだ…」
少し遠く、先ほどまで四糸乃がいたであろう場所で黄金の波紋がみえ、その直後に爆発音が鳴り響いた。
あの攻撃は、何度も見たことがある。
神夏だ。四糸乃を追っていたASTとぶつかっているのかもしれない。
「それにしても…これが四糸乃の仕業だってのか?」
『ええ』
耳につけているインカムから琴里が返してくる。
『あまり悠長に構えてられないわよ。本来排水されるべき雨水まで凍結してる。このままだと地下シェルターの方にまで深刻な影響が出る可能性があるわ。……四糸乃を止められるのはあなたと、そのパペットだけよ。行ってくれるかしら?』
「当たり前だ。四糸乃も、街もあのままにしておけない」
『シン』
と、
なぜ折紙の家の前かというと、神夏に教えてもらった四糸乃のパペットの在り処がここだったというわけでして。
決してやましい気持ちは……多分ない。
「はい、どうしました」
『時間がないから手短に伝えよう。色々と調べてみたが、君の疑問はあながち間違っていないようだ』
疑問、というとこの前四糸乃と神夏と一緒に家にいた時に行ったことだろうか。
神夏と十香がかなり機嫌が悪くなって、しばらく経った時に、ふと気づいたことがあった。
『四糸乃は……』
「…っ、やっぱり、ですか」
『ああ。お願いだ、シン。きっと、彼女を救ってやってくれ。こんなにも、優しい少女が救われないなんて……嘘だろう?』
「…はい。必ず」
令音さんの言ったことに胸が締め付けられたが、不思議と驚きはなかった。
あったのは、四糸乃ならば、という納得と、やっぱり彼女は救われるべきだ、という確信だった。
「琴里」
『---よろしい。右手にまっすぐ、大通りに出るまで走りなさい。四糸乃の進行方向と速度から見ておよそ5分後にこの位置に到達するわ。その位置からなら先回りできるはずよ』
「了解!」
「(本気で我を狩りに来たかと思えば……)マナよ。まさかとは思うが我の前に出たのはただの足止めか」
「おや、バレちまいましたか」
「当たり前だ。我をなめるな。はぁ…無駄に霊力を使わせるとは……。罰を受ける覚悟は持っていような?」
「いやぁ、持ってねーですね」
マナの言葉に、ピク、と英雄王の眉が動いた。
「逃げの一手のみに集中しているとはいえ、少しばかり荒れている我の攻撃を凌いだ褒美に見逃そう、などと考えていた我が阿呆だったわ。ならば、潔く散れ。精々その散り際で我を愉しませろ、雑種が!」
「持ってねーっていうのは、『負ける気はしてない』って意味なんですがね」
英雄王は、激昂し黄金の門からの武具の連射速度をさらにあげた。
一方マナはそれを見ると、口角を上げた。
まるで、何か悪戯に成功したかのように。
「(…なるほど、それが狙いか。先ほどの言伝は撤回するとしよう)」
マナが、攻撃できるスキ---無論、無傷で済むものではないが----があったにもかかわらず、ただひたすらに逃げ続けるのを見て、何が狙いかを察していた。
「(恐らくは、我の霊力の供給元である神夏の
『…?は、はい。わかりました。どうぞ、ご存分に霊力を持って行ってください』
「ふむ、それでは退く準備も整えつつ…適度に重傷を負わせるか」
そうして、我は未だに避け続けているマナの、一方向のみだったのを今度は全方位から
「やば…」
「ふん」
何かを呟いていたが、まあ関係あるまい。
この程度で死なないのはわかっている。
「魔術師のフリが即座にできるというのも、中々使い勝手がよいな。さて、と…」
魔術師としての能力を高める白いターバンと巫女服を身に纏い、黄金の本を取り出す。
「させねー!です!」
術式を展開していると、マナが迫って来ていた。
だが…
「悪いが、もうすでに終わっている。ただ仕掛けるだけなのでな」
様々な形状の杖を
マナはとっさに対処したが間に合わず、それに飲み込まれた。
「ぁ、っぁああ、ぅああああああああああああ!」
それと同時に、何かの悲痛な叫びがこだまし、あたりの気温がさらに下がった。
声のした方向を見ると、なにやら吹雪で形成された大きなドームがあった。
「あの道化が、しくじったのか。む……限界か。神夏よ。悪いが我の顕現も限界だ。馬鹿正直に奴の手に乗ってしまったが、まあこの距離なら問題なく逃げ切れるだろう。よいか?まずはあの曲がり角を目指せ。そうすれば、すぐに空間転移ができる。我が消え、精霊化が解けたらすぐに走れ。全力でな」
『承知しました』
その言葉を聞いて、我は神夏の
本当なら、この作品を消して初めから書き直そう、とか思ってたりしたんですが、とりあえずは四糸乃編まで書こうと思います。
その後は、あとで考えます。
とりあえずは、まだ心が治ってないので…。
読んでくださりありがとうございます
サブタイトルあったほうがいい?
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あったほうがいい
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無くてもいい