デート・ア・ライブ 黄金の精霊   作:アテナ(紀野感無)

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はい、とりあえず高頻度でもなければ低頻度でもない、よくわからない頻度の更新は今回で終わりです。
次からはめちゃくちゃ遅くなります。

理由としては、受験シーズン全盛期突入だからです。
今これ書いてる時も、こんなんしてていいのか?とから思ってます。

と、今回からは第二の精霊(神夏がいるため正確には第3の精霊ですが。そこは原作に合わせます)がでてきます。
オリ主、ちょくちょくキャラ崩壊しかけます。

それではどうぞ


第2の精霊の物語
10話


さて、皆さんに問題。

ここに五河士道と言う名の人間(リア充)がいます。

え?どんな感じかって?

 

簡単に言うと、調理実習で作ったものを持ってきて食べさせてもらえるようなリア充。みんなの目の前で、と言うおまけ付き

 

このリア充を非リアども(神夏ギル&作者含む)が見たらどう思うか、わかりますか?

 

 

「死んでしまえぇぇぇ!!!!」

 

 

こうなるのは当たり前。

しかも、運の悪いことに神夏の眼の前の席が五河士道なのだ。

 

「いきなり暴言吐いてくんじゃねえ!」

 

「やっっっかましいわっ!なに?非リアの私にリア充の現実を見せつけて私の心を細かなガラスのように砕いてそれから私を手篭めにしようとかそう言う作戦ですか⁉︎残念ながら効果は抜群ですよ!4倍くらいのダメージ通ってるよ!ドラゴン地面タイプが氷タイプの技を受けたくらい効いてるよ!ちっっくしょぉぉぉ!」

 

一応言っておきますが、これでも乙女ですからね?

独り身としてはこの光景は目にくるものがあるのです。

具体的にはちょっと四肢をもぐくらいの八つ当たりをしたい。

 

「……ねえ、なんで私が悪いみたいに殺気を当てられなきゃいけないんですか?」

「折角食べてもらえそうなところだったのをあなたが遮ったから」

「なにやら、理不尽な怒りをぶつけていると思ったからだ」

 

夜十神十香のには反論できないけど、と……とびくち?の方には反論したいわ。

ていうか、頼むからリア充じみたことを展開するのは私の目の届かないところでやって。

 

と、思っただけなのに、とびくちのほうからやけに強い敵意の眼差しが飛んできた。

 

ちなみに、そのあと2人の意識はまたもや五河君に調理実習でつくったクッキーを食べさせるってことに向きました。

 

そして、片方から食べてオーラ、もう片方からも食べてくれオーラがでて、そのオーラの中に『私のを先に!』と、正に修羅場のごとき展開になった。

 

そして、()()()()一触即発になり……

 

(五河君が間に入って)殴り合いに発展しました。

一応、私の気持ち&非リアのみんなの声を代表しとこう

 

「ざまぁみろ!そのまま爆ぜてしまえ!」

「頼むから助けて⁉︎」

 

やだ、助ける義理もない。

 

 

 

 

 

〜放課後 帰り道〜

 

現在の私の現在HPは0

やったね、瀕死だよ。皆さん、襲うなら今がチャンスです。襲う意味も利益もない?やかましいわっ。

 

「ねえ、五河君。あの2人の私に対する敵対心を止めてくれない?」

「……無理だと思う」

「デスヨネ」

「というか、ひとついいか?」

「ん?」

 

「なんで………俺は()()()()()()()()()()()()()()んだ?」

 

「なんでもするって言わなかったっけ?」

 

「言ってねえよ!」

 

「え?私ととびおち?の決闘まがいのものを目にしてなんでもするから命だけは〜って言わなかったっけ?」

 

「言ってねえ!なんでこんなことしてんだ⁉︎とは言ったけどさ!」

 

「あれ?そうだっけ?」

 

「そうだよ、あと、とびおち、じゃなくて鳶一な」

 

「あっそ」

 

「会ったときから思ってたけど、人の名前覚えたらどうだ?せめてクラスメイトくらい」

 

「どーでもいい人間を覚えれるほど私の脳も丈夫じゃないので」

 

ちなみに、その鳶一ってのと決闘まがいのものをしたっていうのはここ1ヶ月くらい何かとケンカ売ってきたのに我慢できなくなったので精霊化してぶちのめそうとしてただけです。

 

「にしても。あいつら仲良くできねえのかよ……」

「無理だね、元々相容れないモノ同士、反発し合うのも当然でしょ」

 

と、五河君のこぼした愚痴に返すと同時、ぽつ、ぽつと雨が降ってきた。

 

「五河君、傘」

「持ってねえよ!あと、俺はいつからお前の世話係になった!」

「え?違うの?」

「違うわっ!」

 

まあ、霊力使って濡れないようにしてるけど雨の中立ってるというのはなんか嫌なもので、とりあえず走って家に戻ることにした。

 

「あ……?」

「ん?どしたの」

「いや、あそこに……女の子?」

 

と、T字路を右に曲がったところで五河君の足が不意に泊まる。

余談だが、私の家と五河君の家は結構近かった。

 

私たちの目に映ったのは、可愛らしい意匠の施された外套に身を包んだ小柄な影。顔はよくわからなかった。それもウサギの耳のような飾りのついた大きなフードが顔をすっぽりと覆い隠していたからだった。

そして、特徴的なのは左手だった。コミカルなウサギの人形が装着されていた。

そんな不思議な少女が人気のない道路で大雨の中楽しそうにピョンピョンと跳ねていた。

 

「(()()……?なんでまた)」

 

そう、私だったからわかったかもしれないが、あの子は精霊だった。

隣の五河君も、気づいたかはわからないが何か違和感にあふれていたような顔をしていた。

まあ、ぶっちゃけると私も五河君もその子に釘付けにされてたんだよね。意味は違うけど。

 

と、そんなときだった。

ずるべったぁぁぁぁぁん!、という効果音まで発しそうなくらいに盛大にその子がずっ転んだのは。

 

顔面と腹を盛大に地面に打ち当て周りに水しぶきが散り、ついでに左手の人形が前方に飛んでいった。

 

「……お、おいっ!」「あれは痛い。ぜっったい痛い」

 

五河君は慌てて駆け寄り、私はあまり関わりたくないため気乗りせずについていった。

 

けど、そんなのはコケた少女の顔を見た瞬間、吹き飛んだ。

 

ふわふわの海の青のような髪。柔らかそうな唇、フランス人形のごとく綺麗な少女。そして、蒼玉(サファイア)のような瞳。

 

控えめにいって、ドストライク。大げさにいうと嫁に欲しい。

あっ、大して変わらないわ。

 

要約すると、見た目どストライクですのでうちに引き取りたい。

ロリコン氏ね?褒め言葉です。

 

「……!こ、ない、で……ください……っ」

「え?」

「いたく、しないで……ください……」

 

五河君、一体この短時間に何をしたのよ。若干引くわ。

 

気づくと、五河君を精霊が拒絶している。

私も態度は違えどあんな感じなのかね。

 

なんか、初めてであう人間と小動物、的な感じを繰り広げていって、五河君が拾ってあげた人形を精霊がなんとか装着した。

 

『やっはー!悪いねおにーさん。たーすかったよー』

 

すると腹話術なのか、ウサギが妙に甲高い声を発した。

 

『ぅんでさー、起こした時によしのんのいろんなとこ触ってくれちゃったみたいだけど、どーだったん?正直どーだったん?』

 

あ、ごめん、前言撤回。みためどストライクだけど性格の方がダメだ。嫌いとかじゃないけど苦手な部類。

私はてっきり超純情で清楚系かと思ってた。

 

『ぅんじゃね。ありがとさん。そっちのおねーさんもばいばーい』

「あ……おいっ」

 

と、気づくと少女は走り去ってしまった。

 

「なんだったんだ、ありゃあ」

「五河君、呆けるのはいいけど、服」

「……あ」

 

私は霊力で濡れないようにしてるけど五河君の服は余すところなく濡れていた。

その後、なぜか濡れてもないのに服を乾かすっていって聞かないため五河君の家にお邪魔することに。なんか悪いため少しだけ服を濡らしてからお邪魔した。

 

 

……………ちょっとまって。曲がりなりにも私、女の子なんですが⁉︎

 

 

「ねえ、五河君。私女の子だよ?わかって言ってるの?」

「て言ってもブレザーくらいだろ」

「それにしてもだよ!」

 

おかしい、最近ツッコミばっかりしてる気がする。

 

「女たらしなんぞ爆ぜてしまえ……」

「物騒だな、おい⁉︎はぁ…とりあえず、風呂場に向かってくれ。お風呂も使ってくれて構わないから」

「あ、どーも」

 

もういいや、この際だから使えるもんは使わせてもらおう。水道代とかの節約にもなるし(する必要ないけど)。

 

脱衣所の場所を教えてもらい、その扉を開け中に……

 

「………あっれ、おかしいな。疲れたかな?」

「か、ギル⁉︎なぜここにいるのだ!」

 

入ろうとしたところで、足を止めた。なぜなら、そこに先客がいたから。

たしか、なんたら十香。基本的に名前とかフルネームで覚えない主義なもので。

 

「うん、錯覚だね。さっさと風呂借りよう」

「何事もなかったかのように無視するなっ!なぜ貴様がここにいるのだ!」

「雨で濡れて最短にあった家が五河君のだったからお邪魔してついでに風呂を借りるため」

 

「神夏、どうしたんだ?十香の声も聞こえたが、もしかして中にいるのか?」

 

と、不思議に思ったのと早く濡れた服を着替えたいのもあったのか五河君がこちらに向かってきて…

 

「「「あっ」」」

 

はい、お約束。扉開けっ放しな状態だったし、そんな中バスタオル一枚のみの十香と言い争いながら色々と脱ぎ始めてた私と五河君が出くわしました。

 

「よっし、五河君。あとで串刺しね」

「冤罪だ!」

 

ちなみに、慈悲はない。

 

 

 

〜1時間後〜

 

「で……どういったことか説明してもらいましょうか」

「どうって言われてもだな……さっき言った通りだよ」

 

おっかしいな。私、絶対にここにいない方がいいから速攻で帰ろうとしてたのに。五河君の妹に捕まって私対みんなで話をするみたいな流れになった。

 

 

一言。私はこういうタイプじゃないっ!

ていうか、どくs………じゃなくて、みんなもこんな展開は望んでないはずだ。

 

 

まぁ、愚痴を言っても始まらないので、聞かれたことには全部テッッキトーに答えた。

 

「………ねえ、えーと……五河君の妹さん?なんであなたがそんな偉そうな態度なんです?」

 

と、私はずっと疑問に思ってたこと聞いてみた。

だって、中学生なのにめちゃくちゃ偉そうに喋るわ、兄貴さんに命令するわ、隣のめっちゃ眠そうな人に指示するわ、で正直違和感しか感じてなかった。

 

「私が『ラタトスク』の司令官だからよ」

「あ、んじゃそんことで私は帰りますわ」

「にがすかっ!」

 

えー、なんで?

ラタトスクはぶっちゃけると嫌いなんです。その組織のリーダーとあっては関わる理由がない。

 

もう一つ。こっちは真面目(一つ目も真面目だけど)な理由。

ますますラタトスクを創った人間の意図がわからない。

何か特殊なことがあるのか知らないけど普通年端もいかない少女を司令官に任命するとか頭おかしいとしか言いようがない。

 

そして、なにやら五河君の訓練だ、とか言ってるけど(やけに五河君の肩を持つようで後味悪いけど)ラタトスクのやり方はやっぱり気に入らない。

 

力を封印したりするとかにじゃない。その過程が、だ。

 

とにかく危険な役回りを五河士道にさせて自分たちは高みの見物?精霊を救うために創られた組織なのに自らの命は張らないのか。私と話をするとか言ってた時も命が危険なのを分かってて五河士道1人にさせてたようなものだし。

 

危険なことは全て五河士道にやらせ、できる限り危険性は減らすといいながら安全な場所からの指示のみとは。まともに現場に出ようともしないで『精霊を救う組織』とは笑わせてくれる。

 

そして、心を開かせてキスをさせて五河士道(ただの人間の中)に力を封印する、というのもやっぱり気に入らない。

 

この組織は分かっているのだろうか。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということがどれだけ危険か。

 

知らないならまだいい。けど知っていながらそれを隠しているというのならよりタチが悪い。

 

 

……と、愚痴はこの辺で。私は中立の立場になると決めたんだから。どうせ私には関係のないことだし。

他の精霊のことも、ぶっちゃけどうでもいい。

 

 

そして、一応言っておく。私と五河君のフラグなんぞ立っていないからね?流れで家まで来たけど、そんな気は微塵もないから。フリじゃないよ。

 

今のところこの身を全て捧げる、と思ったのはギル様のみです。五河士道なんて足元にも及ばない。

 

「と、とりあえず晩飯だけでも食べていかないか?」

「………食べさせてもらいます」

理由?自炊できないからに決まってるでしょうが。

今までどうやって過ごしてきたかって?

外食とか外食とか弁当とかインスタントとか。

最近思ったのは、『味が単調すぎて飽きた』。

 

一人暮らしにありがちだよね。

 

 

その後は、まあ普通に五河君の妹から逃げ出して家に帰りました。

もう一つ思うことあったわ。最近、五河士道の呼び方が五河君になっててなんとも言えない自己嫌悪に陥った。




余談ですが、オリ主は基本的に名前を覚えるなんてことはしません。士道と十香は少し特別なだけです。
多分、クラスメイト全員言えって言われて2人しか答えることできない(士道と十香)くらいです。


……うーん、ちょっと深夜のテンション混じってるから少し変な感じになったかもしれない。
そこは後々確認してみます。

読んでくださりありがとうございました

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